
一般的に利用されている仮想通貨取引所は、中央集権型になっています。
ユーザーはそれぞれの仮想通貨取引所でアカウント開設を行うことにより、取引所のサービスが利用できるようになります。
取引所はシステム運営や情報管理について、ユーザーに対して責任を負っています。
システム変更や規約変更なども、取引所を運営する企業が独自で決定することができます。
ユーザーはシステムを借りているだけであり、独自の決定権を持っていません。
取引所にシステムダウンやハッキング被害が生じた場合は、取引所のシステム改善を待つ以外にありません。
中央集権型の取引所はサービス面や機能面で利用しやすいメリットがありますが、セキュリティに不安を感じるユーザーも多くいます。
その点を解決すべく登場したのが、分散型取引所(DEX)です。
「IDEX取引所」も分散型取引所の一つです。
ユーザーは自分のウォレットを準備することで、IDEXの利用が可能になります。
IDEX取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | IDEX |
独自トークン有無 | - |
運営会社 | IDEX |
取引所がある国 | 米国 |
公式ホームページ | https://idex.market/eth/idex |
日本語対応 | - |
日本人対応 | 〇 |
アプリ対応 | - |
@idexio | |
- | |
r/IDEX | |
YouTube | - |
TelegramID | - |
IDEX取引所とは

出典:IDEX
IDEXは、イーサリアムが基軸の分散型の仮想通貨取引所です。
DEX(分散型取引所)とは、中央管理者を介さず、ユーザー同士で直接仮想通貨を取引できる取引所のことです。
対して、現在よく使われているCoincheckやbitFlyerなどの中央集権型取引所は、運営者(取引所)がユーザー間の取引を仲介してくれています。
簡単にいうと「仲介取引」の中央集権型取引所に対して「直接取引」のDEXというイメージです。
引用:CRYPTO TIMES
一般的に分散型取引所は中央集権型に比べて機能面での使いにくさがあります。
その点を改善したのがIDEXであり、中央集権型の取引所と比較しても劣らない機能性を備えています。
また、多様な種類の仮想通貨を取り扱っている点も特徴です。
IDEXは、Auroraのプラットフォームの一つです。
AuroraはIDEX以外にも様々なプラットフォームの作成に取り組んでおり、金融プラットフォームとして注目されています。
IDEX取引所の特徴
IDEX取引所は、中央集権型の弱点を克服した分散型取引所として様々な特徴を備えています。
5つの点から特徴を書いてみましょう。
分散型取引所の中では最も取引高が多い
取引所の主流は中央集権型です。
分散型取引所は、それと比較すれば取引高に乏しい面があります。
IDEX取引所も、中央集権型を含めた全ての取引所で比較すれば取引高は小さい部類です。
しかし、分散型取引所に限って言えば、その中では最も多い取引高があります。
取引量の多さは価格の安定につながります。
通常よりも割高で通貨を購入するようなデメリットを抑えることができます。
また、取引が活発に行われるため、通貨の売買がスムーズにいくメリットがあります。
取り扱い仮想通貨の種類が極めて豊富
IDEX取引所は、多様な仮想通貨を取り扱っており、多くの種類の仮想通貨売買が可能です。
特に日本の国内取引所は取り扱っている仮想通貨の種類が少なく、幅広い通貨の購入を考える場合には不向きな面があります。
もちろん国内取引所ではそれだけ信頼性のある通貨を扱っている安心感はありますが、仮想通貨ユーザーの中には冒険を求める人もいます。
草コインと呼ばれる、まだあまり知られていない仮想通貨もその一つです。
マイナーな通貨であるため、将来的には通貨自体がなくなるリスクもあります。
しかし一方で、将来的に成長する草コインを見つけることができれば、大きな価格高騰によって莫大な利益を得る期待もできます。
メジャーな仮想通貨はすでに一定の価格帯に達しているため、価格が何十倍のような急激な上昇は難しい面があります。
