
- 仮想通貨の一目均衡表って何?
- 一目均衡表ってなんだろう?
- 一目均衡表、よく聞くけど使い方がわからない
- 線がごちゃごちゃしていてめんどくさい
仮想通貨への投資・トレードを始めたばかりの方は、おそらく上記のような疑問をお持ちのはずです。
この記事では、そんな方のために、一目均衡表の見方と使い方について紹介します。
一目均衡表の基本の「キ」から、実際のトレードで利用できる実践的な分析方法などをわかりやすく解説していきます。
仮想通貨トレードにはリスクが伴いますが、価格変動が大きい分、大きく勝つことも可能です。
これから仮想通貨投資を始める投資初心者の人はぜひ参考にして下さいね。
仮想通貨の一目均衡表とは
一目均衡表とは、国内外の多くのトレーダーに愛用されているテクニカル分析手法の一つで、「ローソク足」と同様に日本人が開発した均衡表として知られています。
一目均衡表の開発者
一目均衡表の開発者は細田悟一(ペンネームは一目山人)氏という日本人です。
同氏は1936年、当時勤めていた都新聞(現東京新聞)の商況部長時代に一目均衡表を考案。
その後、私設研究所(現「株式会社経済変動総研」)を設立し、「新東転換線」という名称で発表しました。
新東転換線の開発は、約7年の時間と、2000人を超えるスタッフの協力のもと行われたといわれており、開発から80年以上たった今でも国内外の多くの投資家・トレーダーに愛用されています。
ちなみに、海外のトレーダーからは「ICHIMOKU」の愛称で親しまれています。
一目均衡表の特徴
一目均衡表の特徴は、計5本の補助線を用いることで相場を分析し、名前の通り「一目」で相場の均衡状態を把握できることです。
補助線5本の名称はそれぞれ以下の通りです。(詳しくは後述する「仮想通貨の一目均衡表の見方」にて)
- 転換線
- 基準線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
- 遅行スパン
また、一般的なテクニカル分析は「価格の上下」に重きを置いているのに対し、一目均衡表は「時間」を中心に価格予想を行う点も大きな特徴の1つだといえるでしょう。
複数の線が入り混じった一目均衡表は一見複雑に思えますが、実際はそれほど難しく無く、ゆえに多くのトレーダーに利用されています。
是非あなたも、この記事を参考に一目均衡表を使いこなし、仮想通貨トレードに役立ててみてくださいね。
仮想通貨の一目均衡表の見方

出典:SBI
先述した通り、一目均衡表は以下5つの線(と雲)から構成されています。
- 転換線:過去9日間の最高値+最安値÷2
- 基準線:過去26日間の最高値+最安値÷2
- 先行スパン1:転換線+基準線の値を26日先に記入
- 先行スパン2:過去52日間の最高値+最安値÷2の値を26日先に記入
- 遅行スパン:当日の終値を26日過去に記入
- 雲:先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分
1つ1つの線の概要をざっくりと解説しますね。
転換線
転換線は一目均衡表において分析の基礎・基準となる線です。
転換線は、計算式(過去9日間の最高値+最安値÷2)からもわかる通り、より短期的な相場のトレンドを予測する際に利用できます。
また、一目均衡表では「転換線&基準線」の組み合わせ分析を行うことにより、予測確度を高めます。
基準線
基準線も転換線と同様、相場のトレンドを把握するための基準となる線です。
基準線は、計算式(過去26日間の最高値+最安値÷2)からもわかる通り、転換線に比べて若干長期的な相場のトレンドを予測する際に利用できます。
先行スパンと雲
先行スパンの役割は「雲」を作り出すことにあります。
この「雲」は「抵抗線」とも呼ばれ、雲の厚さによって、変動激しい相場がどれほどまで上昇・下落するのかを予測する際に用いられます。
また、ローソク足と併用することで、「上昇相場」「下降相場」などを見極めることも可能です。
先行スパン、雲に関する詳しい使い方は、「仮想通貨の一目均衡法の使い方」にて後述しています。
遅行スパン
遅行スパンはシンプルに、当日の終値を26日前に記述しているだけの線です。
ただそれだけの線ですが、遅行スパンは日々線(ローソク足)と併用することで「強気相場」「弱気相場」を見極めることができるといわれています。
また、先述した「雲」との関連も強いとされています。
いずれにせよ、「強気相場」「弱気相場」を見極める際に利用されます。
仮想通貨の一目均衡表の使い方
ここからは、一目均衡表を利用してトレードするうえでの、より実践的な使い方を解説します。
一目均衡表を利用した相場分析にはいくつかのポイントがありますが、特に重要視されているものは以下の5つです。
- 転換線と基準線の交差
- ローソク足と雲の交差
- 遅行スパンとローソク足の交差
- 三益好転・三益逆転
- 先行スパン1と先行スパン2の交差
とくに、「転換線と基準線の交差」「雲」「三益好転・三益逆転」の3つは、トレード勝率を上昇させるために必須の分析ポイントですので、しっかり覚えてくださいね。
転換線と基準線の交差
まずは、「転換線と基準線」のお話です。
大前提として、相場が均衡している状態というのはすなわち、転換線と基準線が重なっている(ズレが無い)状態のことを意味しています。
逆に言えば、転換線と基準線にずれがある状態=相場の均衡が崩れている ということであり、均衡が崩れて初めて相場がその方向に動くのです。
好転と逆転
転換線と基準線を用いた相場分析では、「好転」と「逆転」をみつける必要があります。
- 好転:転換線が基準線を上抜けること
- 逆転:転換線が基準線を下抜けること
下記画像をご覧いただければわかりやすいかと思います。

