仮想通貨には様々な種類が存在し、目的や利用のされ方も多彩です。
そんな仮想通貨の中の一つに今回紹介するエミコインがあります。
この記事では、エミコインの特徴や評判、将来性や懸念点について詳しく解説していきます。
きっとこれを読むことで、エミコインがどういった仮想通貨なのかを知るきっかけとなるでしょう。
エミコイン(EMICOIN/EMI)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | EMICOIN(エミコイン) |
トークン名 | EMI |
開発国 | 日本 |
開発チーム | EMI財団 |
公開月 | 2018年 |
発行上限 | 600,000,000EMI |
発行枚数 | - |
公式HP | https://emi-foundation.com/ |
ホワイトペーパー | 公式ホワイトペーパー |
@Emi_Foundations | |
@emifoundations | |
- | |
TelegramID | EMI Foundation |
YouTube | emi foundation |
エミコイン(EMICOIN/EMI)とは
エミコイン(EMIコイン)とはどういったコインなのでしょうか。
医療と仮想通貨をつなげる日本の仮想通貨
一言で言うと、医療と仮想通貨をつなげる日本企業ともかかわりのあるの仮想通貨です。
エミコインは、大手金融グループのSBIとの関連性も強い医療ITベンチャー株式会社エストコーポレーションが推進するEMI財団によって発行されている仮想通貨です。
EMIプロジェクトと呼ばれるデータ管理技術の一つ、ブロックチェーンを用いて各医療機関間での安全な患者情報の管理を可能とすると共に、発行されたEMIトークン(エミコインのこと)を利用して医療機関での決済に利用することを目的としています。
発行元はEMI財団
この発行元、EMI財団についても触れていきます。
この財団は「最良の医療ケアを最安で提供できる世界を作り、世界の人々の寿命延長に貢献する」こと目的に設立された財団で、冒頭のエストコーポレーションのCEOをはじめとした関係者とメディカルコンサルティングなどを手掛けるAKTコンサルティングの関係者などで構成されています。
「北尾賞」受賞の実力派企業
また、EMI財団を推進するエストコーポレーションは、検診結果の電子化代行サービスや福祉サービス代行、医療機関の検索・予約サイト「エストドック(EST Doc)」の運営を行っています。
SBIが行なうベンチャーアワードで「北尾賞」(SBIのトップ北尾氏が創設した賞)を受賞している実力派の企業です。
北尾賞・宗次賞とは
「北尾賞」・「宗次賞」を2013年より創設いたしました。ベンチャー業界の健全な発展や活性化にさらに寄与したいとの想いから、この賞が誕生しました。「北尾賞」・「宗次賞」とは、「ベストベンチャー100」のアドバイザーである北尾吉孝氏、宗次徳二氏により、厳正なる審査が行われたベストベンチャー100社の中から選ばれる賞です。
引用:ISHIN
エミコインはこの「エストドック(EST Doc)」のうち、健康保険によらない美容ケア、インプラントやホワイトニングなどの自費による治療を行っている医療機関向けの決済に導入を行なおうと試みています。
このように、エミコインは医療関連のサービスと密接な関係を持っている仮想通貨なのです。
エミコイン(EMICOIN/EMI)の特徴
エミコインには特徴があります。
それは大きく5つのものを挙げることが可能です。
- ブロックチェーンを用いた医療情報管理
- ビックデータの活用
- 医療決済
- 2つのブロックチェーンを活用
- 医療ツーリズムの促進
ブロックチェーンを用いた医療情報管理
ブロックチェーンはデータの改変ができないことや適切な情報管理、災害などでの患者情報の喪失などが起きにくい堅牢性があり、安全性も高いデータ管理技術です。
そのデータ管理をエミコインのブロックチェーンを利用して行うことで、医療情報の適切な管理を可能とするのです。
ビックデータの活用
ビックデータの活用は、エミコインのブロックチェーンが管理する膨大な患者情報を元にAIによる分析や医療技術の研究として利用するものとなっています。
これにより、新しい治療法の確立や従来大変なコストがかかっていた調査費用の削減等を行なうことが可能となるのです。
医療決済
3つ目の特徴は医療決済です。
高額な医療費用など、持ち歩くにはやや危険を伴う医療費の支払い費用もエミコインで決済を行えば安全にしかも手軽に取引することが可能です。
急病で受診してもすぐに治療費を支払えるなど、安心できると言う側面も持っています。
2つのブロックチェーンを活用
パブリックブロックチェーンとプライベートブロックチェーンの2つのブロックチェーンを持っているのも特徴です。
この二つのブロックチェーンに関しては、
一般向けに誰でもアクセスできる健康情報の統計結果と言った公衆衛生の要素を知ることができるパブリックブロックチェーンと、医療機関同士や医療研究のための患者情報など外部に漏洩することが望ましくない情報に関してはアクセス制限やデータベース更新の許可できるメンバーが限定されたプライベートブロックチェーンを利用することが可能です。
これにより極めてプライベートの高い医療情報と外部向けの医療情報を分けて管理できると言う特徴を持ちます。
医療ツーリズム
医療ツーリズム(海外の病院への受診を目的とした渡航)を利用可能な点も特徴です。
仮想通貨は海外でも使用できる決済手段となりますから、例えば韓国に美容目的の医療処置を受けるために日本から渡航する場合でも、あらかじめエミコインで決済を行ったり、あるいは現地で治療後に決済を行ったりすることが可能となります。
このような特徴を持ったエミコインは医療の発展に大きく貢献できる力を秘めているのです。
また、健康的な生活を送っている人にEMIトークンを配布するというPoEをいうアルゴリズムを採用しているのも特徴と言えます。
