
韓流ブームの火付け役となった、ドラマ冬のソナタで有名なペ・ヨンジュン氏。
そんなペ・ヨンジュン氏ですが、最近はドラマで見ることがなくなりどうしたのかと思っている人もいるでしょう。
実は、ペ・ヨンジュン氏は俳優業を休止中で、現在は実業家として大活躍しているのです。
そして、2019年には最近話題の仮想通貨関連のビジネスにも投資をはじめました。
この記事では、ペ・ヨンジュン氏と仮想通貨の関係について解説します。
ペヨンジュン氏が仮想通貨投資家に?

出典:KPOPLOVE
「スタートアップSeamon」に多額の投資
2019年3月12日、2006年から俳優業の傍ら実業家としての活動を始めていたペ・ヨンジュン氏が、ブロックチェーン企業「SEAMON」に“何千万ウォン(何百万円)”という規模では言い表せないほどの金額を投資したことが韓国メディアで報道されました。
ペ・ヨンジュン氏が投資することを決めたSEAMONのプロジェクトは、「スタートアップSeamon」というプロジェクト名です。
「スタートアップSeamon」は、ブロックチェーンを活用したスムーズな決済システムを構築し、独自の仮想通貨“シーモンコイン”を利用して水産物を国際的に取引する水産物取引所「シーモンエックス」を設立して海産物事業の決済システム向上を目指しています。
仮想通貨で決済する国際水産物取引所を計画しているシーモン(SEAMON)は、12日、先月映画俳優のペ・ヨンジュン氏から持分投資を受けたと明らかにした。
シーモンのプロジェクトを統括しているイ・ジョンフン代表が、以前から食品事業に関心が高いことで知られていたペ・ヨンジュン氏に対してプロジェクトアドバイザーとして参加を要請したところ、投資家として参加したいという返答があったという。
引用:コインテレグラフ
水産市場では決済システムのトラブルが頻発
水産業市場規模は2006年に世界的に2770億ドル(約31兆円) を突破するほどに急速に成長しています。
しかし、決済システムが市場規模の成長に追い付けずに未熟なままであるために、特に国際的な取引では、取引代金の決済不履行や延滞などが起きるなど決済トラブルが頻発しています。
水産物は鮮度が命であるために、商品を先に送って後払いをしてもらう取引形態になっているからです。
仮想通貨によって決済トラブルが解消できる
しかも、未払金の取立にもコストがかかるという更なるデメリットまであります。
ところが、ブロックチェーンを活用してリアルタイム決済を可能とすることによって、水産事業における決済トラブルを解消することが可能となるのです。
具体的には、以下のように決済することになります。
- 水産物輸入業者が仮想通貨取引所でSEAMONコインを購入してその場で決済
- 水産物輸出業者は輸入業者から受け取ったSEAMONコインを仮想通貨取引所で現金やUSDTに両替
元々はSEAMONがペ・ヨンジュン氏に打診
SEAMONは元々は、水産物を含む食品業界に高い関心を抱いていた実業家のペ・ヨンジュン氏にアドバイザーとなってくれるように打診していました。
しかし、ペ・ヨンジュン氏は「スタートアップSeamon」に将来性を感じ、高額出資者となったのです。
日本のサーモンで市場占有率第1位を獲得しているノルウェーの水産企業である「オーシャンシュプリーム」もプロジェクトに参加していて将来性が抜群です。
ペ・ヨンジュン氏が投資したSEAMON(シーモン)とは

出典:SEAMON
ペ・ヨンジュン氏が投資したSEAMONとは、イ・ジョンフン氏が2018年に設立した韓国の新興ブロックチェーン企業です。
“世界中の水産物取引を透明化にしてコストカットをし、より早く,安全な国際取引の達成”を目指して設立されました。
2019年の第3四半期か第4四半期には、独自仮想通貨SEAMONコインを利用した水産物取引所シーモンエックス設立を計画しています。
ペ・ヨンジュン氏とはそもそもどんな人物?経歴は?

