
アルトコインと聞くと、イーサリアムなどのメジャーな仮想通貨を除いて、すぐに値崩れして1円以下のゴミになる仮想通貨を思い浮かべる人は少なくないでしょう。
しかし、2018年1月2日に上場して以降、2019年9月3日現在まで1円以上のレートを保っている珍しいアルトコインがあります。
そのアルトコインとは、“ストラクス”。
ストラクスは仮想通貨界の基軸通貨になる可能性がアルトも言われている珍しいアルトコインです。
この記事では、ストラクスについて詳しく解説します。
STRAKS(ストラクス/STAK)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | STRAKS(ストラクス) |
トークン名 | STAK |
公開月 | 2017年 |
発行上限 | 47,686,769 STAK |
発行枚数 | 23,858,907 STAK |
公式HP | https://estraks.com/ |
ホワイトペーパー | - |
@STRAKStech | |
@STRAKS.tech | |
r/straks | |
TelegramID | - |
YouTube | - |
STRAKS(ストラクス/STAK)とは

出典:Straks
Signatumをリブランドした仮想通貨
ストラクスとは、2017年に公開され、2018年1月2日に上場した仮想通貨です。
電子商取引の決済通貨として、Signatumという仮想通貨のコミュニティメンバーがSignatumをリブランドして開発しました。
仮想通貨の基軸通貨になる可能性が期待されている
第三者を介さずにユーザー間で異なる仮想通貨を交換できる機能や、匿名性をアップする機能など様々な歳新機能を搭載していて、仮想通貨の基軸通貨になる可能性が期待されています。
このため、上場してからレートが0.008円など以上に低くなるアルトコインが多いなか、ストラクスは上場してから1年半年以上経過するにもかかわらず、約5円(2019年8月30日現在)という比較的高めなレートを維持しています。
STRAKS(ストラクス/STAK)の特徴