しかし草コインであれば、将来的に何十倍や何百倍もの価格高騰の可能性を考えることができます。
そういった通貨を見つけるには困難がありますが、IDEX取引所のような草コインも豊富に揃えている取引所であれば、幅広い通貨を検討することができ便利です。
充実した機能とわかりやすい操作
中央集権型の取引所は、各社が充実した取引画面を提供しています。
そのためユーザーにとって使いやすい点が特徴です。
一方、分散型取引所は当事者間の取引で行うシステムであり、特定の企業のような管理者ではなく、取引参加者が直接的に関与しているサービスです。
そのため、サービスの充実に劣るのが一般的です。
ユーザーにとっては使いにくさを感じることも多いです。
その中にあってIDEX取引所は、機能が充実しており、もちろんチャート利用なども可能です。
使いやすさを実現しており、システムスピードも早く、分散型取引所の欠点部分を解消した取引所になっています。
セキュリティ面が安心
中央集権型の取引所であれば、不測の事態としてユーザーの資産がハッキングされる可能性も考えられます。
そのための対策は施しているものの、取引所ごとに違いもあり、完全に安全であると断言することはできません。
一方、分散型取引所は取引所内で資産を保存しているわけではないため、ハッキングの心配がありません。
結果として、ハッキングによるサービス停止や会社倒産のようなリスクを気にすることなく、安心して取引が可能です。
資産は取引所ではなく自分の管理下にある
中央集権型の取引所を利用する場合は、自分の資産を取引所のシステムに預ける形になります。
取引所が倒産などの事態に直面した場合に、資産が危険にさらされる可能性があります。
そこまでいかなくても、システムダウンなどにより、一時的に出金ができないようなケースも考えられます。
ハッキング被害に遭遇すれば、長期間資金が引き出せない可能性もあります。
しかし、IDEX取引所のような分散型取引所ではこのようなリスクがありません。
分散型取引所では、資産は個人のウォレットで管理しています。
資産はあくまで自分自身の管理下にあるため、外部的要因で資産が不測の事態に陥るような心配がありません。
IDEX取引所を利用する際の注意点
ユーザーがIDEX取引所を利用するにあたって注意すべき点もあります。
3つの点で述べてみましょう。
取引サイトが英語表記
IDEX取引所は、スムーズな操作性で利用しやすい点が特徴です。
しかし、取引画面は英語表記になっているため注意が必要です。
日本人が使う上では使い勝手のよくない面があります。
操作自体は特に難しさはありませんが、快適に利用するためには慣れが必要です。
分散型取引所の利用者はまだ少ない
分散型取引所を利用するユーザーの数は常に増えており、今後は仮想通貨取引の標準スタイルになっていく可能性もあります。
しかし現状においては、中央集権型の取引所に比べて利用者が少なく、全体として取引量の不安があります。
IDEX取引所は分散型取引所の中では最大規模を誇っていますが、全体として見た場合は中央集権型の取引所より流動性で劣ります。
中央集権型の大手取引所のような高い流動性の中で取引を行いたい場合は、必ずしも満足のいく規模とは言えません。
中央集権型の取引所とシステムが異なる
中央集権型の取引所では、取引所が違っても、大体においては多くの点でシステム面が似通っています。
そのため、取引に関して特に問題を感じることは少ないです。
分散型取引所は、中央集権型の取引所とはシステムが違うため、最初の設定など利用に際して戸惑う可能性があります。
IDEX取引所の評判(口コミ)
IDEX取引所に関する投稿はTwitter上でも比較的多く、注目されている取引所であることがわかります。
ここでは3つのTwitter投稿を挙げてみましょう。
IDEXのような分散型取引所に対しては、著名な仮想通貨トレーダーも高い評価をしています。
「IDEXは自分の財布(ウオレット)から直接利用できる」
この件で取引所に不信を覚えた人は、BancorとかIDEX触ってみるといいですよ。感動するはず。
