仮想通貨のムーンの語源とは?ムーンした後価格はどうなる?

仮想通貨の専門用語が年々増えているため、意外と知らない言葉はまだまだ多いものですよね。

たまに仮想通貨のまとめサイトや専門サイトなどで勉強しようと思っても「なんだこの言葉は??」と一時停止してしまうことも度々起こります。

その仮想通貨の専門用語の一つに「ムーン」という言葉がありますが、この言葉もまだ知名度が低く、新しいアルトコインの一種かな?と思われてしまうかもしれません。

確かにムーンコインという仮想通貨はあるのですが、今回解説するものは「仮想通貨のムーン」という意味での「ムーン」になります

ちょっとややこしいかも知れませんが、アルトコインのムーンのことではありませんので、その意味でこちらの記事を見に来た方は訴求ポイントがずれますのでご注意ください。

では、まずは仮想通貨のムーンの意味とその語源などを紹介していきます。

仮想通貨のムーンの語源とは

仮想通貨のムーンには「価格の急騰」という意味があります。

特定の仮想通貨の価格が一時的に爆発的な上げ幅を見せた場合に用いられる言葉です。

過去にはビットコインなどの仮想通貨ではいく度か「ムーン」と呼ばれる価格の高騰があり、海外の人が「to the moon」などと言い始めスラング的な用語から広まりました。

ビットコインのムーンの他にもリップルやモナコイン、ファクトムコインなどでも過去にはムーンが起こっていて、仮想通貨の投資家などはツイッターを通して「ムーン」という言葉を多用しています。

ムーンの語源は月まで届きそうな勢いがある!という意味?

そもそもの「ムーン」の語源は「月まで届きそうな急騰!」という感情表現を一言で表したもので、先ほどの「to the moon」という意味からも分かります。

仮想通貨のヘビーユーザーのツイッターでは、期待を込めて使われているケースが多く「ムーンする仮想通貨教えて?」や「ムーンしますように!」といったようなつぶやきが見られます。

海外から派生した仮想通貨用語となりますが、最初に「ムーン」という表現を使った人はかなりロマンチックな表現で仮想通貨の高騰を表現したことになりますね。

三日月の形がチャートの急騰と似ているから?

その他にも「月の形」からも語源としてきていると提唱している人もいて、チャートの形が曲線的な形をしていることも「ムーン」という言葉の語源ともいわれています。

月は三日月型になると右上がりの曲線の形を描き、その形がチャートの急激な高騰の動きとよく似ているために「ムーン」と言われる語源の一つです。

ムーンが起きる理由

ムーンが「仮想通貨の価格が高騰する」という意味だということは先ほど紹介しましたが、ではどのような理由でそのムーンは起こるのでしょうか?

そもそもムーンというものは、どのぐらい価格が高騰すればムーンなのかという定義は決まっていませんが、最低でも10倍以上の価格の高騰がムーンと呼ばれ、人々が鼓舞するケースが多くなっています。

ムーンが起こるということは仮想通貨の価格が高騰するということですから、その理由はさまざまあります。

いくつかのポイントごとに分けて考えてみましょう。

仮想通貨の需要が高まるとムーンが起こる

株や法定通貨などでもそうですが、需要が高まれば価格は高騰します。

仮想通貨の場合でも同じことで、特定のアルトコインの需要が高まればそのアルトコインの価格は高騰します。

仮想通貨の需要が高まる要因では、法定通貨の価格や信用性の下落などが要因として考えられます。

ドルや円などへの不信感が高まれば、仮想通貨に乗り換える投資家も増えるのでそのため需要が高まりムーンが起こる理由にもなります。

仮想通貨の知識人の発言でのムーン

海外の仮想通貨に精通する著名人の発言も仮想通貨のムーンには大きく関わっています

過去には大手の銀行頭取などの仮想通貨への寛容な発言や将来的な仮想通貨の適用などを示唆する言葉が仮想通貨の価格にも影響したことがあります。

その他にもインフルエンサーと呼ばれている一般のSNSユーザーの発言などもムーンを起こす理由にもなり、世界的な仮想通貨のインフルエンサーがそこには関わっています。

例えば、ウィルス対策ソフト「McAfee」の創設者ジョン・マカフィー氏や、シリコンバレーでの起業家ロジャー・バー氏などがいます。

このようなインフルエンサーは仮想通貨において深く関わり合いがあり、SNS上での発言が仮想通貨の高騰つまりムーンに繋がります

世界の金融情勢によって起こる

仮想通貨の需要という意味では世界の金融情勢も大きく関係しており、その世界の金融情勢が大きく変動することによってムーンが起こる場合もあります

金融情勢が悪い国では、価格の変動が少ない外国通貨や物資に交換して資産を保有しようとします。

その時には金などが一般的な物資になっていましたが、今では仮想通貨に交換して資産を守ろうとする人々もいます。

そのため、世界の金融情勢が悪化する国が多くなると、仮想通貨の価格にも大きく影響を与えムーンが起こります。

過去にムーンが起きた代表的仮想通貨

ここでは過去にムーンが起きた代表的な仮想通貨を3つピックアップしていきます。

ピックアップした仮想通貨は、以下の3つです。

  • リップル
  • モナコイン
  • ファクトム

それぞれのムーンが起こった時期やその理由などを簡単に紹介していきます。

リップルがムーンした時期と理由

XRP(リップル/Ripple)

