
仮想通貨を保管する方法にウォレットがあります。
このウォレットはネット上で保管するものやUSBメモリなどのハードウェアに保管するウォレットもあれば、紙に印刷しするコールドウォレットと言ったものも存在します。
このウォレットは様々な付加機能を搭載したものも少なくありません。
この記事では、この付加機能が充実したBitPayと呼ばれるウォレットの概要や特徴、注意点を解説しつつ、その評判や基本的な使い方も紹介していきます。
これを読めばきっとスマホアプリやデスクトップで利用できるBitPayウォレットについて知ることができるのではないでしょうか。
BitPay(ビットペイ)のwiki的基本情報
ウォレット名 | BitPay(ビットペイ) |
分類 | 保管ウォレット |
開発会社 | BitPay社 |
公開月 | 2011年 |
公式HP | https://bitpay.com/ |
@BitPay | |
- | |
- | |
TelegramID | - |
YouTube | BitPay |
BitPay(ビットペイ)とは
日本語に対応し、幅広いガジェットで利用可能
BitPayは、アメリカのBitPay社が開発したスマホアプリやデスクトップで利用できるBitPayウォレットです。
日本語にも対応しており、利用しやすいウォレットとなっています。
注目すべきはこのBitPayウォレットを提供するBitPay社です。
アメリカで2011年に設立されたBitPayは、ビットコイン決済を行う企業として、すでに日本円にして3,000億円以上の決済を行ってきた企業です。
冒頭でもお話しした通り、パソコン(Windows、Mac、Linux)などのデスクトップ版とiPhoneやAndroidと言ったスマートフォン用のアプリを提供しており、幅広いガジェットで利用できるというメリットがあります。
BTC・BCH・ETHに対応
改めてウォレットについて触れていくと、仮想通貨は取引所や販売所で購入後、自分専用の保管場所に移すことがセキュリティの観点から推奨されているのですが、この手段の一つとしてこのBitPayのウォレットが挙げられるのです。
このウォレットは様々な組織や個人、企業が開発しており、このBitPayはその中でもビットコインやその後継であるビットコインキャッシュ、そしてイーサリアムに対応したウォレットとなっています。
他のウォレットではイーサリアム系の全てのアルトコインが保管できるもの(数百種類以上保管できる)など対応種類でBitPayに勝っているものも少なくありませんが、ビットコイン決済を手掛ける企業として種類を絞ってビットコインの管理に特徴を持たせています。
運営元は著名な投資家から多額の資金を受けている
また、フィンテック企業との取引も多いことから大口の決済も多く手掛けており、ビットコインなど単位当たりの価格が大きい通貨を重視している傾向にあるという企業です。
さらに、Index Ventures、RRE Ventures、Virgin GroupのRichard Branson、Yahooの創設者Jerry Yangなどのアメリカや欧州の著名な投資家から3,000万ドルの資金を受けている企業であるという点も他のウォレットを運営する組織や企業とは異なる特徴です。
つまり、アメリカの仮想通貨の有力企業が開発したウォレットという点で注目なのです。
BitPay(ビットペイ)の特徴

出典:BitPay
BitPayの特徴を見ていきます。
それはモバイルやデスクトップに両対応、BCHに対応、マルチシグネチャー(マルチシグ)に対応、デビットカードに対応、そして日本語対応という5つの特徴があります。
モバイルやデスクトップに両対応
BitPayは先ほどもお話しした通り、スマートフォンやデスクトップに対応しているという特徴があります。
ウォレットの多くはいずれかであったりiPhoneやMacに対応していないという場合もありますが、BitPayは流通するガジェットのほとんどに対応しており、外出先や自宅など場所を選ばずに仮想通貨の管理ができるというメリットを持っています。
さらにそれらいずれのアプリもユーザーインターフェースが秀逸で使いやすいという定評があり、初心者の利用にも問題ありません。
また、オフラインでも管理できるのでWeb上で保管するWebウォレットよりも安全性が高く、ハッキングのリスクも低減させることを実現しています。
BCHに対応
BCH(ビットコインキャッシュ)にも対応しているという点も特徴です。
ウォレットと言うとどうしてもビットコインに注目が集まり、後継のビットコインキャッシュが対応していないということも少なくありません。
しかし、ビットコインキャッシュもビットコインほどではありませんが単位当たりの価格が非常に高く、手元で保管したい暗号資産と言えます。
そのため、ビットコインキャッシュにもきちんと対応しているというのは大きな特徴と言えます。
決済手段というより資産運用のための意味合いが強い仮想通貨なのでデスクトップ上で保管するのは意義があります。
マルチシグネチャー(マルチシグ)に対応
マルチシグネチャー(以下、マルチシグ)に対応している点も大きいです。
ウォレットは利便性も重要ですが、最重要なのはセキュリティと言っても過言ではありません。
そういった要求にもBitPayは対応しています。
このマルチシグは複数の署名と言う意味の言葉で、一つのアカウントに複数の秘密鍵と呼ばれるパスワードを持たせます。
これにより、一回パスワードを破った後も次にパスワードが来るので、ハッキングが飛躍的に困難になるのです。
つまり、高いセキュリティを確保できます。
さらに信頼できる人物との分担によるウォレット管理も可能です。
デビットカードに対応
デビットカードに対応しているという点も大きな特徴です。
セキュリティも重要ですが、利便性も捨てるべきではありません。
デビットカードはクレジットカードと異なり、利用後すぐに銀行口座からお金が引き落としになる決済のことで、BitPayのウォレットを介して銀行口座と仮想通貨を紐づけすることができるのです。
