
日本では2017年にビットコインをはじめ、イーサリアム、リップル、ビットコインキャッシュなどの仮想通貨が軒並み高騰して、空前の仮想通貨ブームが起こりました。
2018年1月の仮想通貨取引所コインチェックのハッキング事件を契機に仮想通貨ブームは陰りを見せ、仮想通貨の価格も軒並み下落していきましたが、今なお仮想通貨に注目し、一攫千金を狙うトレーダーは多くいます。
日本では近年、金融庁による取引所やICOの規制強化によって、マイナーなアルトコインの取引はほぼ行われていない状況になっていますが、海外の取引所では、多くの種類の仮想通貨が取引されていて、日本人の注目は海外の取引所にも向いています。
そこでここではマイナーなアルトコインを取り扱う海外の仮想通貨取引所の一つであるOTCBTCについて、その概要、特徴、利用する上での注意点、評判、登録方法を紹介していきます。
OTCBTC取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | OTCBTC |
独自トークン有無 | - |
設立日 | 2017年 |
取引所がある国 | 台湾 |
公式ホームページ | https://otcbtc.com/ |
日本語対応 | - |
日本人対応 | 〇 |
アプリ対応 | 〇 |
@otcbtc | |
- | |
r/otcbtc | |
YouTube | OTCBTC |
TelegramID | OTCBTC English |
OTCBTC 取引所とは
2017年に設立された中央集権型の取引所
OTCBTCは台湾に拠点を置く仮想通貨取引所です。
まさに空前の仮想通貨ブームの真っただ中の2017年に設立されました。
近年多くみられる分散型取引所ではなく中央集権型の仮想通貨取引所です。
CEOはイーティン・チェン氏
OTCBTCのCEOはイーティン・チェン氏です。
イーティン・チェン氏はフェイスブックが開催したコーディングコンテストで優勝した経歴を持つエンジニアで、有名ビジネス雑誌Forbesにも取り上げられたこともある実力者です。
また、30代半ばながらも2018年には台北市の市長選に出馬したこともある著名人です。
24時間出来高は300万円程度
OTCBTCの24時間出来高は300万円程で、取引高は全世界の仮想通貨取引所の中で150位以下となっています。
つまり、さほど大きな規模の仮想通貨取引所というわけではありません。
基軸通貨としては、主にイーサリアムが採用されています。
その他、ビットコイン、テザー、OTB、EOSを基軸とした取引を行うこともできます。
OTCBTC取引所の特徴

出典:OTCBTC
取引手数料が安い
OTCBTCの特徴として、まず取引手数料が安いことが挙げられます。
取引手数料はOTCBTCで扱われているどの通貨ペアでも一律0.1%に設定されています。
これは他の海外の仮想通貨取引所と比較しても低水準といえます。
しかも、OTBを仮想通貨取引の手数料の支払いに使用すれば手数料が半額の0.05%となります。
OTBとは、OTCBTCトークンのことで、その名の通り仮想通貨取引所OTCBTCが発行するトークンのことです。
このOTBはOTCBTCでトレードして得ることができます。
OTBを手数料支払い方法に指定するためには設定が必要となります。
自分のアカウント設定の「OTB Discount Settings」の項目が「ON」に設定されていればOTBによる手数料半額特典が適用されるので、適用を希望する場合にはここをチェックしておきましょう。
主な基軸通貨がイーサリアム
OTCBTCでは主な基軸通貨がイーサリアムになっています。
多くの取引所では、ビットコインが主な基軸通貨となっているので、この点もOTCBTCの特徴と言えます。
もちろん、ビットコインも基軸通貨として利用可能です。
その他、テザー、OTB、EOSも基軸通貨に採用されていて、基軸通貨の種類は比較的多い印象です。
EOS取引量が多い
OTCBTCではEOS関連の取引量が他の仮想通貨取引所と比較して多いことが特徴です。
EOS/ETHの通貨ペアはOTCBTCの全取引の半分以上の取引量を占めています。
EOSとは、香港のBlock.oneという会社が発行している仮想通貨で、2017年6月に公開された比較的新しい仮想通貨です。
しかし時価総額は四千億円を突破して、時価総額ランキングでは10位以内に入っている主要仮想通貨に成長しています。
EOSの特徴としてはそのトランザクション処理能力の高さがまず挙げられます。
この点に関しては、ビットコインやイーサリアムよりも優れています。
これによって、決済や送金のスピードの面でビットコインやイーサリアムを上回っています。
また、EOSは送金手数料が無料であることも魅力の一つとなっています。
さらに、EOSではエアドロップが非常に盛んに行われていることも特徴の一つと言えます。
このような優れた特徴を持つEOSがOTCBTCでは盛んに取引されているのです。
EOS Airdropsへの対応が早い
OTCBTCでは、EOS Airdropsへの対応が早く、比較的早期からエアドロップされたコインを取引することが可能です。
これがEOSの取引量が多いという特徴にも関連しています。
近年エアドロップへの関心も高まってきていて、将来のお宝通貨の原石を手に入れるためにOTCBTCの口座を開設する人も多いです。
エアドロップに興味のある方にはおすすめの仮想通貨取引所と言えます。
二段階認証に対応している
OTCBTCは、二段階認証に対応していて、セキュリティの強化の対策もしっかり実施しています。
OTCBTCで提供されている二段階認証には2種類の方式があります。