出典:SBI
上記画像を見ればわかる通り、転換線が基準線を上回っているときの相場は「上昇相場」となりやすく。
逆に、転換線が基準線を下回っているときの相場は「下降相場」になりやすいです。
よって、「好転」のサインが現れた際は「買い」を、「逆転」のサインが現れた際は「売り」を行うのがベターですね。
ローソク足と雲の交差
次に「ローソク足と雲の交差」です。
先ほど、「好転」と「逆転」の話をしましたが、それは基準線と転換線だけに現れるものではありません。
ローソク足と雲の間で起こる「好転」と「逆転」は以下の通り。
- 好転:ローソク足が雲を上抜けること
- 逆転:ローソク足が雲を下抜けること
下記画像をご覧いただければわかりやすいかと思います。

出典:SBI
これらの好転・逆転も基準線・転換線の時と同様、相場が転換する際の重要なシグナルとされています。
- 雲の上にローソク足→上昇相場
「雲の上(にローソク足)は晴れなので上昇相場」
- 雲の下にローソク足→下降相場
「雲の下(にローソク足)は雨なので下降相場」
とイメージしてみるといいでしょう。
遅行スパンとローソク足の交差
続いては、「遅行スパンとローソク足の交差」についてです。
結論から述べると、遅行スパンとローソク足が交差した時には、トレンドの転換が起きるとされています。
トレンドが「上昇」「下降」のどちらに転ぶかはその時の状況によりますが、”基準線の向き”に注目すれば、より的確な判断を行うことが可能です。

出典:SBI
上記画像をみれば、遅行スパンとローソク足が交差した直後にトレンドが転換していることがわかりますね。
三益好転・三益逆転
続いては、一目均衡表を用いた分析を行う上で最も重要とされる「三益好転・三益逆転」についてです。
三益好転・三益逆転というのは、ここまで紹介してきた以下3つのサインが同時に起こった際の、「最も信頼度の高いシグナル」のことを意味します。
- 転換線と基準線の交差
- ローソク足と雲の交差
- 遅行スパンとローソク足の交差
下記画像が三益好転・三益逆転が起こった際のチャート画像です。

出典:SBI
上記3つのサインにおいて、全て「好転」した場合は、相場が上昇トレンドに移行する可能性が高いという事。
上記3つのサインにおいて、全て「逆転」した場合は、相場が下降トレンドに移行する可能性が高いということですね。
先行スパン1と先行スパン2の交差
最後は、「先行スパン1と先行スパン2の交差」です。

