
ビットコインを中心として、投資を語る上で必ずと言っていいほど議題にあがる仮想通貨。
そんな仮想通貨の中でも一際目立つ「おふざけ通貨」があるのをご存知でしょうか?
そのおふざけ通貨の名前は、Dogecoin(ドージコイン)といいます。
この「ドージ」というのは2013年当時人気を博した「Doge」という柴犬のミームをモチーフにしています。
ネーミングの仕方はとても可愛いですよね。
おふざけ通貨と紹介しましたが、ドージコインにも特徴や様々なメリット、そして問題点が存在します。
今回は、名前を聞いたら誰もが気になるドージコインの詳細について触れていきます。
ぜひ購入する際の参考にして下さいね。
ドージコイン(Dogecoin)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Dogecoin(ドージコイン) |
トークン名 | DOGE |
最小単位 | - |
公開月 | 2013年12月6日 |
開発国 | ポーランド |
開発者 | Billy Markus(ビリー・マーカス) |
発行上限 | - |
発行枚数 | 118,223,897,685 DOGE |
公式HP | dogecoin.com |
ホワイトペーパー | - |
@dogecoin | |
- | |
dogecoin community | |
TelegramID | - |
YouTube | - |
ドージコイン(Dogecoin)とは
まずは、ドージコインの開発目的や名前の由来を見ていきましょう。
ドージコインを冒頭でなぜ「おふざけ通貨」と呼んでいたのかがここで明らかになります。
なんとなく作られた仮想通貨
ドージコインはライトコインをベースに作られた仮想通貨で、仮想通貨としての役割もしっかり果たしています。
しかし、ドージコインが開発された目的というものは、開発当初これといって何もなかったそうです。
ドージコインは、なんとなくで作られた通貨だったのですね。
名前の由来はDOGEという柴犬のミーム
ドージコインという名前については冒頭でも触れましたが、2013年当時人気を博した「Doge」という柴犬のミームが由来になっています。
この柴犬は、アメリカの2ちゃんねるにあたるRedditで有名になった日本の柴犬「かぼすちゃん」みたいですね。
日本の柴犬かぼすちゃんがモデル
ドージコインのアイコンも、この日本の柴犬「かぼすちゃん」がモデルになったことで知られています。
下記がそのかぼすちゃんの写真です。(Amazonで書籍まで出版されています。)

出典:Amazon
寄付に利用される独自のポジションを確立
そんなドージコインなのですが、2014年ジャマイカのボスプレーチームへの寄付に使われた事をきっかけに話題となり、人気の通貨となりました。
それを機に今では、寄付に使用されることが多い仮想通貨となり通貨内での独自のポジションを確立しています。
また、その他の特徴を生かして違う使われ方もしているドージコインについて次の章で書いていきます!
ドージコイン(Dogecoin)の特徴

