リップルカウントダウンとは一体何か。過去の事例から見る今後発生する可能性は?

2019年3月現在で時価総額3位(コインマーケットキャップ調べ)につけているリップル(XRP)。

日本では2018年12月31日付で保有額において、ビットコインを抜いて1位を獲得し、日本国内ではトップを争う人気通貨です。

国内だけでなく、世界では国をまたいだ国際送金の手段として注目を集めており、今後の行方が期待されています。

様々な企業がリップルネットに参加をしており、企業だけでなく大手金融機関も参入しているため今後の開発状況や実装の早期実現に注目が集まっている状況。

そんな期待を集めるリップルですが、かつて「リップルカウントダウン」と呼ばれるものがリップルの公式Twitterアカウントに突如発生したことがありました。

なんの前触れもなく、予告も一切なくカウントダウンが始まったため、投資家やリップルに関心を持つファンの間で期待と困惑と憶測が激しく飛び交いました。

公式アカウントが一体なんのために、どんなことを意図してカウントダウンを行ったのか。

過去の事例と、市場に与えた影響を振り返りながら、今後のカウントダウンの可能性はあるのかなどをお伝えします。

今後のリップル購入の判断材料に活かしていただければ幸いです。

リップルカウントダウンとは何なのか

リップル

かつてリップルの公式Twitterアカウントが発表した「リップルカウントダウン」とは、そもそも何だったのでしょうか。

過去の事例を振り返ってみます。

リップルカウントダウンが発生したのは2017年8月22日のこと。

何の前触れもなく突然リップル公式Twitterアカウント上でカウントダウンが発表され、8月24日までの3日間行われました。

突然発生したカウントダウンで世界中の投資家から色々な憶測が飛び交い、何か重要なことが発表されるのではとの憶測からXRPの価格にも影響を与えることに。

それまでリップルの価格に影響を与えている情報というものは「リップルのプラットフォームを利用します」というようなリップルを利用する企業側からの情報ばかりでした。

しかし、このカウントダウンはリップル公式からの情報とあって投資家を中心に期待の声が多く上がったという過去があります。

その一方で、事前情報が全くなく、突然のカウントダウンに困惑した意見や憶測が飛び交う事態となり、一部では錯綜した情報に混乱したという人もいたようです。

日本の大手仮想通貨メディアであるCoinPostの公式Twitterでは次のようなツイートをしていました。

これまでの歴史やこの先の予想、カウントダウンに現れた画像の形から予想が飛び交い、盛り上がりやある意味困惑を仮想通貨界に振りまく結果となりました。

リップルカウントダウンの内容は

様々な憶測を呼んだリップルカウントダウンですが、その内容は一体どのようなものだったのでしょうか。

カウントダウンの気になる中身について見ていきましょう。

リップルカウントダウン3

2017年8月22日(アメリカ時間では8月21日)にリップル公式Twitterから突如ツイートされたものがこちら。

「3... 2...1... The countdown begins」

日本語
3 ... 2 ... 1 ...カウントダウンが始まります

シンプルな文章そのままですが、カウントダウン開始を告げるツイートが突如公開。

シンプルな発言だったことがかえって期待と憶測を呼び、このツイートには1500を超えるいいねがつきました。

また、同日には次のようなツイートも。

「3 days of mind-blowing #content and #speakers」

日本語
衝撃の内容(コンテンツ)と重要人物の発言まで3日

このようなツイートがされ、これもまた1300のいいねがつくなど期待と波紋を呼びました。

「このマークはなんですか?」
「I hope(私は望む)」
「それはなんでしょうか?」
「ビットコイン以上の価値になるまであと3日?」

多くの疑問がリップルの公式アカウント宛に寄せられていましたが、公式ツイッターは特に回答することはありませんでした。

これ以上の情報は出ることなく、リップルカウントダウン初日は終わりを迎えます。

リップルカウントダウン2

波紋を呼んだカウントダウン初日から一夜明け、今度は2つ目のカウントダウンがツイートされます。

ツイートに添付されたGIF画像の数字が2となり、ツイート本文には次のような文章が。

「2 themes coming together, #banking & #blockchain」

日本語
銀行とブロックチェーンが一つに

カウントダウン2日目になってようやく少し内容が伝わってくるツイートが発表されました。

ツイート内に書かれていた「ブロックチェーン」が

  • どのブロックチェーンのことなのか
  • リップルからの発表だからリップルのことなのか

という憶測が、投資家を中心に飛び交いました。

前日より具体的な内容に、いいねは2000を超え、リツイートは1000を超えることに。

カウントダウン1

日本時間の8月24日には、リップルカウントダウン1のツイートが発表されます。

「1 vision for the future of #payments takes center stage」

日本語
将来の送金手段の中心となる

カウントダウンがいよいよ「1」となったことで期待と不安が高まりましたが、いいねの数は前日よりも減少して1500ほどになり、リツイートも750を超えるほどで、前日の3/4ほどに減少してしまいました。

カウントダウン1の後

カウントダウンの1を告げるツイートの後に、リップルがもう一つツイートを行っていました。

それがこちらです。

「#ペイメントの未来に対する1つのビジョンが舞台の中心に躍り出ます」

なんと日本語でのツイートですが、これはカウントダウン1の文章をそのまま翻訳したであろう内容で、意味が不可解な翻訳に心配の声が続出。

また、突然の日本語のツイートに

「What language is this ?」
(これは何語ですか?)

