イーサリアムの保有者

イーサリアムは人気の高い仮想通貨であり、世界中の取引所で取引されています。

この通貨が注目を集める理由は、「スマートコントラクト」など優れた機能を備えた分散型アプリケーションプラットフォームという点に特徴があるからです。

この分散型アプリケーションによって、中央管理者を通さずに安定したシステム運営を可能にしています。

厳密には、イーサリアムという名称は分散型プラットフォームを指しており、このプラットフォームの中で行われる取引に使用される通貨を「イーサ」と呼んでいます。

イーサリアムが実装するスマートコントラクトには、契約内容を自動で実行するシステムがあり、取引のスピード化や低コスト化の実現を可能にするため、イーサリアムの大きなメリットとなっています。

この記事では、そんなイーサリアムを保有する人たちにはどのような特徴があるのか、そしてイーサリアムのメリットやデメリット、将来性についても詳しく解説していきます。

イーサリアムの保有者は上位33%に独占されている?

イーサリアムの保有者は上位33%に独占されている?

イーサリアムについては、チェイナリシス(Chainalysis)という企業が供給量についてのレポートを発表しています。

その中においては、イーサリアムの33%が大口投資家によって保有されている現状が述べられています。

大口投資家とは別名「クジラ」とも呼ばれ、個人で大金を動かせる人、企業や投資関連のサービス事業などがその実態と考えられます。

大口投資家の数そのものは一般投資家に比べて少数ですが、大きな金額を動かすことができるため、その動向は仮想通貨の価格に大きな影響を及ぼします。

市場においては、大口投資家の売買によって価格の大幅な高騰や下落を引き起こす要因になることがあります。

大口投資家がイーサリアムに与える影響はどれくらい

大口投資家がイーサリアムに与える影響はどれくらい

チェイナリシスのレポートでは、大口投資家が保有するイーサリアムは頻繁に動くことはないと述べています。

イーサリアムのクジラ(一部の大口投資家)がイーサリアム価格に与える影響はほとんどないというリポートを発表した。ビットコインやイーサリアムの価格を巡っては、しばしばクジラが動かしていると見られてきた。

チェイナリシスは、クジラをトップ500のイーサリアム(ETH)保有者と定義。そのうち「個人のクジラ」は376で、全体に占める彼らの保有量の割合は2019年5月1日時点で33%と、2016年の47%から大幅に減少していると指摘した。

引用:コインテレグラフ

しかし同時に、大きな売却による価格変動の可能性も指摘しています。

大口投資家が将来のイーサリアムの価格上昇に期待してそのまま保有し続けるなら、イーサリアムの価格に及ぼす影響は少ないと考えられます。

同社のレポートでは、イーサリアムの大口投資家はトランザクションの7%しか占めていない点も指摘しています。

しかし一方で、大口投資家がイーサリアムを一斉に売却するような事態になれば、価格は大幅に下落する可能性も秘めています。

仮想通貨市場は、基軸通貨であるビットコインの価格によって大きく変動します。

イーサリアムのようなアルトコインも、仮想通貨市場全体の動きに大きな影響を受けるため、イーサリアム自体の動向に配慮するとともに、特にビットコインの動向についての注意が必要です。

イーサリアム創業者ヴィタリック氏はETH以外に仮想通貨をどれくらい保有している?

Vitalik Buterin

出典:COINGEEK

イーサリアムは、エンジニアであるヴィタリック・ブテリン氏によって開発され誕生した仮想通貨です。

彼は自分自身が保有する仮想通貨について、情報を公開しています。

それによれば、彼の仮想通貨資産の9割はイーサリアムで保有していますが、一方で、他の仮想通貨も資産の一部ではあるものの所持しています。

銘柄としては、

  • ビットコインキャッシュ
  • ビットコイン
  • ドージコイン
  • ジーキャッシュ
  • カイバーネットワーク
  • オミセゴー
  • メイカー
  • オーガ

の各通貨です。

・イーサリアムのエコシステムでないトークン:ビットコインキャッシュ (BCH)、ビットコイン(BTC)、ドージコイン(DOGE)、ジーキャッシュ(ZEC)<自身が持つETHの価値の10%

・ETHのエコシステムでないトークン:カイバー(KNC)、メーカー(MKR)、オミセゴー(OMG)、オーガー(REP)<自身が持つETHの価値の10%

・(ブロックチェーン研究開発の)Clearmaticsと(プライバシーにフォーカスする)Starkwareの株を大量に保有。

・イーサリアム財団の給料以外、過去12カ月の収入にはトークンへのアドバイス料が含まれる。

・非金銭的な関わり:上記のプロジェクトに代表されるエコシステム、トークンを発行しないイーサリアムの組織(Plasma Group,、EthGlobal,、EDCON)とトークンを発行しないイーサリアム以外の組織(主に暗号学と経済学者の集団)における友達との関係

引用:コインテレグラフ

これらの総額は、彼が所有するイーサリアムの価値の1割程度になっています。

また、ブロックチェーン関連企業の株式も保有していることを明かしています。

気になる点は、ヴィタリック・ブテリン氏が保有している多額のイーサリアムですが、彼自身によれば過去においても保有しているイーサリアムは、全流通量の0.9%超えたことがないということです。

