
Sirin Labsがブロックチェーンスマホ「FINNEY」の日本発売を発表!

出典:engadget
スイスとイスラエルに拠点を置くSirin Labs(シリンラボ)が29日、世界初のブロックチェーンスマホ「FINNY」の日本発売を発表しました。
Sirin Labsの創業者で共同CEOのMoshe Hogeg(モシェ・ホゲッグ)氏は、日本での販売目標を2万台と語り、「日本は重要な市場のひとつ」とも語っています。
そして1月30日、31日開催の「ジャパンブロックチェーンカンファレンス2019」にて、日本における直接販売を開始。
プレオーダー分のみの出荷で公式サイトでのみ購入が可能です。
今後はAmazonでの販売や、2019年4月〜6月には一時的な店舗開設も予定しているといいます。
FINNEYとは

出典:engadget
「FINNEY」はインターネットと切り離されたウォレット「コールドウォレット」を備えたスマートフォンです。
AndroidOSをベースに開発した「SIRIN OS」を採用し、セキュリティ保護の仕掛けがされています。
そのためスマートフォンとしての機能はもちろん、Google Playも使用可能で、ブロックチェーン技術を利用したアプリ「DApps」をセキュリティーの高い環境で利用できるとのこと。
ウォレットは通常時はオフラインで動作。本体上部をスライドした際に、コールドウォレットが有線で接続される仕組みになっています。
そのため、常時ネットに繋がれているわけではなくハッキングの恐れが減少し安全に仮想通貨の保管が可能です。
Sirin Labsとは

出典:SIRIN LABS
FINNEYを開発したSirin Labsは、2016年に軍事レベルのサイバーセキュリティー技術を取り入れたスマートフォン「Solarin」を約150万円の価格で発売しています。
Sirin Labsの創業者で共同CEOでもあるホゲッグ氏は「Solarin」について、
「セキュリティーレベルが高すぎて、ロシア政府から販売を停止させられたほどだった」
と紹介。
また、Sirinは仮想通貨を他の通貨に交換ができるトークンコンバージョンと呼ばれる機能を搭載しているとか。
そして、
「将来的には法定通貨とも交換できるようにしたい」
とホゲッグ氏は語っています。
現在は一般的にトークンは取引所を通して法定通貨に交換されますが、Sirinを使用することで取引所を介さずにトークンと法定通貨を交換できるときが来るかもしれません。
「FINNEY」の気になる機能や価格は

出典:SIRIN LABS
FINNEYを使用すれば「ブロックチェーンを多くの人が使える技術になる」とホゲッグ氏は語っています。
ウォレット内の仮想通貨で決済・送金をシームレスに行えることが大きな売り。
また、分散型アプリ(Dapps)のストアも内蔵しており、スマホにアプリをダウンロードするように、Dappsをスマホにインストールすることも可能。
そして、「エデュケーションセンター」というアプリでは、DAppsの動画広告を視聴することで、仮想通貨を得られるという広告モデルが搭載されています。
気になる価格は$999(約11万円)。
FINNEYのスペックは2019年当初のスマートフォンとしては、上位機種に相当するスペックを備えているため機能面で不足するということはないでしょう。