
仮想通貨取引所は世界中で増えていますが、その仮想通貨取引所も従来のような取引所主導の集権的な取引所ばかりでなく、分散型の取引所も現れるようになってきました。
その一つが今回紹介するSwitcheo取引所です。
このSwitcheo取引所のは中国版イーサリアムの「NEO」ともかかわりの深い取引所と言われていますが、その詳細を知る人はそこまで多くはありません。
そこで今回、このSwitcheo取引所の特徴や注意点、評判などに触れていき、登録方法についても解説します。
これを読めば仮想通貨取引所の新しい形であるSwitcheo取引所のことを知ることができるのではないでしょうか。
Switcheo取引所のwiki的基本情報
仮想通貨取引所名 | Switcheo |
独自トークン有無 | SWH |
設立日 | 2018年3月 |
取引所がある国 | シンガポール |
公式ホームページ | https://switcheo.network/ |
日本語対応 | - |
日本人対応 | 〇 |
アプリ対応 | - |
@SwitcheoNetwork | |
@SwitcheoExchange | |
r/Switcheo | |
YouTube | Switcheo Network |
TelegramID | Switcheo Network [Official] |
Switcheo取引所とは

出典:Switcheo
法定通貨を含めた他の金融商品との交換も可能にする計画
Switcheo取引所とはシンガポールにある中国系の分散型取引所です。
冒頭でもお話しした通り、中国版イーサリアムであるNEOのブロックチェーンを利用したNEP-5トークン(SWH)による取引所です。
2018年3月に開設されました。
Switcheoは、このSWHを使用して様々な仮想通貨を交換していくだけでなく、Wanchainネットワークと呼ばれるローン・金利など複数の異なる資産を相互に取引するためのプラットフォーム(基本的な仕組み)を完成させることで、法定通貨を含めた他の金融商品との交換も可能としていくという計画を持っています。
自由な仮想通貨売買を可能にしている
また、非集権的である分散型の取引所は、個人対個人の直接取引「ピアツーピア(P2P)取引」を可能としており、従来のように必ず取引所を介した取引を行うという方法に囚われない自由な仮想通貨の売買を可能としています。
購入可能なトークンとして、ほとんどの仮想通貨取引所にあるようなビットコインやイーサリアムがないという点も中国系仮想通貨取引所として個性を持っており、NEOの他、アルトコインを多数取り扱っています。
いずれにしても新機軸の仮想通貨取引所がSwitcheo取引所なのです。
Switcheo取引所の特徴

出典:Switcheo
Switcheo取引所は5つの特徴を挙げることができます。
- Dynamic Call
- 自動Deposit
- 独自トークン
- ETHやQTUMなどとのクロスチェーンに対応
- 安い出金手数料
Dynamic Call
Dynamic Callは、Switcheo取引所の特徴的な機能で、すべてのNEP-5トークンは自動的にSwitcheoで取引ができるようになるというものです。
Neoのブロックチェーン技術によって作られたNEP-5トークンは、ICO終了後どこよりも早く取引ができます。
つまり、NEP-5トークンベースの仮想通貨と非常に親和性が高いということを意味します。
自動Deposit
自動Depositは、分散型取引所の機能を更に便利に進化させた特徴です。
従来の分散型取引所では、ウォレットを連携させた後に取引所へ入金を行う必要があります(Depositと呼ばれる操作)。
しかし、この手続きがややこしいという欠点がありました。
この欠点を克服した機能が自動Depositなのです。
Switcheoでは、ウォレットのPlivateKeyなどでログインするだけで取引時に必要な分が自動的にDepositされるため、このややこしい手続きを行わずに済むのです。
これにより、個人間取引が非常に簡単になりました。
SWHトークン
独自トークンも特徴の一つです。
このSWHトークンは、Switcheo取引所で多くの仮想通貨を仲介する機能を持った仮想通貨と言うものだけではなく、手数料をSWH払いにすると50%分割引になる機能によって、最大で0.25%に引き下げることができます。
このように、独自トークンを保持することで取引所からの恩恵も得られる仕組みになっています。
ETHやQTUMなどとのクロスチェーンに対応
ETHやQTUM(シンガポール系の仮想通貨)などとのクロスチェーンに対応しているのも特徴です。
いくらNEOのブロックチェーンは期待の新興ブロックチェーンではあるものの、メインストリームではありません。
そのため、イーサリアムなどほとんどのアルトコインが採用しているブロックチェーンのシステムと協力する必要があります。
そういった意味で、SWHとWanchainを利用したクロススワップ機能を実装させて、個人間取引でも多くのアルトコインの交換を可能とする計画です。
また最終的にはビットコイン系のプラットフォームともクロススワップし、全仮想通貨の交換が可能になることを目指しているのです。
安い出金手数料
出金手数料の安さも特徴です。
多くの仮想通貨取引所はいざ出金をしようとすると手数料が意外と多くかかります。
そのため、手数料の高さが原因で引き出せないこともありますが、Switcheo取引所はほぼタダで出金することが可能です。
また、売買手数料も完全な個人間であれば無料ですし、SWHを利用すれば有料分も半額になります。
このように仮想通貨が取り出しやすいという特徴もあるのです。
これらの特徴がSwitcheo取引所の強みです。
Switcheo取引所を利用する際の注意点
Switcheo取引所を利用する際の注意点は3つあります。