まず1つ目には、世界中の仮想通貨取引所の二段階認証に広く利用されている、Google Authenticatorを利用した二段階認証です。
ただ、Google Authenticatorの場合はスマートフォンを利用する必要があるので、スマートフォンを持たない人にも対応できるようにと、メールでの二段階認証も採用されています。
メールでの二段階認証では、あらかじめ登録してあるメールアドレスに認証コードが送られてきて、そのコードを送金などの際に使用するようになります。
このように、あらゆる顧客の背景を想定して、セキュリティ対策が講じられている点もOTCBTCの魅力と言えます。
OTCBTC取引所を利用する際の注意点
法定通貨の入金は出来ない
OTCBTCを利用する上での注意点としてまず、法定通貨の入金ができないことが挙げられます。
このため、OTCBTCで仮想通貨取引をしようとする場合には、仮想通貨でOTCBTCの口座に軍資金を入金する必要があります。
よって、日本円を仮想通貨に換えてそれをOTCBTCの口座に送金するために、前もって日本の仮想通貨取引所の口座を開設しておく必要があります。
日本の仮想通貨取引所でも、取引手数料や送金手数料は様々なので、OTCBTCでの取引を優位に進めるためには、なるべく手数料のかからない日本の仮想通貨取引所を選定し、口座開設しておくことをおすすめします。
取引所全体として取引量が少ない
取引量が比較的少ないOTCBTCは、24時間の取引量が300万円程度、全世界での仮想通貨取引量は150位以下となっています。
これがどのような悪影響を及ぼすのかというと、取引量が少ないということは買い注文も売り注文も少ないということで、買いたい時、売りたい時にそれに対応する売り注文、買い注文がない可能性があり、買えない、売れないという状況に陥る危険性があるということです。
また、買い板、売り板ともに注文板が薄くなりやすい傾向にあり、買い注文と売り注文のレートが剥離しやすいです。
このため、利益を出すためにも苦労することが多くなることが想定されます。
主要通貨ペアの取引の場合は、どこの取引所でも取り扱いがあるため、なるべく大きな取引所で取引した方がいいでしょう。
対応言語が英語と中国語のみ
OTCBTCでは、言語が英語と中国語にしか対応していません。
注意事項の説明や、お知らせメールも日本語には対応がないので、英語か中国語どちらかがそれなりに読める人ではないと取引に支障が出る恐れがあります。
英語なら翻訳ソフトを使用すると比較的分かりやすくはなるので、それで試してみて、翻訳ソフトを駆使しても取引に支障が出る場合には、日本語に対応した取引所の利用をおすすめします。
OTCBTC取引所の評判(口コミ)
ここではOTCBTCのツイッター上での評判について紹介していきます。
久々にバイナンス入ったらウォレットには見慣れない名前がいくつか。
EOS系の #MEETONE 調べると。HPより:以下の取引所は、エアドロップをサポートし、ユーザーに配布されています。
binance
OKex
Huobi
ZBcom
Bigone
gateio
UPbit
Caince
YEX
OTCBTC
CEO
Bitfinex
Bithumb
半年で浦島太郎だなw— クリプトくん🌋暗号戦線🌋 (@D_Critical) 2018年9月22日
やはり、EOS系のエアドロップに対して関心を示す投稿が多いです。
EOS系のエアドロップに対する対応の早さは高水準なので、エアドロップに興味のある方は口座開設してみたらいいでしょう。
取引所トークンでOTCBTCのOTBって奴面白そうなんで買ってます~
— モンド (@vvdddmoon) 2018年5月26日
また、OTCBTCのトークンであるOTBに対しても興味を示すツイートがありました。
やはり、取引手数料が半額になるのは魅力的で、OTCBTCの今後次第ではOTBも高騰する可能性を秘めています。
カルダノエイダコイン(ADA)が台湾の取引所OTCBTCに上場 https://t.co/kdpDqK8kSC @CoinNavi_newsより
DMMにも噂あるねw
— カブ@FDS勢 (@dqm_kabu358) 2018年4月12日
また、ADAがOTCBTCに上場した際にもツイートがありました。
ADAは日本では現状取り扱う取引所はありませんが、上場のうわさが出ることもあるので、もし日本でADAが上場すれば高騰は必至です。
OTCBTCなど海外取引所で前もってADAを仕込んでおいて、日本で上場されて高騰してから売って利益を得るという戦略を立てている方もいるようです。
OTCBTC取引所の登録方法
ここからOTCBTC取引所の登録方法について説明していきます。
- OTCBTCの公式サイトにアクセス
- トップページ右上の「Register」をクリック
- 「Phone Regstration」または「Email Regstration」を選択
※ここでは「Email Regstration」を選択した流れを説明していきます。 - Emailアドレスを入力
- その下段の「Get Code」をクリック
- メールに届いた認証コードを確認
- 認証コードを「Email verification code」欄に入力
- パスワード・パスワード(確認)を入力
- 「Regster」をクリック
- 登録完了
これで登録は完了です。
OTCBTC取引所のまとめ
OTCBTCは規模としては小さな取引所ですが、多くの仮想通貨を取り扱っており、EOS系のエアドロップへの対応が早いことで高い評価を獲得している仮想通貨取引所です。
ただ、取引量が少ないので、マイナーコインを取引する場合には、思うような価格帯で取引できないリスクを念頭に入れて取引しましょう。