
仮想通貨関連の調べものをしている時や、仮想通貨に関連するニュースを見ていて「ウィンクルボス兄弟」という言葉を目にしたことはありませんか?
ウィンクルボス兄弟は世界でも有名な仮想通貨の億万長者で、いわゆる「億り人」と呼ばれる兄弟です。
最近では、ウィンクルボス兄弟が運営している仮想通貨取引所GeminiがビットコインETFの再申請を表明したことで多くの注目を集めました。
この記事では、そんなウィンクルボス兄弟のWiki的基本情報から、資産・ETF・FaceBook(フェイスブック)・オリンピック出場などについて解説しています。
以下のような疑問をお持ちの方にも、納得・満足していただける記事になっております。
- ウィンクルボス兄弟って何者?
- ビットコインETFは実現するの?
- マーク・ザッカ-・バーグと犬猿の仲ってホント?
- 億り人の資産額が知りたい!
是非、最後までご覧ください。
ウィンクルボス兄弟のWiki的基本情報
ウィンクルボス兄弟の概要を以下の表にまとめましたのでご覧ください。
Winklevoss Brothers(ウィンクルボス兄弟) | |
年齢 | 1981年8月21日生まれ(38歳) |
出身大学 | ハーバード大学(Harvard University) |
スポーツ | ペアボート |
オリンピック |
|
経営する会社 | 仮想通貨取引所Gemini など |
Winklevoss Brothers(以後ウィンクルボス兄弟)は、1981年8月21日生まれの双子兄弟です。
2人ともハーバード大学を卒業しており、2008年には、中国・北京で開催された北京オリンピックに出場しています。
詳しくは後述しますが、ウィンクルボス兄弟はマーク・ザッカ―・バーグ氏(FaceBook CEO)と、学生時代に深いかかわりを持っており、
3人が出会ったことがキッカケとなり「FaceBook」が誕生したという話は有名です。
ウィンクルボス兄弟の経歴
ウィンクルボス兄弟の経歴を以下の表にまとめましたのでご覧ください。
年 | 出来事 | 年齢 |
1981年 | 生誕 | 0歳 |
1997年 | グリニッジ・カントリー・デイ・スクール(高校)へ進学 | 15歳 |
2000年 | ハーバード大学へ進学 | 18歳 |
2003年 | マーク・ザッカー・バーグにアプローチ | 21歳 |
2004年 | Facebookに対し訴訟を起こす | 22歳 |
20011年 | Facebook訴訟の和解金として6500万ドル(約70億円)を獲得 | 26歳 |
2008年 | 北京オリンピック出場:6位 | 26歳 |
2015年 | 仮想通貨取引所Geminiを設立 | 33歳 |
2017年 | 世界初:ビットコインETFを申請するが、SECにより却下される | 35歳 |
ウィンクルボス兄弟は、ハーバード大学を卒業するほどの秀才でありながら、オリンピックに出場し6位を獲得するほどのスポーツマンでもあったわけですね。
また、2015年に設立された仮想通貨取引所Geminiは、2017年にステーブルコイン「Gemini Dollar」を発行しています。
ビットコインETF、Facebookとの訴訟問題、オリンピック出場、については、各章で詳しく後述していますのでそちらをご覧ください。
ウィンクルボス兄弟とビットコインETF
輝かしい経歴をもつウィンクルボス兄弟ですが、”世界で初めてビットコインETF申請を行った兄弟”としても有名なことをご存知でしょうか?