というようなコメントも目立ち、日本語のわからない人にとっても困惑のツイートとなってしまいました。

リップルカウントダウンで起きた憶測

カウントダウンがスタートすると様々な憶測が飛び交いました。

リップルカウントダウンが発表されるツイートには、毎回数字を乗せたGIF画像が添付されていましたが、数字以外にも描かれたマーク、記号が注目されました。

次のようなツイートをする人も。

描かれたマークが朝鮮半島に似ているとして、韓国ー北朝鮮でリップルを使った送金が行われたとの憶測が出ました。

それ以外にも

「何かしらの形でリップルと韓国、北朝鮮が関わっているのでは?」

という考えも浮上。

当時は仮想通貨の売買が盛んに行われていた韓国ですので、この憶測を支持する人も少なくありませんでした。

また、このようなツイートも見受けられました。

カウントダウンが行われていた頃、中国の超巨大EC企業アリババのオンライン決済にリップルが使われるかもという噂がありましたが、カウントダウンがこの発表ではないかという憶測も生まれました。

リップルカウントダウン後の影響は

リップルカウントダウンが発表された際には、日本円で約17円から23円まで約35%の上昇を記録するなど、市場に大きな影響をもたらしました。

リップルのカウントダウン

カウントダウンが進むにつれて、期待感から価格の上昇を見せましたが、最後の日本語のツイートが行われた後に価格を大きく下げました。

噂で買われ事実で売る」という投資の世界の定番の形がここでも実行された形となりました。

カウントダウン最後のツイートが行われた8月24日からは、連邦準備銀行主催のシンポジウムがカンザスシティで開催され、カウントダウンが指し示していたものはこのシンポジウムのことと思われます。

リップルカウントダウンは今後起きるのか


かつては期待感の上昇と価格の上昇に大きな影響を与えたリップルカウントダウンですが、今後もまた行われることはあるのでしょうか。

XRPの価格に影響があることもあり、期待している人もいるかもしれませんが、望みは薄いと考えています。

というのも、リップルはすでに世界各国の金融機関での実装実験や大学での研究、企業でのテストなどを行っています。

リップルカウントダウン時に発表された

銀行とブロックチェーンが一つに

というような内容は、リップルを知っている人、あるいはリップルを保有している投資家からすればすでに知っている内容です。

以前のカウントダウン時は銀行と提携されることがまだ浸透していない状態での発表だったため、期待感が高まりましたが、その時の衝撃度を超えるカウントダウンは起きにくいと思われます。

一部で噂としてささやかれているAmazonとの提携クラスの内容であればカウントダウンで発表するに値する可能性も。

しかし、特定の企業の提携をカウントダウンで発表してしまうと、他の企業や金融機関などからクレームをもらいかねません。

「あの企業は発表したのに、うちの会社は発表しないのか」という争いが起こりかねませんからね。

このため、再びリップルが公式Twitterアカウントでカウントダウンを行う可能性は低いと思われます。

リップルカウントダウン再来の可能性を探るとすれば、世界の金融機関が同時にリップルでの送金サービスを展開する、あるいはリップルネットワークに参加している機関や企業が合同でサービスの発表をする場合は、カウントダウン形式で発表するのもありかと思います。

しかし、すでに200を越える金融機関や企業がリップルネットワークに参加しており、その中で足並みを揃えて同時にサービスを発表することはハードルが高いです。

ハードルが高い分、世の中や仮想通貨界を驚かせるほどのビッグニュースを発表する可能性も。

ですが、カウントダウン形式ではなく、予告ありの発表か、突然の発表で世界を驚かせてくるかもしれませんね。

過去の例からすると、カウントダウンを始めると期待値でXRPの価格は上がりますが、カウントダウンが終わる頃には売却され、価格が下がりました。

国際送金を軸として開発・研究が進められていますので、大きな価格変動は避けたいのではと思われます。

あまりに大きな価格変動があると、いくら送金スピードが早いとはいえ、送金した直後に価格が大きく下落すると、価値の担保ができなくなってしまうことに。

そのような出来事が発生すると、運営会社のリップル社には多くのクレームが入ることが予測されます。

このような危険性を孕んでいることをリスクを犯してまでやるかと言われれば疑問が残りますよね。

リップルの送金システムがまだ試験段階で、世の中に浸透していない状態であればカウントダウンの可能性はあるかもしれませんが、実用されてからとなると可能性はほぼ0ではないかと思います。

今後は同じようなカウントダウンは起きないと思っておいたほうが無難でしょう。

リップルカウントダウンのまとめ

リップル

2017年8月22日〜24日にかけて行われたリップルカウントダウン。

突然の発表と、少ない文章での発表に様々な憶測が飛び交いましたが、結果的にはXRP価格の下落に繋がりました。

「噂で買われ事実で売られる」という典型的な形となり、仮想通貨市場に参入して間もない投資経験の浅い人は少々の痛手となったかもしれません。

価格だけを見るとこのカウントダウンが良いものかどうだったかはわからないですが、投資対象として、今後のリップルに期待を寄せるきっかけになったことは間違いないですね。

このリップルカウントダウンをきっかけにXRPに興味を持った人やXRPを購入した人もいると思います。

今後のリップルは国際送金を中心に世界中での技術開発が進んでいますので、今後が期待できる仮想通貨のうちの1つです。

日本では保有額でビットコインを抜いて1位となっているリップル。

2019年3月時点では1XRP35円前後と低迷気味ですが、またカウントダウンのようなサプライズがあり、価格上昇が起こるかもしれません。

それに合わせて、技術開発が進み世界中の金融機関や企業がリップルによるサービスを展開し、実需の伴った価格上昇が伴起これば、一部で予想されている1XRP=1000円やそれ以上の価格が現実味を帯びてくる可能性も。

何かと話題が尽きないリップルの今後の動きに注目です。

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