
仮想通貨の基幹技術の一つに分散型の台帳、ブロックチェーンと呼ばれるものがあります。
この技術を利用して様々なアプリが開発されており、それらはDAppsと呼ばれ多くの場面で利用され始めているのが現状です。
そのDAppsの中でもゲームに応用されたものも少なくありません。
今回紹介するGods Unchained(ゴットアンチェインド)もその一つです。
この記事では、そんなGods Unchainedについてその特徴や始め方、遊び方についてまとめました。
これを読めばきっと、徐々に話題になりつつあるDAppsのカードゲームGods Unchainedについてより多くのことを知ることができるのではないでしょうか。
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)のwiki的基本情報
ゲーム名 | Gods Unchained(ゴッド アンチェインド) |
公式HP | https://godsunchained.com/ |
@GodsUnchained | |
- | |
r/GodsUnchained | |
TelegramID | - |
YouTube | - |
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)とは
Gods Unchainedとは、仮想通貨のブロックチェーン技術を利用したDAppsで初めてのeスポーツとなったトレーディングカードゲーム(TCG)です。
従来からある実在するカードゲーム「Hearthstone(ハースストーン)」「MTG(マジック:ザ・ギャザリング)」「Faeria(フェアリア)」の特徴や欠点を活かしデザインされたものとなっており、イーサリアムのブロックチェーンを利用しているため安定して楽しめるカードゲームに仕上がっています。
多くのDAppsのゲームがブラウザ上で動くものとなっていますが、Gods Unchainedは独立したアプリとなっており、カードゲームでありながらブラウザゲームでは再現できない高度な内容となっています(カード購入はブラウザ上で行われます)。
この分散型の技術を用いた斬新なカードゲームは、オーストラリアのシドニーにあるImmutable社によって作られており、同社はDAppsの技術を生かして更なるゲーム開発を行うとしています。
ただ、現状としてはこのGods Unchainedに対して注力しており、現在β版であるGods Unchainedを本格始動させるための開発を行っている状況です。
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)の特徴
Gods Unchainedの特徴は4つあります。
それはDAppsであること、カードゲームであること、世界選手権を予定していること、MetaMaskに対応しているということです。
DAppsである
DAppsとは分散型アプリケーションのことで、Gods Unchainedはイーサリアムのブロックチェーンを利用して遊べるゲームになっています。
従来のネットゲームでは運営がカードなどを保有し、キャンペーンなどの販促や運営の都合で自由にサービスの変更ができましたが、分散型のアプリケーションにすることで購入したアイテムやゲームをプレイして得た戦利品は100%ユーザーの所有物になるといったユーザーが主体の形態となっています。
そのため、運営会社の事情でアイテムを没収されたり、あるいは急な仕様変更で購入したカードが無駄になるといったデメリットを解消しています。
カードゲームである
分散型ゲームに関連してGods Unchainedはカードゲームという特徴もあります。
カードゲームはDAppsとの親和性が高いという特徴がありますが、従来のオンラインカードゲームではカードが運営会社の所有となっています。
例えば、オンライン上のカードを購入した場合、厳密には購入したカードはユーザーが所有しているのではなく、会社が所有しているものをユーザーに貸し出しているという形式になります。
そのため、様々な規約で交換などの制約を与えたりしていましたが、分散型カードゲームにすることでカードの売買を自由にできるうえ、買った後は自分の自由に利用できると言うメリットを生み出しました。
また、賞金や報酬は全て自分のものになるため、賞金を懸けたeスポーツをオンライン上で実施することも可能です。
世界選手権を予定している
世界選手権を予定しているのも特徴です。
DAppsでは様々なゲームがリリースされていますが、これまではネットのイベントで小規模な大会を開く程度でした。
しかし、Gods Unchainedは収益の一部をプールして賞金にし、数千万円以上の賞金を懸けた大規模な選手権を予定しています。
これはeスポーツの大会の規模としてもかなり大きなものとなっており期待されているのです。
MetaMaskに対応している
MetaMaskは、ブラウザ(※)に内蔵できる仮想通貨ウォレットで、通常の状態でも多くのウォレットと同じように使用できるものとなっています。
特に、Gods UnchainedはMetaMaskとの親和性が高く、使用する通貨のイーサリアム以外にもカードの購入、ログイン、ゲームアイテムの保管をすることを可能としているという特徴があります。
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)の始め方
ここからは、Gods Unchainedの始め方について見ていきましょう。
- ウォレットと仮想通貨のイーサリアムを用意
- Gods Unchainedの公式サイトでアカウントを作成
