
仮想通貨の多くは実体経済との結びつきが宣伝されますが、アダルトコンテンツの配信という特殊な分野と結びついたのが今回紹介するエンジェリウムです。
アダルト経済圏に寄り添い、現在問題になっている海賊版への解決策を提供するとされています。
2019年7月時点において、新たに始めたエンジェリウムウォレットが話題となっていますから、エンジェリウムそのものについて1から知りたい方も多いでしょう。
そこでエンジェリウムび基礎情報や口コミについてまとめました。
将来性や懸念材料についても解説していますから、エンジェリウムを投資対象にするかどうかで迷っている方は参考にしてください。
エンジェリウム(ANGELIUM/AML)のwiki的基本情報

出典:Twitter
仮想通貨名 | ANGELIUM(エンジェリウム) |
トークン名 | AML |
最小単位 | - |
公開月 | 2018年 |
開発国 | アメリカ |
発行上限 | 8,400,000,000AML |
発行枚数 | - |
公式HP | http://angelium.net/en/ |
ウォレット公式サイト | https://angeliumwallet.com/ |
ホワイトペーパー | - |
@AngeliumANL | |
angelium.official | |
- | |
TelegramID | - |
YouTube | ANGELIUM MOVIE |
エンジェリウム(ANGELIUM)とは
エンジェリウムは、音楽プロデューサーとして国際文化賞を受賞したこともあるRio氏が手掛けるブロックチェーンプロジェクトです。
2018年に登場し、ICOで70億円もの資金を集めた注目の仮想通貨で、その最大の特徴はアダルトコンテンツとの連携。
改ざんに強いコンテンツ配信システムと匿名性の高い決済システムなど、コンテンツの作り手と受け手のどちらにも大きなメリットがあります。
このように実体経済に最初から強い結びつきがあることから多くの投資家を引き付けました。
そして、2019年6月にはエンジェリウムウォレットの提供を発表。
同時に配当ウォレット的システムも紹介され、その高い月利が話題になりました
エンジェリウム(ANGELIUM)の特徴

出典:ANGELIUM
エンジェリウムはビットコインやイーサリアムといったメジャーコインと比べると、活用の場を主に映像コンテンツに絞って開発されているブロックチェーンプラットフォームです。
映像コンテンツとブロックチェーンをどう関連付けて事業化しているのかを、エンジェリウムの特徴とあわせて解説していきます。
また最近始めたウォレットサービスについても紹介します。
VRやアダルトコンテンツとの連携
エンジェリウムがこれまでの仮想通貨と違うのは、映像コンテンツの配信と強く結びついている点です。
映像関連のコンテンツが持つ市場規模はアダルトに限定しても、アジアだけで10兆円と言われています。
しかし近年はインターネット上で違法コピーが氾濫し、売上を落とす原因となっています。
この問題の特効薬として期待されているのがブロックチェーンを活用したコンテンツ配信です。
ブロックチェーン技術を利用することでコンテンツの改ざんやコピーを困難にすることで違法コンテンツをネットから排除できるとされています。
さらに、動画の閲覧数などマネジメントにかかる情報の収集にも役立てることができるので、よりユーザーの望むコンテンツを掴みやすくなる提供側のメリットも見逃せません。
エンジェリウムのプロジェクトメンバーにアダルト産業や流通事業の関係者が含まれているのもブロックチェーンのそういったメリットを感じてのことでしょう。
各分野の優秀な人材がプロジェクトメンバーに名を連ねる
エンジェリウムの成否を左右するのはエンターテイメント関連のコンテンツです。
そのためコンテンツの質は当然高くないといけません。
特に映像やVRの分野はユーザーの目も肥えているため生半可なものでは誰の目も引き付けることができないでしょう。
エンジェリウムは非凡な才能を持つクリエイターが参加しているので人材の面における不安要素はまったくありません。
まず創業者のRio Takeshi Kubo氏自身もマルチなタレントを持ったクリエイターです。
大阪府生まれの日本人であるRio氏は、なんと「Hey!Say!JUMP」や「TRF」といったバツグンの知名度を誇るアーティストに曲を提供してきました。
その後もアメリカや中国で音楽グループのプロデューサーを務めるなど世界的な活躍を見せています。
そんなRio氏をサポートするメンバーには、映画「MATRIX」の3Dアーティストや、日本最大級のアダルトVR事業を手掛ける会長、さらにゲームに特化した物理アルゴリズムとWEBベースの3Dデータの専門家など頼もしい面々が揃っています。
彼らと彼らの持つ人脈によって、きっと素晴らしいコンテンツが生み出されるでしょう。
マレーシア政府と提携している
エンジェリウムは3Dやブロックチェーンにおける高い技術力に関心を示したのは企業ばかりではありませんでした。
なんとマレーシア政府もその技術に惚れ込み、共同でプロジェクトを立ち上げることを決めたのです。
当時マレーシア政府は将来の世界市場で武器になる海外の高い技術を国内に取り込む計画を進めていました。
その一環として、技術者300人を抱える映像制作スタジオがマレーシア国内に設立されると報道が2019年2月にありました。
この他にはTVゲームの「龍が如く」「鉄拳」「メタルギアソリッド」などのアニメーションを制作したマレーシアのスタジオ「flystudio」との連携も2018年12月に決定していました。
国が関わるプロジェクトで採用されているわけですから、エンジェリウムの信頼性は確かなものと言っていいでしょう。
月利最大12%のエンジェリウムウォレット
今までVRを中心とした映像コンテンツを扱うプラットフォームに一貫して注力してきたエンジェリウムですが、2019年6月に突如配当ウォレットを提供することを発表しました。
エンジェリウムウォレット(ANGELIUM WALLET)と呼ばれるこのサービスでは、ビットコインやイーサリアムといった仮想通貨を安全に保存したり、ヘブンと呼ばれる資産プールのようなものを契約することができます。
ヘブンは、ウォレットに預けた仮想通貨の一部を一定期間入出金できない状態(ホールド)にすることで配当が得られるというシステムです。
配当はエンジェリウムの独自トークンANXで支払われます。
支払われる額を月利で換算すると6%~12%で、ANXが法定通貨に換金できることを考えると非常に魅力的な投資対象になるでしょう。
エンジェリウム(ANGELIUM)に対する懸念点

