
大手金融グループのSBIは、仮想通貨XRP(リップル)を発行するリップル社の株式を保有しており、関係が深いことでも知られています。
リップルの優れた技術を自社に活用する取り組みを進めている状況です。
また、子会社として仮想通貨取引所VCTRADE(旧名はSBIバーチャル・カレンシーズ)を立ち上げるなど、リップル取引の活発化を図っています。
リップルはブリッジ通貨として、国際間の金融取引に優れた利用価値が期待されています。
仮想通貨の時価総額で第3位に位置しており、ビットコインやイーサリアムと共に最も著名な仮想通貨の一つです。
今後はキャッシュレス化の流れが加速していく中で、リップルの持つ機能性が送金決済の場面で広く活用される可能性があります。
SBIグループでは、リップルの技術を利用して「MoneyTap(マネータップ)」と呼ばれるスマートフォン向け送金アプリの提供を行っています。
MoneyTap(マネータップ)のwiki的基本情報
アプリ名 | MoneyTap(マネータップ) |
公開月 | 2018年10月10日 |
開発国 | 日本 |
開発会社 | SBIグループ |
公式HP | https://moneytap.jp/ |
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MoneyTap(マネータップ)とは

出典:MoneyTap
MoneyTapは、分散型台帳技術を用いた送金アプリです。
アプリは、AppStoreかGooglePlayで手に入れることができます。
MoneyTapはリップル社の技術を基盤にしており、銀行間での個人送金がスムーズに行えるサービスです。
分散型台帳技術を用いた送金アプリとしては、日本初の試みになります。
MoneyTapは、現在ではマネータップ株式会社として法人化されています。
リップル社と緊密な連携を行うことにより、その送金技術を利用して顧客にとって利便性の高い金融サービスを提供するところに狙いがあります。
リップル社は、世界中で多くの金融機関が参加する「RippleNet」と呼ばれるネットワークを構築しています。
MoneyTapは、巨大なネットワークの運営元であるリップル社のブロックチェーン技術「xCurrent」を利用している点で、今後の飛躍が大きく期待できるものになっています。
MoneyTap(マネータップ)の特徴

出典:MoneyTap
MoneyTapには、活用メリットや特徴に様々なものがあります。
ここでは5つの特徴から、MoneyTapの本質に迫ってみましょう。
直接送金と即時着金を実現したアプリ
MoneyTapを利用すれば、個人間で銀行送金を行う際に、直接送金と即時着金が可能になります。
少額での利用が可能で、個人が使いやすいサービスです。
従来の銀行のような当日反映可能な送金受付が15時までという制限もなく、対応銀行であれば、24時間365日いつでも利用が可能です。
休日や深夜の時間帯であっても直接送金、即時着金が可能であり、緊急を要する場合なども時間帯に関係なく利用できます。
送金手続きに手間がかからない
MoneyTapは、送金手続きに手間がかからないシンプルな利用にメリットがあります。
送金手続きはスマートフォンで行えるため、どのような場所からでも便利に活用できます。
送金に際して相手の銀行口座番号を知る必要はなく、電話番号やQRコードで送金が可能です。
ウォレットにお金を入れてから行うようなチャージの手間もなく、直接的に銀行口座でのやり取りができます。
アプリの起動や送金は指紋認証でも行えるため、非常に簡単な方法で送金可能な優れたシステムです。
送金手数料が無料
MoneyTapが送金に対応している銀行は「住信SBIネット銀行」と「スルガ銀行」の2つです。
現状では、これ以外の銀行に関しては送金対応できないため注意が必要です。
送金手数料については、どちらの銀行も、同行宛て・他行宛てとも無料になっています。
また、振込先がMoneyTapのアプリを利用していなくても送金は可能です。
数多くの銀行が株主となって出資している
MoneyTapを提供しているマネータップ株式会社に対しては、多くの銀行が出資しています。
全国の有力な地銀・ネット銀行・SBIホールディングスなどが株主となっており、安定した資金基盤と共に各銀行とのつながりがあります。
株主となる金融機関の数は、今後も拡大が予想されます。
リップル社のプラットフォームを利用している
MoneyTapはリップル社のプラットフォームを利用しており、革新的な技術を採用している点が特徴です。
現在は仮想通貨の対応はしていませんが、将来的には仮想通貨のリップルがMoneyTapで利用できる可能性があります。
そうなれば、リップルの価格高騰にも貢献する期待ができます。
今後もリップル社のバックアップを受けながら技術革新を進めていく予定であり、MoneyTap活用の広がりが期待できます。
MoneyTap(マネータップ)の使い方

