
仮想通貨を利用する際になくてはならないのがウォレットです。
このウォレットは様々な種類がありますが、それぞれ多くの個性を持ち多彩な特徴があります。
それらのウォレットの一つが今回紹介するウォレット、MetaMaskです。
このMetaMaskについてその特徴や使い方、注意点、そして評判や口コミなどをまとめました。
これを読めばきっと、イーサリアムの有望なウォレットであるMetaMask(メタマスク)について知ることができるのではないでしょうか。
MetaMask(メタマスク)のwiki的基本情報
ウォレット名 | MetaMask(メタマスク) |
開発国 | アメリカ |
開発会社 | ConsenSys |
公式HP | https://metamask.io/ |
@metamask_io | |
- | |
GitHub | MetaMask/metamask-extension |
TelegramID | - |
YouTube | - |
MetaMask(メタマスク)とは
MetaMaskとはイーサリアム系のトークンウォレットです。
イーサリアム系のトークンとはイーサリアムを含めたイーサリアムの技術を使った仮想通貨全般を指し、現在新たに開発される仮想通貨で多くの割合を占める仮想通貨です。
このMetaMaskはそういった多数の種類のトークンを保管することが可能なウォレットとして開発されました。
こういった機能のウォレットとして有名なマイイーサウォレット( MyEtherWallet、イーサリアムの保管に最も人気のウォレット)とも連携があり、そういった利便性の高さから徐々にシェアを伸ばしている注目のウォレットと言えます。
また、課金に仮想通貨、ゲームシステムにブロックチェーンを利用したDapps(分散型アプリケーション)ゲームやブロックチェーンゲームとの親和性も高いことから、それらもユーザーを増やす原動力となっています。
開発元はアメリカのニューヨークに拠点を持つConsenSysで、従業員は900名を超える中規模の企業ですが、ウォレット開発などの事業を手掛けている企業としてはかなり規模の大きな組織です。
この企業はイーサリアム関連の技術開発を積極的に行っておりノウハウも豊富な企業として知られており、その事業の一環としてこのMetaMaskを提供しています。
そのためこのノウハウを生かしたことによって他のウォレットよりも機能面で優れている点が評価されているのがMetaMaskなのです。
MetaMask(メタマスク)の特徴

出典:MetaMask
MetaMaskの特徴は、レバレッジ取引との親和性の高さ、複数のアドレスを簡単に作成できる、ICOに参加可能、DApp・ブロックチェーンゲームに強みを持つ、非常に多くの仮想通貨に対応可能という点です。
レバレッジ取引との親和性の高さ
レバレッジ取引との親和性の高さは、GoogleChromeの拡張機能やFirefoxのアドオンでも利用可能という点がその理由です。
アプリをインストールしたりソフトウェアを使える状態に解凍するなどの手順を踏む必要がないため、余計なアプリを起動せずにレバレッジ取引中にウォレットから証拠金の追加を行ったりすることが簡単にできるというメリットがあります。
取引所EtherDelta (イーサデルタ) を使う時には必須のウォレットと言う特徴もありますが、この取引所自体はレバレッジ取引を行わない現物取引のみなので、レバレッジ取引を扱える他の取引所でも簡単に利用できるという点で特徴と言えます。
複数のアドレスを簡単に作成できる
複数のアドレスを簡単に作成できると言うのも特徴です。
これは従来のウォレットでは面倒な操作でしたが、MetaMaskではアカウントごとに異なったイーサリアムのアドレスが簡単に使用できるというメリットにつながっていきます。
そのため投資用・保管用・決済用などと言う様に、銀行の通帳をいくつか持つような感覚で複数のアドレスを管理することができるのです。
操作は「作成」を選択しアカウント名を入力するだけと言うシンプルなものとなります。
ICOに参加可能
MetaMaskは、ICOに直接参加できると言う特徴もあります。
ICOとは仮想通貨取引所に上場する前に格安で新しい仮想通貨が購入できる前売り的なものです。
MetaMaskは、このイーサリアム系の仮想通貨と言うくくりはあるものの、直接ICOにアクセスしてウォレットにICOされた仮想通貨を入れることが可能となっています。
DApp・ブロックチェーンゲームに強みを持つ
DApp、ブロックチェーンゲームに強みを持つという特徴もあります。
DApp、ブロックチェーンゲームの多くはWEBブラウザ上で動作する形になります。
そして、決済などはイーサリアムが主流です。
ブラウザの拡張機能で動くMetaMaskは、DAppやブロックチェーンゲームとの連携がしやすく課金などがスムーズにできるというメリットがあります。
非常に多くの仮想通貨に対応可能
最後が非常に多くの仮想通貨に対応可能なウォレットという特徴です。
これはイーサリアム系の仮想通貨であれば全て保管できるという機能によるものです。
新たに開発される仮想通貨を含め、あらゆる仮想通貨の多くはERC20トークンと呼ばれるイーサリアムの系統を組んでいます。
