
インターネット上で仮想通貨を使ったビジネスが流行している中、一躍人気になった仮想通貨もあれば、暴落により一気に人気のなくなった仮想通貨もあります。
そんな中、EOS(イオス)は急激に値上がりを見せた仮想通貨の一つです。
2017年6月に誕生したEOSは、ICOにより4500億円を調達し、誕生からわずか1年足らずで、時価総額5位にまでなった人気の仮想通貨です。
EOSの仕組みは次の3つに分けると分かりやすいでしょう。
- EOS:分散型プラットフォーム
- EOS.IO:ソフトウェア
- EOS トークン:資金調達の為に発行された仮想通貨
混乱するといけませんから、本記事では、『EOSトークン=EOS』として紹介し、詳しく説明していきます。
EOS(イオス)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | EOS(イオス) |
トークン名 | EOS |
公開月 | 2017年6月 |
発行上限 | 1,029,054,404 EOS |
発行枚数 | 932,354,393 EOS |
公式HP | https://eos.io/ |
ホワイトペーパー | - |
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TelegramID | - |
YouTube | EOS.IO |
EOS(イオス)とは
最近の仮想通貨業界は、ICO (Initial Coin Offering)を利用して資金調達をする企業も増えてきていますが、EOSはICOを終えた直後に300%以上の値上げを見せた仮想通貨で、その急騰により更に世間の目に触れることになった仮想通貨でもあります。
イーサリアムと比較されるほど注目度が高い
イーサリアムという言葉はよく耳にすると思いますが、EOSはなんと時価総額2位のイーサリアムと比較されるほど注目を浴びている仮想通貨なのです。
基本的なベースは企業のサポートをするためのプラットフォームですが、爆発的な急騰を見せたことでイーサリアムと比較されるほどになったのです。
発行上限10億枚、時価総額ランキング5位
2017年に公開されたEOSの発行枚数は10億枚に設定されており、すでに7億枚ものEOSが市場に流通しています。
残念ながら日本での知名度はまだ低いものの、時価総額では5位となっており、世界的な知名度は非常に高い仮想通貨と言えます。
ICOで4500億円の資金調達に成功
EOSは、資金調達を目的としたICOのために発行された仮想通貨で、発行当初はイーサリアムのブロックチェーンを用いていましたが、EOSの価値を高めるためにイーサリアムから独立しました。
そして、ICO開始からたったの18時間で約16億円という資金調達に成功し、最終的には4500億円の資金が集まったことでも有名です。
世界中から注目・期待されている
EOSも当初は無価値の仮想通貨といわれており、発行当初は100円程度で取引されていました。
しかし、ピーク時の取引相場では2000円まで急騰するといった動きを見せ、EOSの保有者には配当金が支払われるなど現在でも非常に高い人気を獲得しています。
時価総額はあのビットコインキャッシュに次ぐ存在となっており、日本での知名度の低さと比べ、世界からは注目・期待されている仮想通貨なのです。
実用性はビットコイン以上との声もある
実は、EOSの実用性はビットコイン以上ともいわれています。
時価総額や知名度では今はまだビットコインを上回ってはいませんが、今後EOSの価値はさらに高くなり仮想通貨の主流派EOSになるかもしれないとまでいわれています。
EOS(イオス)の特徴
3つの役割
EOSはプロジェクトを遂行していく上で、資金調達も加えて以下の3つに分類されています。
- EOS:分散型プラットフォーム
- EOS.IO:ソフトウェア
- EOSトークン:資金調達の為に発行された仮想通貨
上記のことは、後述する『仮想通貨自体には価値がない』ということと関係性が高いですからきちんと覚えておきましょう。
取引スピードが早い
EOSは、仮想通貨を扱うユーザーが非常に重要視する「取引スピード」がとても早い仮想通貨としても有名です。
取引スピードの早さはEOSの最大の特徴ともいえることとなっています。
その取引スピードは実に1秒間で100万以上の取引を処理できると言われています。
他の仮想通貨を例に挙げると、有名なビットコインは6件、イーサリアムは15件、同じく取引の処理スピードが早いといわれているリップルですら1500件となっており比較をすると桁違いの処理スピードとなっています。
実生活で比べることができるものを例えると、生活するにあたって利用することも多いクレジットカードよりも早いとまでいわれており、その早さは聞くだけでも相当なものであるということが理解できますね。
