
バイナンスが5つの仮想通貨の上場廃止を決定
世界最大の仮想通貨取引所バイナンスは2月15日、検討していた5つのアルトコインの上場廃止を決定したことを明らかにしました。
#Binance Will Delist CLOAK, MOD, SALT, SUB and WINGShttps://t.co/eTAqN4g5dU pic.twitter.com/Am4oXmUJE3
— Binance (@binance) 2019年2月15日
上場廃止対象となったアルトコインは以下の5つで、「SALT」は以前からSECの調査対象としてチェックされていることでも知られています。
- CloakCoin(CLOAK)
- Modum(MOD)
- SALT(SALT)
- Substratum(SUB)
- Wings(WINGS)
また、5仮想通貨が上場廃止するにあたっての、注意・重要事項は以下の通りです。
- 取引が停止されるのは2019年2月22日の午前10:00
- 取引停止後はすべての取引注文(板含め)が削除される
- 取引停止後の3か月(2019年5月22日)までは、仮想通貨の出金が可能
- 取引停止後も資産確認したい方は「Hide small assets」というボタンを押さないで下さい
上場廃止の理由
バイナンスは自社のブログで、仮想通貨の上場廃止について次のような見解を示しています。
バイナンスでは、上場している仮想通貨を定期的に見直し、それが我々の設けた”高水準な基準”を満たし続けていることを確認しています。
仮に、特定の仮想通貨がその基準を満たさなくなった場合、もしくは仮想通貨業界そのものが変化した場合は、より詳細な検討を行い、今回のように「上場廃止」という決断に踏み切ることがある。
これにより、すべてのユーザーが最も保護されると考えている。
このように前置きしたうえで、今回、5つの仮想通貨の上場廃止を決定した理由について、次のようにリストしています。
- プロジェクト(仮想通貨)へのチームのコミットメント
- 開発活動のレベルや質
- ネットワーク/スマートコントラクトの安定性
- 広報のレベル
- デューデリジェンス要求への対応
- 非倫理的/詐欺的行為の証拠
- 健全で持続可能な暗号エコシステムへの貢献
上記の7点において、バイナンスが設ける基準を満たさなかったため、上場廃止の決断をしたということですね。
仮想通貨取引所への上場方法や、上場廃止リスクなどについては以下の人気記事で詳しく解説しています。
仮想通貨5種の相場への影響
バイナンスの上場廃止決定を受けて、各仮想通貨の相場がどのように変化しているのか見ていきましょう。
バイナンスが上場廃止を発表したのは、2月15日の17:00頃です。
結論から言えば、全体的に価格が大幅に減少しているのが分かります。
CloakCoin(CLOAK)
- 価格:1.17ドル(2/15)→0.64ドル(2/17)
- 時価総額:614万ドル(2/15)→340万ドル(2/17)
- 2月16日の前日比は-13%
Modum(MOD)
- 価格:0.31ドル(2/15)→0.153ドル(2/17)
- 時価総額:660万ドル(2/15)→325万ドル(2/17)
- 2月16日の前日比は-9.32%
SALT(SALT)
- 価格:0.21ドル(2/15)→0.185ドル(2/17)
- 時価総額:1690万ドル(2/15)→1480万ドル(2/17)
- 2月16日の前日比は-8.5%
Substratum(SUB)
- 価格:0.04ドル(2/15)→0.022ドル(2/17)
- 時価総額:1650万ドル(2/15)→850万ドル(2/17)
- 2月16日の前日比は-12.64%
Wings(WINGS)
- 価格:0.087ドル(2/15)→0.054ドル(2/17)
- 時価総額:828万ドル(2/15)→515万ドル(2/17)
- 2月16日の前日比は-12%