
ホロコインは、非中央集権型でありながら、その一部に中央集権型の仕組みが用いられている新しい仮想通貨です。
トランザクション能力が高く、手数料がほとんどかからないというメリットなどがあります。
この記事では、ホロコインについて詳しく紹介していきます。
ホロコイン(Holo/HOT)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Holo(ホロコイン) |
トークン名 | HOT |
公開月 | 2018年 |
発行上限 | 177,619,433,541 HOT |
発行枚数 | 133,214,575,156 HOT |
公式HP | https://holo.host/ |
ホワイトペーパー | - |
@H_O_L_O_ | |
@holohost | |
r/holochain | |
holo.host | |
TelegramID | Holo |
YouTube | Holo |
ホロコイン(Holo/HOT)とは
一部が中央集権型で独特なエコシステムが構築されている
Holo(HOT)は、2018年の4月から5月にかけてICOが行われた新しい仮想通貨です。
完全な非中央集権型ではなく、一部に中央集権型の仕組みが用いられているという、かなり独特なエコシステムが構築されています。
ブロックチェーンという概念が存在しない
HoloのHolochainはブロックチェーンといった概念が存在しておらず、それぞれのデバイスが完全に独立したような状態でP2Pで繋がっているという、分散化されたテクノロジーが用いられているのです。
Holoの発行量は約1,700億枚とされており、この発行枚数はビットコインと比較してもかなり多くなっています。
このことが現在の時価総額にも影響しています。
発行枚数の多さゆえ価格上昇が起きにくい
発行量が多いため、1枚あたりの単価が小さく価格上昇が起きにくい傾向にあると言われます。
しかし、世界のどこからホスティングしても、Holoは手数料がほとんどかからず、トランザクションが抜群という点がメリットです。
ホロコイン(Holo/HOT)の特徴

出典:holo
ホロコインには主に5つの大きな特徴があります。
トランザクション能力が高い
まず、1番目の特徴がトランザクション能力の高さです。
比較すると、Visaは1秒間で処理可能なトランザクション能力は250,000取引と言われています。
それに対し、HoloはそのVisaよりはるかに多くの処理が可能と言われ、Visaを超える抜群のトランザクション能力を持っているのです。
手数料がほとんどかからない
ホロコインの2つ目の特徴として挙げられるのが、手数料がほとんどかからないという点です。
世界中でウェブホスティングをするため、どこからホスティングしてもほとんど手数料がかかりません。
ビットコインと比較してみると、ビットコインが採用しているブロックチェーンでは、 利用者が増えるにつれて、送金遅延や送金遅延による手数料の増加などの問題があると言われていますが、Holoは利用者が増えても送金遅延などの問題が発生しないという特徴があるのです。
独自のHolochainを採用
ホロコインの3番目の特徴として挙げられるのが、独自のHolochainを採用しているという点です。
Holoのシステムでは、ブロックチェーンに変わる独自のHolochainという方法が採られています。
これは、ビットコインでもおなじみのブロックチェーンが引き起こすスケーラビリティー問題に対しHoloが独自の解決策でもあります。
Holochainの採用により、抜群のトランザクション能力の高さや手数料がほとんどかからないというメリットが発生しているのです。
ブロックチェーンテクノロジーのもたらす問題の解決策として、多くの仮想通貨がブロックチェーンにおけるブロックサイズを引き上げるといった対応をとっていく中、Holoは異なる解決策を導入したのです。
Holoは分散型ハッシュテーブル(DHT= Distributed Hash Table)を構築することによって、この問題を解決しようとしており、大きなメリットをもった仮想通貨として知られるようになりました。
Holochainではそれぞれの人々の端末が協業して計算を行って取引を行っていくという仕組みになっています。
この方法によりスケーラビリティ問題が解決できると考えられており、個々のデバイスが完全に独立してた状態でP2Pで繋がるという、分散化したテクノロジーが取り入れられています。
多様なコンセンサスアルゴリズムに対応
Holoの4番目の特徴として、Holoのテクノロジーは多様なコンセンサスアルゴリズムに対応しているという点が挙げられます。
Holochainでは合意形成のためのアルゴリズムに様々なコンセンサスアルゴリズムを採用できるとされています。
例えば、ユーザー報酬が完了となった際に自身も報酬がえられるといったアルゴリズムが採用されると言ったことです。
通常は、ブロックチェーン1本に1つのコンセンサスアルゴリズムが採用されていますが、ブロックチェーンをもたないHolochainならではの仕組みと言えます。
様々なデバイスの接続が可能
Holoの特徴として5番目に挙げられるのが、様々なデバイスの接続が可能という点です。
HolochainはどんなデバイスもP2Pに参加可能となっており、この点がPoWと違う点と言えます。