仮想通貨市場に大きな影響を与えると期待されているビットコインETFですが、そのビットコインETFをアメリカの規制当局SECに、世界で初めて申請したのがウィンクルボス兄弟なんです。
ビットコインETFとは、仮想通貨ビットコインが投資対象として扱われる上場投資信託(ETF)のことです。
ビットコインを利用した投資信託が、証券取引所に1つの商品(銘柄)として上場し株などと同様に取引が行われることを意味します。
ビットコインETFが実現した場合、仮想通貨に対する信頼性の向上・機関投資家の参入などなど、仮想通貨の市場規模拡大につながるトリガーとなる可能性が非常に高いとされています。
ウィンクルボス兄弟によるビットコインETFの歴史
2017 年3月、ウィンクルボス兄弟はアメリカ・SECにビットコインETF申請を提出。
結果的に同申請はSECによって却下されましたが、彼らは、今後続くであろうビットコインETFの長い長い歴史の第一歩を踏み出しました。
それから1年と数か月がたった、2018年7月、ウィンクルボス兄弟による2度目のビットコインETF申請が行われました。
2人はSECに対し、前回の失敗も踏まえ「仮想通貨取引所Geminiを含むビットコイン市場は価格操作に対する独自の対抗策を有する」と強く主張しましたが、
SECは「賛同できない」として却下しています。
そのほかにもSECは、詐欺や投資家保護をめぐる問題も申請拒否の理由として挙げています。
ウィンクルボス兄弟:3度目のビットコインETFはあるのか?
仮想通貨取引所を運営し、仮想通貨長者としても知られるウィンクルボス兄弟(※1)は1月22日、UnchainesのLauraShin氏によるインタビューにて、
これまで2度却下されているビットコインETFの再申請の計画と、ETF実現を信じる理由について語りました。
ウィンクルボス兄弟はLauraShin氏によるインタビューにて、承認に向けて行っている対策は「SECの要求にきちんと応え、仮想痛市場の監視を促すこと」だと語りました。
また、ビットコインETFに対するSECの姿勢については次のようにコメントし、規制機関への理解を示しました。
投資家は、AppleやTeslaの株式を購入した時と同様な保護を受けるべきだし、規制機関がそれを求めているのは妥当だと思います。
特に、この承認は将来の類似商品の先駆けとなる点で、1つの商品に対して承認するかどうかという規模で考えられていない。
そして、ビットコインETFの再申請については次のように言及し、すでに準備を開始していることを明らかにしました。
我々はアメリカ仮想商品協会(The Virtual Commodity Association)に加入し、仮想通貨市場の自主管理組織を立ち上げ、また、NASDAQの先鋭な技術を市場に導入するところから始めました。
このようなステップは、いずれ規制機関がETFの様な商品を快諾する方向へ導いくれる。
ビットコインETFの現状
2019年3月現在のビットコインETFは、最有力とされている「VanEck版 ビットコインETF」の可否判断に注目が集まっています。
VanEck版のビットコインETFは2019年1月、政府閉鎖の影響を鑑みて申請を一時的に取り下げましたが、翌月1日には再度申請。
その後2月19日には、SECが公式に文書を発表し、以前より審査開始を予定していた「VanEck版ビットコインETF」申請を「連邦官報」に公開しました。

出典:SEC
現在注目を集めている「VanEck版 ビットコインETF」におけるSECの可否判断は、最速で4月上旬、遅くても5月下旬には判断が下されることになります。
SECの規定では、ETF申請が連邦官報に掲載された日から45日以内に可否、もしくは判断期間延長の判断を下さなければなりません。
仮に延長の判断が下された場合は、判断期間がさらに45日追加されます。(以下の画像を参考)

出典:SEC
よって、2月21日から数えて45日目の4月7日前後、延長がなされたとしても、5月22日前後には可否判断が下されるというわけです。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
ウィンクルボス兄弟とFaceBook(フェイスブック)の関係は?
