
仮想通貨は次世代の決済手段として注目されていますが、世界には現時点で2000種類以上もの仮想通貨があります。
仮想通貨ブームの中で、毎日のように新しいプロジェクトや新しいコインの開発も行われています。
まだ知られていない有望なコインや実用的な仮想通貨もたくさんあります。
今回は、 仮想通貨ダイの特徴や将来性、ダイが購入できるおすすめの仮想通貨取引所等について解説しています。
Dai(ダイ)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Dai(ダイ) |
トークン名 | DAI |
公開月 | 2017年12月27日 |
開発国 | アメリカ |
開発チーム | DaiFoundation |
開発者 | Rune Christensen |
発行上限 | - |
発行枚数 | 88,013,474 DAI |
アルゴリズム | Collateralized Debt Position |
公式HP | makerdao.com |
ホワイトペーパー | daiのステーブルコイン |
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TelegramID | MakerDAO Chat |
YouTube | - |
Dai(ダイ)とは
ダイは、米国ドルとペッグして安定した価値のある仮想通貨の提供を目的として開発されました。
メーカーと呼ばれるアルトコインとセットになっており、その担保機能性を高めています。
米ドルにペッグする仮想通貨としてテザーが挙げられますが、テザーがオリジナルのプラットフォームであるのに対し、ダイはイーサリアムのプラットフォームを基に開発されています。
ダイは仮想通貨の価格の不安定さを取り消しているため、ステーブルコインとも呼ばれています。
米ドルにペッグする仮想通貨ですので汎用性が高く、様々な場面で幅広く利用される事が期待されています。
Dai(ダイ)の特徴
ダイは米ドルとペッグする仮想通貨であるという大きな特徴がありますが、ダイの優位性はどこにあるのでしょうか。
ダイの特徴やメリットについて紹介していきます。
米ドルとペッグしている仮想通貨であるため、価格が安定している
ダイは米ドルとペッグする仮想通貨なので、価値はかなり安定しています。
ダイは価格の安定性という強みを生かして、今後普及していく可能性が高い仮想通貨です。
また、1米ドルで1ダイと設定されいますので、非常に分かりやすい設定となっています。
このようにダイは価格が安定しているため、低リスクで仮想通貨を保有しておきたいという人におすすめです。
仮想通貨を取引する際に仲介役として機能する
ダイは米ドルとペッグされている仮想通貨ですので、仮想通貨を取引する際に仲介役として機能します。
仮想通貨取引所によっては、法定通貨の取り扱いがない所もあります。
その場合、常に仮想通貨でアカウントの資産を保有しなければならなくなりますが、法定通貨の米ドルとペッグしているダイを保有する事で、実質的に法定通貨に換えておいて別の仮想通貨に投資をするという事ができるようになります。
仮想通貨を法定通貨に変えたい場合は、一度出金する等の手続きが必要になる場合が多くなりますが、ダイを保有する事で実質的に法定通貨を保有している事になります。
これは、法定通貨が利用できない仮想通貨取引所で、仮想通貨の取引をする際には非常に役に立つ機能です。
このように、ダイには仮想通貨と仮想通貨を交換する際の仲介役としても期待されています。
イーサリアムを担保に発行されている
米ドルのような法定通貨とペッグしている仮想通貨としてテザーも有名ですが、ダイとテザーの違いとして挙げられるのは、ダイはイーサリアムを担保に発行されているという点です。
テザーの場合、価値の担保はテザー社が行っています。
テザーは流通量と同等の米ドルを保有しているという事で価値を担保していますが、テザー社にガバナンス上の問題が発生した際に、その価値が崩れてしまうという可能性が残ります。
特定の会社や団体の信頼性に依存している状況では、客観性のある担保という面での不安要素があるといえるでしょう。
ダイにはこうした不安要素を解決するという開発目的もあります。
ダイは、イーサリアムのスマートコントラクトによって信頼性が保証されていますので、客観的な担保としての透明性を図っているのです。
Keeperという機能により自動制御されている
ダイはイーサリアムを担保に発行されていますが、イーサリアムの価値が急激に落ちた場合にも担保として機能するのかという疑問を持つ人もいるかと思います。
この問題を解決するために、ダイではKeeperという機能を採用しています。
そもそも、ダイはマイニングによって生成する事はできません。
ダイを手に入れるためには、直接市場から購入するか自分が保有しているイーサリアムを使って生成する必要があります。
ダイを生成するためには、保有しているイーサリアムを担保付債務ポジション に入れて行います。
イーサリアムを取り戻したい時には、生成した分のダイを支払う事で取り戻せます。
ダイを生成する際には生成コストがかかりますので、この生成コストによって価格を調整していきます。
例えば、生成コストが上がるとダイの供給量が下がるため、ダイの価値は上がっていきます。
逆に生成コストを下げるとダイの供給量が上がるため、ダイの価値下落します。
この手法によりダイの価値をコントロールできるようになるのです。
これは法定通貨に中央銀行が介入して通貨供給量をコントロールする仕組みと似ています。
ダイではこのような仕組みを採用しているのですが、イーサリアムが急落した際にはKeeperというボットが発動します。
Keeperが発動すると自動的にこの担保付債務ポジションを清算する事になりますので、イーサリアムの急激な値動きに対しても対応する事が可能となります。
この自動処理により、急激な動きに対しても柔軟にダイの供給量をコントロールする事ができるため、ダイの価格を安定させていくことができるようになるのです。
Dai(ダイ)の懸念点
ダイの欠点や問題点はあるでしょうか。ダイは米ドルとのペッグを目指して開発された仮想通貨です。
この特徴により生まれる欠点等も出てきます。ダイの欠点や問題点を紹介します。
投資対象として投資価値の拡大が期待できない
ダイは米ドルとペッグする事を目的に開発された仮想通貨ですので、ほとんど値動きがありません。
そのため、投資対象として考えた場合は大きな値上がりを期待する事はできません。
投資対象としての魅力はほとんどないという事ができるでしょう。
強いて言うのであれば、仮想通貨が暴落する前に買っておいて、仮想通貨の価格が下げ切った時に買い戻すといったトレードをする際に利用価値があるという事ができます。
ダイは、あくまでも実用的な仮想通貨としての位置付けになってくるでしょう。
取り扱っている仮想通貨取引所が少ない
ダイは国内の仮想通貨取引業者では取り扱っておらず、海外の仮想通貨取引所でのみ取り扱っています。
また、海外の仮想通貨取引所でも取り扱っていない所も多いです。
このように、ダイを手に入れる事ができる取引所が少ないという懸念点があります。
イーサリアムを担保に生成されますので、発行数も限定的になってくるという点も一つの要因です。
Dai(ダイ)の提携先
米SECから投資を受けている
ダイはその仕組みやプロジェクトの優位性から、アメリカのSECと呼ばれる適格投資家のベンチャーキャピタルからの投資を受けています。
アメリカのベンチャーキャピタルから投資を受けるためには、厳しい条件をクリアしていなければ難しくなります。
ダイは、アメリカのベンチャーキャピタルから技術レベルや将来性を評価されているといっても過言ではないでしょう。
イーサリアムのインフラの整備や普及を意図したファンドであるEthereum Community Fundにも選ばれてり、将来に向けさらなる普及の可能性も高まっています。
OmiseGoとも提携
また、東南アジア地域で決済をするデジタル通貨として日本人によって開発された仮想通貨であるOmiseGoとも提携しています。
OmiseGoは、既にタイのバンコク等で実用化段階に入った仮想通貨であり、ダイと共にさらなる実用化に向けて発展していく事が期待されています。
Dai(ダイ)の評判(口コミ)
ダイは、まだ知名度の高い仮想通貨という事はできません。
そのため、ツイッターの情報等もそんなに多くないのが現状です。
しかし、そのような状況の中でもダイに期待する声もちらほらあります。
ダイ(#Dai,#DAI)はEtheriumのプラットフォームを利用して作られている。価格が変動しにくいメリットがあるため、決済などに利用される仮想通貨となるかもしれない。
詳しくはこちらhttps://t.co/gC4u6fRN0G— いのり@仮想通貨 (@hontani_kanae) 2018年7月23日
ダイは、イーサリアムを担保に発行された価格変動の小さい仮想通貨ですので、決済通貨としても利用できるのではないかという期待の声もあります。
また、近年ではBTCが上昇する、あるいは下落する時にDAIが頻繁に新規発行されています。
新規発行されることに、嫌な予感をするトレーダーは多そうですね。
嫌な予感しかしない。
パワープレイは上げでも下げでも証拠金が要る…
ETHなのも… https://t.co/5ordX7GEbZ— ファン太郎 (@FunfunGen) 2019年10月23日
Dai(ダイ)が購入できるおすすめの取引所3選
ダイは、国内の仮想通貨取引業者ではまだ取引する事はできません。
ダイを取引するためには、海外の仮想通貨取引所のアカウントを開設する必要があります。
ダイが購入できるおすすめの海外の仮想通貨取引所を紹介します。
Bibox

