
世界では日々新たな仮想通貨が開発、誕生しています。
それらは様々な目的や使命を持って世に出ようとしているのですが、今回紹介するCred(クレド/LBA)もその一つです。
同じ発音の言葉であるラテン語の「Credo(クレド)」には、「信条・志・約束」という意味があります。
では、仮想通貨Credには、どんな志や信条があるのでしょうか?
この記事では、仮想通貨Credの特徴や懸念点、評判や将来性の他、購入できる仮想通貨取引所についても紹介していきます。
Cred(クレド/LBA)のwiki的基本情報
仮想通貨名 | Cred(クレド) |
トークン名 | LBA |
公開月 | 2018年 |
開発国 | - |
発行上限 | 1,000,000,000 LBA |
発行枚数 | 554,093,646 LBA |
公式HP | https://www.mycred.io/ |
ホワイトペーパー | - |
@ihaveCred | |
ihaveCRED | |
- | |
TelegramID | CRED |
YouTube | I Have Cred |
Cred(クレド/LBA)とは
ローンでの使用を目的に開発された
Credとは仮想通貨の一つであり、仮想通貨を使った融資システムです。
このCredは、主に貸付(ローン)のために使用されることを目的として開発されました。
もともとLibra Creditと言う名前でしたが、現在の名前に名称変更されています。
2018年 元PayPalの幹部によって設立された
時価総額としては200位台とまだまだ流通量の少ない仮想通貨ですが、目的の斬新さから注目の仮想通貨の一つと言えます。
このCredの歴史はまだ浅く、元PayPalの幹部によって2018年に設立されたブロックチェーンで、ビットコインなど2010年以前の老舗仮想通貨に比べると新しい部類に入ります。
社会問題解決の手段として有効な仮想通貨
Credは、社会問題を解決する手段として有効な仮想通貨です。
その理由として、融資をスムーズに受けることができるということが挙げられます。
現在、世界では、融資を受ける際の手続きの煩雑さや審査に長期を要する(特に金額が大きいものほど長くなる)ことから世界的に利用者から多くの不満が出ています。
融資関連の様々な問題を解決する融資システム
しかも、日本国外に目を向けると、銀行口座を持っていない(社会的信用がなく作ることすらできない)方が多く、融資を受けたくとも受けられないという方が少なくないのが現状です。
また、貸し借りには利子以外にも手数料など思いもよらない出費が出ることもあり、それが融資を更に遠いものにしています。
こういった諸問題を解決し、銀行口座を持たない人にも迅速な融資をし、更に利用者に余計な手数料を支払わせないことや融資にまつわる様々な諸問題を解決する手段として仮想通貨を用いた融資システムを開発しようとして立ち上げられたことから、Credは画期的と言えるのです。
Cred(クレド/LBA)の特徴

出典:Cred
Cred(クレド/LBA)の特徴は多いですが、その中でも特徴的と言えるものを4つ挙げていきます。
- 仮想通貨を担保に借金できる
- 独自の融資の仕組み
- 安全なシステム
- エコシステム
仮想通貨を担保に借金できる
仮想通貨を担保に借金できるという点は大きな特徴です。
これは仮想通貨を担保にして自分が希望する資産(米ドルや円などの法定通貨やビットコイン、アルトコインなどの仮想通貨)で融資を受けられるということです。
ここで活躍するのが自動取引のためのシステムであるスマートコントラクトで、Credにも実装されています。
「借り手の貸し手」「資産を保管するカストディアンと呼ばれる役割の組織」「保証人」の同意を得ると融資を受けられるというシンプルな審査や手続きによって融資が受けられます。
銀行口座の有無や仮想通貨以外の担保を必要としない仕組みのため、今までのような煩雑な融資の手続きが不要です。
独自の融資の仕組み
独自の融資の仕組みとして、下記のような特徴が挙げられます。
- Eウォレットと呼ばれる電子財布との紐づけ
- ブロックチェーン上で本人確認を行う身元確認や保証
※ブロックチェーン=改ざんできないという特徴を持つ - ステーブルコインを担保に利用できる
※ステープルコイン=米ドルなどの相場と連動している安定した価値の仮想通貨 - 指定した仮想通貨の取引所がカストディアンを務めている
これによって仮想通貨を担保にした融資が可能となっています。
安全なシステム
安全なシステムとして安全な利用に関する借入れ・返済・取引があります。
ネット上で申し込みと身元証明を実施
