
Lightning Futuresといえば国内有数の規模を誇る取引所で提供されている仮想通貨用の先物取引システムです。
ビットコインの先物取引がレバレッジを付けて行えるとあって、サービス当初から注目されました。
ハイリターンが期待できる先物取引においてレバレッジをかけられるため興味を持つ方は依然として多いですが、15倍あったレバレッジが4倍に制限されるなど気になるところもあります。
そこで今回はLightning Futuresの最新状況を解説しましょう。
当該サービスのメリットや利用上の注意点、将来性など気になる情報が満載です。
まずはLightning Futuresの特徴から解説しましょう。
Lightning Futuresとは
Lightning Futuresとは、国内最大規模の取引量とユーザー数を誇る仮想通貨取引所サービスbitFlyerが提供している、ビットコインの先物売買ができるサービスです。
Lightning Futuresにおける取引は裁定取引と呼ばれるものです。
必要な証拠金を預ければ差金決済により追加の資金投入無に売買を繰り返すことができます。
現物取引よりも少ない資金で多くのリターンを狙える取引スタイルとして上級者を中心に好まれています。
先物取引というとリスクが高いイメージがありますが、Lightning Futuresではショートポジション(売りポジション)を取ることで価格が下落した場合でも利益を出せるので安心です。
現物と同額のショートポジションで両建てのようにすれば、下落局面でもリスクを抑えて利益を出すことが可能になります。
金融取引をする上で素晴らしい機能を提供してくれるLightning Futuresですが、いまひとつ知名度が振るわず取り上げられる機会が少ないようです。
次の項目からは、そんなLightning Futuresの魅力的な特徴について解説していきます。
Lightning Futuresの特徴
Lightning Futuresには魅力的な特徴が数多くあります。
ここではその中でも特に注目したい特徴を5つ紹介します。
レバレッジをかけて大きなリターンを狙える
Lightning Futuresでは最大4倍のレバレッジをかけて取引を行うことができます。
100万円の資産で400万円分の取引が可能になりますから、単純計算で4倍のリターンを得られる可能性もあるでしょう。
今後の相場の動きに確信がある場合、ハイリターンを得るのに大変有効です。
また、資産を小分けにして様々な投資スタイルを試すのにも使えます。
初心者に必要なのは何より経験です。
レバレッジをかけてそれぞれの投資手法を試せば、少額のまま行うよりも効果がはっきりと分かるので勉強になるでしょう。
休日や深夜でも取引可能
Lightning Futuresでは24時間365日取引を行うことができます。
深夜勤務で昼間はモニターの前に座ることができない方でも問題ありません。
週末は世界的に株式市場が閉じられますから、そのタイミングで取引を行なっても有益なことは特にありませんが、先を読んで注文を出しておくことは可能です。
平日は仕事で忙しく取引をしている時間がない方には大変便利でしょう。
少ない資金で始められる
株式投資を始めるにはある程度の資金がなければ魅力的なリターンは得られません。
1年未満の短期投資であれば尚更でしょう。
Lightning Futuresなら4倍のレバレッジを活用して少ない資金でも大きなリターンを期待できます。
得られた利益を証拠金に回せば、さらに大きく投資できますから通常の株取引よりも短期間で資金を大きく増やすことができるでしょう。
APIを使って使い勝手を改善できる
Lightning Futuresは、Webアプリケーションやスマートフォンのアプリケーションから利用できるAPIを提供しています。
取引所の注文状況や取引履歴、板情報を参照できるので最新の情報を自動的に収集し、それを活用して投資の成績をあげることも可能でしょう。
さらにこのAPIを利用すれば新規注文屋注文の取り消しができますから、プログラムが情報を収集して AI がそれを分析し取引を行うような自動売買システムも構築できます。
スマートフォンから自分専用にカスタマイズされた取引プログラムを実行するようなことを可能です。
条件付き注文で安全に損切できる
Lightning Futuresでは注文する際にいくつかの条件を付けることができます。
例えば、ビットコインの価格が指定の額以下になったら売却するよう、あらかじめ設定して買い注文を出せるのです。
利益を確保したい場合や、リスクを下げて損切りをする場合に活用できるでしょう 。
Lightning Futuresを利用する際の注意点
ここではLightning Futuresを安全に利用するために気を付けるポイントを解説します。
Lightning Futuresは先物取引を提供するサービスですから、先物取引が本質に持つリスクについても注意が必要です。
一緒に解説していますので、しっかり確認してください。
サーキットブレーカーが設置されていない
Lightning Futuresは、海外の先物やFX取引によく設置されているサーキットブレーカーがありません。
サーキットブレーカーとは、相場が予想に反する動きをした場合に、大きな損失を被る前に現在のポジションを自動的に解消してくれることです。
最大20倍のレバレッジをかけて取引できる海外の取引所では、サーキットブレーカーがないと怖くて取引を続けられません。
Lightning Futuresではレバレッジが4倍と抑えられていますが、それでも先物取引では大きな価格変動のために証拠金の額を上回る損失を受けることがあります。
証拠金を超える損失が出た場合、その分は追証して清算しなくてはなりません。
朝起きたら多額の借金を負っていたという可能性もゼロではないのです。
値動きが大きいので損失を抱えやすい
ビットコインの先物は現物以上に値動きが激しいです。
少額資金でスタートできますが、値動きに翻弄されて資産を飲まれてしまう可能性もあります。
さらにレバレッジをかけていると価格の変動により強く影響されるので、予想外に大きな損失を被ることもあるでしょう。
なぜビットコインの先物は大きく値が動くのか?