出典:ANGELIUM
エンジェリウムは、海賊版対策など具体的なビジネス上の問題を解決することを目標に開発されているため、プロジェクトが成功する確率は高いと考えられています。
しかし、問題が無いわけではありません。
エンジェリウムに資金を投入する前に、抱える不安要素が何か知っておきましょう。
ポンジスキームの疑い
ポンジスキームとは、高い配当金を目玉に投資家から資金を集め、その資金を事業に使わず配当金の支払いに流用し、更に出資金を募り、最後には膨れ上がった配当金を払えず破綻してしまうという詐欺行為です。
エンジェリウムウォレットのヘブンが、このポンジスキームではないかという疑念が一部でくすぶっています。
ポンジスキームか否かを判断するポイントは、配当金がどこから支払われているか確認することです。
もし投資家からの出資金から直接支払わているようならポンジスキームとなります。
エンジェリウムは2019年7月時点において、配当金を賄える事業活動をしていません。
それでは配当金どこから支払われているかというと、ICOで得た資金からだとエンジェリウムは主張しています。
ヘブンへの出資金では支払っていないそうなので、ポンジスキームとは言えないかもしれませんが、このままヘブンの利用者が増えれば配当金はかさんでいき最終的には破綻します。
ポンジスキームの疑いを晴らすには、一日も早く映像コンテンツ事業を軌道に乗せる必要があるでしょう。
仮想旅行やアダルトコンテンツの中身が見えてこない
エンジェリウムは、VRを駆使した新たな体験を提供するとしています。
しかし、発表から1年経った2019年7月時点において、その具体的な中身について続報がありません。
公式サイトも一部フリー素材を使っているなど、コンテンツ事業に取り組んでいるにしては手抜きともとられかねない行為にサービスの中身を不安視する方も少なくありません。
エンジェリウムの利益構造の柱はアダルトを中心とした映像コンテンツですから、これが不確かなものだとエンジェリウムの信頼が揺らいでしまいます。
エンジェリウムを実体経済でも存在感あるものにするために、優れたコンテンツの登場が待たれます。
ヘブンの月利が最大12%と高く設定されている
2019年6月に発表されたエンジェリウムウォレットとヘブンは、お得な投資対象を探す投資家の間でまたたく間に知れ渡りました。
独自トークンで支払われるとはいえ、最大月利12%の配当金を満期後に出金されて現金化されたら大きな損失に繋がりかねません。
2019年6月に出金できなくなった配当ウォレットのプラストークンでさえ月利が10%でしたから、それを上回る月利のエンジェリウムを心配するのは当然でしょう。
配当金にあてる財源を生み出せなければエンジェリウムの経営が傾く可能性があります。
エンジェリウムウォレットがポンジスキームだと前提して投資している方にとっても、月利が高いことはリスクになります。
月利が高いとポンジスキームが破綻するまでの期間が短くなる傾向があるからです。
投資を早めに切り上げて利益を確保するのが難しくなります。
エンジェリウム(ANGELIUM)に対する評判・口コミ
ツイッターにおいてエンジェリウムの感想に関連したツイートを探してみました。
ツイートの収集は2019年7月12日に行いましたが、ほとんどがサービス開始間もないエンジェリウムウォレットのヘブンに関するものばかりでした。
ただ、すべてのバグは解消されてない模様。
私の90日heavenが一つなくなっています・・・ちょうど1ETH。
トータルアセット内に表示されてるheavenとheaven内表示トータルヘブンが1ETH分合わない。— ポン (@risekopappina) 2019年7月3日
リスクの高い90日ヘブンですを契約したようですが、どうもシステムに不具合が出ているようです。
改善は着々と進んでいます。ウォレット案件への不信感が高まる中、どう戦うか。
●出金
→実績あり
●配当、KYC、配当履歴
→動作中
●配当をBTCに交換(OTC)
→7/12開始、要KYC、OTCせず長期保有した人へ特典をつける予定
●USDT対応
→開発中、予定未定— えんあつ(enatsu) (@qxLsJ77nMDqA8Ar) 2019年7月10日
ANXの出金は既にできるようです。
配当金として受け取ったトークンを出金できない配当ウォレットが多い中、この対応はうれしいです。
【ズバリ言う】
エンジェリウムは激アツ
利益が1週間で200ドル(約22000円)分の利子が付きました。
銀行の定期預金の利子の1000倍近くの配当が得られます手始めにとっつき出せる投資です。https://t.co/99V7XTDBlT
#エンジェリウム pic.twitter.com/AfubAXBNaq
— 相互フォロー希望☆園田 愛由美 (@aayumixx) 2019年7月8日
とんでもない配当額ですね。
エンジェリウム(ANGELIUM)の将来性

