
仮想通貨投資をしている人であれば、「仮想通貨を自動で売買できるツールはないかな?」と一度は考えたことがあるでしょう。
実は仮想通貨の売買を自動でしてくれるシステムというのは既に存在しており、一部のトレーダーは自動売買のみで取引を行っていたりします。
短期トレードで利益を上げるために画面にはりつく必要がなくなれば、時間にも余裕ができて快適ですよね!
しかし、仮想通貨の自動売買システムである仮想通貨botを利用するには、そのデメリットについてもしっかり知っておく必要があります。
この記事では、仮想通貨の自動売買ができるシステム「仮想通貨bot」について詳しく解説していきます!
仮想通貨botとは
botとは
仮想通貨botをより理解するためには、botとは何かを知る必要があります。
botというのは、人間に代わって作業を行うコンピュータプログラムのことを指します。
botが利用されている身近な例をあげてみましょう。
- 芸能人の公式LINEにメッセージを送ると決まった定形文がランダムに送信されてくる
- チャンネル登録していたyoutuberが動画を投稿したら知らせてくれる
このように、botは仮想通貨に限らず、幅広く活用されているシステムなのです。
仮想通貨取引で利用されるbotとは
仮想通貨でいうところのbotとは、ある特定のアルゴリズムに従って取引を自動で行ってくれるツールになります。
仮想通貨botを利用することで、手動で仮想通貨を取引する必要はなくなり、自動的に取引が行われます。
つまり、質のいい仮想通貨botを利用することができれば、放置しておくだけでどんどん利益がでるような取引をしてくれるということになるのです。
仮想通貨botの質の良さはアルゴリズムの完成度にそのまま依存しているため、仮想通貨botのアルゴリズムが重要な鍵となっています。
仮想通貨botの種類
仮想通貨botには「既製品」と「カスタマイズ品」の2種類があります。
既製品は、開発者が実装した内容のアルゴリズム戦略によってそのまま取引を実行していく仕組みとなっています。
これに対してカスタマイズ品の場合は、条件によって柔軟に実行をする取引を調節することが可能となっています。
自分自身で取引条件を設定したり調節したい場合は、カスタマイズ品のbotがおすすめです。
仮想通貨botの特徴
ここからは、仮想通貨botに関する4つの主な特徴について詳しく解説していきます!
1から作るにはプラグラミングスキルが重要
仮想通貨botを作り上げるためには、プログラミングスキルが必須となります。
プログラミングスキルに自信がなければ、仮想通貨botを自作するということはなかなか難しいでしょう。
ただし、プログラミングスキルは仮想通貨botのシステムを構築するために必要なスキルであり、プログラミングができるからといって稼げる仮想通貨botを作れるとは限りません。
取引で利益を上げるために重要なのは「アルゴリズムが環境に適しているか」という点なので、プログラミングスキルは仮想通貨botを作成できる程度あれば問題ありません。
仮想通貨botは購入することもできますが、より強力なアルゴリズムが組まれているbotほど高額になる傾向があります。
ある程度の初期投資は必要になりますが、プログラミングスキルに自信がない方や資産に余裕がある方は、botの購入も検討してみるのがいいでしょう。
取引ロジックを定期的に改良する必要がある
仮想通貨botは「1度作成すればずっと使い続けることができる」というわけではありません。
仮想通貨botはロボットなので、決められたロジック通りの動きしかしません。
そのため、最初に組み込んだプログラミングが最新の環境に適応していない場合は、どんどん改良して臨機応変に対応していく必要があります。
環境が変化する一因としては、収益をだせるbotを開発してもそれに気づいた人がそれを踏まえた新しいbotを開発することで、最初に開発したbotの有効性が損なわれるからです。
仮想通貨だけに限らず、その他の投資でも、自動売買はロジック自体が時間とともに有効でなくなる場合が多いため、定期的に改良していく必要があります。
チャート画面をチェックし続ける必要がない
仮想通貨に限らず全ての為替FXでは、チャート画面をチェックし値動きを把握し続ける必要があります。
ほぼ24時間市場が空いているため、常に画面をチェックし続けている方もたくさんいることでしょう。
しかし、仮想通貨botを利用すれば、チャートの監視やトレードをbotに任せて、自分は画面から目を離し自由に時間を過ごすことができるようになります。
本業の仕事を持ち副業として仮想通貨取引を行いたい場合にも、とても魅力的なシステムと言えますね。
アルゴリズムが適したbotに取引をさせることができれば、多額の利益も見込めます!
機関投資家が不在の環境
仮想通貨のトレードには、機関投資家が参戦できていないという現状があります。
そのため、仮想通貨市場の相場はまだまだ未熟であると言われています。
しかし、仮想通貨botは市場の相場が未熟であれば未熟であるほど有効性が高まるため、現状の仮想通貨市場は、まさにbotが活躍しやすい環境と言えるのです。
外国為替や株式などのように機関投資家が参戦している市場では、自動売買のbotで利益を継続的に上げていくというのは非常に難しくなります。
このように、自動売買で利益をあげるチャンスが転がっている仮想通貨市場ですが、仮想通貨botはどのように始めたらいいのでしょうか?
仮想通貨botのやり方
チャンスが転がっているなら仮想通貨botをやってみたいと思うのは当然ですよね!