ウィンクルボス兄弟とFacebook/マーク・ザッカ―・バーグ(以後 マーク)の関係は、彼らの大学時代にまでさかのぼります。
ここからは、”ウィンクルボス兄弟とFacebookの訴訟問題”の初めり~終わりまでを、以下3段階に分けて解説します。
- ウィンクルボス兄弟とマークの出会い
- マークのアイデア盗用で「Facebook」が誕生
- 示談成立で兄弟は6500万ドル(約70億円)を獲得
ウィンクルボス兄弟とマークの出会い
ウィンクルボス兄弟とマークは、同時期にハーバード大学に在籍しており、両者が出会ったは2003年の事です。
大学2年生だったマークは、分けあって大学のコンピュータをハッキングし、女子学生の顔写真を大量に入手。
それを利用し、女の子の顔の格付けサイト「Facemash」を立ち上げます。
後日、マークは大学の査問委員会に呼び出され、半年間の保護観察処分を受けました。
この騒動で、マークの優れたプログラミング能力に目を付けたウィンクルボス兄弟とその友人は、初めてマークに声を掛けます。
これが、ウィンクルボス兄弟とマークの最初の出会いとなります。
マークに声をかけたウィンクルボス兄弟は、マークに対し、女性に出会うことを目的とした学生限定のコミュニティサイト「ハーバード・コネクション」の制作協力を申し込みます。
マークのアイデア盗用で「Facebook」が誕生
ウィンクルボス兄弟らが提案してきた「ハーバード・コネクション」にヒントを得たマークは、親友であるエドゥアルド・サベリンに以下2つの協力を依頼。
ソーシャル・ネットワーキングサイトの制作を開始しました。
- 1000ドルの出資
- Facebook社のCFO(最高財務責任者)への就任
サイト制作開始から数か月後の2004年2月、現在の「Facebook」のもととなる「The Facebook(以後 フェイスブック)」が誕生しました。
フェイスブックは瞬く間に流行し、わずか数か月でヨーロッパ地域の大学にまで規模を拡大しましたが、この動きに気が付いたウィンクルボス兄弟がすぐに”訴訟の提起”を決意しました。
示談成立で兄弟は6500万ドル(約70億円)を獲得
訴訟を提起したウィンクルボス兄弟は2011年、マーク率いるFacebook社との和解案に応じ 6500万ドル、当時レートで約70億円の和解金を獲得します。
兄弟は和解金6500ドルの多くを、当時無名だった仮想通貨ビットコイン(BTC)につぎ込み、2018年のフォーブス・仮想通貨長者ランキングで4位に入るほどの億万長者となりました。
ウィンクルボス兄弟の資産は?
ウィンクルボス兄弟の具体的な資産額は明らかになっていません。
ただ、世界的に著名な経済誌「フォーブス」が発表したところによると、彼らの資産額はそれぞれ9~11億ドル(約960~1180億円)と算定されています。
ウィンクルボス兄弟は2015年の「仮想通貨取引所Gemini」設立以降、わずか数年で同取引所をアメリカ最大規模の仮想通貨取引所に育て上げた優秀な経営者です。
(2019年現在におけるGeminiの取引高は 3億ドル/1日)
2018年には、1コイン=1ドル でペッグしたステーブルコイン「Gemini Dollar」を発行し、注目を集めました。
ウィンクルボス兄弟の動きが仮想通貨業界にどのような風を起こしてくれるのか。
彼らの動きからは今後も目が離せませんね。
ウィンクルボス兄弟はオリンピック選手!?
先述した通り、ウィンクルボス兄弟は中学~大学時代にボート部に所属しており、日々過酷な練習を積み重ねていました。
その努力あってか、大学時代には2つの世界大会で金メダル・銅メダルを獲得。
大学卒業後の2008年には、中国・北京で開催されたオリンピックにも出場し、6位という結果を残しています。
まとめ
彼らは、Gemini設立以前から「現実社会の金融とビットコインのかけ橋になる」というコンセプトのもと、これまでに数々の活動をしてきました。
Gemini Dollarの運営やNAVの整備、ビットコインETFの実現など、今後も様々な活動を行っていくものと考えられます。
最注目の”3度目のビットコインETF”を行う可能性も非常に高く、今後も目が離せない存在として活躍を続けていくことでしょう。