この利便性は非常に重要と言えるのではないでしょうか。
日本語対応
最後が日本語対応です。
海外製のウォレットは日本語に非対応なことが多く、国内の仮想通貨取引所や企業が提供するウォレットを使わざるを得ない状況も少なくありません。
BitPayには、そのような言語の壁がなく、日本語で利用できるので便利な特徴として挙げることができます。
アメリカの仮想通貨関連の大手企業が手掛けるウォレットだけあり、作りがしっかりしているという特徴が全体的にあると言えるのです。
BitPay(ビットペイ)を利用する際の注意点
BitPayを利用する注意点は、日本の場合デビットカード非対応という点、取り扱いの仮想通貨が少ない点、そして全てのウォレットに共通ですが管理は自己責任という点です。
日本の場合デビットカード非対応
デビットカードを先ほど特徴として挙げましたが、現在日本では非対応となっています。
欧米では対応し、100%その恩恵を享受できるのですが、仮想通貨は各国の方針によって利用制限がかかるため日本ではデビットカードの利用ができなくなっているのです。
ただし、それ以外は通常通り使えるのでデビットカードさえ気にならなければ問題はありません。
取り扱いの仮想通貨が少ない
取り扱っている仮想通貨の種類が少ない点も注意です。
2019年10月現在の取り扱い通貨は、以下の3種類のみです。
- ビットコイン
- ビットコインキャッシュ
- イーサリアム
リップルとも提携したため将来的に増える可能性はありますが、それでも取り扱い通貨が少ないというのはデメリットです。
管理は自己責任
管理は自己責任という点も注意点と言えます。
スマートフォンやデスクトップなどを破損させてしまいアクセス不能になった場合、仮想通貨の取り出しができなくなります。
また、復元のためのフレーズを盗まれてしまった場合も、暗号資産の盗難に遭うリスクがあります。
取引所であればある程度の補償が期待できますが、ウォレットに保管している時点で管理は自己責任となります。
BitPayには、このような注意点があることを覚えておきましょう。
BitPay(ビットペイ)の評判(口コミ)
BitPayの評判について紹介していきます。
Twitterのコメント3つを挙げ、それに対するコメントをしてまとめました。
決済については、ビットコイン決済の大手「BitPay(ビットペイ)」が担当しているようです。 #仮想通貨 #暗号通貨 #ドバイ #ビットコイン ##BTC #BitPay #ビットペイ / ドバイの高級...#NewsPicks https://t.co/XCr6Q7AEsU
— 三矢晃平(BITDAYS編集長) (@328kohei) 2018年2月13日
ドバイの高級マンションの支払いについても関与したとのことです。
ビットペイと提携ですか
— 胡弓 (@kokyuu777) 2019年10月2日
仮想通貨大手のリップルと提携したことは大きな話題です。
また、ユーザーは、ビットペイのウォレットにイーサリアムを保存して使用することや、同社のプリペイドVisaカードを持っている場合には、デビットカードへのイーサリアム追加も可能に。
これまで、30億ドルを扱ってきたビットペイでのイーサリアム扱い開始に、業界からも期待の声。— ジュンノスケ@仮想通貨投資・市場評論垢 (@fujigayaJN) 2019年9月18日
イーサリアム対応を高く評価しています。
BitPay自体大きな決済を手掛けており、そのBitPayが提供を開始した仮想通貨ウォレットの注目もそれだけ大きいものとなっています。
さらに今後は提携したリップルとの連携により、更に利便性を高めた仕組みになっていることは確かです。
BitPay(ビットペイ)の始め方
BitPayの始め方を紹介します。
アプリのインストール
GooglePlayまたはAppStoreで「bitpay」と入力し検索するとbitpayのアプリが表示されるのでインストールを行います。
登録
アプリを初回起動するとチュートリアルが始まるので、確認しながら登録を進めましょう。
そして、「ビットコインウォレット作成」というボタンが出たらタップします。
「パスワードによってウォレットを保護しますか?」と英語で書かれた文章が出てきます。
「はい」をタップします。
任意のパスワードを設定し、メール通知のためのメールアドレスも設定します。
バックアップの設定
次がウォレットをバックアップする設定です。
万が一のことがあった際ウォレットを復元するための「復元フレーズ」を書き留めていきます。
スクリーンショットでは盗難や流出のリスクがあるため、必ず紙に書いて金庫などに保管しましょう。
今お話しした内容の警告が出るのでタップをしていき次に進めます。
すると先ほど設定したパスワードを求められるので入力します。
入力後復元フレーズが12個の単語がひらがなで表示されます。
これを紙に書いて保管します。
完了したら「I have written it down」ボタンを押しましょう。
そして確認の入力を求められるので先ほど書いたフレーズを入力していきます。
完了すると「ビットコインウォレットがバックアップされました!」というメッセージが出てバックアップは完了です。
チェック
最後にチェックを入れていきます。
「ほぼ完了!確認してみましょう」という画面が表示されるので英文(セキュリティやバックアップが理解できたと言う旨の文章)をチェックします。
最後に「文章を読みました」という旨の文章にチェックを入れて、「Confirm & Finish(確認と完了)」をいうボタンを押すと「ビットコインウォレットが完成しました!」という文字が表示され完了です。
BitPay(ビットペイ)のまとめ
BitPayは大手のビットコイン決済会社であるBitPayが展開する仮想通貨のウォレットです。
対応通貨の少なさや日本でのデビットカード非対応などのデメリットはありますが、利用しやすく安全性の高いウォレットの一つと言え、将来性が期待できます。