イーサリアムは何に使える?0.15ETHだけでトークン作れるの!?

イーサリアムやビットコインなどの仮想通貨と聞くと、株と同じように価値が上下することでの投資的な意味合いを強くイメージする方も少なくないでしょう。

しかし、仮想通貨業界が成熟していくことによってビジネスに役立つ技術なども登場しており、以前よりも多様性があるものへと変化しています。

そこでこの記事では、イーサリアムの技術的な部分に着目し、イーサリアムの使い道に繋がる情報を紹介していきます。

イーサリアムは何に使える?

イーサリアムは何に使える?

イーサリアムと聞くと、仮想通貨としての価値が高い有名な銘柄という漠然としたイメージはあっても、専門的な用語についての詳細や活用方法までは分からないという人が少なくないでしょう。

そこで、まずはイーサリアムの使い道に繋がる情報について紹介していきます。

独自トークンを発行できる

イーサリアムでは、Token Factory(トークン ファクトリー)というトークン作成サービスがリリースさており、プログラミングの知識がなくても独自トークンを発行することが可能となっています。

Token Factoryで独自トークンを発行する際には手数料として0.15ETHが必要となっています。

そのため、トークン作成サービスを利用する場合は、仮想通貨取引所にて事前にイーサリアムを購入しておいく必要があります。

スマートコントラクトとは

スマートコントラクトという英語を直訳すると「賢い契約」となりますが、イーサリアムにおいてのスマートコントラクトのスマートは「自動化」という意味で考えたほうが分かりやすく、「契約の自動化」のことを指します。

このスマートコントラクトにおける契約とは、書面で作成された契約のみが対象ではなく、取引における行動全般を指しており、あらゆる契約行動をプログラム化して自動的に実行するものとなっています。

そもそもスマートコントラクトとは、1994年にNick Szabo(ニック サボ)という法学・暗号学者によって初めて提唱されました。

契約を自動化することによって契約の相手を信用する必要がなくなり、コストの削減が見込めることをビットコインより以前に提唱していました。

DAOとは

DAOとは、オブジェクト指向のプログラミングで用いられることが多い典型的なオブジェクトの設計パターンの一つとなっており、データベースなどに保存しておくための仕組みやシステムに対する操作を実装したオブジェクトのことを指します。

そんなDAOは、プログラムからデータベースのシステムなどデータの永続化機構に対するデータを保存するだけではなく、読み出しや修正・削除などを行うための抽象的なシンターフェースを提供し、データベースサイドの詳細な実装や利用方法の違いを隠蔽します。

このDAOによって、プログラム中のデータアクセスに関する部分をビジネスロジックなどから分離することにより、DAO以外の部分がデータ変更や修正による影響を受けないようにすることが可能となります。

dAppsとは

dAppsとは、Decentralized Applications(ディセントゥラリゼイション アプリケーション)の略称です。

簡潔に言うと、ブロックチェーンを用いた非中央集権的な分散型アプリケーションのことを指し、dAppsの定義としては3つの要件を満たす必要があります。

1つ目の要件

1つ目はアプリケーションがオープンソースであること、またオペレーションは自動な中央のコントロール主体を持たないこと、さらにトークン、データ、レコードなどに暗号化されて分散化されたブロックチェーンを利用していることとなっています。

2つ目の要件

2つ目は、オープンに流通が可能な暗号トークンを持っていて、アプリケーションを利用する際にトークンを利用していることとなっています。

その際、参加者にはトークンによって報酬が支払われることとなっています。

3つ目の要件

3つ目は、ユーザーやマーケットからの改善要請によってプロトコルを改善していることとなっており、この改善はユーザーのコンセンサスによるものです。

以上の3つの要件を満たすものが完全なdAppsとして定義されます。

イーサリアムの技術が使えわれている代表例

イーサリアムの技術が使えわれている代表例

イーサリアムの技術は、仮想通貨としての価値を高めるためだけではなく、企業や個人を支える役割の一端を担っている技術もあります。

そこで、ここからはイーサリアムの技術が使われている事例を紹介していきます。

分散型アプリケーションプラットフォーム

イーサリアムの技術の大きな特徴は、アプリケーション作成のプラットフォームであることです。

イーサリアムの設計理念が「ブロックチェーンを利用した柔軟性のあるアプリケーション作成プラットフォーム」であり、これによって誰でもアプリケーションを作成することができるようになります。

