2019年に入り仮想通貨は前年と比べて大きな値動きが見られます。
ビットコインの価格が1BTC100万円を超えたことが大きな話題ですが、再び100万円を割り込むかどうかなど、価格面に注目が集中。
しかし、ビットコインだけでなく他のアルトコインも大きな値動きを見せています。
今回は、数あるアルトコインの中から、SIRIN LABS Token(SRN)をピックアップ。
ブロックチェーンスマホと大きく関係のあるSRNですが、どのような特徴がありどの取引所で購入できるのか、将来性はあるのかなどについて掘り下げていきます。
まだSRNを知らないという人も、すでにSRNホルダーとなっている人も今後の参考にしていただければ幸いです。
仮想通貨SIRIN LABS Token(SRN)とは
まずはSRNがどのようなものかについてを見ていきましょう。
SRNはSIRIN LABS Tokenのことを指します。
このSIRIN LABS(シリンラボ)がどのようなプロジェクトなのか、そのトークンSRNとの関係性についてお届けしていきます。
SIRIN LABSのプロジェクト
シリンラボの目的は、ブロックチェーンスマホを開発し世の中に普及させることです。
ブロックチェーンスマホはFINNY(フィニー)と呼ばれています。
そして、SRNはそのスマホFINNYに使用されるトークンです。
ブロックチェーンスマホをの開発の背景として、一般のスマホはアプリのダウンロードなどを介してウィルスに感染してしまう危険性があります。
仮想通貨のトークンやコインのやり取りでスマホを使うことも多く、仮想通貨の保管や管理をスマホで行うという人も珍しくありません。
日本でも2019年7月に仮想通貨取引所がハッキングの被害に遭い大きな損失を出したことが話題になりました。
そのため、個人で仮想通貨を管理することが好ましいのですが、個人で管理をしていても、スマホやパソコンがウィルスに感染するとハッキングの恐れが出てきます。
そうした、仮想通貨を狙ったウィルス対策もできる次世代のブロックチェーンスマホがFINNYなのです。
ブロックチェーンスマホFINNYはシリンラボ公式サイトでも購入できますし、日本国内では東京の銀座に直営店がオープンしたことで、実店舗でも購入可能となりました。
今後は仮想通貨管理のためのウォレットやDapps(分散型アプリケーション)などの普及で、スマホの活用機会がさらに増えると考えられます。
今後の時代に合わせた次世代スマホで使用されるトークンがSRNです。
FINNYサービス利用時の決済手段
SRNはFINNY(ブロックチェーンスマホ)で使用できるトークンでしたが、決済手段として使用することができます。
また、シリンラボと提携している実店舗でも決済手段としてSRNが利用可能。
将来的にはブロックチェーンスマホ一つあれば、スマホと財布を併せ持つような機能を果たすことになります。
決済手段として利用可能なSRNですが、ブロックチェーンスマホは、ハードウォレットを内蔵しているためそれ自体がコールドウォレット(インターネットから切り離した状態のウォレット)となり安全に管理することが可能です。
そのため、一般のスマホでありがちな、買い替えや機種変更の際にウォレットアプリの再登録などの手間も必要ないことも大きな特徴となっています。
仮想通貨SRNが購入できる取引所9選
ブロックチェーンスマホで使用出来たり、今後の普及に向けて期待が高まるSRNですが、どの仮想通貨取引所で手にすることができるのかをご紹介していきます。
2019年7月現在、日本国内の仮想通貨取引所では取り扱いがないため、海外の取引所を利用することで入手可能です。
では、海外のどの取引所でSRNが手に入るのかを見ていきましょう。
Bittrex(ビットレックス)
アメリカに本拠を構えるビットレックス。
数多くの通貨やトークンを取り扱っていることで有名ですが、SRNも取り扱っています。
ビットレックスはマーケットとして
- USD(米ドル)
- BTC(ビットコイン)
- ETH(イーサリアム)
- USDT(テザー)
以上4つが存在しています。
SRNはBTCとETHの2つのマーケットで取引を行うことが可能です。
利用する場合は国内の仮想通貨取引所でBTCかETHを購入してからビットレックスに送金し取引を行いましょう。
Huobi Global(フォビグローバル)
Huobi(フォビ)は日本でも展開していますが、SRNの取り扱いがあるのはフォビグローバルの方です。
世界展開している方の取引所になりますので、国内のフォビにはSRNは上場していません。
フォビグローバルには
- USDT
- HUSD(Huobi USD)
- BTC
- ETH
- HT(Huobi Token)
以上5つのマーケットが存在します。
SRNが取り扱われているのは「BTC」と「ETH」になります。
その他の市場では取り扱われてはいませんので注意しておきましょう。
UPbit(アップビット)
韓国を拠点としているアップビット。
2019年7月現在、193種類の仮想通貨と255種類の取引ペアを扱うなど、取引の種類が多いことが特徴の取引所です。
そんなアップビットにもSRNは上場しています。
アップビットにも市場が複数存在。
- BTC
- ETH
- USDT
- SGD(シンガポールドル)
