仮想通貨が日常的に支払いに利用されるようになると、簡単に仮想通貨を手に入れるツールが必要になります。
いつでもどこでも仮想通貨を手に入れられるために、仮想通貨ATMの普及が世界中で増えています。
現在、仮想通貨ATMは、北アメリカを中心に3500台以上設置されています。
そして、ブロックチェーン・アイランドで知られるマルタ島にも、仮想通貨ATMの2台目が設置されました。
今後は、ブロックチェーンスタートアップ企業に友好的な地元企業も協力して、仮想通貨ATMの普及が増加する傾向にあります。
では、海外の仮想通貨ATMの需要の高まりの理由や、重要視される安全性について紹介します。
この記事の目次
仮想通貨ATMとは?概要と特徴について
現在、日本では仮想通貨ATMの実物をあちこちで見かける状況ではありません。
しかし、世界的にみると、2018年末には5000台にまで到達するだろうといわれています。
国内では、まず仮想通貨決済導入店が増えない限りは、この勢いに乗ることは難しいようですね。
しかし、日本は、法整備と税金の問題があります。
ですので、仮想通貨ATMを理解するためには、世界に視野を広げる必要があります。
日本だけ置き去りにされているが、キャッシュレス化を進める選択肢に、仮想通貨ATMは無視できない存在でもあります。
仮想通貨ATMと仮想通貨取引所の違い
仮想通貨ATMは取引所でコインを投資対象として購入する場合と目的が違います。
少しだけ決済用ビットコインが欲しい!
このコインを今すぐ現金化して欲しい!
などというケースを想定すると、仮想通貨取引所より仮想通貨ATMの方が便利です。
つまり、少額決済や送金の為に現金と仮想通貨を交換できる自動端末機として人気があるようですね。
現在主流の仮想通貨ATMはビットコイン
配置されているほとんどの仮想通貨ATMはビットコインをサポートしています。
そのため、ビットコインATMとも呼ばれています。
手数料は約8%で、各プロバイダで設定が異なります。
私個人の意見としては、換金後は手数料が引かれて手元に残る良いですが、手数料に関してもうちょっと安くならないだろうか?という意見があります。
万が一、仮想通貨ATMの問題が発生した場合には、各仮想通貨ATMにはサポートが配置されています。
しかし、仮想通貨ATM毎に、サービスの質が異なるようですね。
成長市場である仮想通貨ATMは、取り扱い通貨も少なく、課題も残されています。
主な課題点は次の通りです。
- 仮想通貨ATMの操作方法は?
- セキュリティ対策は大丈夫なのか?
など、課題点は多数あり、利用する人にとっても、懸念点が多いです。
しかし、仮想通貨の需要が増えてくると同時に、仮想通貨ATMの課題点も徐々に改善されていくでしょう。
では次に、ブロックチェーン技術に力を入れているマルタ島の仮想通貨ATM事情について詳しく紹介していきます。
マルタ島に仮想通貨ATMが設置されるって本当?
マルタには大手仮想通貨取引所が移転してきたことをきっかけに、仮想通貨が実社会で利用されていく動きが加速しています。
スタートアップ企業Moon Zebraはマルタ島にオフィスを構え、仮想通貨ATMの販売を開始しました。
仮想通貨ATMの需要が高まっている理由
仮想通貨ATMの需要の高まりの理由の一つに24時間365日対応してくれることがあげられます。
しかし、マルタ島の仮想通貨ATMはリリースされたばかりであり、サービス提供まで至っていません。
最新NEWS!!