借入れに関して、利用者はネット上でスマホなどを使って申し込みをすることから手続きが始まります。
そして、ブロックチェーンを利用したKnow Your Customer(顧客確認)による身元証明を行います。
これは貸し手や保証人、カストディアンと言った関係者にも安全性を与えてくれます。(借りたい人間の身元が保証される)
AIの与信評価を元にローン条件が作成される
そして、AIで自動化された与信評価(特徴の一つ、与信評価フレームワーク)を元にローン条件が作成されます。
これにより、希望する資産での融資を受けることができます。
ここでは保証人や貸し手、カストディアンなども関わるため利用者も安全です。
数分程度で完結する
シンプルな手続きや審査で手続きが進行するため、場合によっては数分程度で完結します。
消費者金融や銀行系カードローンの利用よりもはるかに迅速に、法定通貨や仮想通貨を含めた様々な金融資産の融資を受けられるのです。
また、大きな金額であっても即日決定することもあるため、通常の融資に見られるような数週間の審査期間を待つことなく融資を受けられるため、とても便利な特徴です。
追加の担保への投資を最小限で抑えられる
また、スマートコントラクトにより、担保となる仮想通貨が大暴落を起こした時に、暴落による担保の被害を最小限に抑えた上で担保を追加で求める機能がついています。
担保としての対価を維持してくれるので、貸した側も安全ですし、追加の担保への投資を最小限で抑えられるため借りた側も過剰な追加投資を求められることがなく安全です。
エコシステム
最後のエコシステムですが、これは参加する人たちが相互的に動くことでみんなに利益が回るようにする仕組みです。
Credのプラットフォームを利用することによって、貸した側も借りた側も保証人も利益があるようにするというコンセプトです。
- 取引の手数料
- 貸す側を紹介した時の紹介料
- プロジェクトや提案の投票
これらをCredを利用して行うことによって、それを実現しようとしています。
仮想通貨であるCredは、これらの支払いや担保として利用されており、この4つの特徴がビットコインや他のアルトコインに見られない特徴と言えます。
ただし、似たコンセプトのローン系仮想通貨の競合としてSALTやETHLendなどがあることも知っておいて損はないでしょう。
Cred(クレド/LBA)に対する懸念点
そんなCredにも3つの懸念点があります。
- 同様の仕組みを実装したプロジェクトの存在
- 完全にはシステムが出来上がっていない
- 価格の下落が続いている
同様の仕組みを実装したプロジェクトの存在
仮想通貨を担保にした融資方法というのは非常に斬新で画期的なアイデアです。
そのため、多くのプロジェクトが同様の仕組みで立ち上げを行っているという懸念があります。
前の項目でお話ししたSALTやETHLendなどが代表的です。
今は時価総額でそれらを超えてはいますが、立ち上げて1年とはいえ、200位台を維持しているという状態では一度にこの分野で大きなシェアを取ることは難しいというのも懸念と言えます。
完全にはシステムが出来上がっていない
またシステムが完全にできていない点も懸念点です。
担保となる法定通貨も限られており、担保となる仮想通貨もまだまだ少ないというのが現状です。
これをホワイトペーパーの通りに実現していくには現状難しく、それが信用の低下につながる恐れがあります。
価格の下落が続いている
そして一番明瞭な懸念点となるのが、価格の下落が止まらないということです。
2019年7月現在も上場してからの価格に届くことなく、緩やかに下落を続けています。
この状態では本来のプロジェクトを実現するのは難しく、Cred自体の存在意義も問われかねません。
Cred(クレド/LBA)に対する評判・口コミ
ここからは、クレドに対する評価や口コミについて紹介していきます。
$LBA
投げ売られてるのが気になります🤔— ゆっちぇ (@IoT_programmer) 2019年7月1日
下落に関して投げ売り基調であることを嘆いています。
これを半分利食いして$LBA 狙おうとか考えてる
— 502MK (@yurusuka_0530) 2019年7月1日
将来性を期待して今が買いというニュアンスの評価をしています。
$LBA 巨大なA&Eのネックライン突破してる。この一月でBTC建て4倍以上か。ICOから握りっぱの身としては底で買ったやつ羨ましい、、
— meeeko (@Sp9336) 2019年4月10日
時々上がる相場が魅力的であるという評価をしています。
Cred(クレド/LBA)がバイナンスと提携したのはなぜ?