国際送金に強いリップルでは過去に何度かムーンが起こっていて、2017年5月には価格の高騰がおこり当時のチャートを見てみても三日月型のような形をしています。

リップルのチャート

出典:CoinMarketCap

この時期にリップルがムーンを起こした理由にはいくつかあり、まずは日本の大手銀行三菱UFJ銀行が実は大きく関わっていました。

三菱UFJ銀行はリップルを世界の銀行間でのルール作りを主導する連合Global Payments Steering Group(GPSG)という連合に入り、それをきっかけに徐々にリップルの価格が徐々に高騰しました。

株式会社三菱東京 UFJ 銀行(頭取 小山田おやまだ隆たかし)は、今般、ブロックチェーン関連技術を応用したクロスボーダーでのリアルタイム送金等の実現に向け、米国 Ripple 社が主催するグローバルなコンソーシアムである Global Payments Steering Group(以下、GPSG)に参加することを決定いたしました。

GPSGは、多くの金融機関がRipple社のソフトウェアをスムーズに導入し利用開始できるよう、基本となる標準ルールを策定し、ネットワーク普及に繋げることを目的に発足したコンソーシアムです。

当行は GPSG よりアジア初の参加行として、既に参加する Bank of America Merrill Lynch、Santander、Standard Chartered、Westpac Banking Corporation、Royal Bank of Canada、CIBC とともにGPSG の活動に参画してまいります

引用:米国 Ripple 社主催のグローバル銀行間コンソーシアム「Global Payments Steering Group」への参加について

その他の理由では、イギリスの中央銀行の「イングランド銀行」とリップルの発行会社の「Ripple.inc」が提携したこともリップルの高騰に繋がった理由でもあります。

イングランド銀行(Bank of England)は、イギリスの中央銀行です(正式名称は「Governor and Company of the Bank of England」)。イングランド銀行は、2017年3月に Global RTGS 向けのブロックチェーンの実証実験にリップルを採用することを発表し、同年7月にリップル社との共同実験の結果と次世代RTGSの計画概要を発表しました。

引用:gtgox.com

イギリスの中央銀行と言えば世界をリードする銀行とも言われていて、その中央銀行が提携したことはリップルの価格に影響することは必然的なことです。

さらにリップルのロックアップという資産の凍結も同じような時期に発表されたこともあり、上記のような金融機関の巻き込みと安定供給による管理によってリップルのムーンが起こりました

モナコインがムーンした時期と理由

MonaCoin(モナコイン/MONA)

2チャンネルから誕生した仮想通貨のモナコインですが、過去にムーンが起きおいて2017年5月には2週間で価格が約14倍にまで高騰した事実があります。

モナコインのムーン

出典:CoinMarketCap

その理由としてはさまざまな理由が考えられますが、最も有力なものでは「認知度」の上昇が関係していると言われています。

日本初の仮想通貨ということもあり認知度が上昇したことで多くの日本人が購入し、それが発端となり一気に高騰したとも考えられています。

その他にも、ビットフライヤーがモナコインの取引を開始したことや外国人がモナコインを購入したことなどのさまざまな要因が重なりその結果、短期間でのムーンとなりました

ファクトムがムーンした時期と理由

Factom(ファクトム/FCT)

ドキュメントデータをプラットフォームに置くアメリカ生まれの仮想通貨ファクトム(正式名称はファクトイド)では、2017年の4月~6月にかけて急激な高騰を起こしムーンと呼ばれる状態にまでなりました

ファクトムのチャート

出典:

この時期のファクトムのムーンが起こった理由は、「Factom」が開発した「ファクトムハーモニー」と呼ばれる、住宅ローンの管理プラットフォームが大きな関わりを持っています。

ファクトムハーモニーは住宅ローンでの公的な書類管理などをすることに優れていて、その情報が市場に流れたことで仮想通貨のファクトムの価格にも影響を与えムーンを引き起こさせました。

ムーンした後のチャートはどうなる?

多くの仮想通貨のムーンした後のチャートを見てみるとかなり急速な下落をしています。

上昇していた時期も急速に上昇しますが、下落するスピードもかなりの速さで元の価格まで戻っていことが分かります。

かつてに日本のバブル景気のような株式のチャートの様にも似ています。

ムーンした後に急激な下落をするのはいくつか考えられますが、一番に考えられることは投資家による利益還元が考えられます。

当たり前ですが、ムーンした仮想通貨はそのまま上昇し続けることはなく、利益を出したい投資家にしてみればある程度の上昇した時点で売却したいと考えます。

また、ムーンが起こっているときは人々の感情や購買意欲なども刺激されているので、上昇のピークをすぎて一度下落してしまうと雪崩式に下降してしまうのもムーンの特徴です。

その他の特徴ではムーンでの急激な下落での下げ止まりは、高騰前の価格よりもやや高い価格で止まっていることも多く見受けられます。

そのため、ムーンが起こる前から仮想通貨を保有していた人にとっては含み損が出ることがなく、かなりのメリットになります。

仮想通貨ムーンのまとめ

仮想通貨のムーンについて紹介していきましたが、ムーンはどのようなタイミングで起こるのか予想しづらく、明日にでも起こるかもしれない現象です

ムーンを予想するのは難しいかも知れませんが、日々のニュースや仮想通貨への知識を少しずつ身に着けることでムーンの前兆や前触れなども人より早く察知することができるでしょう。

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