出典:Dogecoin
なぜ、ドージコインが寄付に使用されるようになったのかは先ほど説明しました。
ですが、そもそもドージコインが最初の寄付に使用する仮想通貨に選ばれた理由はなぜなのでしょうか?
少額送金の際の手数料が低い
それは、小額を送金する際の手数料が低めに設定されている点にあります。
これは、ドージコインの一つのメリットです。
小さい金額をこまめに取引したい方はもちろんなのですが、毎回大きい金額を動かして取引する方でも、回数が多ければ手数料は増していくので手数料だけで結構利益が削られます。
小額を送金する際に手数料が高くて使いづらいという状況は、仮想通貨を扱っていると誰もが一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
それをドージコインは解決しています。
ドージコインを利用することで単純に純利益が増えるということですね。
基軸通貨として採用されている
小額決算に向いているということなので、将来的に決算手段として普及する可能性もあります。
ただ、現在は贈呈であったり寄付であったりという扱い方をされているので、メインで決算手段として扱われるようになるのはまだ先かもしれません。
ドージコインはそこまで名前を聞かない通貨ではありますが、草コインを取り扱う取引所では基軸となる通貨として採用されています。
例えば、仮に1ビットコインが100万円だったとして、ビットコインの最小単位は1satoshi=0,01円となります。
しかし、1単位が0,005円の草コインをビットコインで買おうとしてしまうと、同じ草コインを買うのにも倍の金額を払う必要が出てきます。
そこで元々の単位が安いことに加えて、ライトコインと同様に小数点8桁まで分割が可能なドージコインを使うことで、無駄になることがなく小額の草コインを購入することが可能となります。
流れとしては、ビットコインをドージコインに変えてから草コインの購入にあてるという一連の流れになります。
おふざけで作られた通貨が役に立っていますね!
少額の草コインの取引に必要不可欠
今では、小額の草コインを扱う上でドージコインは必要不可欠になりました。
ドージコインが存在しない仮想通貨の世の中というのは、1円玉や5円玉の存在しなくなった日本とほぼ同じといえるでしょう。
1円玉や5円玉の存在しない日本は、100円の物を買ったとしても消費税を消費者からとることができません。
8円という実物が用意できないからです。
200円お買い物をすると10円の消費税を頂くことが出来ますが、100円均一ショップに商品を一個ずつお会計する方も現れるかもしれません。
いかにドージコインのような基軸通貨が重要なのか理解していただけたと思います。
ドージコイン(Dogecoin)の懸念点
ここからは、ドージコインの懸念点、デメリットについて見ていきましょう。
新しい技術はない
ドージコインは、仮想通貨の技術やキャラクター性を取り入れたライトコインを模範として作られた仮想通貨であるので、新規的な技術があまりありません。
もし仮にドージコインよりも技術の優れた仮想通貨が現れた場合、そのポジションは奪われる可能性が高いです。
価格を支える土台ができていない
ドージコインは、寄付や草コインの購入の基軸通貨として使われるポジションを確立しつつあります。
ですが、用途が限られていることとドージコインの価値を支える土台がしっかりしていないという点がデメリットとして挙げられるでしょう。
ドージコイン(Dogecoin)の提携企業
次に、ドージコインを扱っている企業について見ていきましょう。
用途が限られて使われているドージコインと提携している企業は今の所ないようです。
イーサリアムと技術共有した「ドージサリアムブリッジ」
ただ、ドージコインは仮想通貨イーサリアムと技術を共有することで、仮想通貨全体が抱えていた問題の1つを解決しています。
簡単に説明すると、イーサリアムはスマートコントラクトという技術を搭載していたために、データ容量の問題を抱えていました。
一説ではイーサリアムはビットコインの3倍ものデータ容量が必要と言われていたほどです。
しかし、仮想通貨は他のブロックチェーンとの互換性はないため、イーサリアムが問題を抱えていたとしても、あくまでそれはイーサリアムが解決すべき問題でしかありませんでした。
そこにドージコインが手を差し伸べて「ドージサリアムブリッジ」という機能を作り、違うブロックチェーン間でのやりとりを安い手数料で行うことを可能にし、問題を解決しました。
企業からの需要がない
このことからもドージコインは柔軟性のある通貨がであり、企業提携をしても活躍していくことが考えられます。
ですが、現時点では用途が限られているということもあり、企業からの需要という面ではまだ見出されていないのかもしれません。
ドージコイン(Dogecoin)の評判
ここからは、ドージコインのTwitterでの評判や口コミを見ていきましょう。
$DOGE お犬様アラート🎷🎶
お犬様が動き出しましたね👀
今後のアルトの値動きは注視です❗ pic.twitter.com/R0jkWX8aql
— Kaz⚜️ ❄️🐧《緣》🐧❄️ (@soul_Lisker) 2019年1月19日
ドージコインはモデルとなっている柴犬と主に消費者から愛されている文面ですね。
また、投資家目線としてのドージコインの動きを注目している声があります。
キャップにも良く似合う犬コインのワッペンです!
犬のコイン、dogecoinのワッペンのご購入は https://t.co/ZsQiABsWtD で宜しくお願いいたします!(プロフィールのリンクで利用可能です。dmでもokです!) 🐶🐕🐩🐾#ワッペン研究所 #ベルクロワッペン pic.twitter.com/n84zbbh89r— ワッ研 (@wappenkenkyusyo) 2019年1月28日
ドージコインが愛されている様子がわかりますね。
ドージコインがモデルとなっているグッズも販売されているようです。
この画像では帽子が販売されているのがわかりますね。
とても可愛くて、仮想通貨発信のキャラクターには見えないですね。
ムーンスタートしたコインたち
これからドージコインもくると思う#パトロン#ウェーブス#ドージ#仮想通貨 pic.twitter.com/eeSPp0yWaB— 仮想通貨姉妹 Misuzu@仮想通貨女子 (@MisuzuMi1) 2018年12月15日
ドージコインの価値がこれから上がるので、取り扱ったほうがいいという声もあります。
ドージコイン(Dogecoin)が購入できる取引所
Bittrex(ビットレックス)