EOSが主流の仮想通貨となり取引量が増えても、EOSの取引スピードがあれば決済にかかる時間に困らされるといったことは間違いなくないでしょう。
取引手数料が無料
EOSは取引手数料が無料となっています。
流通が多い仮想通貨にとって、取引手数料が無料というのはかなり優位にたてるメリットといえます。
もちろん、取引手数料が無料という仮想通貨は現在も増加傾向にありますが、非常に早い取引スピードに加えて取引手数料が無料というのは大きな特徴なのです。
国内の銀行など金融機関を利用する場合、取引手数料に少し戸惑ってしまうことがありますよね。
仮想通貨は取引手数料が安いことがメリットですが、有名なビットコインですら手数料は価格によって変動してしまうといったデメリットがあります。
少数の取引であれば手数料はあまり気になりませんが、取引する金額が上がっていくとその分手数料も増えてしまいます。
高額な取引を行う場合や頻繁に取引を行う場合は、銀行機関の手数料よりも遥かに高くなってしまう可能性があるため、取引手数料が無料という特徴はユーザーにとって非常に大きなメリットなのです。
取引スピードが早いことと併用して頻繁に取引を行なう人にとっては非常に嬉しいポイントとなります。
DPOSを採用している
EOSはDPOSというアルゴリズムを採用しています。
アルゴリズムというのは取引をする際に取引を承認するためのルールみたいなものです。
アルゴリズム(英: algorithm [ˈælgəˌrɪðəm])とは、数学、コンピューティング、言語学、あるいは関連する分野において、問題を解くための手順を定式化した形で表現したものを言う。算法と訳されることもある。
ビットコインの場合は、早く計算した人が取引の承認をするPOWというアルゴリズムを採用していますが、EOSではPOWではなくDPOSを採用しています。
DPOSアルゴリズムは、EOSのネットワークに参加している人の投票によって取引の承認者が選ばれると仕組みで、セキュリティの高さがメリットです。
不正取引などを行なう人が選出されることがないような仕組みになっているため、承認作業も安全に行なうことができ、必然的にセキュリティの高さと結びついています。
イーサリアムから独立しているため影響を受けない
EOSは2018年にイーサリアムから独立をしているため、イーサリアムの影響を一切受けないというメリットもあります。
独立していることによりイーサリアム側の状況を受けないといったことのみだけではなく、EOSのプラットフォームもアップデートを予定しているなどで今後の展開にも大いに期待ができるようになっているのです。
格付け会社の評価が高い
EOSは仮想通貨を格付ける会社から非常に高く評価されています。
有名なビットコインがC評価に対して、EOSはB-という評価を得ており、ビットコインよりも高評価という格付けがされています。
日本国内での知名度はあまりありませんが、世界的な評価はとてつもなく高い仮想通貨なのです。
仮想通貨としての価値はない
EOSは、資金調達を目的として発行された仮想通貨です。
そのため、EOSは仮想通貨としての機能は一切持っていません。
また、EOSは、2018年6月1日の配布終了後48時間で仮想通貨取引所にて売買が停止されています。
つまり、現在は移動・取引ができなくなっているのです。
EOSの公式ホワイトペーパーにも、EOSが発行する仮想通貨には『将来的に価値が出る保証はない』と表記されています。
EOSのICO(イニシャルコインオファリング)時のホワイトペーパーには、前述のようにERC20ベースのEOSトークンは、「EOSプロジェクトの資金調達のために発行」と記載されています。
分かりやすく言うと、ICOの時点ではイーサリアムのブロックチェーンを利用しており、そのままではEOSトークンには価値がないということになり、EOSトークンが価値を生み出すためには、EOS独自のメインネットへ移行する必要があったのです。
2018年6月にメインネットへ移行したことで、イーサリアムから完全に独立するとともに、EOSトークンも名実ともに価値を有することになります。
引用:COINTOKYO
EOS(イオス)に対する懸念点
日本国内の取引所では購入が不可
EOSは、日本国内の取引所では購入することができません。
ここまで優秀で高い評価を受けている仮想通貨EOSが、なぜ日本国内では知名度があまりないのかという理由はここにあるでしょう。
2019年9月時点で、EOSを取り扱っている国内取引所は存在しません。
EOSが主流の仮想通貨になれば、今後日本の取引所にも上場する可能性がありますが、現時点では海外取引所を利用する必要があるため懸念点として挙げられます。
期待の仮想通貨ではあるが一時は暴落
