
仮想通貨はだた単に決済手段として存在しているものや仮想通貨の決済以外にも様々な機能を付与されたものが存在します。
こういった仮想通貨はユーティリティトークンと呼ばれ、今回紹介するRIFトークン(RIF)もこのユーティリティトークンの一つです。
そんなRIFトークンについて、特徴や懸念点、評判と言ったものや将来性に関しても言及していきます。
これを読めばきっと仮想通貨にOSの機能をプラスしたユーティリティトークンであるRIFトークンについてより多くのことを知ることができるのではないでしょうか。
RIFトークンのwiki的基本情報
仮想通貨名 | RIF |
トークン名 | RIF |
公開月 | 2018年11月 |
発行上限 | 1,000,000,000 RIF |
発行枚数 | 499,395,823 RIF |
公式HP | https://www.rifos.org/ |
ホワイトペーパー | https://www.rifos.org/roadmap/ |
@rif_os | |
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TelegramID | RIF_OS Official Community Channel |
YouTube | - |
RIFトークンとは
RIFトークンとは2018年11月に登場した分散型アプリ (dApps) 開発の簡易化を目指した仮想通貨です。
このRIFの意味はRoot Infrastructure Framework Open Standardの略称を意味し、2011年に登場したテクノロジー企業RIF Labs Limitedによって管理されているRIF OSと呼ばれるプラットフォームを提供しているという特色があります。
仮想通貨のRIFトークンはこのプラットフォーム内での決済手段としても使用することができ、RSKスマートコントラクト・ネットワーク(ビットコインの機能を補強したRSKと呼ばれる仮想通貨の技術を利用したネットワーク、簡単に言うとビットコインにイーサリアムのスマートコントラクトを組み込んだもの)の系統を持った仮想通貨となっています。
そのため、ビットコインネットワークを様々な面で補強し、ビットコインの実用性を最大化させるプロジェクトであるRSKと親和性が高く、ビットコインとの連動も考慮されているという仮想通貨でもあります。
また、イーサリアムとの互換性もあることから、様々な仮想通貨と連動してRIFトークン自身も成長させるという目的を持った仮想通貨と言っても過言ではありません。
概要のまとめとして、RIFトークンとはイーサリアムとも互換性のあるRSKスマートビットコインブロックチェーンに基づくトークンであるということです。
RIFトークンの特徴

出典:RIF
RIFトークンの特徴は5つあります。
それはRSKスマートビットコインブロックチェーン、RIF ディレクトリ・プロトコル、RIF 決済サービス、RIF ストレージ、RIF OSの機能が与えられた仮想通貨と言うことです。
RSKスマートビットコインブロックチェーン
RIFトークンはRSKスマートビットコインブロックチェーンと呼ばれる独自の仕組みの上で動いているという特徴があります。
これは、RSK(ルートストック)と呼ばれる既存のビットコインネットワークを様々な面で補強し、ビットコインの実用性を最大化させるもので、通常1本しかないビットコインのブロックチェーンにサイドチェーンと呼ばれる補助的なチェーンを組み込み、このチェーンにイーサリアムのスマートコントラクト機能を組み込むことで、ビットコインのブロックチェーンにスマートコントラクトを加えた仕組みにしたものです。
これによりビットコインのブロックチェーンを持ちながらイーサリアムの互換性を持たせるということに成功しています。
そして、RIFトークンはこの仕組みの上で動きつつ、自らも分散型アプリケーションのプラットフォームとして機能するという特徴を持っているのです。
RIF ディレクトリ・プロトコル
RIF ディレクトリ・プロトコルはRIF ネーム・サービス (RNS)を中心としたサービスです。
これはユーザーが任意のブロックチェーンで読み取り可能なドメインまたはエイリアスを持つことができる分散型サービスで、今まで暗号のような文字列だったドメインに人が理解できる言葉を付けられるというものです。
これは様々なものに応用でき、支払い、ID、ストレージ、通信アドレスなど、他の個人リソースを識別するためのものに対応できると言うメリットがある特徴です。
このサービスはRIFトークンを利用することで可能となる仕組みになっています。
RIF 決済サービス
RIF 決済サービスはRIF Lumino Networkと呼ばれるネットワークのことで、決済の規模が大きくなると処理能力が低下するという仮想通貨の弱点であるスケーラビリティ問題を解決する仕組みを組み込んだ特徴があります。