クイックレットとは、マルタ島にある不動産の会社です。
そして、T関連に特化した(スマートハウスの販売等)企業や慈善団体をグループに持つ会社でもあります。
不動産取引にもブロックチェーンを取り入れるビジョンがすでにできあがっているのが、私の見解です。
クイックレットが取り扱う仮想通貨ATMでは次の2つの仮想通貨を取り扱っています。
マルタ島にある、Moon Zebra社は仮想通貨の需要の高まりによって、取り扱い通貨の種類も増やしていく事を視野に入れています。
クイックレットが取り扱う仮想通貨ATMは、ウォレットを持っていなくても、ペーパーウォレットを印刷して購入できるタイプのマシンのようですね。
もちろん推奨されているウォレットをインストールすれば、購入したビットコインもしくはライトコインをウォレット内に送金することも可能です。
手数料は購入時7.7%と平均手数料よりちょい安めの設定です。
取引所の口座開設の申請を待たずに気軽に購入できるのが、仮想通貨ATMの最大のメリットです。
仮想通貨ATMの大きな問題とは?盗難のリスクあり?
仮想通貨ATMは、従来の銀行ATMとは異なります。
理由は、銀行が仮想通貨ATMを保有して管理しておらず、盗難補償がない為です。
つまり、仮想通貨ATMの大きな問題とは、盗難のリスクがあることです。
しかし、残念ながら、仮想通貨ATMの周囲に設置された監視カメラに頼るしか盗難を防ぐ事が出来ません。
私の見解は、仮想通貨ATMが、指紋認証やフェイスIDを求めるようになれば、悪意のある人物から盗難を防ぐ事が出来るかもしれない、という見解です。
仮想通貨ATMはいくつかの異なるUIで作られています。
では、次に仮想通貨ATMの仕組みについて紹介します。
仮想通貨ATMの仕組みは、電話番号で本人確認する
世界中の仮想通貨ATMで主流となっている仮想通貨ATMが、本人の電話番号を入力するタイプです。
操作方法は至って簡単です。
まず、操作している仮想通貨ATMの前に人が存在しているか確認するために、SNSでパスコードを受信します。
そして、携帯番号の持ち主に特定の暗証番号のようなものを入力させる仕組みになっています。
至って簡単な仕組みですよね。
仮想通貨ATMの問題点
ただ先ほどの仕組みでは、セキュリティが万全だとはいえません。
本来ハッカーにとって、モバイルウォレットのなりすましログインは困難です。
しかし、ハッカーが二段階認証を破ったという説があります。
奪われた携帯端末を手にしている人物が、本物かどうかを見分けるのは、現在の仮想通貨ATMでは判断できません。
また、仮想通貨ATMのメンテナンスや点検も銀行から委託された業者が請け負うとも限りません。
実際に、深夜のカフェで仮想通貨ではなく、仮想通貨ATMの現金が奪われた事例があります。
詳しくは、下記をご覧ください。
仮想通貨ATMはマルタ島で普及する?今後の仮想通貨取引について
仮想通貨ATMは、仮想通貨取引の機会を増やすことになります。
その為、仮想通貨ATMは間違いなく普及してくるでしょう。
しかし、急速に普及するかは、ATMのセキュリティやシステムのサポートにかかっています。
マルタ島では2017年に初めてビットコインATMサービスを開始した際、トラブルになった経緯があります。
トラブルの原因は、ビットコインATM(製造元はGeneral Bytes)に現金を入れても、ビットコインが購入できないといった致命的なバグが起きたトラブルです。
要するに、現在の仮想通貨ATMでは、メンテナンスの度に資産損失を与える可能性があります。
トラブルが起きた当初は、仮想通貨の価格変動が引き起こす損失と仮想通貨ATMが本当に有用性があるのかが、疑問視されていたほどです。
上記の歴史がマルタ島内であるため、まずは安全性が重要視されそうです。
マルタ島では、ブロックチェーン技術を普及させる土台として法案が既に制定されています。
その為、仮想通貨ATMの安全性が確認されれば普及は早いでしょう。
マルタでは11月にビッグイベントであるブロックチェーンサミットを控えていて、あのジョン・マカフィーも参加するそうです。
公式サイトを見ると、すでにサミットの展示フロアの空きがないことからも、世界中の企業がブロックチェーン分野で成功させたいという表れがみえます。
今後は、仮想通貨ATM業界でも更に競争化が進むことが予想されますね。