出典:MoneyTap
MoneyTapを利用する場合は、対応銀行である「住信SBIネット銀行」か「スルガ銀行」に口座開設する必要があります。
スマートフォンの動作環境に関しては、iOS(ver.10.0以上、iPhone5s以降の機種)、Android(ver.6.0以上)が必要です。
使い方としては、スマートフォンでアプリをダウンロードし、起動後にはサインアップをクリックしてユーザー登録を行います。
ユーザー登録は次の流れで行います。
- アカウント名・携帯電話番号・メールアドレス・氏名・生年月日の記入
- 「仮登録」をクリック
- 送信された「認証コード」を確認
- 認証コードを入力
- 銀行口座の登録
- 本登録完了
実際の振込方法に関しては下記5つの方法があります。
- 口座番号
- 電話番号
- 自分の口座
- 登録口座
- QR読取
ユーザーが希望する振込方法を選択します。
MoneyTapは、個人の利用を想定した少額の送金サービスであるため、振込金額に制限があります。
1回の振込上限金額は3万円、1日の振込上限金額は10万円です。
手数料は無料ですが、振込実行後は即時反映されるため、取り消しや訂正はできません。
もし組戻しをする場合は、組戻手数料880円がかかります。
MoneyTap(マネータップ)を使用する際の注意点
MoneyTapを利用する場合にはいくつかの留意すべきポイントがあります。
3つの注意点を見てみましょう。
現状では限られた銀行でしか利用できない
MoneyTapが利用できる銀行は、住信SBIネット銀行とスルガ銀行で、これらの銀行に口座を持っている者同士であれば利用が可能です。
2019年10月現在においては、利用銀行が限定的なためユーザーにとって使いにくい面があります。
今後は利用銀行の拡大や、メガバンクに対応する方針です。
サービス開始からまだ日が浅い
MoneyTapは、2018年10月に提供が開始されたアプリです。
サービス開始からそれほど日が経っておらず、実績はこれからの状態です。
ユーザー数もまだ限られています。
対応銀行も少ないことから利用チャンスは限定的で、現状では個人利用の利便性が必ずしも活かされていない点に注意が必要です。
銀行送金アプリにとどまっている
MoneyTapは、リップルのプラットフォームを利用しているため、仮想通貨とのつながりが期待できます。
しかし、現状ではまだ仮想通貨の取り扱いはなく、銀行送金にとどまっています。
SBIホールディングスのCEO北尾吉孝氏の発言によれば、MoneyTapに仮想通貨のリップルが利用できる計画があるとのことですが、明確な時期はまだ明らかになっていません。
MoneyTap(マネータップ)に対する評判・口コミ
MoneyTapに対する評判や期待は、Twitter上で数多く投稿されています。
MoneyTapの使い勝手の良さに言及する声があります。
MoneyTapが使える銀行が早く増えてほしい
マネータップはよ使える銀行増えないかな。。クソ便利なんだけど(笑)
— Investor_senbei (@InvestorSenbei) 2019年10月11日
MoneyTapに参加する銀行の拡大、店舗利用に期待の声があります。
面倒なチャージ方式ではなく直接口座間取引という利点
おっ!
SBIマネータップも参加銀行増えそう
世の中はキャッシュレスに向けて動いてますね
面倒なチャージ方式ではなく直接口座間取引という利点があるので店舗決済までいけるように頑張れー!
ヾ(*ΦωΦ)ノSBI負けるなー! https://t.co/WmX4EYHwYP— ビケルマン2.0XRP@BKF48 補欠 (@BK_Black_white) 2019年3月28日
MoneyTapでXRP(リップル)が活用できるようになる期待が高まっています。
MoneyTap上で「XRP」を活用した外為送金機能の実装を検討
優良記事。
『マネータップ上で「XRP」を活用した外為送金機能の実装を検討』
リップラー。おめでとうや。IYRK https://t.co/145hxSCXTs
— 100OKUENPLAYER<絆>IYRK (@100OKUENPLAYER) 2019年3月20日
MoneyTap(マネータップ)の将来性
MoneyTapを利用するメリットは、電話番号やQRコードを利用した簡単な方法でリアルタイム送金が可能な点です。
時間帯の制約もなく、チャージの必要もありません。
この便利なシステムが手数料無料で利用できるため、利用者側のメリットは非常に大きなものがあります。
また、送金システムだけではなく、今後は決済システムとしての稼働も予定されています。
MoneyTapを使った決済システムは、手数料の安さやスピードの速さなと、加盟店にとって大きなメリットがあります。
MoneyTapのコストパフォーマンスの良さが広まっていけば、利用する加盟店の拡大が予想され、MoneyTap利用の範囲が広がっていく可能性があります。
もし将来的にリップルの使用がMoneyTapで可能になれば、リップルの流動性が高まり、価格への影響も期待できます。
現在では対応銀行が少ない点がデメリットですが、これに関しても今後さらに増えていく予定です。
株主としてセブン銀行が加わったことも重要です。
セブンイレブンのATM利用がMoneyTapで可能になれば、全国展開するコンビニで使用されることになり、その影響は非常に大きなものになります。
利便性が高まることで、さらに利用ユーザーの拡大が見込まれます。
MoneyTap(マネータップ)のまとめ
MoneyTapの期待値の高さは、
- SBIグループという大手金融サービスが基盤にあること
- リップル社の技術を利用していること
- 機能性の高さ
などが背景にあります。
MoneyTapの成功は、仮想通貨ユーザーにとっても大きな影響が考えられます。
リップルは日本の仮想通貨ユーザーにとって人気通貨の一つであり、多くのトレーダーが仮想通貨取引所を通じてリップルの取引をしています。
MoneyTapの利用拡大が進み、リップルが利用できる機能整備が実現すれば、リップルを保有するトレーダーにとって価格高騰の期待を持つことができます。
時価総額の高いリップルが価格的な価値を上げれば、必然的に仮想通貨市場全体にも好影響を及ぼす可能性があります。
MoneyTapの今後の展開は、仮想通貨市場にとっても注目すべきものの一つです。