
ビットコインの生みの親として有名なサトシ・ナカモト氏ですが、その正体は謎のままとなっています。
正体に繋がるようなヒントはあちらこちらに落ちているものの、正体までは中々たどり着けません。
これまで様々な人物が、自分こそがサトシ・ナカモトであるといった主張を繰り返してきていましたが、どれも確かな根拠がないというのが現状です。
しかし、最近ではサトシ・ナカモト氏の人物象というものが少しずつ見え始めています!
そもそもなぜ姿を消したのか?といった疑問が頭に浮かんではきますが、革新的な通貨と成り得るビットコインを発明したサトシ・ナカモト氏の正体を知りたいと思う方は多いはずです。
今回は謎多き偉大なる人物、サトシ・ナカモト氏について掘り下げて紹介していきます。
ぜひ、最後までお読みください。
サトシ・ナカモトとは
サトシ・ナカモト氏は、ビットコインの礎となるような論文を書いた人物です。
ビットコインのアイデアの大元となるような論文を、ネット上に世界で初めて公表したことで有名になりました。
日本人を想起させるようなサトシ・ナカモトという名前ですが、実際に日本人かどうかもわかっていない謎多き人物です。
ただ、サトシ・ナカモト氏が出したとされる論文は、流暢な英語で構成されており、日本語を使っている部分が1つもないことから、日本人説を疑問視する見方もあります。
本名かグループ名かも不明
そもそもサトシ・ナカモトという名前自体が本名なのか、はたまたグループ名としての名前なのかすらもわかっていません。
なぜならば、サトシ・ナカモト氏が行ったとされる最初のソフトウェアの開発は、共同作業により行われていたと推測されているからです。
架空の人物でないことは明らか
しかし、論文を出していることからサトシ・ナカモト氏は確実に生存していた人物であり、架空の人物ではないことは確かだとされています。
サトシ・ナカモト氏は2009年にビットコインの仕組みそのものであるプロトコルや、取引やマイニングを行うことができるソフトウェアを完成させています。
サトシ・ナカモト氏は論文発表後も、仮想通貨に関連するソフトウェアの開発に携わっていましたが、次第に次世代の開発者たちに管理権限を明け渡し、現在は表舞台から去っています。
仮想通貨業界の創始者ともいえる偉大なサトシ・ナカモト氏を探す人は後を絶ちません。
ここからは、そんな謎多きサトシ・ナカモト氏のプロフィールを見ていきましょう。
サトシ・ナカモトWiki的プロフィール
サトシ・ナカモト氏のプロフィールを探してみましたが、当然といえば当然ですが、具体的に公開はされていませんでした。
もしサトシ・ナカモト氏の人物象が明確になっていれば、プロフィールも公開されているかもしれませんが、そもそも誰なのかも判明していないサトシ・ナカモト氏のプロフィールを紹介するというのは、難題でした。
しかし、サトシ・ナカモト氏が当時ソフトウェア開発に携わっていた時の所在地となるような情報が存在します!
開発に携わっていた時の所在地
サトシ・ナカモト氏がどこの国出身なのか、はたまたどこの国で作業をしていたか、というのは誰もが気になる情報ではないでしょうか?
スイスのプログラマーであるステファン・トーマスによると
「サトシ・ナカモトがビットコインのフォーラムに投稿した、500件ほどの投稿をグラフ化したところ、グリニッジ標準時間でAM5:00~AM11:00(日本でいうところのPM2:00~PM:8:00)の間にはほぼ投稿されていない」
ということが明らかになっています。
つまり、この時間帯はサトシ・ナカモト氏にとっての睡眠時間だったのではないかという考察と、彼が個人的に投稿していた可能性が高いということが考えられるのです。
サトシ・ナカモト氏が1人の人物であり、昼間に活動をして夜間に睡眠をとるという一般的な睡眠習慣をとっていたとするならば、北米や中央アメリカの西インド諸島、南米に住んでいた可能性が高いということが推測できますね。
日本人だと予想していた方にとっては残念な事実かもしれませんが、少なくとも日本で暮らしていれば、日本時間で昼間の2時~8時に睡眠をとるというのは中々考えにくいでしょう。
次に、サトシ・ナカモト氏が本当にビットコインの開発者なのか?という部分について掘り下げていきましょう。
サトシ・ナカモトはビットコインの開発者なのか
サトシ・ナカモト氏がビットコインの開発者と言われていますが、なぜそう言われているのでしょうか?
