
仮想通貨を実施する際に「GOXする」という言葉が頻繁に発生します。
そこで「GOXする」という言葉はどのような意味を持っているのか説明していきます。
また「GOXする」が何故多発するのかそして「GOXする」の対処方法などを紹介していきます。
「GOXする」とはどういう意味ですか?
仮想通貨取引を行う方にとって、「GOXする」という意味はとても重要な意味を持っています。
意味を知っておかないと深刻な状況に発展する恐れもあるので、たくさんの人が「GOXする」という意味を理解しているのが実態です。
残念ながら「GOXする」という言葉は、良い意味で使用されるのではなく、悪い意味で使用されることがほとんどです。
マウントゴックスがハッカー被害で生まれた言葉
「GOXする」という言葉が生まれたのは、2014年2月に東京に本拠を置いているビットコイン取引所のマウントゴックスがハッカー被害に遭った時に発生した言葉です。
2014年2月以前はそのような言葉は存在していなくて、使用されることもありませんでした。
しかしビットコイン取引所のマウントゴックスがハッカー被害にあり、約480億円の被害を発生させたため、大きな注目度を浴びて誕生した言葉になります。
マウントゴックスにビットコインを預けていた方は、いきなりビットコインが消失するという問題が発生してしまい、大きな損失を生み出しました。
それ以降ハッカーや取引所などが理由によって、仮想通貨が消失した場合によく使用されている言葉です。
セルフGOXという言葉も存在
「セルフGOX」という言葉も存在しており、これは自分で仮想通貨を紛失した時に使用される言葉です。
よくあるトラブル例が送金アドレスを間違えてしまうケースで、大切な仮想通貨を一気に紛失してしまう可能性が高まります。
そのような状況を発生させないように送金アドレスを間違えないように気をつけながら仮想通貨を送金することが重要です。
「GOX」という意味が「セルフGOX」に含まれているのですが基本的に意味は一緒で、何かの理由によって仮想通貨を紛失する意味で使われています。
「GOXする」はハッカーや取引所が原因なのに対し、「セルフGOX」は自らの原因になるので仮想通貨を取り扱う方は、くれぐれも注意しなくてはいけません。
ビットコイン取引所Mt.Goxとはどんな取引所?
ビットコイン取引所として存在していたマウントゴックスなのですが2009年は、トレーディングカードの交換所として存在していた実績があります。
その後2010年にビットコイン事業に参入し、2014年1月までは一時期取引の停止トラブルが発生しただけで、大きな問題は起きていなかったです。
そんなマウントゴックスなのですがどのような取引所なのか解説します。
東京に拠点を置いていたビットコイン取引所のマウントゴックス
マウントゴックスという名前を聞いて、海外に本社があると思っている方が非常に多いです。
しかし実際には海外に本社があるのではなく、東京渋谷区に本社があるビットコイン取引所で、一時期は相応のビットコイン取引が行われていた取引所になります。
その為、多くの個人や法人がマウントゴックスを利用しており、満足できるビットコイン取引を実施していました。
有名なビットコイン取引所として、着実に実績を積み重ねていたのですがマウントゴックスがハッカー被害を受けることで、全部の取引が中断になりました。
そして預けていたビットコインが消失するという状況が発生し、大きなニュースとして報道されたのが実態です。
従業員数はそこまで多くないビットコイン取引所
最大級のビットコイン取引が実施されていたマウントゴックスなのですが従業員数はそこまで多くなく、2013年時点では10人しかいませんでした。
それにも関わらず、最大級のビットコイン取引が行われていたため、当時は高い知名度と人気を誇っていたビットコイン取引所です。
個人だけではなく、多くの法人ユーザーがマウントゴックスにビットコインを預けており、スムーズに取引を行えるようにしていました。
しかし2014年2月のハッカー事件によって、取締役が辞任したり、サイトが消去されて閲覧できなくなるなどの問題が発生したのが実態として残されています。
マウントゴックスはなぜ破綻したのか
マウントゴックスが破産した理由として、主に2つ存在しています。
どちらもビットコイン取引所として、大きな問題になっており、これが原因で破産してしまった可能性が極めて高いです。
マウントゴックスが倒産したという状況が発生した以降、多くのビットコイン取引所が深刻な問題を発生させないようにこの2つのポイントに注意しながら運営をしています。
厳重なセキュリティ対策が不十分だったためにハッカーに狙われた
ハッカーによって、多くのビットコインが消失してしまったマウントゴックスなのですがセキュリティ対策が不十分だったのが関係しています。
ハッカーは直接現金やビットコインの操作をするのではなく、顧客情報の改ざんを狙っていました。
そして不正に入手した顧客の口座に対し、ビットコインを送金する改ざん処理をすることで、ハッカーは大量のビットコインを入手したのが原因です。
またマウントゴックスは、従業員数が少ないビットコイン取引所だったので、中々厳重なセキュリティ対策を行えなかったのも関係しています。
一人の作業負担が大きくなり、長期間少しずつハッカーの改ざんが行われていたにも関わらず、気付くことができなかったので預けていたビットコインが消失した事件が発生しました。
ハッカー以外にも大きな問題が発生していた実態
ハッカーによって、多くのビットコインを消失したマウントゴックスなのですが大きな問題がもう一つ存在していました。
その理由として取締役がビットコインの横領を少しずつ行っており、横領詐欺として逮捕されたのも実態としてあります。
ハッカーによって大量のビットコインが消失しただけではなく、取締役がこのような行為を行ってしまったら信用を著しく失うのは明白です。
一度失われてしまった信頼を取り戻すのは不可能になり、このように破綻してしまったのがマウントゴックスです。
「GOXする」はなぜ多発するの?