それは信用取引であるために投資家が実際に保有している資金よりも大きな額を投資することが理由のひとつです。
ハイリスクハイリターンな取引であることを十分に意識して取引を行う必要があります。
強制ロスカットで思わぬ損失を被ることも
相場の変動で大きな損失を受けてbitflyerに預けている資産が目減りすると、取引を継続するために必要な証拠金と資産の比率が悪化してロスカットが強制的に実行されます。
ロスカットされると利用者の建玉は全て反対売買されキレイさっぱり無くなります。
翌日まで持ちこたえていれば相場が大きく反発してリターンを得られるケースでも、強制ロスカットされれば残るのは損失だけです。
Lightning Futuresは特殊注文が可能ですから、損切り注文を活用して自分のタイミングでロスカットするように設定しておきましょう。
bitflyerの経営が傾くと証拠金が返されない可能性がある
bitflyerは法律に従い会社の資産とは別に証拠金を管理しています。
しかし、経営状況が著しく悪化した場合には証拠金を会社の一般財産とみなし利用者に返済されない可能があります。
預けた証拠金が返ってこないケースがあるのは驚きですが対処しなくてはいけません。
bitflyerの財務状況には常に注意しておく必要があるでしょう。
Lightning Futuresの評判(口コミ)
Lightning Futuresを利用する前に、実際に取引をしている方の声を聞いて実際のところを知っておきましょう。
ツイッターから気になるツイートを4つピックアップして紹介します。
690,691円(´・ω・) 5
bitFlyerの最近・・
APIエラー詳細:Over API limit per period, per IP address
になりすぎて、取引できやしない3分も経ったらこの状態になる
bitFlyer以外を探す時が来たかもしれない
(。-`ω-)・・・別にここじゃなくてもいいじゃないか
株や先物を模索しているが・・・ pic.twitter.com/i1oSeIsgWs— シリウスにゃ~ (@trader_nyaa) 2019年9月27日
時よりLightning FuturesにおいてAPIの動作に問題があるようです。
リクエストを受け付けるサーバーがどれほどの規模なのかはわかりませんが、利用者が少ないためにサーバーを十分に確保していない可能性もあるでしょう。
APIに頼った売買はリスクを警戒する必要があります。
夜中、先物下げてビビってたけど、関係ないところがもっと下げてたので良しとする。
【ビットコイン国内 #BTC/JPY 24時間変動比】-10.69% (-111755) 933813 #仮想通貨 #暗号通貨 #bitFlyer #ビットフライヤー pic.twitter.com/VIO1NinTTz https://t.co/u5D29LJerY
— longman (@burnedpig) 2019年9月24日
やはりモニターの前にいないタイミングで大きく値を下げると対処が難しく焦ります。
Lightning Futuresはサーキットブレーカーがありませんから、何かしら対策を取らないと資産が一夜にして消えてしまうリスクがあります。
bitFlyer先物は紛い物って言う人もいるけど、どう考えてもbitFlyerFXより存在意義はあると思うのであの時強引に運営側も強制移行進めとけば、今また新しい展開(紛い物と呼ばれないもの)が出来たかもしれないと思う。
もうbitFlyerは手遅れだろ。— ニイやん😇@DQW無課金マン (@btcscalper225) 2019年8月30日
bitflyerのLightning Futuresに対するアクションが少なかったことを嘆く方は少なくありません。
実際、魅力的なサービスであるにもかかわらずここまで知名度がないのは運営に問題があったとしか思えません。
Bitflyerで現物買うと、損益がワケわかんなくなる。
現物、FX、先物の3種類で分けてほしいです。@bitFlyer pic.twitter.com/pnQouMKMwe— ペンギン(crypto penguin) (@ks_cctrader) 2019年7月6日
bitflyerの取引所のユーザーインターフェースで、損益を示すグラフが現物、FX、先物で一緒にされているため区別がつかないようですね。
複数の取引を同時進行しようとしている方には使いずらい可能性があります。
Lightning Futuresの将来性
Lightning Futuresは、国内の取引所で気軽にレバレッジに対応した先物取引ができるサービスです。
初心者が先物取引を安心して体験するには最適と言えるでしょう。
まだ不安な点もある
しかし、将来を考えた時に不安な点もあります。
先物スワップで利益が削られる
たとえば、経験豊富な投資家からは「先物スワップ」で利益が削られることに関する不満が目立ちます。
Lightning FXで評判の悪いSFDはありませんが、取引のたびに発生するスワップポイントによって利益が目減りするのは気持ちがいいことではありません。
レバレッジが4倍まで
またレバレッジが4倍までというのも問題です。
海外の取引所では100倍以上のレバレッジが可能なところも珍しくないため、レバレッジ4倍までというのは魅力がありません。
取引のレスポンスが悪い
また、アクセスが集中しているのか取引のレスポンスが悪いという口コミもよく耳にします。
改善する姿勢を示す必要がある
上記の問題に対してbitflyerはこれまで改善の姿勢を見せずにきました。
そのため投資家も半ばあきらめており、見切りをつけて海外の取引所に移った方も少なくありません。
日本最大規模のユーザー数を持つbitFlyerですから、Lightning Futuresのサービス改善に期待したいところです。
もし改善がなされず、海外の取引所の日本語対応が進めばLightning Futuresの存在意義は怪しいものになるでしょう。
Lightning Futuresのまとめ
Lightning Futuresは、国内で簡単に仮想通貨の先物取引ができるシステムですが、レバレッジの低さやスワップポイント、短い満期などのデメリットもあり投資家から不満の声が聞かれます。
しかし、初心者が先物取引をすぐに始められることと、国内大手取引所の信頼感は海外取引所には無い大きなメリットです。
今後も先物取引初心者の第一歩として活躍し続けることでしょう。