出典:ANGELIUM
エンジェリウムの今後ですが、全てはコンテンツ次第なところもありますが基本は明るいです。
触覚もエミュレートしたVRなど革新的なコンテンツがリリースされ広く受け入れられれば現状を一変させる可能性があります。
プロジェクトに参加している面子を見れば、それは十分可能でしょう。
コンテンツの作成と配信、いずれもプロフェッショナルが担当しています。
また、中国と韓国をあわせたアダルトコンテンツの市場規模が日本より大きいこともプラス要素です。
特に中国にはまだインターネット環境が整っていない地域がありますから、これからの市場拡大が期待できます。
女性のアダルトコンテンツに対する需要が近年高まっているのにも追い風になります。
そしてこの流れは中韓にも派生していく可能性があります。
このようにアダルトコンテンツの利用者の増加が見込まれるので、それを扱うエンジェリウムの事業は将来性があると言えます。
エンジェリウム(ANGELIUM)の購入方法

出典:ANGELIUM
エンジェリウムは過去に何度かICOをしましたが、2019年7月時点においてエンジェリウムを取引所などで直接購入する手段はありません。
手に入るのはエンジェリウムの独自トークンであるANXだけです。
ANXは直接購入することはできず、ヘブンの配当金として受け取ります。
ANXを手に入れる方法を順を追って説明します。
- 公式サイトからエンジェリウムウォレットに登録する
- 開設したウォレットにビットコインなどの仮想通貨を送金する
- ウォレットのビットコインを使ってヘブンを契約する
- 毎月の配当としてANXが渡される
この方法で入手したANXは、ウォレットに保存しておくことも、出金して現金に変えることも可能です。
また、ヘブンの契約では、仮想通貨のホールド期間を30日・60日・90日の3つから選ぶことができ、ホールド期間が長いものほど月利がアップします。
エンジェリウム(ANGELIUM)のまとめ
アダルトコンテンツの配信と支払いという特殊な分野に特化したブロックチェーンとして利用が広まることが予想されるエンジェリウム。
しかし実際はプロジェクトの発表から1年経っても具体的なプロダクトの内容が公開されず、話題のエンジェリウムウォレットでは配当金がICOで集めた資金から支払われるなどプロジェクトの継続性にいささか不透明さがあります。
こういった不安はコンテンツが発表されれば一気に払拭されるでしょうから、開発陣には頑張ってもらいところです。
今後の展開によっては、躍進と暴落のどちらもありえるので、毎日動向をチェックして適切な投資判断を行ってください。