そのため、ERC20トークンすべてに対応しているMetaMaskは非常に多くの仮想通貨に対応したウォレットという特徴があるのです。
またこれらの特徴を生かして、動作がとても軽い点やMyEtherWallet(マイイーサウォレット)と連携、ハードウェアウォレットのTREZORと連携させることができると言った特徴を持っています。
MetaMask(メタマスク)の使い方
MetaMaskの使い方ですが、アプリの始め方やウォレットの作成方法を中心に紹介します。
MetaMaskはブラウザ拡張機能を生かしたものの他にアプリもあります。
ただし2019年10月現在β版のリリースのみとなっているので注意してください。
始め方
始め方ですが、公式ページに名前とメールアドレスを登録して申請してからiOSであればTestFlight、androidであればメール内のリンクからテスター登録を行って、ストアからアプリをダウンロードするという流れになります。
事前申請という手間がありますが、それさえクリアすれば通常のアプリと変わらない手順で始められます。
ウォレット作成方法
拡張機能
ウォレット作成方法ですが、これは拡張機能の方から解説します。
「MetaMask」と検索してchromeウェブストアにアクセスしてインストールボタンをクリック、「拡張機能」を追加するを選択すればインストールが完了です。
ここから右上の狐マークをクリックするとサイトに遷移し「GET STARTED」をクリックします。
そして、「CREATE A WALLET」を選び、規約が出てくるので「I AGREE」をクリックして準備完了です。
今は「ウォレットのパスワード」の入力画面になるので任意のパスワードを入力します。
「同意」をクリックして続けて作成をクリックして完了です。
そのまま復元のワードを表示させメモ(復元可能にする手続き)を行います。
「次へ」をクリックしメモした順番で復元ワードを順番にクリックして行きます。
「ALL DONE」をクリックしてブラウザの場合の作成は完了です。
アプリ
アプリに関しては非常に簡単です。
「Start exploring」というボタンをタップすることで、規約が出てくるので同意を行えば作成は完了になります。
バックアップは上部の「Ξ(ハンバーガーアイコン)」のメニューから行います。
歯車のアイコンをタップしてSecurity & Privacyを選択し、パスフレーズを表示させてメモを取るということで利用できます。
MetaMask(メタマスク)を使用する際の注意点
MetaMaskを使用する際の注意点として、日本語対応が不十分という点、ホットウォレット管理という点、そしてアプリ版の動作がやや不安定という点です。
日本語対応が不十分
MetaMaskはアメリカ製のウォレットで、日本語対応はしているものの不十分で、頻繁に英語表記の文章が表示されます。
そのため、使っていて、いきなり英文が出て読めないということも多々ありますから注意が必要です。
ホットウォレット管理
ホットウォレット管理という点も注意と言えます。
インターネットに接続された状態で仮想通貨を管理するホットウォレットは、すぐにゲームや取引で引き出しができるというメリットがある反面、常に他者からの攻撃にさらされており、セキュリティに不安があります。
そのため、まとまった金額に関してはMetaMaskではなく紙などのアナログ手法で管理するコールドウォレットがオススメです。
アプリ版の動作がやや不安定
アプリ版の動作に関しても不安定です。
あくまでβ版(試作版)なので、製品版のような高い安定性はそこまで期待できません。
そのため、時々不具合が生じるリスクがあるため注意が必要です。
MetaMask(メタマスク)に対する評判・口コミ
MetaMasの評判や口コミについてまとめました。Twitter上の気になるツイートを三つ紹介します。
MetaMaskがChrome webstoreに復活。
— 長期ホールド@りっぷらー (@dnafergus21) 2019年10月16日
chromeで復活したことを歓迎しています。
MetaMaskの秘密鍵エクスポートして別PCのMetaMaskに秘密鍵インポートするとなぜかinvalid private keyでエラーになる なんでだろう?
パスフレーズ入れれば移動できるけどサブアカウント1つだけを別PCに移したいので今回はNG・・・— unknown (@unknown_bitcoin) 2019年10月17日
移行にリスクがあるようです。
MetaMaskとブラウザの連携が上手く出来てない気がする…🤔
— ピースケ (@P_5uke) 2019年10月13日
やや不安定な動作をすることもあります。
利用されている反面、開発途上にあるため、ブラウザとの連携がうまくいかないことがあったり、端末の移行に失敗すると言った不具合がまだ存在するという評価もされています。
MetaMask(メタマスク)のまとめ
MetaMaskは動作しやすく非常に多くの仮想通貨に対応しているので便利なウォレットです。
しかし、日本語対応していない点やアプリ版はやや動作が不安定というリスクもあるので当面は少額でブラウザ版のものを使用するのがオススメの利用方法と言えます。