出典:Bibox
Biboxは、取引量が世界一位の海外取引所であるBinanceとほぼ同じ使用感で取引をする事ができる海外取引所です。
Binanceでは取り扱っていないアルトコインを多数取り扱っているため、人気がある海外仮想通貨取引所となります。
Biboxは2017年11月25日に公開されました。
現在では、取引量が世界30位前後の海外仮想通貨取引所となっています。
インターフェイスも使いやすく設計されており、専門チームが厳選したICOに参加できる等の特典もあります。
Idex

出典:IDEX
Idexは、イーサリアムベースの仮想通貨やトークンが取引できる海外仮想通貨取引業者です。
Idexは分散型取引所に分類され、自分のウォレットと結び付けて利用する必要があります。
ウォレットと紐付けて管理する事ができますので、倒産やハッキング被害の心配をする必要がありません。
イーサリアムのウォレットを利用する人にとっては、利便性の高い仮想通貨取引業者となります。
gate.io

出典:Gate.io
gate.ioは、香港に本拠地を置いている仮想通貨取引所です。
取り扱い仮想通貨の種類も200種類を超えており、様々な投資機会を提供しています。
新規通貨の上場承認が速いため、先行者利益が得やすい仮想通貨取引所となっています。
まだまだ、ダイを取り扱っている仮想通貨取引業者は少ないです。
ただし、今後その機能性が認められて普及した場合、ダイを取り扱う仮想通貨取引業者は増加していくでしょう。
Dai(ダイ)のまとめ
以上、今回は米ドルとペッグしている仮想通貨のダイについて解説していきました。
ダイは、法定通貨とのペッグ制を目的に開発された仮想通貨ですので、価格が安定しているというメリットがあります。
そのため、仮想通貨の取引の際の仲介役として機能します。
また、その価格の安定性から、今後様々な場面で決済の手段として幅広く利用される可能性があります。
これらの価値を担保する仕組みとして、イーサリアムのスマートコントラクトの機能や分散型自立組織が利用されており、透明性の高いペッグ制仮想通貨という事ができます。
ただし、大きな値上がりはまったく期待できませんので、投資性があまりない仮想通貨という事もできるでしょう。