イーサリアムに対する懸念点

イーサリアムに対する懸念点

将来性が有望とされるイーサリアムも、その価値に影響を与える懸念が指摘されることもあります。

3つの点から懸念点を挙げてみます。

スケーラビリティ問題についての懸念

イーサリアムは、スケーラビリティ問題が指摘されることがあります。

スケーラビリティ問題とは、イーサリアムの利用が拡大していく中で、取引システムが不安定になるのではないかという懸念です。

膨大な取引によって処理スピードが遅くなると、高速処理というイーサリアムのメリットに大きな障害が発生する可能性があります。

処理スピードが遅延すれば、マイニングを行う際のコストも大きくなるため、ユーザーの手数料高騰につながる懸念もあります。

イーサリアムは、アップデートを行うことでこの懸念に対する解決を図っており、今後も新しいアップデートが計画されています。

セキュリティに対する懸念

イーサリアムのプラットフォームを利用したサービスで、ハッキング被害が起こったケースがあります。

このことによりイーサリアムのセキュリティについて大きな疑念が生じました。

イーサリアムは仕様変更によってこの問題に対処しましたが、イーサリアムのコミュニティ内で意見が対立し、結果的に「イーサリアム」と「イーサリアムクラシック」に分裂する事態が発生しました。

セキュリティに対する疑念は薄らいでいるものの、まだ不安を持つ投資家も存在します。

ICOの規制に対する懸念

ICOの規制に対する懸念

ICOとは、資金調達を目的として、企業や団体などがトークンと呼ばれる独自の仮想通貨を発行することです。

その企業や団体の将来性や新技術に期待する人々が出資することで、資金調達が可能になります。

一方で、詐欺まがいのICOが発生するようになったため、これを規制する動きも出てきています。

イーサリアムとの関連性については、出資者はまずイーサリアムを購入して、それをトークンと交換するのが一般的になっている点です。

このことにより、ICOの規制が本格化すればイーサリアムの利用範囲の縮小が予想され、価格下落の要因になる可能性があります。

イーサリアムを保有するメリット

イーサリアムを保有するメリット

イーサリアムの価格が上昇すれば、もちろんイーサリアムを保有している人にとっては大きな利益になります。

イーサリアムを保有するメリットについて、ここでは3つ記述します。

大型アップデートによって価格上昇の期待ができる

イーサリアムは、4つの大きなアップデートを計画している、既に終了しているものもあります。

最終段階として「セレニティ」と呼ばれるアップデートが計画されており、時期は未定であるものの、大きな注目を集めています。

セレニティによるマイニング方式の変更によって、より効率的なマイニングが可能になります

過去においても、アップデートが影響を与えて価格が上昇した経緯があり、今後もその可能性があります。

具体的なアップデートの時期が明確になれば、その時期に向かって価格が上昇する期待もできます。

通貨の半減期がないため価格が安定しやすい

イーサリアムには通貨の発行上限がなく、半減期が存在しません

例えば、ビットコインでは通貨の発行上限が決まっており、供給量を抑えるために新規発行の通貨が減少する半減期を設けています。

半減期があることでインフレ発生を防ぐメリットがありますが、一方でマイニング報酬が減るデメリットもあります。

半減期によって通貨の供給量が減れば、通貨に対する価値が上がり、価格の急激な上昇につながる可能性が考えられます。

一方で、価格の急激な上昇の後は急激な下落を招くような事態も考えられ、安定しない相場になるリスクがあります。

しかし、イーサリアムのように半減期が存在しない場合は、安定した価格推移を保ちやすくなるメリットがあります。

多くの有名企業がイーサリアムの可能性に期待している

多くの有力企業がイーサリアムに期待していることは、「エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)」と呼ばれる組織が存在することでも示されています。

この組織は、イーサリアムのビジネス活用について研究している集団です。

非常に多くの企業が参加しており、世界的な超巨大企業も名を連ねています。

このことによって、今後イーサリアムがビジネス上で大きな影響力を有するようになれば、価格上昇につながる期待もできます。

イーサリアムの将来性

イーサリアムの将来性

イーサリアムは、スマートコントラクトや高速処理など、非常に優れた機能を備えている仮想通貨です。

その機能はビットコインを上回るものであり、新たな基軸通貨となり得る可能性を指摘している人もいます。

また、多くの世界的な企業がイーサリアムの機能性に注目している点も大きなメリットです。

今後において、世界的な規模でイーサリアムの実用が広がる可能性もあり、価格上昇の可能性について言及する声も多く聞かれます。

一方で、イーサリアムの高い機能性が、実際の価格として反映されているとは言い難い面も存在します。

2017年に急激に上昇した価格も、2018年には大きく下落し、イーサリアムや仮想通貨の将来性に対して不安を持つ投資家も多くなりました。

将来的に有望である通貨としての存在感に変わりありませんが、他にライバルとなるような仮想通貨も誕生しており、仮想通貨全体の状況によってイーサリアムの通貨としての価値も変動する場合もあるでしょう。

まとめ

イーサリアムの時価総額はビットコインに次いで第2位をキープしています。

イーサリアムは世界の取引を変革する可能性がある機能性の高い仮想通貨であり、多くの投資家から注目を集めています。

多額のイーサリアムを保有する大口投資家が、そのまま通貨を保有し続けるか、何かのきっかけで売却するかについては仮想通貨市場の状況によっても変わってくるでしょう。

イーサリアム自体は信頼性の高い仮想通貨なので、これからも安定した期待感を集める通貨として存在していくものと考えられます。

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