これによりどんなに規模が大きくなっても決済のスピードや送金のスピードを犠牲にすることなく処理を行うことができるという特徴です。
この決済や送金はビットコインなど他の仮想通貨にも処理を行うことでアクセスが可能となるメリットもあります。
RIF ストレージ
RIFストレージはRIFトークンのブロックチェーン上に存在させる分散型のストレージ機能です。
これは文字通りRIFトークンの中にストレージを搭載するという試みで、あらゆるデータをアップロードすることで効率よくデータを分散させ、必要な時にダウンロードできるという特徴になります。
これにより強固なセキュリティを持ち、様々な問題が起こった時も分散することによってデータ喪失のリスクを回避することができます。
RIF OSの機能が与えられた仮想通貨
最後の特徴がRIF OSの搭載です。
このOSを仮想通貨のブロックチェーン上に搭載することで、OSに対応した様々なサービスへアクセスできるほか、今までお話ししてきたサービスを管理したり、あるいは容易に開発が行える快適な環境を提供しているという特徴を持ちます。
RIFトークンの懸念点
RIFトークンの懸念点としては、類似のプロジェクトが多い点、大きな企業や組織の参加がない点、ベースのブロックチェーンが主流でないという点が挙げられます。
類似のプロジェクトが多い
分散型のブロックチェーンアプリを開発するプラットフォームを提供するサービスは、イーサリアムを始め多くの仮想通貨で行われておりライバルが多いという点が懸念です。
唯一無二のサービスであれば独自性を発揮できますが、こういったプロジェクトは独自性の発揮をするのが難しいためメインストリームから外れるという懸念もあります。
大きな企業や組織の参加がない
イーサリアムなどは多くの学術機関や大企業(日本企業も参加している)なども参加していますが、このRIFトークンはそういった大きな後ろ盾がありません。
確かにパートナーとなる企業や組織は多いですが、実際の社会におけるいわゆる大企業は少ないという傾向があります。
ライバルが多い中、規模での力勝負になるとやや弱いという懸念が挙げられますのです。
ベースのブロックチェーンが主流でない
ベースのRSKスマートビットコインブロックチェーンは確かに優れた独自のブロックチェーンですが、多くのアルトコインの主流はイーサリアムをベースとしたERC20トークンであり、RIFトークンはかなり異質です。
そういった意味で敬遠される可能性があるという懸念もあります。
確かに価格は安定していますが、プロジェクトを進める上でそういった問題の解決も重要ではないでしょうか。
RIFトークンの評判(口コミ)
RIFトークンの評判について、ここではTwitter上のツイートを3つ紹介し、まとめました。
RIFトークン
・RIF OSのユティリティー・トークン
・RSKプラットフォーム自体の価値に付随する
・RSKのオフチェーンレイヤーのために不可欠な中立トークン— go (@oyakoukousuuzo) 2019年10月22日
重要な技術を握るトークンです。
RIFとBTCの連動性🤔 pic.twitter.com/0Nx13rKBp3
— omoikane (@omoikane2213) 2019年10月26日
ビットコインの相場と連動していなさそうです。
RIF Token, I am eagerly waiting to get your updates in my @get_delta app #DeltaDirect #riftoken #rif $RIF
— Zoran Babic (@ZBabic027) 2019年4月3日
アップデートを心待ちにしています。
RIFトークンはRIF OSなど様々な技術を付与されたユーティリティトークンです。
そのため仮想通貨の価格もそうですが、実際の機能にも注目された評判が多い印象でした。
また、ビットコインのマイニングと同時にRIFトークンのマイニングもできる機能があることから、ビットコインと相場が連動しやすいと思われていたものの、実際は連動していないという意見もありました。
RIFトークンの将来性

出典:RIF
RIFトークンの将来性はありますが、メインストリームとして大いに発展するかどうかは疑問符が付きます。
機能が優れてはいるものの、あらゆるものが独自のものという特徴は見方によって、やや敷居が高い印象を与えてしまい、RIFトークンが提唱するスタンダードを実現するのは難しい可能性があります。
しかし、機能自体は優れているため、純粋に機能を求めて利用したいと考えるユーザーは多く現れるのはないでしょうか。
RIFトークンのまとめ
RIFトークンは、ユーティリティトークンとして開発環境以外にもOSやストレージなど多彩な機能を提供しています。
そして、それらは実際に優れた技術で実現仕様としていることから有望な印象を与えてくれます。
しかし、独自の規格が多く今後のスタンダードになるかは疑問符のつく仮想通貨と言えます。