
R3コンソーシアムのことは知っているけども、具体的なブロックチェーンまでは知らない人も多いのでは?
R3コンソーシアムは、リップルと非常に大きな関係性を持っています。
リップルと関係性が高い事から、R3コンソーシアムのブロックチェーン技術を知っておくことで、今後の仮想通貨売買に有利に働きます。
では、分かりやすく以下の目次に沿って紹介しますね。
R3コンソーシアムとは
R3コンソーシアムとは、アメリカにあるR3社が世界中の金融機関の為に、【CORDA(コルダ)】と呼ばれるブロックチェーン技術を活用して、コスト削減システムなどを作る団体の事です
詳しくは、下記の記事をご覧下さい。⬇︎
R3コンソーシアムのCORDAブロックチェーンとは
R3コンソーシアムのCORDAブロックチェーンは、第3世代のブロックチェーンと呼ばれています。
そして、金融機関の為に作られているブロックチェーンであり、利用する人のプライベート情報を完全に守る働きがあります。
下記の動画は、R3社が取り組むCORDAブロックチェーンを分かりやすく説明している動画です。
⬇︎ご覧下さい。【日本語字幕あり:2分10秒】
出典:Meet Corda: DLT with a difference from R3 on Vimeo.
[su_box title="第3世代のブロックチェーンとは?" box_color="#ff9900"]第3世代のブロックチェーンとは、プライバシーを確保したブロックチェーンの事です。
第1世代がビットコインなど、第2世代にはイーサリアムなどが代表的です。[/su_box]
CORDAブロックチェーンと他のブロックチェーンとの違い
では、他のブロックチェーン技術であるビットコインとイーサリアムとの違いを比較してみましょう
項目 | パブリック | プライベート | |
ビットコイン | イーサリアム | Corda | |
目的 | 非中央集権型デジタル通貨 | 分散ネットワークでのスマートコントラクト実行 | 金融取引に特化したプラットフォーム |
ネットワークへの参加形態 | 誰でも参加可能 | 誰でも参加可能 | 許可制ネットワーク |
データ共有モデル | ブロードキャスト | ブロードキャスト | ”知る必要のある” 範囲で(取引毎に共有) |
トランザクションの検証 | プルーフオブワーク | プルーフオブワーク | 取引毎に当事者間で |
スマートコントラクト | 限定的 | チューリング完全 | チューリング完全 |
仮想通貨 | あり | あり | なし |
法的文書の紐づけ | コード・イズ・ロー | コード・イズ・ロー | 法的文書を添付可能 |
コンセンサス | Proof of Work | Proof of Stake | ユニークネスサービス |
トランザクションスタイル | UTXOモデル | アカウントベース | UTXOモデル |
インテグレーション | Python, LLL | Solidity | Kotlin, Java, RDBMS(SQL) |
実行環境 | ネイティブコード | Ethereum Virtual Machine | Java Virtual Machine |
当局対応 | なし | なし | 当局向けノードを想定 |
災害復旧(DR) | ピアのブロックチェーンから復旧 | ピアのブロックチェーンから復旧 | 既存RDBMSの機能を利用 |
ワークフロー | - | - | フローフレームワーク |
インターオペラビリティ― | - | - | Cordaネットワーク上でのピア間相互運用 |
参照:R3/Cordaのご紹介
表からも分かる通り、Cordaブロックチェーンは、ビットコインやイーサリアムとは全く異なる事が分かります。
要するに、Cordaブロックチェーンは、ビットコインやイーサリアムのブロックチェーンでは問題点がある部分を解決する為に、作られています。
CORDAブロックチェーンの特徴
現在注目されている第3世代のブロックチェーンであるCORDAブロックチェーンですが、注目される理由には証拠があります。
では、CORDAブロックチェーンの特徴を見てきましょう。
- 金融取引の遷移を記録・管理し、既存の法的枠組みの中で二者以上の当事者間で共有するデータが根付く土壌となり、既存および今後課される規制にも対応
- 中央集権型管理者なしで企業間におけるワークフローの振る舞いを管理
- グローバルな台帳レベルではなく、個別取引レベルで合意形成をサポート
- 当局による監督者ノードをサポート
- トランザクションの検証は当事者間だけで実施
- 様々なコンセンサスメカニズムをサポート
- 人が理解できる法律文書とスマートコントラクトのコードとの明確なリンクを記録
- 業界標準のツールを使用
- 資格を有する者もしくは正当な権限を持つ者だけに取引データへのアクセスを制限
要するに、世界中の複雑な金融取引を、利用する為のブロックチェーンということです。
そして、CORDAブロックチェーンの目的も、金融機関の取引記録などのコスト削減するという明確な目的をもって、開発されています。
Corda Enterpriseとは?
2018年7月10日にR3コンソーシアムは、CORDAブロックチェーンの有償版となるCorda Enterpriseをリリースしました。
Corda Enterpriseとは、既存のCordaブロックチェーンをベースに次の独自機能を追加しています。
- パフォーマンスの向上
- 対応データベースの拡大
以上の2つになります。
では、1つ1つ具体的に紹介します。
パフォーマンスの向上
パフォーマンスの向上には、具体的に次のサービスを取り込んでいます。
- 24時間365日のサポート
- 予測可能なリリーススケジュール
- ガバナンス
- パフォーマンスと可用性の監視
- セキュリティの強化
- 高可用性
- 災害復旧
- 高性能モード
多くの機能をCorda Enterpriseに追加しています。
つまり、現実のインターネット環境に最適化されたブロックチェーン機能を搭載しています。
対応データベースの拡大
対応データベースを拡大する事により、サーバーダウンなどによる懸念点を克服していCORDます。
これにより、安心してサービスを使える取り組みをしています。
ちなみに、R3コンソーシアムが使用しているサーバーは、【HPE Integrity NonStop】と呼ばれる、40年以上の実績を持つ可用性と、拡張性を兼ね備えた無停止サーバーを使用しています。
つまり、現代の金融機関の企業の要求に対応できるようにしています。
まとめ
R3コンソーシアムには、独自仮想通貨はないものの、ブロックチェーン技術であるCordaブロックチェーンは最先端をいく技術です。
そして、世界中の金融機関がCordaブロックチェーンに携わっている為、今後仮想通貨の価格上昇にも繋がってくる可能性があります。
他の仮想通貨も含め、ブロックチェーン技術の発展にも今後注目ですね。