PoWはネットワークへの貢献には計算が必要とされており、ネットワークへの参加には高度なCPUをもつパソコン等が必要とされていますが、Holochainはそれらが必要なく、様々なデバイスで接続可能ということなのです。
実質的には、マイニングやステーキングにはパソコンのようなスペックが必要と言えますが、この点も技術が更に進化していくことでスマホやタブレットなどでもネットワークへの参加が可能になるかもしれないと言われています。
ホロコイン(Holo/HOT)に対する懸念点
Holoはブロックチェーンの持つスケーラビリティー問題に対して独自の解決策が試みられている仮想通貨と言えますが、懸念点もあります。
国内取引所では取引されていない
まず一つ目の懸念点として挙げられるのが、国内取引所では取引されていないという点です。
ただ、海外の複数の仮想通貨取引所には上場しており、大手取引所であるBinanceでも取引が可能です。
Binanceは海外の取引所ですが、手数料が安く、取扱通貨数が100を超えるというとても豊富な種類の仮想通貨を取り扱っています。
英語で取引する必要がある
大手取引所のひとつであるBinanceは、海外ではよく知られている取引所の一つですが、日本円入金には対応していないため、国内仮想通貨取引所やウォレットから、基軸通貨となるビットコインやイーサリアムなどを送金するなどして取引を始める必要があります。
日本語には対応していない英語表示の中で取引をする必要があるという点が、懸念点の2番目として挙げられます。
価格上昇に期待しづらい
さらに、Holoは発行数がかなり多いため、価格は低い状態で推移しています。
そのため、なかなか価格上昇が期待しづらいという点が3つ目の懸念点として挙げられます。
投資という点で考えると、価格が上昇しにくい傾向があるという点はHoloにとって懸念点なのです。
ホロコイン(Holo/HOT)に対する評判・口コミ
Holoの評判や口コミを見ていくと、2019年にワイスレーティングが有望株に例示したこの仮想通貨が急騰したという声などがありました。
ワイスレーティングが2019年の有望株に例示した「#ホロチェーン(#HOT)」が高騰https://t.co/D4f2htx6cN
ホロは「分散型ハッシュテーブル(DHT)」を構築しています。これは、典型的な暗号ブロックチェーンよりBitTorrentなどのトレントネットワークに似た分散型ストレージシステムです🧐
— コイン東京 COIN TOKYO|仮想通貨の最新ニュース・速報 (@COIN_TOKYO_JP) 2019年1月7日
海外ではHoloについて色々な意見交換がなされており、タフな状況だという人に対して励ましなどのメッセージがあったり、自分の感想などの投稿量も日本よりも多い状況です。

出典:Twitter
このことは、海外取引所を利用している海外の方が情報交換が活発で、良い話題もそうでない話題もあるようです。
しかし、多くの人々がツイッターで発信していることから、Holoに注目している人が多いということも伺え、Holoに対する高い関心が寄せられていると言えます。
また、Holochainについてのフォーラムなどが開催されており、そのことは良いリソースとなっているようです。
そうした情報交流などもこの仮想通貨に関心を持つ人々の間では積極的になされています。
ホロコイン(Holo/HOT)の将来性
トランザクション能力が高く、ほとんど手数料がかからない
Holoはトランザクション能力の高い仮想通貨で、ほとんど手数料がかからないと言ったメリットをもっています。
このようなメリットはHoloのもつ独自のシステムからもたらされています。
Holoはブロックチェーンが採用されたビットコインなどの仮想通貨の持つ課題を解決するための仮想通貨ともいえます。
トランザクション数が増加しても、その処理スピードや手数料には影響しないという点から注目する人も多くいます。
日本での認知度はまだ低い
しかし、Holoの取引を行いたい場合は、日本国内での取り扱いがなく、海外の取引所で取引を行う必要があります。
そのため、Holoは大きなメリットがある仮想通貨ですが、日本ではまだまだ取引をしたり利用する人は少ないという現状があります。
更に知名度が高くなって、多くの人々の関心が高まるにはもう少し時間がかかるでしょう。
将来的には非中央集権型となる
現在、Holo上で開発可能な分散型アプリケーションのhAppsでは、一部の機能について中央集権的な管理がなされており、Holoが管理しています。
しかし、Holoに構築されているHolochain上でユーザーが自由にアプリ構築が可能で、将来的に非中央集権的になることが予定されています。
つまり、将来的にはブロックチェーンと同じように非中央集権となり、より簡単にアプリケーションの構築ができるようになると考えられます。
ホロコイン(Holo/HOT)のまとめ
ホロコインはVisaよりもトランザクション能力が高く、多くのトランザクションを短期間に処理することができる仮想通貨です。
これは独自の仕組みが採用されていることが理由で、今後さらにこうしたシステムに磨きがかかっていくことが期待されます。
日本国内での知名度は低いものの、多くのメリットを持つ仮想通貨Hploの今後に注目していきましょう。