出典:SBI
上記画像にある通り、先行スパン1と先行スパン2が交差した時、相場は以下2通りのいずれかの動きを見せます。
- トレンドが転換する
- その時のトレンドが加速する
ただ、「先行スパン1と先行スパン2の交差」は三益好転・三益逆転等のシグナルに比べると、若干信頼性に欠けるシグナルとされています。
よって、「転換・加速の可能性が少し高まる」といった程度に覚えておいたほうがよいでしょう。
仮想通貨の一目均衡表が使える取引所
ここからは一目均衡表が利用できる仮想通貨取引所を紹介します。
一目均衡表を利用できるおススメの仮想通貨取引所は以下の通り。
- bitbank/ビットバンク
- bitFlyer/ビットフライヤー
bitbank/ビットバンク
運営主体 | ビットバンク/bitbank.cc |
対応通貨数 | 6銘柄 |
料金 | 無料 |
対応デバイス(アプリ対応) | 〇 |
公式サイト | ビットバンク/bitbank.cc |
まずは、日本一の取引量を誇る仮想通貨取引所bitbank/ビットバンクです。
一目均衡表を利用する
一目均衡表を利用するためにはまず、上部のインジケーターアイコンをクリックします。
続いて、インジケーター選択項目が表示されますので、検索ボックスにアルファベットで「I」と打ち込んで下さい。
すると一番上に「Ichimoku:一目均衡表」と表示されますのでクリックします。
クリックした直後、一目均衡表が表示されれば完了です。(下記画像参考)
bitFlyer/ビットフライヤ―
仮想通貨取引所名 | bitFlyer(ビットフライヤー) |
独自トークン有無 | - |
設立日 | 2014年1月9日 |
運営会社 | 株式会社 bitFlyer |
CEO | 加納裕三 |
bitFlyerについては、下記の記事をご参照ください。
一目均衡表を利用する
まずは、bitFlyer Lighthingのホーム画面右上のチャートアイコンをクリックしてください。

出典:丸の内OL仮想通貨日記
続いて、左から2番目のアイコンをクリックすると、各種インジケーターが表示されます。(下記画像参考)

出典:丸の内OL仮想通貨日記
最後に、「一目均衡表」にチェックを入れれば完了です。

出典:丸の内OL仮想通貨日記
仮想通貨の一目均衡表が使えるアプリ
最後に、仮想通貨に一目均衡表が使えるアプリを紹介します。
一目均衡表等のテクニカル分析は、スマホよりPCの方がやりやすいのですが、どうしても外出先で一目均衡表を確認したいという方は、今から紹介するアプリを利用するといいでしょう。
また前提として、先ほどの「一目均衡表を利用できる取引所」で紹介した2つの仮想通貨取引所は、どちらも専用のアプリを提供しているので、スマホにダウンロードして利用することが可能です。
TradingView
その他に、一目均衡表を利用できるおすすめのアプリは「TradingView」です。
一目均衡表を利用する
一目均衡表を利用するためにはまず、上部のインジケーターアイコンをクリックします。
続いて、インジケーター選択項目が表示されますので、検索ボックスにアルファベットで「Ichimoku」と打ち込んで下さい。
すると一番上に「Ichimoku」と表示されますのでクリックします。
クリックした直後、一目均衡表が表示されれば完了です。(下記画像参考)
トレードで損しないためには
損失を出したくない方には、「トレンドが読みにくい相場」でのトレードを避けることをおすすめします。
トレンドが読みにくい相場とは、ずばり「基準線が横ばい」になっているときの相場です。
先述した通り、基準線は相場のトレンドを表しているため、上向きの場合は「上昇トレンド」下向きの場合は「下降トレンド」と判断できます。
ただし、基準線が横ばいになっているときはトレンドの判断が難しく、ローソク足も不安定になることが多いです。
ローソク足が不安定な状況下でのトレードは、トレードのギャンブル指数を上昇させることにつながり、損失計上の確率も高くなります。
世界的な投資家ウォーレンバフェット氏も、「投資の鉄則は1にも2にも、損失を出さない事」だとしています。
みなさんも、できるだけ「勝てる相場」でのみ勝負することを心掛けていきましょう。