詳しく調査したところ、やはりビットコインに関する世界初の論文“A Peer-to-Peer Electronic Cash System”が元となっているようです。
その論文では、ビットコインの仕組みやビットコインが普及する理由などについて詳しく述べられています。
ビットコインに関する革新的な論文を記述
まだ仮想通貨という概念が世の中に浸透していない状況下で、革新的なビットコインに関する内容の論文を記述できたサトシ・ナカモト氏には驚きを隠せません。
そのため、多くの人々が、サトシ・ナカモト氏がビットコインの開発者であると考えるのは当然のことと言えるでしょう。
サトシ・ナカモト氏に関する謎は深まる一方
しかし、サトシ・ナカモト氏がどのような人物なのか、そもそも個人名なのか組織なのかといった論議に未だ答えは出ず、さらにはサトシ・ナカモト氏は人工知能なのではないか?といった説まで飛び出しており、謎は深まるばかりなのです。
もしサトシ・ナカモト氏が個人や組織であるならば、相当な資産を保有していることが考えられるでしょう。
発行された当時から何十倍・何百倍にも価値が伸びているビットコインを開発したとされるサトシ・ナカモト氏の総資産はどれほどなのでしょうか?
サトシ・ナカモトが保有してる想定資産額
ビットコイン開発者とされるサトシ・ナカモト氏は、ビットコイン全体の5%を保持していると言われています。
ビットコイン全体で2000万BTCあるので、全体の5%ということは100万BTCです。
100万BTCを保有し、現在の総資産は6000億円弱
2019年4月現在1BTCの価格は60万円弱なので、サトシ・ナカモト氏は6000億円弱の資産を保持していることになります。
もちろん、BTCの価格に比例してサトシ・ナカモト氏の総資産は増える計算になりますので、1BTCが200万の価値を持っていた時であれば、2兆円の総資産を所有していたという計算になります。
サトシ・ナカモト氏の所在や消息は明らかにされていませんが、今頃どこかで優雅に暮らしているかもしれません。
2兆円もあれば豪遊し放題とも思えますが、ビットコインを開発するぐらいの人物なので、そういった浅はかな思想ではないのかもしれませんね。
ちなみに、リップルの創業者であるクリス・ラーセンの総資産は4.2兆円と言われており、ビットコイン開発者であるサトシ・ナカモト氏を数倍も上回る資産を保持しています。
とんでもない額ですね、かのビルゲイツを追い越しそうな勢いです。
そんな大富豪でもあるサトシ・ナカモト氏ですが、サトシ・ナカモト氏を自称する人物が度々登場しています。
ここからは、ツイッターでサトシ・ナカモト氏を自称した人たちの中でも、特に気になる人物を一部ピックアップしていきます!
サトシ・ナカモトの新たな自称者とは
サトシ・ナカモト氏を名乗る人物は、近年数多く登場しています。
その中でも本人の可能性がある人物や面白そうな人物をピックアップして紹介していきます。
Amaury Sechet
Amaury Sechet氏は、ビットコインキャッシュの開発者であり、2019年2月9日に自身がビットコイン開発者であるサトシナカモトであるとツイートします。
I am Satoshi Nakamoto. There it is said and I can prove it:
304502200fc3909c3224bc140b7aed365f33f066bd81eabedd198ad2a257882e86586ae8022100f03c6f63cddb43ebf48512c9a0cc0f97fd2cf227d22f15691d7ad65e49ddd659— Deadal Nix (@deadalnix) 2019年2月8日
私がナカモトサトシである証明することができます。
このツイートによると、Amaury Sechet氏がサトシナカモトである証拠として、メッセージのハッシュ値を公開しており、より詳しい内容については後日に発表すると言い残しています。
ビットコインキャッシュの開発者であり、発言力のある人物がサトシ・ナカモト氏を名乗っているという点からみると、信憑性は高いように感じますね。
ただ、この発言は2019年の2月9日にツイートされているため、なぜ今まで身を潜めていたのかという理由や数多くの疑問にまで言及しない限り、Amaury Sechet氏がサトシ・ナカモト氏本人であると断定するには至らないでしょう。
多くの疑問に対する回答や明確な証拠をぜひとも提出して頂きたいところですね。
クレイグ・ライト
クレイグ・ライト氏は、サトシ・ナカモト氏であると自称している人物の1人です。
クレイグ・ライト氏いわく、ビットコインを開発したのは自分で、それはどう考えても明らかであるとのことですが、実際にどういう根拠で自身がサトシ・ナカモト氏であるのかという証明には至っていません。
このクレイグ氏はツイッター上で、イーサリアムやリップルといったアルトコインを潰すといった過激な発言をして話題を集めています。
ネット上では「どうやってやるんだよww」「絶対無理だと思うけど、期待せずに高みの見物とでもいきますか。」といった反応がみられています。
また、クレイグ氏は、詐欺罪で莫大な金額の請求をされるような訴訟も起こされており話題の尽きない人物でもあります。
このように、サトシ・ナカモト氏を名乗る人物は年々増加していますが、本人を特定することはできるのでしょうか?