Credが取引高・登録者数が世界有数の海外の仮想通貨取引所であるバイナンスと提携した理由は、バイナンスで発行している仮想通貨のBNBコインを担保にできるようにしたというのが理由です。
2019.05.30 (Thu)
仮想通貨レンディングのCredとBinanceと提携
仮想通貨の貸し出しを行うスタートアップのCredはBinanceと提携したことを発表した。
これにあたり、CredのネイティブトークンのLBA tokenはBinance Chainに移管していくと発表している。
引用:BTCN
Credとしても流通量の増大や信用拡大につなげられるというメリットがあるほか、バイナンス側にもメリットがあります。
バイナンスは、仮想通貨・ブロックチェーン関連の起業支援や技術開発を行う「バイナンスラボ」を運営しておりその事業の一環として融資などの資金の支援を検討しています。
その資金の支援の手段としてCredの仕組みを使うのはメリットがあります。
このようにお互いにメリットがあることから両者の間で提携に動いたのです。
Cred(クレド/LBA)の将来性
Credの将来性は明るいと言えるでしょう。
確かに懸念も多いですが、
大手取引所であるバイナンスとの提携や取り扱いの仮想通貨を増やしている点、投資を積極的に受けている点、更にシステムに関して多くの企業が技術協力を行っている点、そして仕組み自体が画期的ということでプラス材料も多いからです。
より多くの法定通貨、より多くの仮想通貨を取り扱うことによって、今後大きく成長していくことが見込まれており、運営の怪しいいわゆる草コインとはこういった点で一線を画しているといえます。
Cred(クレド/LBA)が購入できるおすすめ取引所3選
Credが購入できるおすすめ取引所を3つ紹介していきます。
- Huobi
- OKEx
- 将来購入可能が確実なBinance
Huobi

出典:Huobi Global
Huobiはシンガポールの仮想通貨取引所で、現在Credが購入できる主要な取引所です。
とても利用しやすく購入しやすいのですが、日本向けのグローバルサイトでは購入できません。
OKEx

出典:OKEX
OKExはマルタに拠点を置く仮想通貨取引所でCredが購入できるおすすめ取引所です。
ここは2019年7月現在日本人が購入できる唯一の仮想通貨取引所となっており、それがお勧めの理由です。
Binance

出典:Binance
Binanceは先ほど紹介した世界最大級の仮想通貨取引所です。
2019年7月現在上場はしていませんが、提携を行ったことから将来確実に取引可能となります。
多彩な仮想通貨とのペアで為替取引が行えるため為替差益で利益を上げやすいという点でおすすめです。
Cred(クレド/LBA)のまとめ
Credは、融資の問題点に着目した仮想通貨であり、その仕組みとなるプラットフォームです。
Credによって、従来銀行口座を持っていない利用者や持てない利用者に対しても融資の枠組みを作ることが期待されています。
また審査もすぐに終わり、融資が開始されることから時間的な問題点も解消されており、その仕組みを維持しつつ借りる側も貸す側も安全性が保たれているという点が画期的な特徴となっています。
バイナンスとの提携なども好材料となっており、今後の見通しが明るい仮想通貨といえるでしょう。