出典:koreaboo.com
現在47歳で2児のパパ
ペ・ヨンジュン氏は、1972年8月29日生まれ、身長180cm、血液型O型の韓国人です。
日本では「ヨン様」「微笑みの貴公子」という愛称で親しまれています。
剣道、合気道などの武道やゴルフ、スノーボードなどのスポーツが特技で、キリスト教ローマ・カトリック教徒です。
2015年5月に韓国人女優パク・スジンさんと結婚し、2016年に第1子(男児)、2018年に第2子(女児)が誕生しています。
1994年に本格的に俳優デビュー
1994年に「愛の挨拶」でデビューして本格的に俳優業を始めました。
以降は様々なドラマに出演し、1996年の主役を演じた「初恋」で韓国ドラマ史上最高視聴率の65.8%を記録して韓国でスター俳優となりました。
さらに、2002年の主演ドラマ「冬のソナタ」では、百想芸術大賞、KBS演技大賞最優秀演技賞、ベストカップル賞、ベストドレッサー賞など様々な賞を受賞しています。
日本の韓流ブームの火付け役
翌年の2003年に冬のソナタが日本で放送されると、大人気になって韓流ブームの火付け役になりました。
「冬ソナ」という言葉は、2004年の流行語にも選ばれています。
また、中国など日本以外のアジア圏でも大人気となっており、2007年5月に2495万5044人がした参加中国の捜狐ドットコムで「10年間最も影響力のある韓国スター」として1位に選ばれています。
そして、2007年末~2008年には「太王四神記」という歴史のあるリメイク韓国ドラマが放送されて韓国含め大評判を獲得しました。
2006年から実業家として活動
しかし、2008年以降は俳優業を休止しています。
実は、ペ・ヨンジュン氏は2006年頃から実業家としての活動を始めたのです。
しかも、スタート直後から実業家としての才能の高さを発揮しています。
倒産寸前のソフト会社に出資し経営権を買収
俳優業で稼いだ資産約10億円を倒産寸前だったソフト会社「オートウィンテック」に出資しました。
株式37.5%を所得して筆頭株主になって経営権を買収すると「キーイースト」に社名変更し、ペ・ヨンジュン氏が所属していた事務所「BOF」を子会社にして芸能事務所や映画製作事業を行う総合エンターテイメント会社としたのです。
2008年にキーイースト日本支社を設立したり、2014年には中国大手テレビ局の江蘇テレビと業務提携するなど事業展開を行い、韓国5大芸能プロダクションに数えられるほどに成長させたのです。
このキーイーストには下記のような韓国スターが約40人在籍しています。
- キム・スヒョン
- ハン・イェスル
- ホン・スヒョン
- パク・ソジュン
- ソ・イヒョン
- キム・ヒョンジュン
- イム・スジョン
さらに、キーイーストを皮切りに、清掃サービスのスタートアップWAHOME、新しい生鮮食品配達システムを作り出したマーケットカーリーなどベンチャービジネスに投資もしており、投資家としても非常に有名になっています。
寄付活動にも積極的な人格者
俳優としてだけでなく実業家としても大成功しているペ・ヨンジュン氏ですが、その成功を妬んで一部の人がペ・ヨンジュン氏を拝金主義者などと批判しています。
しかし、ペ・ヨンジュン氏は拝金主義者などではありません。
ペ・ヨンジュン氏は人格者であり、各地で以下のように大金を色々と寄付しています。
- 2004年10月23日新潟県中越地震:約3,000万円寄付
- 2004年12月26日のスマトラ島沖地震:約3,000万円寄付
- 2005年8月28日の24時間テレビ:約2,000万円寄付
- 2006年7月20日の韓国災害救護協会:約2,000万円寄付
- 2007年12月の韓国原油流出事故:約3,580万円寄付
- 2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震:約7,300万円寄付
など
ペ・ヨンジュン氏は実は資産家
ペ・ヨンジュン氏は、総資産約443億ウォン(約44億円)を保有している資産家です。
ペ・ヨンジュン氏が設立したキーイーストは、株価が数倍にまで膨れ上がっていることもあり、2019年に財閥ドットコムが集計した「芸能人株式資産家ランキング」では、第4位にランクインしています。
ヨン様は有名な資産家
一時は自ら立ち上げた芸能事務所キーイーストの最大株主だったペ・ヨンジュン氏。先月“財閥ドットコム”が集計した芸能人株式資産家ランキングでは、443億ウォン(約44億円)で4位につけた。
引用:コインテレグラフ
ペ・ヨンジュン氏は現在何してる?最新情報!
ペ・ヨンジュン氏は、2018年3月にキーイーストの株式約2,000万株を韓国大手芸能事務所のSMマーケティングに売却して経営権を譲渡し、現在は投資家として主な活動をしています。
キーイーストの経営権を売却して実業家として一区切りをつけてからはメディア露出がほぼ無くなっていましたが、2019年3月16日にブロックチェーン企業のSEAMONに多額の投資をすることが明らかになって久しぶりにメディアを賑わせました。
投資家のペ・ヨンジュン氏は、2019年7月29日現在は特に仮想通貨を利用したベンチャービジネスの投資家となっているのです。
ペ・ヨンジュン氏が仮想通貨投資家になった理由から考える仮想通貨の将来性
仮想通貨は株などに比べるとギャンブル性の高い金融商品に見られていました。
しかし、実業家や投資家としての実績が抜群なペ・ヨンジュン氏がブロックチェーンビジネスに目をつけて多額の投資をしたことから分かるように、仮想通貨によってマネーゲームをするのではなく、仮想通貨を利用して世界中を結びつける事業は多くの人にメリットをもたらす画期的なビジネスなので将来性が抜群であると言えます。
仮想通貨は近い将来、株式のように購入時にその仮想通貨の関与する事業の将来性などを背景としたファンダメンタルズ分析を取り入れた長期投資も活発になるとことが予想でき、仮想通貨市場がさらに拡大すると考えられます。
まとめ
俳優として大成功したペ・ヨンジュン氏は、俳優業で貯めた資産を使って事業家として大成功し、さらにはベンチャービジネスなどに対する投資家としても大成功しています。
そして、2019年には仮想通貨をビジネスに取り入れたブロックチェーン企業のSEAMONに多額の投資をするという意欲的な姿勢を見せています。
ペ・ヨンジュン氏の動きからわかるように、ブロックチェーン企業は将来性が高く、ブロックチェーン企業の独自仮想通貨に引っ張られる形で仮想通貨市場が拡大していくことが期待できます!