現在の日本は長期金利が低迷しており、普通の銀行預金では全く儲けられない状態です。
少しでもお金を増やしたいなら有効な投資先が必要で、この際、狙い目となってくるのが仮想通貨のレバレッジ取引です。
仮想通貨のレバレッジ取引は現物取引と違って仮想通貨を盗難される危険性がなく、元手以上の投資が可能です。
きちんと相場を読めれば爆発的な利益が獲得できるので、投資先として期待できるのです。
ここでは、仮想通貨取引に関心のある方のために、レバレッジ取引の詳細について説明いたします。
レバレッジ取引とは
レバレッジ取引は多くの金融取引において導入されている制度で、元手以上の投資を可能とするシステムの事です。
レバレッジは少ない力で重い物を持ち上げる「てこ」を意味しており、このレバレッジを利用すれば100万円の自己資金で300万円の金融資産を購入することが可能となります。
この場合、レバレッジは3倍と表現されます。
仮想通貨レバレッジ取引については、規制によりレバレッジは4倍までとされています。
レバレッジ取引は仮想通貨取引の他、株や外国為替、金やプラチナのCFD取引のような様々な金融資産を対象に導入されており、トレードの世界では馴染み深いものです。
なお、レバレッジ取引は証拠金取引やFX取引と呼ばれる場合もあります。
仮想通貨証拠金取引や仮想通貨FXは、仮想通貨レバレッジ取引とまったく同じサービスです。
レバレッジ取引と現物取引の違い
金融取引はレバレッジ取引と現物取引に分けられます。
現物取引は投資対象物を実際に購入する取引方法
現物取引はその名の通り、投資対象物を実際に購入する取引方法です。
現物取引では投資家が購入すると、その現物が投資家の手元に来ます。
仮想通貨取引では、投資家の個人口座であるウォレットに購入したビットコイン等の仮想通貨のデータがストックされます。
レバレジ取引は差金決済と呼ばれる取引方法
一方、レバレッジ取引は差金決済と呼ばれる取引方法です。
レバレッジ取引では、金融商品の買値や売値のレート情報それ自体をトレード対象とするものです。
差金決済では金融商品の売買価格差に基づく金額だけがやり取りされ、投資対象物そのものはやり取りされません。
仮想通貨レバレッジ取引では、たとえビットコインを購入したとしても、投資家が実際にはビットコインは保有しません。
レバレッジ取引をするメリット
元手以上の投資を可能とする
レバレッジ取引最大の特徴は、投資家が持つ元手金以上の投資を可能とすることです。
100万円しか持たない投資家でも、仮想通貨レバレッジを利用し最大の4倍で取引すれば、400万円までの仮想通貨を購入できます。
この際、目論見通りに相場が動いた場合の利益も4倍になります。
たとえば、1枚50万円のビットコインが1ヶ月後に60万円に上昇するケースを想定します。
100万を元手に現物取引で2枚のビットコインを購入し、1ヶ月後に売却したら利益は20万円に留まります。
一方、レバレッジ4倍を効かしたら、100万円を元手に400万円まで購入できます。
8枚のビットコインを1ヶ月後に60万円☓8枚=480万円で売却できるので、利益は80万円となります。
このように、目論見通りに相場が動けばレバレッジに応じて利益も上昇するので、多額の利益の獲得を目指せるのです。
空売りが可能で、どんな相場状況でも利益を目論める
レバレッジ取引は、相場のレート金額を対象に取引するものです。
そこで、レバレッジ取引であれば「空売り」ができます。
現物取引では実際に対象物が必要なので、買ったものを売る事しかできません。
相場が下落状況では、儲けられないのです。
ここで、空売りを可能とするレバレッジ取引であれば、相場が下がる状況でもきちんと儲けられます。
空売りすれば、相場が下がった差額分をまるごと利益とできるのです。
相場状況に応じて柔軟に売買できるのが、レバレッジ取引の大きな魅力です。
盗難のリスクがない
投資対象物の現物をやり取りしないレバレッジ取引では、投資資産を盗難される危険性がありません。
これは、盗難事件が実際に発生した仮想通貨において、大きなメリットとなるものです。
現物取引で仮想通貨を購入すると、取引所内のサーバーに個人のアカウント情報を登録し、仮想通貨のデータやパスワードが格納されます。
この取引所のサーバーが外部からハッキングされると、仮想通貨の現物は盗難されてしまいます。
でも、レバレッジ取引では仮想通貨の売買がやり取りされる事がないため、仮想通貨の情報が盗まれる危険性がありません。
何かと問題が発生しやすい仮想通貨であっても、レバレッジ取引なら安全に取引できます。
レバレッジ取引をするデメリット
多額の損失を被る可能性がある
レバレッジ取引では、相場が目論見通りに動けばレバレッジに応じて利益の獲得が目指せます。
ただ逆に、相場が期待通りに動かなければ、レバレッジの分だけ損失を被る可能性がでてきます。
レバレッジ取引はハイリスク・ハイリターンな取引となりがちなのです。