このことから、イーサリアムのことを「ワールドコンピューター」と呼び、ビットコインのブロックチェーンを用いてアプリケーションを作成することも可能となっています。

ただし、決済を主軸としているビットコインのブロックチェーンと比較すると、イーサリアムのほうが柔軟性がある設計となっています。

イーサリアムは、幅広いアプリケーションを作成することが可能となっており、チューリングが完全なプラットフォームを目指しているため、利用する用途が限定的なビットコインとは対照的な性質を持っています

スマートコントラクトの提供

イーサリアムが提供している機能の中で、オンライン上の効率的な合意システムであるスマートコントラクトがあります。

スマートコントラクトは、取引で行われる契約の内容をブロックチェーンに記録し、その契約を自動的に実行することが可能なシステムとなっています。

取引が成立した時点で第三者に頼る必要がなくなる

今までであれば、契約書を交わして契約の証拠として履行を容認する必要があり、仮に契約が履行されなければ契約書を証拠として裁判を起こして裁判所の判決によって契約の履行を求めることができるという仕組みでした。

これらの作業は時間と費用がかかってしまいますが、スマートコントラクトを利用することによって、取引が成立した段階で第三機関に頼る必要がなくなるのです。

契約は自動執行され、改ざんするのは極めて難しい

また、スマートコントラクトの優れたポイントは、中央管理者を介すことなく契約の内容を自動的に執行される点です。

契約の内容はブロックチェーンに記録されますが、このブロックチェーンの特性として不特定多数のコンピューターやサーバー上にデータが記録されるため、改ざんするのが極めて難しいことが利点の一つとなっています。

低コストで契約の管理や実行ができる

従来は、契約での不正を防止するために裁判所が中央管理者として情報を守っています。

しかし、スマートコントラクトではその必要がなく、不特定多数の人の目にさらされる分散型の情報を管理するセキュリティーが担保されます。

そのため、契約者の捺印や署名をもらう手間もかかりませんし、低コストで契約の管理や実行を行うことが可能となるのです。

イーサリアムによるEEAの推進プロジェクト

EEAとは、Enterprise Ethereum Alliance(エンタープライズ イーサリアム アライアンス)の略称です。

ビジネスのためのアプリケーション作成を推進するプロジェクトのことを指す呼称で、2017年10月の時点で500以上の技術者や企業が参加しています。

このEEAは、イーサリアム財団というイーサリアムが開発資金を管理する非営利団体が商標を持っており、製品を作成するのではなくてオープンソースプロジェクトとして、参加団体がイーサリアムを利用してアプリケーションを作成するためのサポートを実施しています。

また、イーサリアムではEE(Enterprise Ethereum)という企業向けのブロックチェーンプラットフォームが公開されており、企業が活用するアプリケーションを構築し、システムの更新の対応やサポートを行っています。

このプロジェクトは、EEA自体が何かを生み出しているわけではありませんが、プロジェクトを推進することによって、イーサリアム自体が世界のコンピュータとしての役割を担うためにの促進活動という意味合いがあると考えられます。

イーサリアムの将来性

イーサリアムの将来性

今後はますますイーサリアムの注目度が増していく

イーサリアムを活用したアプリケーションが次々と誕生しており、多くの団体がイーサリアムを活用したアプリケーションを発表しています。

このことにより、ICOで資金集めをするケースも増加しています。

また、大企業もイーサリアムを活用したプロジェクト開発を進めているため、今後もイーサリアムに対する注目度が増していくことが推測されます。

日本では金融業界を中心に変革が起こる可能性がある

日本においては、イーサリアムのスマートコントラクトが金融業界を中心にビジネスを変革させる可能性があると認識されています。

デリバティブ契約や不動産の登記などの契約を伴う取引活動全般において、イーサリアムのスマートコントラクトの活用が検討されています。

この動きは、取引のプロセスを自動化することによるコスト削減やセキュリティーの向上に期待が持てるためであり、将来的には中央機関や金融機関などを介さずに企業や個人で取引全般が可能になることが期待されているからです。

これらの期待感がイーサリアムの価値を高めることに繋がっていると考えられますし、大企業が活用することによって安定感を感じることもできますので、そういった意味ではイーサリアムの将来性は大いに期待することができます。

まとめ

この記事では、イーサリアムに関する投資的な側面以外の情報を紹介してきました。

イーサリアムが関わる活用方法は企業に役立つだけではなく、個人としての使い道もあり、これらの活動が投資的な価値を高める結果にも繋がってきます。

イーサリアムの今後を推測するためにも、様々な動向に注視していきましょう。

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