サトシ・ナカモトの正体は解明できるのか
サトシ・ナカモト氏の正体については、解明できる可能はあるものの、かなり難しいというのが率直な印象です。
なぜならば、偽物のサトシ・ナカモト氏が次々と現れる可能性が高く、偽物の登場が真相に辿りつく道のりをさらに険しいものにしてしまっているからです。
サトシ・ナカモト氏を装うのは容易
ビットコインデベロッパーであるGregory Maxwell氏は
「サトシ・ナカモト氏であると装うことはそれほど難しいものではない」
と述べています。
また、以下のようにも述べています。
「残念ながら一般人にとって、仮想通貨に関する暗号学の知識が限られているため、本人を装うことは思ったよりも簡単にできてしまう。
例えば、数年前にグレイグ・ライト氏(仮想通貨BSVの提唱者)はブロックチェーンに存在する署名をコピーし、それが証明できるというわからにくいメカニズムを公開している。
見破られるのは割と早かったのだが、多くの人はこれを信じるようになってしまった。」
自分の意志で表舞台から姿を消した
正体の解明が難しいとされる理由は他にもあり、サトシ・ナカモト氏が恐らく何らかの意図をもって表舞台から姿を消しているため、サトシ・ナカモト氏が自ら表舞台に戻り何かを発言を残すということが考えにくいからです。
また、今現在見つかっている手がかりだけでは、サトシ・ナカモト氏がどのような人物だったのかという大体の人物像はつかめても、本人を断定するには到底至りません。
サトシ・ナカモト氏が姿を消してから時間がどんどん経過していますが、今以上に新しい発見があるとは考えにくいというのが現実かもしれません。
サトシ・ナカモトを名乗ることは誰でもできる?
2009年にビットコインが誕生し、今年でちょうど10年。
「サトシ・ナカモト」を名乗ることについて、ビットコインコアのデベロッパーであるGregory Maxwell氏は、Bitcoin Stack ExchangeというBitcoin暗号通貨愛好家のための質疑応答サイトで、「サトシ」の正体アイデンティティを装うことはそれほど難しいものではないと説明しています。
例えば、数年前、Craig Wrightは、既存の署名をブロックチェーンからコピーして、それらを検証するためのやや難読化された指示を投稿することによって、「自分がSatoshiであることを証明する」と主張しました。
しかしそれでも多くの人々を欺くことに成功しました。
詐欺師が署名しようとしていたメッセージは、実際に署名されたメッセージとは関係がないということです。
この投稿を見る限り、「サトシ」を名乗ること自体は本人でなくても可能ということが伝わってきます。
サトシ・ナカモトに関するまとめ
いかがでしたでしょうか、ビットコインの生みの親とされるサトシ・ナカモト氏のプロフィールやどのような人物なのかという考察を紹介してきました。
サトシ・ナカモト氏が残した数少ない痕跡を元に、人々の間では憶測や推測が飛び交っていますが、どれも信憑性が高く調査を行っている人々には感服するばかりです。
多くの人々から調査されながらも一向に正体が判明しないサトシ・ナカモト氏ですが、もしも身を隠しているとするならば、その背景には私たちには想像できないような壮絶な理由が隠されているのかもしれません。
今後も、ビットコインの生みの親サトシ・ナカモト氏の謎について調査していきたいと思います。