
WINkは2017年に発表されたブロックチェーンプロジェクトのことです。
2019年になって急遽バイナンスから上場され、dAppプラットフォームのTRONとの提携が発表され価格が爆上げしたので気になっている方も多いでしょう。
そこでこの記事ではWINkの特徴と将来性について詳しく解説しますよ。
WINkに投資しようか迷っている方にとって役立つ情報をまとめましたから、是非一読ください。
WINk(ウィンク/WIN)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | WINk(ウィンク) |
トークン名 | WIN |
公開月 | 2017年 |
開発国 | - |
開発会社 | - |
発行上限 | 999,000,000,000 WIN |
発行枚数 | 196,500,113,934 WIN |
公式HP | https://www.wink.org/ |
ホワイトペーパー | - |
@WINkorg | |
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TelegramID | - |
YouTube | - |
WINk(ウィンク/WIN)とは
WINkとは2017年7月に最初の上場を果たし、その後2019年に大きくモデルチェンジをしてバイナンスに上場した仮想通貨のことです。
プロジェクト名は「WINk」、独自トークンの名は「WIN」。
WINkの目標は分散型アプリケーション(dApp)を広めることで、ブロックチェーンを活用したゲームプラットフォームを築くことにあります。
ネットワークゲームなどでは、レアアイテムが増殖されたり盗難される問題が昔からあり、開発者とハッカーの戦いが長きにわたり続いています。
しかし、改ざんに強いブロックチェーンにデータベースの役割を担わせることで、アイテムの複製や改ざんに対抗できます。
ゲームを運営する企業とプレイヤー双方にメリットがありますから、プロジェクトが実現すれば多くのゲームにシステムが採用されるでしょう。
しかしプロジェクトは活発とは言えない状況です。
投資家の中には、プロジェクトの開発に一般ユーザーを多く取り込んで盛り上げるような流れを作る必要があると主張する方もいます。
投資家の危機感はWINkの値動きにも原因があります。
2017年のバブル以降、一貫して値下がりしているのです。
ところが2019年9月以降は短期的に価格が上昇する局面も出てきました。
これにはTRONとの提携が関係していると言われています。
一時期はデッドコインと揶揄されることもあったWINkですが、まだまだ注目する必要がありそうです。
WINk(ウィンク/WIN)の特徴
草コインだけあって知名度が振るわないWINkですが、魅力的な特徴があります。
今後、この特徴が原因で価格が急上昇する可能性もありますから、知っておきましょう。
ブロックチェーンを利用したゲームプラットフォーム
ゲームには様々な価値が存在しています。
基本的な物だけでも、
- アイテム
- キャラクター
- 家や土地などの不動産
- スキル
と4種類の要素が存在し、場合によっては売買されています。
オークションサイトやフリマアプリで取引されることが多いこれらのゲーム要素ですが、ゲームのデータベースと切り離されたところで行われますから常に詐欺のリスクをはらんでいます。
記載にあったアイテムの内容と違うなど、被害に気づいた時はすでに手遅れで泣き寝入りするしかないケースも少なくありません。
そんなリスクに対処するために、WINkではブロックチェーンを使ったセキュリティの高い売買システムを提供します。
柔軟なユーザー間取引を安全に行えるようになるので、ユーザーのゲームにおける活動が活性化されることが予想されます。
また、マスターサーバーが一手に行っていたユーザー間取引のトランザクションをブロックチェーンに任せられるので、マスターサーバーの負荷が軽くなります。
マスターサーバーにつながる回線が逼迫するケースも減りますから、ゲームが落ちにくくなるでしょう。
混雑する時間帯におけるプレイ環境が劇的に改善される可能性があります。