ここからは、仮想通貨botを始めるために必要な事項を詳しく解説していきます。
仮想通貨botに対応するハイスペックなPCを用意する
もし仮想通貨botを利用して24時間取引を行いたい場合は、24時間の連続可動にも耐えられるPCを用意する必要があります。
長時間の可動によって、全体の動作が遅くなってしまうPCでは、せっかくのチャンスを見逃してしまう可能性もあるでしょう。
ゲーミングパソコンクラスまではいかなくとも、ある程度スペックが高いPCを用意してbotを開始する必要があります。
自動売買に対応している取引所に口座登録しておく
自動売買を行うには、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を公開している取引所を利用する必要があります。
APIとは、簡単にいうとプログラミングで命令をするときのルールのようなものです。
APIが公開されていることで、プログラミングの中身の詳細まで知らなくても取引所のルールに従って取引所の機能を使用することができます。
APIを公開している仮想通貨取引所はいろいろありますが、大手のビットバンクは仮想通貨の取引量も多く流動性があるため自動売買にもおすすめの取引所です!
クリプトトレーダーを利用する

出典:CryptoTrader
クリプトトレーダーは、自動売買ツールの中でも非常に高い評価を獲得しています。
クリプトトレーダーを利用するには、クリプトトレーダー内にアカウントを開き、ストラテジーを購入する必要があります。
また、利用する仮想通貨取引所のAPIは必須になるため、APIが公開されている仮想通貨取引所で口座を開設しておきましょう。
クリプトトレーダーの利用料金はストラテジーによって異なり、月あたり2000~5000円ほどになります。
ツールを選択して利用する場合は、どういったストラテジーを選択するかということが非常に重要になってきます。
QUOREA(クオレア)を利用する

出典:QUOREA
クオレアは、個人間取引のプラットフォームを利用して、個人や法人が発行した株や仮想通貨の自動売買botやシグナル配信などを行ってくれるサービスです。
クオレアを利用することで手軽に自動売買を体験することができます。
仮想通貨取引所ZaifのAPIと連携させることで、自動売買が可能となります。
具体的には、ビットコインと日本円仮想通貨取引の「自動売買bot」または「売買シグナル」を利用することができます。
Zaifは人気の仮想通貨取引所であり、新規登録を制限している場合もあるので、登録を受け付けているタイミングで口座開設をしておくようにしましょう。
個人で仮想通貨botを作る
プログラミングスキルさえあれば、仮想通貨botを自分で作ることも可能です。
現に、株式や為替FXの業界では数えきれないほどのシステムトレードを利用している人が蔓延しています。
個人で仮想通貨botを作るのは、そこまで難易度が高いというわけでもありません。
では、どうやって仮想通貨botを開発するのでしょうか?
仮想通貨botの作り方
仮想通貨botを作るにはプログラミングスキルが必須となります。
プラグラミング言語にも多くの種類がありますが、仮想通貨botを作るには「Python」というプログラミング言語が適していると言われています。
こちらの言語をマスターすることで仮想通貨botは簡単に作れるそうですが、Pythonの言語を習得するまでがどうすればいいかわかりませんよね。
Pythonの学習方法としては
- Pythonの学習本を読む
- オンライン講座を受講する
- プログラミングスクールに通う
などが考えられます。
Pythonはとてもわかりやすいプログラミング言語と言われているため、他のプログラミング言語を習得するよりはスムーズに学習することができるでしょう。
プログラミングを書いていく際は、2つのコツがあります。
- プログラムの内容を読んだときにわかりやすいものになっている事
- プログラムの機能を修正や追加がしやすい事
上記2点を注意しながら、仮想通貨botのプログラムを組んでみましょう。
自分で修正をしながら仮想通貨botを利用していきたい方は自分で作ってしまうのも一つの手ですね。
ただし、仮想通貨botを利用する際には注意点もあります。
仮想通貨botを利用する際に注意点
現状では、仮想通貨botを利用することで利益を出せるのは間違いありませんが、株式や為替FXのように機関投資家のトレーダーが仮想通貨市場に更に参入してきた場合、仮想通貨botの有効性が弱くなってしまうことが考えられます。
既に株式や為替FXでは、自動売買システムで莫大な利益を出すということは非常に困難となっており、仮想通貨市場もいずれはそうなっていくことが予想されます。
仮想通貨botのアルゴリズムは誰でも簡単に変更できるわけではなく、また、変更が必要ということは自動売買のシステムを頼りにすることができないということでもあります。
仮想通貨botを利用して常に利益を上げ続けるためには、仮想通貨市場の目まぐるしい変化に対応したbotを常に作り続ける必要があるのです。
仮想通貨botの将来性
これからの仮想通貨botは、人工知能を搭載したものが主流になってくるという説もあります。
そうなった場合は、わざわざ再度プログラミングを組み直すといったことはする必要はなくなりますが、まだまだ全ての変数を組み込むには時間がかかるでしょう。
やはりしばらくは、市場の動向に対応させたカスタマイズ型のbotが仮想通貨bot界隈では主流になることが考えられます。
まとめ
アルゴリズムが強力な仮想通貨botの作成に成功すれば多くの利益を得ることができます。
仮想通貨市場の動向に応じて度々メンテナンスが必要なことを考えると、自分でプログラミングできるようになるのが最善の方法に思えますよね。
もし仮想通貨botを利用したいと考えている場合には「高額な仮想通貨botを購入する」という方法もありますが、「自分自身でプログラミングスキルを習得してbotを開発する」という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか?
簡単に習得できるスキルではありませんが、長期的にみたときにきっと自分の財産となるはずですし、仮想通貨投資もより充実するはずですよ!