良いスタートをきったEOSですが、大幅な暴落を起こしたということで巷で話題になりました。
もちろん仮想通貨なので、常に良い状況が続くということはなく、短期間の動きだけで判断できる仮想通貨もありません。
EOSがいくら優秀な仮想通貨といわれていても、急に暴落を起こす可能性もしっかりとあることも忘れてはいけません。
国内取引所を経由して購入する必要がある
EOSは国内取引所での取り扱いがないため、購入するには海外取引所を利用する必要があります。
海外取引所で仮想通貨を購入するのは、非常に手間がかかってしまうため懸念点と言えます。
海外取引所でEOSを購入するには次のような手順を踏む必要があります。
- 国内取引所でビットコインを購入
- EOSを扱っている海外取引所にビットコインを送金
- 海外の取引所でEOSを購入
EOSは手数料は無料ですが、国内取引所の口座から海外取引所の口座に送金するため手間がかかるだけでなく、結局は手数料がかかってしまう場合もあるため非常に残念といえます。
EOS(イオス)に対する評判・口コミ
ここからは、EOSに対するTwitterでの評判や口コミを見ていきましょう。
主要コインの過去4時間の変動率
🔥⤴ $BTC ビットコイン +0.52%
🔥⤴ $ETH イーサリアム +1.55%
💧⤵ $XRP リップル -0.12%
🔥⤴ $EOS イオス +0.59%
🔥⤴ $ADA カルダノ +0.53%
🔥⤴ $XMR モネロ +0.99%
💧⤵ $BNB バイナンスコイン -0.32%価格・変動率ランキング ⇒ https://t.co/c5Xl3bJJsz
— 仮想通貨の変動率アラート@CoinGnu (@CoinGnuBot_ja) 2019年9月13日
主要コインの変動をツイートしているアカウントがありますがそのようなアカウントにもしっかりとEOSは取り上げられる仮想通貨でもあります。
同じようにチャートを記載されている仮想通貨は業界でも有名な仮想通貨ばかりなので仮想通貨業界でもEOSの地位は高い仮想通貨になっているのが伺えますね。
もちろん変動もプラスのチャートも多く出ているのでしっかりと結果も残している印象もあります。
仮想通貨EOS、9月23日に大型アップデート|メインネット後、初のハードフォークを予定https://t.co/HTzrVPjFQz
9月23日に仮想通貨EOSが大型のアップグレードを行う。ハードフォークを伴う今回のアップグレード後は、ブロックチェーンの安定化とスケーラビィティの向上が見込まれている。
— CoinPost -仮想通貨情報サイト- (@coin_post) 2019年9月14日
EOSは大型アップデートの情報も多数出回っているなど、情報を仕入れる分には苦労しないという点も感じることができました。
EOSのメリット、デメリットについてまとめて記事を書いているユーザーもいて情報の流通量は相変わらず良いイメージではありますね。
日本への進出が期待される、
仮想通貨EOSが、強い動き。上値抵抗線から大きく離れて、
突進!週足を見ても、トレンド転換が
近い可能性。EOSは、将来性が高いのですが、
期待に反して、暴落しました。 pic.twitter.com/OlTuJYDDYX— ビットコインFX☆くじらーず☆ (@7t4QtAnEAtIyNd7) 2019年9月15日
もちろん良い話だけではなく暴落したといった情報も出回っているのも事実であります。
将来性を見込んで購入している人はとても多いため一度暴落してしまうとその期待が少しだけ薄まってしまう可能性も危惧されているが相変わらずツイッターなどのSNSでは情報の流通がものすごく多いという結果になっています。
EOS(イオス)の将来性
EOSの将来性については多くのユーザーや専門家が話題として取り上げています。
格付け会社の評価も高評価でもあり、投資価値のあるスーパーコインという評価をする会社すらあります。
中国政府による格付けでもEOSは1位という評価がされており、将来性は非常に期待ができると言えます。
実際に、主流の仮想通貨はビットコインからEOSに変わるかもしれないとまでいわれているため、EOSの将来性は非常に明るいと言えるでしょう。
EOS(イオス)のまとめ
高いセキュリティ性・取引スピードの早さ・手数料無料という特徴から、格付け会社の評価も抜群の高評価を受けている仮想通貨EOS。
国内取引所では取り扱いがないため日本での知名度はあまり高くありませんが、スーパーコインとまで言われており、世界ではメインの仮想通貨としても扱われています。
国内取引所でもEOSの取り扱いが始まれば、爆発的に人気が出る可能性も秘めています。
海外取引所を利用するには、国内取引所を経由する必要があるため少し手間がかかってしまいますが、世界的な評価も人気も高い仮想通貨EOSを今のうちから体験してみるのもいいかもしれません。