ユーザー間取引の処理コストが下がることで、今まで実装できなかったユーザー間取引を実現できるケースも増えると予想されます。
プレイヤーのゲーム内行動を大きく変える可能性を持った特徴と言えるでしょう。
トランザクションの承認アルゴリズムはPoSを使っている
ブロックチェーンで欠かせない承認アルゴリズム。
取引速度と計算コストが大きな影響を受けるため、重要なアルゴリズムです。
WINkではトランザクションの妥当性を確認するためにPoSを採用しています。
PoSは”Proof of Stake”の略で、トランザクションが正規のものかチェックするのを特定のノードだけに任せる方法です。
ビットコインが採用しているPoWは誰でもトランザクションのチェックに参加できるためフェアなのですが、参加者が多すぎて妥当性のチェックに時間とネットワーク帯域がかかるデメリットがあります。
このデメリットを解決したのがPoSで、仮想通貨を大量に保有するノードたちにチェックを優先して任せるので妥当性の判断が早く済みます。
一般ユーザーがマイニングに参加してコインを得るチャンスが失われるためアンフェアだという声がありますが、仮想通貨のスケーラビリティ問題は深刻な領域に入ってきているので先を考えると仕方ないとも言えます。
それにWINkはゲームプラットフォームとして活用されることを念頭に置いた仮想通貨です。
ゲーム内の取引はスピードが命ですから、ビットコインのような処理時間では困るわけです。
PoSの採用は理にかなった選択と言えるでしょう。
元々は自撮り写真を見せあうSNSで利用されていた
今でこそゲームプラットフォームとして開発されているWINkですが、登場当初は「WINK IT」というSNSアプリで利用するブロックチェーンとしてプロジェクトをスタートさせました。
当時の投資家の声を調べてみると、「奇妙なものが出てきたな」くらいの受け止め方をされていたのが分かります。
数ある仮想通貨の中では色物的存在だったようです。
しかし開発している側は当然ですが真剣で、自撮り写真をユーザーどうしで見せあうインスタグラムのようなサービスに利用してもらうプラットフォームとして開発されていたようです。
肝心のアプリ名は「WINk IT」で、自撮り写真のコンテストをユーザーが自由に開催できるなど遊び心のあるアプリでした。
企業との提携もあり、WINk IT内で得たポイントを提携企業の製品の支払いに利用できるようにしたかったようです。
また、インフルエンサーを使い、アプリ内で宣伝を行うビジネスも予定したと言われています。
しかし結局、WINk ITがリリースされることは無く、お蔵入りしたようです。
それからどういう経緯でゲームプラットフォームに鞍替えしたのかは分かりませんが、WINk ITの開発で得た知見が現在のプロジェクトに活かされているのは間違いないでしょう。
取り扱いは海外の取引所のみ
2019年11月時点において、WINkのトークンを購入できるのは海外取引所のバイナンスのみとなっています。
一時期はどの取引所も扱いませんでしたが、2019年になってバイナンスからIEOで上場することになりました。
WINkのトークンであるWINを入手するためには、バイナンスに資金を送金して、バイナンスの独自トークンBNBを購入する必要があります。
ビットコインのように国内の取引所で手軽に購入できる仮想通貨ではないので、購入には手間がかかります。
トークンの販売は抽選方式で行われる
WINkが発行するトークンの販売はバイナンスによって管理されています。
トークンの価値をいたずらに低下させないために、複数回に分けて抽選方式で販売する手法をとっているので注意してください。
素直な売買とは違うもので、ポイントは抽選方式にあります。
「バイナンスの独自トークンであるBNBをより多く保有している者に優先してWINの購入権が与えらえる」これがWINkが採用している抽選方式の中身です。
そのため、WINを手にするためにはバイナンスの独自トークンBNBを他の希望者より多く保有しておく必要があります。
WINk(ウィンク/WIN)の懸念点
ここではWINkに投資する際に知っておきたい懸念について紹介します。
将来の価格下落の要因となりかねない要素ですから忘れず確認してください。