自分の財布から直接トレードできるので、資産をどこかに預ける必要なし。これが未来のスタンダード。https://t.co/kfWqhuK56g— イケハヤ@FIRE(セミリタイア)生活中 (@IHayato) 2018年1月26日
注目度の高いノアコインがIDEXに上場したことは話題になっています。
「ノアコインがIDEXに上場」
ノアコインが新たに分散型取引所IDEXに上場! https://t.co/4QoyHN6Qp5
— クリプ太 (@crypto55_crypta) 2019年5月19日
中央集権型のような既存の取引所と同じように利用できる点を評価する声があります。
「取引高の多い分散型取引所を利用したい場合はIDEXがおすすめ」
取引高の多いDEXを利用したい
そのような方にはIDEXがオススメです仮想通貨の取引も
既存の取引所と変わりなく行えますまた流動性も高いほうが
取引は成立しやすいのです様々なETH系のトークンもあるので
興味のある方はぜひhttps://t.co/2PIMtvZ2y0— dAppsMarket | ダプマ - Blockchain Gaming (@dapps_market) 2018年11月9日
IDEX取引所の登録方法
IDEX取引所は、自分のウォレットをIDEXに接続することによって取引が可能になります。
ウォレットに関しては、IDEXの画面上で作成可能です。
また、他の既存ウォレットを利用して行うこともできます。
手順は以下の通りです。
- IDEXのアカウント作成
- ウォレット作成
- ウォレットとIDEXをリンク
アカウント登録

出典:IDEX
ウォレットを作成するには、まず最初にアカウント登録を行う必要があります。
公式サイトのトップページ右上から「CREATE ACCOUNT」をクリックし登録を行いましょう。
- 公式サイトのトップページ右上「CREATE ACCOUNT」をクリック
- メールアドレスとパスワードを入力
- メールを確認し、メールアドレスを認証
- 名前・生年月日・国籍を入力
- 利用規約の同意にチェックを入れる
- アカウントの作成完了
アカウントの作成ができたら、続いてウォレットを作成していきましょう。
ウォレットの作成

出典:IDEX
アカウントを作成してログインした状態で公式サイトのトップページを開くと、画面右上に「NEW WALLET」というリンクが表示されます。
この部分は、ログインしていない状態だと「CREATE ACCOUNT」「LOGIN」と表示されていますので、覚えておきましょう。
- 公式サイトでログイン
- トップページ右上「NEW WALLET」をクリック
- パスワードを入力
- 「YES-CREATE WALLET」をクリック
- Keystore Fileのダウンロード画面に移行
- ダウンロードが完了後、「GOT IT. GET MY PRIVATE KEY.」をクリック
※表示された秘密鍵は、忘れないように必ずメモなどで保存しておきましょう。 - 「ETURN TO EXCHANGE」をクリック
- ウォレットの作成完了
ウォレットとIDEXのリンク

出典:IDEX
ウォレットとIDEXのリンクは、ログインした状態でトップページの右上 「UNLOCK WALLET」から行います。
- 公式サイトでログイン
- トップページ右上の「UNLOCK WALLET」をクリック
- 「Keystore File」をチェック
- 「SELECT WALLET FILE」を選択
- パスワードを入力
- 「UNLOCK」をクリック
これでIDEXでの取引を行うことができます。
IDEX取引所のまとめ
IDEXは、取引高の多さから分散型取引所の中でも大きな注目を集めている取引所の一つです。
現在のところ一般的に利用されているのは中央集権型の取引所ですが、分散型取引所はこれから大いに飛躍が期待されています。
自分の資金を自己管理できるなど、セキュリティ面でも高いものがあります。
取引高が増えれば取引所としての安定性が高まり、分散型取引所の持つ長所を十分に生かしていくことが可能です。
分散型取引所の中でも取引高の多いIDEXは、今後さらに利用者が増えていくものと予想されます。