
韓国版イーサリアムと呼ばれている仮想通貨ICON(アイコン)ですが、日本でそこまで知名度は無くとも、海外ではその機能に期待している人もいるとか。
ICONの機能を分かりやすく言えば、独自プラットフォームにより、様々なコミュニティーを繋げる役割を持っています。
まだベータ版しか開発されていないものの、ICONにはどんな特徴や欠点があるのか、具体的に本記事では紹介しますので、ぜひ購入する際には検討材料にして下さいね。
仮想通貨ICON(アイコン)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | ICON(アイコン) |
トークン名 | ICX |
公開月 | 2017年9月22日 |
開発国 | 韓国 |
開発チーム | ICON Foundation、theloop |
開発者 | - |
発行上限 | 800,460,000 ICX |
発行枚数 | 473,406,688 ICX |
アルゴリズム | LooP Fault Tolerance(LFT) |
公式HP | icon.foundation |
ホワイトペーパー | ICONのホワイトペーパー |
@helloiconworld | |
@helloicon | |
helloicon community | |
TelegramID | ICON Project |
YouTube | - |
仮想通貨ICON(アイコン)とは/開発された目的
ICON(アイコン)とは、韓国発の仮想通貨であり2017年9月に公開されました。
そのアイコンの高いスペックから「韓国版のイーサリアム」とも呼ばれている仮想通貨であり、通貨の略号はICXです。
アイコンが開発された目的は、現実世界とネットワークを繋げるというコンセプトに基づいて作られています。
つまり、世界中の全てのものをこの繋ぐ(connectする)ということです。
その意味でアイコンは、Hyperconnect(ハイパーコネクト)としてネットワークと銀行、金融機関、学校、病院など様々な施設とのリレーションとなる役割りを目標としています。
仮想通貨のブロックチェーン技術は、技術的には革命的なものと言われていますが、まだまだ発展途上でありスケーラビリティ問題などの改良余地が多数あります。
改良の余地があるからこそ、少しの隙間を狙い、日々新たな仮想通貨が誕生しているということです。
その発展途上のアルトコインの中のひとつが「ICON(アイコン)」です。
アイコンのトークンセール活動は、スイスの非営利財団として設立された『ICON Foundation』によって制御されており、今後はAI技術の導入も予定しているとのことですから、将来的に期待されている仮想通貨でもあります。
仮想通貨ICON(アイコン)の特徴
次に具体的なICONの特徴を見ていきましょう。
結論から言えば、ICONには独自機能を活用していることから、将来的に期待されているとも言えます。
コミュニティーを繋ぐ「Loopchain」の導入
loopchainとは、後述する「SCORE」を導入しているコミュニティー(教育、金融系など)を1つに繋げる役割を持っています。
アイコンはloopchainを使用することにより、その他のブロックチェーンプラットフォームと結びつけられ、相互に資産の移動が可能な、分散型ネットワークの構築を目指しビットコインやイーサリアムなどとの連携を構築していきます。
つまり、今まで独立していたコミュニティ―を繋げることで、契約や取引などをスムーズに簡単にすることができます。
独自スマートコントラクト「SCORE」を活用
アイコンでは独自のスマートコントラクトであるSCOREを使用しています。
SCOREとはloopchainの独自開発したスマートコントラクトです。
SCOREを使うことにより次のようなメリットがあります。
- SCOREを使用することにより、ブロックチェーン承認などのプロセスに関係することなくスマートコントラクトを実行できる構造となっている為、スマートコントラクトになんらかのトラブルが発生したとしても、ブロックチェーン機能は正常に動作する。
- 一般的なスマートコントラクトの更新においてはデータ移行が必要となるが、SCOREのスマートコントラクト更新作業ではデータ更新不要なので、更新作業を簡単に実行することができる。
この独自スマートコントラクトの「SCORE」を活用していることから、アイコンは「韓国版のイーサリアム」と呼ばれている由縁です。