(メールアドレス・任意のユーザー名・パスワード設定・自分のETHアドレスとアカウントの紐づけ) - Launcherのダウンロード
- 公式サイトで「GET PACKS」をクリック
「GET PACK」をクリックすると、カードが入ったパックを購入することができるので購入します。
サイト下にある「ACTIVATE」をクリックし、開封したいパックの下にある「REDEEM」をクリックし、トランザクションを送信します。
この手続きを行った後、「OPEN CARDS」を選びカード開封を行って準備完了です。
30枚からなるデッキを作ってゲームに参加することで始めることができます。
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)の遊び方
続いて、遊び方について説明していきます。
Gods Unchainedでは、1対1で行われカードを使って攻撃し、先に相手のライフをゼロにしたら勝ちです。
この流れとして以下の順番で遊んでいきます。
- ゲーム開始:
4種類のゴッドパワーの中から1つを選択 - ターンの開始:
カードを引き、マナが毎ターン最大値まで回復します。 - マナ・コストを消費して攻撃:
カードの左上の青字(マナ・コスト)を消費し攻撃していきます。
この時、クリーチャーの召喚や魔法の使用を行うことで相手の妨害や攻撃を行います。 - ターン終了:
一通りのことを終えたらターンを終了させます。
そして相手のターンになり、攻撃に備えます。
1〜4を繰り返し、相手かこちらのライフがゼロになったらゲームが終わります。
このように実際のカードゲームのような流れで遊ぶことができます。
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)を使用する際の注意点
Gods Unchainedの注意点は、イーサリアムがないとプレイできない点、正式版ではない点、そして日本語対応になっていない点です。
イーサリアムがないとプレイできない
Gods Unchainedはブロックチェーンを応用したゲームとなっています。
そのため、イーサリアムのアドレスを持っていないとプレイできません。
しかし、課金に関しては最初のデッキを購入するとき以外は任意なので、そこまでお金がかからないという特徴もあります。
ただし、クレジットカードでカードを購入できず、あくまでイーサリアムの決済になるという点には注意してください。
正式版ではない
正式版ではないという点も注意です。
現在のGods Unchainedはあくまでβ版なので、不測の事態が起こる可能性があるだけでなく、目玉のカードトレーディングや売買が行われていないという点にも注意が必要です。
日本語対応になっていない
Gods Unchainedは、日本語に対応していません。
そのため、手続きやコミュニケーションなどは英語で行う必要があります。
今後の普及によっては対応する可能性もありますが、現状は英語でのやり取りが必要になります。
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)に対する評判・口コミ
Gods Unchainedに対する評判や口コミをまとめました。
Twitter上で話題になっているツイートや評判と思える意見を3つ紹介します。
Gods Unchained 宝箱1個買って開けてみたら、世界で144枚しかないカードが1枚入ってた。あとでスクショ載せよっと!
— 銭MOON@BlockChainGamer (@MOON87509752) 2019年10月25日
激レアカードは全世界でも144枚しかありません。
Note to new #GodsUnchained players. NEVER GIVE OUT YOUR PRIVATE KEYS. I just received this phishing via one of my emails.
If you are in the GU community please consider retweeting, as new players might not fully understand that by owning their cards, they are phishing targets. pic.twitter.com/h305Ta0O8x
— BourneGaming (@bourne_gaming) 2019年10月25日
フィッシング詐欺があることを警告しています。
Try playing Gods Unchained. It's in beta, but the decks are a lot simpler
— Arkana (@DestroyedArkana) 2019年10月25日
β版でも楽しめるといっています。
Gods Unchainedは全世界で行われているカードゲームという特徴から、激レアのカードも全世界にたった100枚と少々しか存在しないなど、β版でありながらかなり奥深いものとなっています。
ただしネットでつながっているため、フィッシング詐欺の標的にもなりやすくなっており、そういった点には注意しなければいけません。
GodsUnchained(ゴッドアンチェインド)のまとめ
Gods Unchainedはブロックチェーンを利用したカードゲームです。
本格的なシステムや世界選手権の開催などeスポーツも視野に入れたものとなっています。
しかし、2019年10月現在はβ版のリリースにとどまっており、様々な制約もあるのが実情です。
今後の正式版のリリースに期待しましょう。