エミコイン(EMICOIN/EMI)に対する懸念点
残念ながらエミコインには主に下記3つの懸念点があります。
- データの削除
- 各国の法律の対応
- 詐欺の温床になっている
データの削除
データの削除についてですが、ブロックチェーンでは削除権に対する対応が難しいという側面があります。
患者情報の誤送信などのヒューマンエラーに対して修正することが難しいという懸念があります。
これらを含めたデータの削除権についてどのような対応を行っていくのかが今後の課題となり、懸念点とも言えます。
各国の法律の対応
各国の法律の対応も懸念点です。
医療や患者データの取り扱いは、時に国家の政策とも密接なかかわりを持っているため、様々な法規制が敷かれています。
具体的な例を挙げると、EUには「EU一般データ保護規則(GDPR)」というルールがあります。
これはEUの域外へデータを移すことを規制したもので、エミコインのブロックチェーンによる患者情報の管理はまさにこのルールに触れるものとなっているため、こういったものに対する対応も懸念点と言えます。
EU一般データ保護規則(EUいっぱんデータほごきそく、英: General Data Protection Regulation; GDPR)(規則 2016/679)とは、欧州議会・欧州理事会および欧州委員会が欧州連合 (EU) 内の全ての個人のためにデータ保護を強化し統合することを意図している規則である。
引用:Wikipedia
詐欺の温床になっている
詐欺の温床となっている点も懸念点です。
現在、エミコインは一般向けに配布や販売を行っていません。
そして、日本国内ではICOやIEOと言った上場前の販売すら行っていないというのが現状です。
しかし、この大型案件に対して多くの悪質なユーザーがエミコインの販売を行うというウソの案件を出し、不正にお金を集めているという事件が多数起きています。
それだけ注目度の高い仮想通貨なのですが、反面そういった詐欺も横行しているとエミコイン自体の信用も低下し、実際に上場した際に暴落する危険性があり、それも懸念点として挙げることができます。
エミコイン(EMICOIN/EMI)に対する評判・口コミ
ここではエミコインの評判や口コミについてお話ししていきます。
主だったものを5つ紹介し簡単なコメントも添えました。
EMIコイン気になる
これどうやって手に入れられるんだろう#EMIコイン— 億る仮想通貨投資 (@AZ9pqYA6olPPL83) 2018年5月31日
手に入れたいという希望の意見もありました。
6/9にIDAXでEMIコイン10万円分(3.3ETH分)買ったけど、ええニュースあったから、久しぶりに見たら取引履歴から消えてる。。約定履歴にも記録ないし…
どういうこと??え??😳
誰か助けてー😭💦#IDAX #EMI #EMIコイン— ゾノ@ZIMONFAMILY (@FX1000000000) 2019年6月23日
トラブルに遭う方もいました。
これは(;゜0゜)
上場が楽しみです。
しかし、爆あげから始まりそうなので、私は少し落ち着いて、押し目を作ったら参戦したいです🙏#emiコイン https://t.co/caKrqOvqnA— Kamo@RCIトレーダー (@Kamo55272399) 2019年5月20日
相場が上がるのを期待している方もいました。
#EMIコイン 買おうと思う!
— manami0304 (@manami03041) 2018年8月11日
買いたいと希望する方もいました。
第2ラウンドも瞬殺!待ってたのに買えなかった笑
上場が5月25日なので、それまで様子見て買うか決めるとしよう。 https://t.co/UGpgf8R9IE
— 堀口啓介(Keisuke Horiguchi)|9月28日 NEXTMONEYTOKYO (@crypto_hori) 2019年5月20日
当初から入手困難でした。
このように、入手困難なことから手に入れたい希望の方が多くいましたが、結局手に入れてからトラブルに遭う方がいるなど、やや問題を持ったコインと言えるのではないでしょうか。
エミコイン(EMICOIN/EMI)の将来性
将来有望な仮想通貨
エミコインの将来性について一言で言うと、多くの仮想通貨と比較し、かなり将来性のあるコインと言えます。
大手金融グループのSBIがパートナー企業として参加しているほか、日本を代表する生命保険会社の日本生命の関連会社からも出資を受けているという従来の仮想通貨にはあり得ない案件と言う性質を持っています。
各国の医療の法律やルールへの対応が課題
また、シェアの一部でも割り込むことができれば超巨大な医療産業の中では大変な金額を動かすことができる仮想通貨となりえるため、そのポテンシャルは計り知れません。
ただ、医療は多くの法律やルールによって保護されている分野であるため、それらの壁に対してどのように対応していくかによってエミコインの今後は変わってきます。
上場後の価格推移が将来を左右する
また、詐欺案件が多く発生し信用も低下しているエミコインですが、仮に上場を行った場合、多くの草コインのように大暴落を起こす危険性もはらんでいます。
これは未上場のエミコインが抱える最大の問題点であり、この上場後の金額の推移によって将来性は左右されるといっても過言ではありません。
いずれにしても将来性の高い仮想通貨ではありますが、その将来性に関しては意外と危うさをはらんだものとなっているのではないでしょうか。
エミコイン(EMICOIN/EMI)のまとめ
エミコインは仮想通貨の一つです。
医療と言う巨大なデータを取り扱い、しかも安全に管理され、改変されないという条件を要求される分野であり、まさにブロックチェーンによる情報管理を必要としたものに注目した仮想通貨でもあります。
そんなエミコインは未上場ですが、将来性は従来の多くの仮想通貨と一線を画しており、注目の仮想通貨の一つと言えます。
しかし、それと同時の多くの懸念点を抱えており、それらの課題をクリアして初めて道が開けると言えるでしょうか。