また、アイコンのスマートコントラクトの開発を担当しているのは、韓国にある「theloop」というブロックチェーンエンジン開発会社です。
コンセンサスアルゴリズム:LFT(Loop Fault Tolerance)
アイコンの独自アルゴリズムであるLFT(Loop Fault Tolerance)は、ネットワーク上で生じるブロックチェーンの分岐を軽減することにより素早く合意が行われることから、取引をスムーズに行うことができます。
ビットコインで例えると、PoWに当たるアルゴリズムが、LFTに辺ります。
このLFTにはノードによる承認方法があり、一定数以上の賛成票を得ることでブロックをブロックチェーンに繋げることができます。
アイコンのノード(トランザクションを承認するマイナー)には2種類存在し、以下の2つに分けることができます。
- リーダーノード(Lノード):取引データをまとめてブロックを生成する
- 検証ノード(Vノード):生成されたブロックの検証を行う
そして、承認方法の流れは以下の通りです。
- Vノードが承認してほしいトランザクション(取引データ)をLノードに送信する。
- Lノードは承認したトランザクションをまとめたブロックを生成する。
- 生成されたブロックを今度は、Vノードが検証する。(ブロック内のデータが正しいか、Lノードがきちんと生成したかなど)
- Vノードは検証後、ブロック内のデータが正しいかなどの条件を満たしているかどうか投票を行う。
- 投票結果の一定数以上の賛成票があれば、ブロックをブロックチェーンに繋げることができ、賛成票が一定数よりも少なければブロックの追加は見送りされる。
取引手数料などのコスト削減が可能
ここまで説明したアイコン独自の役割である、
- Loopchainの導入
- 独自スマートコントラクトSCOREを活用
- 独自アルゴリズムLFTの活用
以上の3つを活用することで、アイコン独自のネットワークを構築し、コミュニティ全体でシェアすることにより取引手数料などのコストを大幅に削減できます。
つまり、クレジットカードの使用時に発生する仲介手数料を削減できるということですね。
仮想通貨ICON(アイコン)の欠点/問題点
独自機能を持っているICONですが、プラットフォームが優秀だとしても欠点もあります。
簡単に言えば、「韓国版イーサリアム」と呼ばれていることから、無数の競合通貨も存在するということです。
例えば、イーサリアムに似ている通貨の中に「NEO(ネオ)」があります。
NEOは中国版イーサリアムとも呼ばれ、イーサリアムとの構想が似ています。
もちろん、NEOにも独自機能が存在し、あくまでも似ているというだけですが、イーサリアムの2番手となるには独自の地位を築いていく必要があるでしょう。
とはいえ、ICONの機能自体に欠点は特にない為、今後の可能性に期待といったところでしょう。
実はICON(アイコン)こんな企業と提携しています!
今後の伸びしろもまだまだあるICONですが、実はすで大手企業との提携が進んでいます。
ここでは代表的な大手企業を5つ紹介します。
- 全世界2億人超のユーザー数を抱えるソーシャルネットワーク「LINEプラス社」と提携。
- LINE社と共にジョイントベンチャー「Unchain」設立。
- 韓国の三大大手生命保険の教保生命保険「Kyobo Life」と提携。
- 日本のICOファウンド「B Cryptos」と業務提携。
- トムソンロイターのデータフィード製品にICONのカスタマイズKPIを介してアクセス。
上記で取り上げた通り、ICONは多くの企業と提携や会社設立していることから、事業が進んでいるプロジェクトとして見て良いでしょう。
仮想通貨ICON(アイコン)の評判
ICONの評判は、その知名度が低いことから日本国内ではそれほど高くないのが現状です。
ここでは、ICONの評判をTwitterや2chから抜粋して紹介しますから、参考程度に見ておきましょう。
ICB walletについてどうなの?って聞かれるんだがハッキリ言っておれにはわからん。配当はちゃんと毎日入ってる。
あとは、
親会社ICC
子会社1 ICB(トークン)
子会社2 ICX(インターコイン取引所)この図式が本当でICXが四月にちゃんとオープンしたら勝ちゲーってぐらい。今はベータ版しかない
— 剛田 武 (@takeshigoda0615) 2019年1月17日
262: 承認済み名無しさん 2018/04/16(月) 10:00:25.82 ID:SLm8d0Vl.net
ICXはファンダ分析を欠かさない外人には人気があるけど、雰囲気で仮想通貨を買う日本人にはなぜか人気が無い典型的銘柄だよな