2014年にマウントゴックスがハッカー被害に遭った以降も残念ながら「GOXする」という状況が発生しています。
もし「GOXする」状況が発生してしまった場合、大切なビットコインを消失することになるので大きな問題です。
何故「GOXする」という状況が多発しているのか説明していきます。
セキュリティ対策が不十分なのが原因
ハッカーは様々な方法を駆使して、ビットコイン取引所に預けられている資産を狙っています。
そこで厳重なセキュリティ対策を行わないと残念ながらハッカー被害を減らすことができません。
現状2018年でも仮想通貨流出事件や個人情報流出など仮想通貨取引所では、様々な問題が起きています。
厳重なセキュリティ対策をしており、もしハッカーから不正アクセスもしくは改ざんなどの問題が発生したときも迅速に対応できる取引所が増えています。
ただし全ての取引所がこのような対策をしているわけではないので、残念ながら「GOXする」という状況が世界中で多発しています。
お金を目当てとした取締役がいるのが実態
ハッカーだけではなく、取締役が原因で「GOXする」状況が発生しているケースも多いです。
取締役は、取引所の責任者でもあるので様々な情報を簡単に操作することができます。
そしてちょっとした仮想通貨を自分の口座に移動させたり、その他詐欺行為をしても分かりにくいのが現状です。
外からのハッカー対策をいくら実施しても内部対策がしっかりと行っていない場合、このように取締役が私利私欲の為に詐欺横領を行う可能性があります。
これも「GOXする」状況が発生しやすい理由の一つです。
「GOX」から学ぶビットコイン投資への注意点とは
「GOX」は何時発生するのか分からないですし、もしも巻き込まれた場合、大切な仮想通貨を失うので要注意です。
そこで「GOXする」状況を極力回避する為にも2つのっポイントに注目すれば、できる限り回避できるようになります。
信頼できる取引所を選択するのがポイント
国内だけではなく、世界中も含めるとたくさんの取引所が存在しています。
その中には著しく信頼性が低くなっている取引所が存在しており、「GOXする」状況が他の取引所よりも発生しやすいです。
ビットコイン投資を実施する時、信頼できる取引所を選択することが重要です。
インターネットを利用して、取引所の情報を多く入手すれば、信頼できる取引所なのか判断できます。
その他にも実際に取引所を利用している方の口コミや体験談をチェックすれば、安心して利用できるのか見極められます。
安易に選択するのではなく、慎重に取引所を判別することで安全な取引所を選べるようになります。
取引所に仮想通貨を預けっぱなしにしないこと
仮想通貨を取引所にずっと預けっぱなしにする行為はとても危険です。
その理由として「GOXする」状況が発生した時、大切な仮想通貨を失ってしまう可能性があるからです。
預けっぱなしにしなければ、万が一「GOXする」状況が発生したときも被害を最小限に抑えられます。
そしてビットコインを始めとして、安全な仮想通貨取引を行えるようになるので重要です。
まとめ
「GOXする」は取引所に預けていた仮想通貨が消失する意味になっており、深刻な問題です。
現状も「GOXする」状況が発生しているので、仮想通貨取引を希望している方は、信頼できる取引所を選択する事が必要です。
また自分で仮想通貨を紛失しないように送金をする時は、慎重に送金するのもポイントです。