長期間、値動きが無かった
2017年の仮想通貨バブル後、WINkはひたすら価格を下げ続け、ほとんど無価値のレベルにまでなりました。
追い打ちをかけるように、いくつかの取引所から扱いを終了されてしまい、事実上終わったコインとして認識されていました。
それが2019年のTRONとのパートナーシップ契約で一気に息を吹き返しました。
しかし、WINkのプロジェクトに具体的な動きがあったわけではなく、あくまで期待買いによる価格急騰ですから長続きする可能性は高くないでしょう。
また時間をかけて落ちていくことも考えられます。
プロジェクトの中身がまったく公開されていない
プロジェクトの公開日からこれまで一度も具体的なプロジェクト内容について言及されていない点も大きなリスクです。
実体経済と結びつきのない仮想通貨は、どれだけ時価総額が高くても砂上の楼閣であり、いつ値崩れが起きるかわかりません。
ゲームプラットフォームの実像が公開される日が待たれます。
国内で取引できない
WINkを入手するにはバイナンスでやっかいな抽選方式を乗り越える必要があります。
好きなタイミングで購入できない、国内の取引所で扱っていないなど、WINkは投資家にとって扱いやすい仮想通貨とは言えないのです。
一部の人間が独占する仮想通貨は非常に価格が不安定で、企業がビジネスに利用するには難しいでしょう。
実体経済との結び付きが期待できませんから、このままでは投機目的の商品として終わる可能性もあります。
WINk(ウィンク/WIN)の評判(口コミ)
ここからはWINkのTwitterでの評判や口コミを見ていきましょう。
バイナンスでTRONを保有しているだけで報酬ですか。
BTTやWinkも報酬で貰えるみたい。
やったね!BinanceがTRONのステーキングを10月1日から開始 - 2019年10月01日 | みんなの仮想通貨 https://t.co/VdJm1X5F1K
— TRONTRON (@TRONTRON_y) 2019年10月4日
TRONの影響でWINk所有者まで棚からぼたもち的に利益が出ていますね。
【買い方】WINk(ウィン)/WINのIEOでの購入手順を、5ステップで解説します/Binance IEO銘柄 https://t.co/ZM4qIRB9Hb #仮想通貨 #暗号通貨 #ビットコイン #オルトコイン #投資
— 暗号通貨ニュース速報 (@VcoinNews) 2019年7月23日
上場直後は多くの仮想通貨関連のブログで取り上げられていました。
TOP100位内に君臨中…#WIN トークンも強いな🚀#仮想通貨 #暗号資産 #トロン #BTT #WINK @TRON_JPN @dapp_comJP pic.twitter.com/EKItORRO2k
— アップデート | 暗号資産で稼ぐちゃんねる (@jibun_update) 2019年9月8日
2019年9月になると話題に上がることは減り、草コインらしい順位に。
WINk(ウィンク/WIN)の将来性
2019年初頭までは仮死状態だったWINkですが、TRONとの提携でプロジェクトが現実のものとなる可能性が高まりました。
今後のTRONの動きによっては、注目が集まり一気に価格を上げることもあるでしょう。
Twitterでも価格が大きく上がっている仮想通貨銘柄として定期的に名前が挙がっています。
しかし、公式サイトにアクセスできないこともあり、プロジェクトが本当にメンテナンスされているのか不安に感じるところもあります。
2年間ずっと何も成果物を出していないプロジェクトですから、提携ひとつで全幅の信頼を寄せるのはリスクが高い行為でしょう。
ただ、これからしばらくはTRONに引っ張られて価格を上げると考えられます。
WINkのまとめ
死にかけるところまでいって復活した仮想通貨WINk。
そのポテンシャルを判断するには材料が少なすぎます。
2019年11月時点で値を上げているのはTRONとの提携を理由にした投機的側面が強いです。
プロジェクトの中身を期待されて買われているとは思えません。
これからWINkに投資するなら、プロジェクトの成果物が発表されてからでも遅くはないでしょう。