6791: svu***** 2018/5/17(木) 18:21 ID:lbcc13lnojTPCx4Llw--6791.net
混沌と化す仮想通貨業界に、また新たなプレーヤーが参入を始める模様だ。昨日、大手通信企業のLINEが、新たにブロックチェーン技術の開発企業「unchain(アンチェーン)」を設立した事を正式に発表した。
今回の新会社設立に際してLINEは、韓国内でブロックチェーンのプラットフォームである「ICON(アイコン)」を手掛ける、「ICON財団」と手を組んだ事を明かした。
両社は、「新たなトークン経済プラットフォームの創設」という高い志を共有し、共同で事業を推進していくと見られている。
LINEは先月2日にも、類似した企業名の子会社「unblock(アンブロック)」を設立し、世間の注目を集めた。
そこからわずか1ヶ月ほどでの新会社設立だが、あくまでこれは想定の範囲内であると同社は述べている。
今後はunchainとunblockの2社が相互補完の関係性を構築していく中で、新たな経済圏の創出に向けたシナジーを期待している模様だ。
今後の展望等について、LINEの広報担当者は、
「我々のタスクは、unblockとunchainが行う経済活動を通じて、より利便性の高い経済圏(トークン経済プラットフォーム)を創り上げる事だ。
その為に、妥協は一切しない。
LINE独自の戦略と行動を持って、必ずや理想を実現する
265: 承認済み名無しさん 2018/04/16(月) 10:13:49.95 ID:cq+zHsJ3.net
WANよりICXのほうがポテンシャル高いんだけど人気が集まるのは結局WANなんだよな
ICONの評判を見ても分かる通り、日本国内でそこまで人気があるとは言えませんが、将来的に期待する声もあることから、知る人ぞ知るコインでしょう。
とはいえ、機能面で言えば、海外では期待されていることから、ICON自体の評判はそこまで悪くはないと見て良いでしょう。
仮想通貨ICON(アイコン)が購入できるおすすめの取引所3選
ICONを購入できる取引所は日本国内には存在しない為、海外取引所で購入する必要があります。
ICONを取引できる仮想通貨取引所は、約20種類ありますから、やはりおすすめはバイナンスでしょう。
では、バイナンスを含めた海外取引所がなぜICONを購入するのにおすすめなのかを見ていきましょう。
バイナンス(Binance)
仮想通貨投資家なら誰しもが知っているであろうバイナンスですが、やはりセキュリティ面や豊富な取扱通貨、そして取引手数料を考えるとICONを購入するのに最も適している取引所と言えます。
日本人にも馴染みのある海外取引所の1つですから、ICONを購入しなくても、登録しておきたい海外取引所の1つですね。
フオビ (Huobi)
香港を拠点とする大手取引所であるフォビは、日本の取引所である「ビットトレード」を買収し、日本参入が決定したとして有名な仮想通貨取引所ですね。
日本語対応している通貨や、日本人に馴染みのある主要銘柄の多くが上場していることからICONを購入する際にも役に立つ取引所と言えますね。
ヒットビーティーシー (HitBTC)
一時期は日本人の利用を拒否していたHITBTCですが、現在では日本人でも利用できます。
また、日本人に人気ある通貨ノアコインが上場していたこともあり、日本でも知っている人は多くいるであろうHITBTCですが、やはり魅力的なのは多くのアルトコインを取り扱っていることでしょう。
バイナンスには無いアルトコインを多く取り扱っていることから、ICONを取引する際にも一躍買ってくれそうですね。
仮想通貨ICON(アイコン)の今後の将来性
ICONの将来性と言えば、「韓国版イーサリアム」と言われているだけあって期待する声は多くあります。
しかし、今後の仮想通貨市場はいかに実用的な仮想通貨であるのか重要視されていく為、「ICONはICON」としての機能に目を向けていく必要があるでしょう。
「韓国版イーサリアム」のままであれば、イーサリアムを活用すれば良い。という結果になりますからね。
ですが、LINE社と提携して「Unchain」設立していることから、まだまだICONのサービスは発展途上であるとの見方もできます。
また、ICONのプラットフォームはまだベータ版しか発表されていない為、本格的なサービスが展開されることになれば今後大きく飛躍する可能性もあります。
まだまだ可能性のあるICONですから、今後に期待をしておきましょう。