- 日本語に対応していない
- 競合のプロジェクトがある
- 取引相手を探すのが大変
日本語に対応していない
Switcheo取引所は基本的に英語による対応です。
中国系のサービスではありますが、中国語すらなく当然日本語もありません。
インターフェースが比較的利用しやすいので、何とか使用できますが、日本語しかできない場合はかなり苦戦する可能性がある取引所でもあります。
さらにサポートも完全に英語なので何かあった時は特に注意が必要です。
競合のプロジェクトがある
競合プロジェクトの存在も注意点です。
現在、NeonExchange(NEX)という類似のサービスも展開されており、このプロジェクトはSwitcheoよりも前評判が良いです。
そのため、将来的にどちらが優位になるか不透明な点もあり、状況によっては乗り換えることも考えた方が良いという点で注意が必要と言えます。
取引相手を探すのが大変
取引相手を探すのが大変な場合もあるため、この点にも注意が必要です。
Switcheo取引所は、あくまで個人間取引で、取引所が仲介することはないため、売買を行う相手を探す必要があります。
その手間がある分、手数料は安く設定されていますが、マイナーなアルトコインの売買を行おうと思うとスピーディーさに欠けるという点で注意が必要と言えます。
この他、NEOと言うメインストリームから外れたプラットフォームを採用しているため、従来のものとはやや感覚が異なることもあり、比較的慣れた方が参加した方が良く、初心者が利用する場合は注意が必要です。
Switcheo取引所の評判(口コミ)
Switcheo取引所の評判については様々なものがあります。
このSwitcheo取引所の評判をTwitterで検索し、3つ紹介していきます。
Switcheo $SWH
Q2以降もやっぱり楽しみな取引所だ。
Q1 2018 - Launch of Switcheo DEX for NEO, GAS & NEP-5
Q2 2018 - Launch of QRC20 trading
Q3 2018 - Launch of ERC20 trading
Q4 2018 - Cross-swap feature using SWH and Wanchain $WAN
2019 - Launch of trading for top 5 chains— ʀʏᴜ [ᴄʀʏᴘᴛᴏ ɪɴᴠᴇsᴛᴏʀ] (@Ryugunsun) 2018年4月9日
期待が大きい取引所です。
Share the 1 alt bag you’re most down on but you don’t give a f*** even if it’s not a large position.
Mine = $SWH -81.14%, very small position. Just was too lazy to sell it and don’t really give a f****
— CRYPTO VULTURE (@year_alt) 2018年8月4日
独自トークンは価格が急落することがあります。
$NEO $SWTH $SWH
Switcheoの取引所のバージョンアップが最近行われました。
その後にトークンが消えたという報告があったのですが、mainnet v1からv1.5に移行した際にv1にトークンが取り残されている可能性があります。使っていて、GOXした!と思われた方は取引所のmainnetをv1に戻してみてください。 pic.twitter.com/HywGn68obt— くま@mbc (@mbc_medical) 2018年5月19日
バージョンアップによるトラブルもあるようです。
このようにNEOを使った大型の分散型取引所と言う案件から、期待も大きいと言うのがSwitcheo取引所の評判です。
ただ、独自トークンはやや価値が不安定で投資を行うには注意が必要という点やプラットフォームのバージョンアップで急に手持ちのトークンが消えるというトラブルが出たという評判もありました。
Switcheo取引所の登録方法
Switcheo取引所の登録方法についても説明します。
大まかな流れは、次の通りです。
- NEOのウォレットを準備(ウォレットの登録)
- ウォレットでログイン
つまりNEOのウォレットさえあれば簡単に登録できるということです。
ウォレットの登録方法
ウォレットの登録方法について見ていきましょう。
- NEOのGithubにアクセス
- 自分のパソコンのOSに合ったもの(Linux・Mac・Windows)を選んでNEON Walletをダウンロード
- インストール
- 「Create a new wallet」を選択
- パスワードを設定
- 「Generate keys」を選択
※生成されたキー(ウォレットアドレスに加え、ウォレットの鍵ができる)をしっかり補完しましょう。 - アカウントネームを決める
- 「Save Account」をクリック
これでウォレットの登録は完了です。
ウォレットでログイン
ウォレットが準備できたら、ウォレットにログインします。
- 入金し、Switcheoのサイトにアクセス
- 画面右上の「Exchange」をクリック
- トレード画面で右上にある「WALLET LOGIN」をクリック
- NEOウォレットのKeyを入力してログイン
ログインすると、トレード画面にウォレットの残高が反映されます。
これで登録は完了です。
Switcheo取引所のまとめ
Switcheo取引所は中国版イーサリアムのNEOの技術を利用して作られた分散型の仮想通貨取引所です。
独自トークンの発行やNEOウォレットとの連携による自動のDepositと言った機能が充実しており、利用しやすいのが特徴です。
海外の取引所なので初心者には注意が必要ですが、これからの成長が期待できる仮想通貨取引所と言えるのではないでしょうか。