以上4つの市場がありますが、SRNの取引ができるのは「BTC」「ETH」「SGD」です。
日本人であれば、シンガポールドルは基本的に持っていないと思いますので、BTCかETHでの取引となります。
Bancor(バンコール)
非常に数多くの通貨やトークンを取り扱っていることが特徴の仮想通貨取引所バンコールにSRNは上場しています。
バンコールはETHがメインの仮想通貨取引所になるため、取引を行うためにはETHが必要です。
SRNと取引ができる通貨もETHになりますので、取引を行いたい場合は国内仮想通貨取引所でETHを準備しましょう。
IDEX
分散型取引所としてセキュリティの高さが特徴の取引所IDEX。
ETHを基軸としている取引所ですが、こちらにもSRNが上場しています。
SRNはETHのマーケットで取引を行うことができます。
ただし、分散型取引所はセキュリティの高さで安心感がありますが、板が薄く取引が成立しにくいという点がデメリットです。
急ぎで取引を行いたい場合は他の取引所を使って取引を行うことがおすすめ。
他の取引所でもETH市場での取引が行われているため、セキュリティの高さを確実に求めたい場合には利用してみても良いでしょう。
HitBTC(ヒットBTC)
ICO(Initial Coin Offering)を行った通貨やトークンが次々に上場したことで話題とあったHitBTC。
BTC、ETH、USDT、EOSなど、市場が多いことも特徴ですが、SRNはBTC、ETH、USDTの市場で取引を行うことが可能です。
しかし、2019年7月現在は日本人向けのサービスを停止しているので注意が必要です。
市場の価格状況やチャートは見ることができますので、チャートをチェックしたいという人は公式サイトで見てみましょう。
TIDEX(タイデックス)
ロシア発のWAVESやETHを基軸とする仮想通貨取引所です。
日本ではあまり知名度が高くありませんが、こちらの取引所にもSRNが上場しています。
市場としてはWAVESやETHが基軸となっていますが、BTCやUSDTなども存在。
SRNが取引できるのはBTCとETHの市場です。
取引量が少なく取引が成立しない可能性が高いため、あまりおすすめはできません。
KuCoin(クーコイン)
KuCoinはシンガポールを拠点とする仮想通貨取引所で、取り扱い通貨の多さが有名で、世界では500万人以上の利用者がいる人気の取引所です。
市場としてはBTC、ETH、NEO、USDなどがありますが、SRNが取引可能な市場はBTCとETHになります。
しかし、2019年現在では日本人向けのサービスは中止しており利用できませんので注意しましょう。
チャートの機能が使いやすいという特徴があり、取引所の口座開設をしなくてもチャート機能は利用できますので、チャート確認に使うというのもひとつの手です。
LATOKEN(ラトークン)
ロシアに本拠を構える仮想通貨取引所のLATOKEN。
市場としてはBTC、ETH、USDT、LAなどがあり、取引可能な通貨が多いことも特徴で幅広い取引を行うことができます。
SRNはBTCの市場に上場していますので、BTCとの取引が可能です。
しかし、SRNについては取引がほとんどなく、取引が成立しない可能性の方が高いため利用には不向きかもしれません。
仮想通貨SRNの将来性について
知名度アップとFINNYの普及が課題
2018年はブロックチェーンスマホの販売開始、実店舗の展開など大きな進展のあったシリンラボ。
世界的に有名なサッカー選手であるリオネル・メッシ氏をアンバサダーに迎えたことも話題になりました。
この先の将来性については、ブロックチェーンスマホがどれだけ世間に認知され普及するかにかかっています。
世界的なプレイヤーのメッシ氏がアンバサダーということで、認知度が上がることに期待したいところです。
2019年はPC開発もスタート
また、公式サイトのロードマップには2019年の欄に「オールインワンPC開発開始」との記載があります。
スマホだけでなくPC開発にも手を伸ばしていくため、将来的にはスマホとPCの仮想通貨を取り扱うのに必要な媒体で展開していくものと思われます。
ブロックチェーンスマホも、ようやく実店舗が展開され始めたところですので、今後の伸びに期待しましょう。
仮想通貨がより広まれば、ブロックチェーンスマホの広がりも十分に可能性があると言えます。
まとめ
すでに実物として世間に展開しているブロックチェーンスマホですが、ブロックチェーンスマホであるFINNYに使用されているのがSIRIN LABS Token(SRN)です。
2019年に入っても、仮想通貨界ではハッキング事件の話題が浮上しています。
仮想通貨は個人で守る時代という認識が増加するにつれて、ブロックチェーンスマホのニーズが高まる可能性は大きいです。
また、実際に世の中に出ていない開発段階の仮想通貨も多い中で、SRNはFINNYという形ですでに商品を世の中にリリースしています。
認知度としてはまだまだかもしれませんが、プロジェクトが途中で破綻するものが多い中で商品を作り上げたことは大きな信頼につながります。
キャッシュレス時代が進むと言われていますが、SRNやブロックチェーンスマホ、あるいは2019年から開発をするPCがどこまで普及するか見ものです。
今後のブロックチェーンスマホの普及とSRNの価格に注目していきましょう。