ただし、仮想通貨レバレッジはレバレッジ倍率が4倍までに抑えられています。
外国為替証拠金取引が最大25倍なので、そちらに比べればレバレッジは限定されており、リスクは低く抑えられています。
最悪の場合には追証が求められる
レバレッジ取引では、元本以上の投資を可能とします。
そのため理論上、口座残高がマイナスになる危険性もあります。
極端な事例ですが、以下のような例を想定しみましょう。
元手金50万円でレバレッジ4倍を利用し、50万円のビットコインを4枚、計200万円分購入します。
そして、その翌日、ビットコインが30万円にまで暴落したと想定してみます。
200万円分のビットコインが120万円にまで暴落したため、損失額は80万円となります。
この損失額は元手である50万円を上回るものです。
30万円不足することになり、投資家はこの不足分を請求されてしまいます。
このようにレバレッジ取引では相場が瞬間的に暴落した際、口座残高がマイナスになる危険性があり、その場合には追加証拠金の拠出が求められます。
この追証は極端なケースでしか発生しませんが、自己資金の全額を投入してレバレッジ取引してしまうと、借金するような事態に追い込まれるので注意が必要です。
強制ロスカットされる危険性がある
仮想通貨取引所では、追証が必要となるような事態を避けるために、強制ロスカットと呼ばれるシステムが導入されています。
これは、相場が急変して含み損が大きく膨らんだ際に、投資家の口座残高がマイナスになるのを避けるために、取引所のシステムが強制的にポジションを決済してしまう機能です。
強制ロスカットは投資家の資産を守るためのシステムですが、投資家のオーダーとは関係なく勝手に発動します。
そして、発動すると大きな損失が発生します。
おおむね元手の6,7割が喪失している場合が多く、大きな痛手を被る可能性が高いので注意が必要です。
仮想通貨のレバレッジ取引をする際の注意点
初心者がレバレッジ取引に臨む場合、レバレッジの掛けすぎに注意しなければなりません。
最初はトレードや相場環境になれるためにも、レバレッジは1倍未満に抑えるべきです。
元手金の範囲内で取引していれば、どんなに相場が急変しても追証が求められる事態は避けられます。
また、全財産を投入して取引するような無茶な取引は避けるべきです。
レバレッジ取引に全財産を投入すると、勝つか負けるかの二者択一を迫るかのような極端なトレードになりやすく、非常に危険です。
仮想通貨取引は24時間365日取引機会があるので、無理な利益の獲得を目指すのではなく、少しずつ、じっくりと取り組むべきです。
仮想通貨のレバレッジ取引で長期間稼ぐには
仮想通貨は新しい金融資産で、株や為替に比べると相場の値動きが単純です。
乱高下というより一方向に強く動き続ける傾向が高いので、そのトレンドをしっかりと捉えられれば、稼げる可能性が高まります。
トレンドをしっかり捉えるためには最低でも1日1回きちんとレートチェックし、ビットコインを始め主要仮想通貨の値動きを確認するよう心がけましょう。
そして、長期間稼ぎ続けるためには諦めない事が最も大切です。
金融取引に失敗はつきものです。
100戦100勝を目指すのではなく、損失が小さな失敗トレードを多く繰り返し、多額の利益をもたらすビッグディールを目指しましょう。
一方向へのトレンドが継続しやすい仮想通貨では、買い増ししてゆくのが有効な戦略です。
決め打ちで最大枚数、購入するのではなく、トレンドを掴んだと思ったらそちらの方向へ少しずつポジションを買いましていくのです。
毎日、含み益が増大するに従って持てるポジション量も増えてゆくので、トータルで大きな利益の獲得が期待できます。
国内取引所でレバレッジ取引ができる仮想通貨取引所
仮想通貨取引所については環境の整備がすすみ2019年現在、マネジメント能力がない所は既に淘汰された状態です。
レバレッジ取引可能な国内取引所は、
となっています。
CoinCheck、GMOコイン、DMMbitcoinの3社については外国為替証拠金取引のFX取引における長年の実績があり、システムの安定性に定評があります。
いずれの取引所も口座開設・維持手数料は無料となっているので、複数の口座を開設してみても良いでしょう。
仮想通貨のレバレッジ取引のまとめ
仮想通貨への投資において、レバレッジ取引は極めて魅力的です。
仮想通貨投資最大の問題点は盗難の危険性ですが、現物取引とは異なりレート金額を取引対象とするレバレッジ取引では、仮想通貨が盗難される恐れはなく、安心して取引可能です。
また、仮想通貨レバレッジ取引では、4倍までのレバレッジが認められているので、少ない元手で一攫千金を目指せます。
仮想通貨は一方向へのトレンドが動く傾向が強い金融資産です。
毎日レートチェックを欠かさずにトレンドを探り、トレンドに沿って打診買いするような形でポジションを厚くしてゆけば、大きな利益の獲得が目指せます。