出典:Bittrex
ビットレックスは2014年に設立されたアメリカの取引所で、取り扱い通貨はドージコインを含め約192種類です。
取り扱い通貨の多さは、ビットレックスの大きな特徴の1つで、マイナーな通貨も多数取り扱っています。
マイナーな通貨は価格高騰が起こりやすいので、一気に利益を出したい場合はビットレックスの取引所がおすすめです。
また、アルトコインの売買手数料が国内の販売所と比べると割安になっているという点もビットレックスを利用するメリットと言えるでしょう。
Gate.io(ゲート)

出典:Gate.to
ゲートは中国の取引所で、ビットレックスに取り扱い通貨数は劣りますが、それでも100種類以上の取り扱い通貨数を誇ります。
ゲートの特徴の1つに、分裂通貨(Bitcoin DiamondやBitcoin Xなど)への対応が早い事が挙げられます。
また、上場してほしいコインがある場合はadmin@gate.io宛に推薦することもできます。
消費者の声をきく取引所ですね。
HitBTC(ヒットビーティーシー)

出典:HitBTC
ヒットビーテイーシーはイギリスの取引所で、taker手数料が0,1%、取り扱い通貨が225種類と豊富でバランスのとれている取引所になっています。
ヒットビーティーシーは「maker」というシステムを導入していて、新値で買い注文や売り注文を出す人に報酬が払われる仕組みになっています。
また、デモ取引をすることも可能なので投資初心者の方も安心して使用することができます。
しかし、日本在住の人は利用することができないため、ヒットビーティ―シー取引所は海外移住者向けと言えるでしょう。
Mr.Exchange(ミスターエクスチェンジ)※サービス終了

出典:Mr.Exchange
※Mr.Exchangeは、2018年6月11日をもってサービスの提供を終了しています。
ミスターエクチェンジは、国内でドージコインを取り扱っている取引所です。
金融庁に取引所申請はしているものの、まだ認可が下りていない「みなし仮想通貨取引所」にはなります。
取り扱っているコインの種類まだ数十種類で、手数料も0.15~0.3%になっています。
海外取引所よりは手数料が高いですが、国内取引所ならではの安心感はありますね。
ドージコイン(Dogecoin)の将来性
ドージコインというのは、元々簡単な気持ちで作られたコインでしたが、製作者の真剣な改良や取り組みによって必要な存在という確立したポジションを得る程に成長してきました。
その過程でドージコインが消費者から愛されているコインになっているのもわかりましたね。
技術云々ではなくコミュニテイの強さに支えられているという点でいえば、日本でいうモナコインと立ち位置が少し似ているかもしれません。
また、ドージコインは、寄付などの特殊な使われ方をしていることもあり、注目されている仮想通貨です。
ドージコインのコミュニティが中心となり、さまざまなプロジェクトに対し寄付金を募る活動などもしています。
興味のある方はこうしたプロジェクトに参加してみるのもいいかもしれませんね。
ドージコイン(Dogecoin)のまとめ
ドージコインは、単価の安さや取引時の手数料の安さで、草コイン購入時の基軸通貨として使われています。
そのため、急激に取引がなくなることはすぐにはないでしょう。
仮に似たような仮想通貨が出てきたとしても、多くのユーザーから愛されているドージコインにうって変わることは容易ではありません。
しかし、ドージコインには目新しい技術が使われていないため、技術的な部分で革新的な類似通貨が出てきた場合、ドージコインを脅かす存在になるのかもしれません。
ドージコインが今後も価値を見出される存在になるためには、しっかりとした土台を築く必要があるでしょう。