出典:Straks
スマートコントラクト機能
ストラクスの特徴の一つが、スマートコントラクト機能です。
ブロックチェーン技術ならではの情報改竄防止能力を活かして、自動販売機でジュースを買うように第三者を介さずに取引ができる機能です。
アトミックスワップ機能
仮想通貨を他の仮想通貨に交換(売買)する場合は、仮想通貨取引所で第三者を介して行います。
しかし、ストラクスのアトミックスワップ機能によってユーザー間同士で第三者を介さずに異なる仮想通貨同士でも交換できるようになります。
これによって仮想通貨取引所を使う手数料や手間がなくなり、ストラクスによる電子決済が活発になることが期待できます。
セグウィット4x技術
セグウィット4x技術を取り入れているストラクスは、仮想通貨が抱えている“スケーラビリティ問題”を解決できる特徴があります。
スケーラビリティ問題とは、仮想通貨の取引が増えることで発生する問題です。
ブロックチェーン技術は、ある程度たまった取引データをブロックに一纏めにし、それを鎖で繋げるように次々とブロックを生成していきます。
このブロック生成作業をマイニングというのですが、仮想通貨の取引が活発になると処理しなければならない取引データが増えます。
このため、マイニング作業に時間がかかってしまうのです。
これは具体的にどういうことかというと、ブロックがすぐに生成されない(つまり、取引が承認されない)ので仮想通貨を送金したりするのに時間がかかるということになるのです。
また、スケーラビリティ問題が起こると、高い取引手数料を払った人の取引データから優先的にマイニングされるようになるので、仮想通貨の取引手数料が高くなるという問題もあります。
ところが、セグウィット4x技術を取り入れるとブロック内のデータの圧縮ができます。
ブロック一つ一つを事実上拡大できるのです。
つまり、ブロック一つ一つに記録できる取引データが増えるから生成するブロック数が減ってマイニングが楽になり、スケーラビリティ問題を解消できるのです。
ちなみに、“セグウィット”という技術もありますが、セグウィット4xはセグウィットの4倍の能力を持っている最新技術です。
ライトニングネットワーク技術
ライトニングネットワーク技術の導入もストラクスの特徴です。
このライトニングネットワーク技術も、スケーラビリティ問題を解消できる技術の一つです。
取引処理の一部をブロックチェーン上で行うのではなく、ライトニングネットワークというオフチェーンネットワークで処理して纏めて、ブロックチェーンに記録されるデータを少なくしてマイニングを楽にする技術となっています。
インビジブルインターネットプロジェクト(i2p)技術
インビジブルインターネットプロジェクトという最新技術の導入もストラクスの特徴です。
インビジブルインターネットプロジェクトとは、通信の始点~終点をデータすべてを匿名化したり暗号化して匿名性をアップする技術です。
ブロックチェーンは誰もがアクセスできるネットワークなので、決済通貨として作成されたストラクスによる電子決済の安心感を高めています。
ゼロコインプロトコル技術
ストラクスの特徴には、ゼロコインプロトコルという最新技術の導入もあります。
ゼロコインプロトコル技術とは、匿名性をアップする技術の一つで、送金元や送金先、送金額を匿名化できる技術です。
マスターノード採用
ストラクスの特徴の一つとして、マスターノードの採用もあります。
マスターノードとは、マイニング作業をする作業者“ノード”がストラクス保有量の多い人を優先してランダムで一人選ぶシステムです。
マスターノードを採用することでスピーディーなマイニングが可能となります。
ブロックチェーンネットワーク参加者全員がノードに選ばれるために競争するビットコインなどではマイニングに約10分かかりますが、マスターノードを採用しているダッシュなどの仮想通貨は約4秒でマイニングが完了します。
STRAKS-voteという投票制度による高いコミュニティ能力
ストラクスには、STRAKS-voteという投票制度を用意することによって高いコミュニティ能力があるという特徴もあります。
この投票では、資金調達やストラクスの今後の動向などについて意見を投票できます。
高いコミュニティ能力は需要に直結するので、STRAKS-voteは重要なポイントです。
莫大な市場規模の電子商取引で活躍する仮想通貨
ストラクスの特徴として、ストラクスが活発する電子商取引の市場規模の莫大さもあります。
電子商取引の市場規模は4兆を越えており、2021年には8兆を越えるとも予想されています。
ストラクスは、成長著しい莫大な市場規模を誇る電子商取引で活躍する仮想通貨なので、需要の多さを期待できます(実際、アルトコインのなかでは需要が多いです)。
STRAKS(ストラクス/STAK)に対する懸念点
開発チームに対する信頼性がイマイチ
ストラクスを開発したチームは、ストラクスの前身である仮想通貨“Signatum”のコミュニティメンバーが開発しました。
実は、Signatumの開発チームはSignatumの情報操作をして価格操作をし、それがバレてお金を持ち逃げしたという背景があります。
前科のあるSignatumの開発チームメンバーが、ストラクスの開発チームに接触して何らかの悪事を働かないかといった懸念があります。
数多くの最新技術を本当に取り入れられるかの懸念
ストラクスには、数多くの最新技術が採用されています。
これらの最新技術を本当に取り入れて事業を継続できるかという懸念があります。
取引できる仮想通貨取引所の少なさ
ビットコインなどのメジャーな仮想通貨は世界中の仮想通貨取引所で取引できます。
しかし、ストラクスはイギリスの「HitBTC」という仮想通貨取引所でしか取引できないので需要に対する悪影響が懸念されます。
実は、法律的な問題で2018年6月より、日本居住者がHitBTCを利用した取引ができなくなり、2019年9月28日には正式にHitBTCが日本でのサービス提供を終了することが発表されました。
仮想通貨の保有割合が大きい日本人のストラクス取引ができない影響は大きく、日本で取引できなくなる直前の2018年5月下旬には約80円のレートでしたが、2018年6月には約5円まで下落しています。
STRAKS(ストラクス/STAK)に対する評判・口コミ
ストラクスに対する口コミをTwitterで調査しました。
好意的な口コミばかりでした。
- ストラクスは現在まで生き残ってる珍しいマイナーなアルトコイン。
Or even minor alts that survived the crypto winter#STRAKS $STAK
— Meshak_straks (@Meshak_Straks) 2019年6月26日
- ストラクスは技術面が優秀だから期待できる。
ストラクスが技術面だけみて優秀だったからちまちま仕込んでましたが、ちょっとだけ芽が出てきて嬉しいです。
たまごっちみたいです。— edindin@仮想通貨ブログ (@edindin_crypto) 2017年12月29日
- ストラクスは将来性のある草コイン。
実は、ストラクスについても書いた!#ストラクス #草コイン #STRAKS https://t.co/8gaGTEFRxy
— ちあきち@女子大生ブロガー (@chiakichi6) 2019年2月2日
STRAKS(ストラクス/STAK)の将来性

出典:Straks
ストラクスは日本国内から取引に参加できない、最新技術を本当に取り入れられるかといった懸念材料があります。
しかし、世界的にストラクスに対する期待感は高く、上場から1年半年以上経過してもアルトコインには珍しく、約5円という高めなレートを維持しています。
ストラクスによる電子商取引が実現すれば、2021年には8兆を越える市場規模を舞台に活躍して仮想通貨の基軸通貨になることも夢ではないので、将来性抜群といえます。
STRAKS(ストラクス/STAK)のまとめ
ストラクスは世界的に期待感が高く、アルトコインのなかでは珍しく長生きしている仮想通貨です。
ストラクスを取引できる仮想通貨取引所のHitBTCを日本居住者が利用できないので、現在日本人がストラクスを購入するのは難しいですが、ストラクスが日本で利用できる仮想通貨取引所に上場したら購入してみるのもよいのではないでしょうか。