
リップル社の最高戦略責任者(CSO)であるCory Johnson氏は先日、自身のツイッターで「仮想通貨XRPは今やビットコインよりも使用されている実用的な通貨」であると主張しました。
-Bitcoin has some real technological limitations
— Steven Bull From the Diep (@DiepSanh) November 23, 2018
-The digital asset that show fundamental use cases will develop a fundamental value
-XRP is being used more than Bitcoin being used as of today
Cory Johnson, Ripple
Nov18#XRP #XRPthestandard pic.twitter.com/hmpqXNFTtT
ビットコインには技術的な限界がある。
リップルは現在、そのビットコインよりも使用されています。
リップル社CSO:Cory Johnson氏の主張
Cory Johnson氏は、2018年3月に最高戦略責任者(CSO)としてリップル社に招かれました。
同氏はアメリカの有名メディアBloomberg Televisionの総合編集長も兼任しており、仮想通貨業界や外部の投資家に対して大きな影響力を持っています。
そして、その影響力は、リップル社が同氏を最高戦略責任者として招いた理由の1つでもあります。
Cory Johnson氏は自身のツイッターで次のように語っています。
ビットコインのネットワーク上には中国のマイナー(※)によるすさまじい規模のハッシュパワーががある。
しかし、このような集中はビットコインの設計者には意図されていなかったものだろう。
我々はビットコインとは一切違った技術を使用しており、XRPを取り巻く技術を発展させることを選んだ。
引用:COINPOST
つまり、ビットコインはPoWというアルゴリズムを採用しているため、ハッシュパワーの51%が特定の集団の寡占(かせん)状態になるとデータの改ざんが可能な状況になるという問題点を有しています。
Cory Johnson氏はこのような問題点を有している点を含め「ビットコインネットワークが比較的にお劣ったものである」と指摘しています。
マイナーとは、ブロックチェーン上の「ブロック」を生み出す作業をする人のことです。
ブロックを生み出したマイナーには一定の報酬が支払われます。
リップルとビットコインの現状の違い
仮想通貨リップルの現状をまとめると以下のようになります。
リップル | ビットコイン | |
技術的な側面 | 1秒間に1500回のトランザクション処理 | 1秒間に6,7回のトランザクション処理 |
国際取引手数料を従来の10分の1に | スケーラビリティ問題で手数料増加のリスク | |
送金スピード | 2分(※1) | 10分 |
規模的な側面 | Ripple Labsは全世界で150以上の金融機関と提携関係 | 仮想通貨時価総額、価格ランキングともに1位 |
全世界で100を超える決済関係のクライアントを保有 | ||
リップルネットワークの加入企業は2か月で200以上に増加 | ビットコインATMが全世界で3,500台(75%はアメリカ) | |
仮想通貨XRPの市場規模は100億ドルを超えている |
(※1)あくまでも平均的な数値です。
規模的な側面においてどちらに軍配が上がるのかは判断が難しいところですが、少なくともビットコインは時価総額、価格の2つにおいてリップルに勝っています。
ただし、ビットコインはビットコインキャッシュのハッシュ戦争が原因で2017年9月以来の下落を起こしている現状を見ると、リップル(XRP)の時価総額がビットコインに並ぶ日も遠くないようにも思えます。
※2.2018年11月25日時点では、1BTC=4,000ドル(45万1,900円)を割っており、この数値を記録したのは2017年9月以来です。
そして現在は、ビットコインの過去最高価格から80%安まで落ち込んでいます。
技術的な側面で比較するとリップルに軍配が上がります。
リップルは国際送金に利用される新たな通貨として、確実に規模を拡大させています。
そして、リップルの技術力・実用性はすでに以下の3つの技術的側面において、1975年以降の国際送金を支えてきた規格「SWIFT」を凌駕(りょうが)しています。
- 送金スピード
- コスト(手数料)
- 信頼性
>>>【国際送金対決】SWIFTと国際送金に便利なリップル(XRP)との違いは?
リップル(世界300以上の企業と提携)の規模はまだまだSWIFT(世界11,000の企業と提携)には及びません。
しかし、先述したとおり、技術的な側面ではすでにSWIFTを勝っていますし提携企業の増加率も非常に高いです。
よって、国際送金事業においてリップルがSWIFTを完全に超える日はそう遠くないと考えられますね。