
2019年4月あたりからビットコインの価格が上昇し始め、盛り上がりを取り戻しつつある仮想通貨界。
ビットコインの価格が上がると、仮想通貨全体への注目度が上昇。
注目度が上がってくると、ビットコインにまつわる様々な作品や商品も注目を集めます。
ビットコインにまつわる作品の一つとして映画があります。
仮想通貨やビットコインを題材とした映画は、まだそれほど多くはありませんが、今後ビットコインの価格が上がるにつれて注目を集める可能性は高いです。
ビットコインの価格や、仮想通貨界に活気が戻ってきたことで、ビットコインを題材とした映画が増えるかもしれません。
今回はすでに公開されている映画を中心に、ビットコインを題材にしたもの、ビットコインが登場する映画をご紹介します。
仮想通貨を別の視点で楽しむきっかけとなってもらえたら幸いです。
ビットコインを取り扱う映画9選
早速ビットコインを扱っている映画を見ていきましょう。
どんな映画があるのか、どんなストーリーでビットコインが登場するのか、映画の概要に触れながら紹介していきます。
ビットコインや仮想通貨初心者でも楽しめるものもありますので、気になる映画がないかチェックしてみてください。
Banking on Bitcoin(仮想通貨ビットコイン)

出典:IMDb
ビットコインの始まりから発展までを描いたドキュメンタリー映画の「Banking on Bitcoin」。
ビットコインの初期開発の部分から、どのようにして世の中に広まっていったのか。
また、かつて発生したMt.Gox(マウントゴックス)の事件や、ビットコインを主軸として取引を行っていた闇市場のサイト「シルクロード」のなどの歴史的事件も登場します。
ビットコインだけでなく、ビットコインを取り巻く歴史的出来事にも触れることができるため、初心者でもビットコインの理解度を深めながら楽しめる作品です。
また、非中央集権を推し進めるビットコインの登場で、銀行や規制当局との関係性や苦悩も描かれています。
2008年に起きた金融危機に焦点を当てており、今後の金融のあり方についての描写も。
技術に興味があったり、ビットコインを取り巻く環境がどのように変化してきたのかを理解したい人におすすめです。
DEEP WEB

出典:DEEP WEB
2015年に公開されたドキュメンタリー映画で、ビットコインを使った犯罪、オンライン闇市場「シルクロード」をテーマに扱っています。
ビットコインの歴史の中でも大きな事件となった「シルクロード」ですが、デジタル犯罪の内側を描いているとあって、事件ものやサスペンスものが好きな人にはおすすめの映画です。
2019年現在では、時代がやや違いますが、仮想通貨界でもハッキング事件など、デジタル犯罪は依然として注目されているジャンルでもあります。
シルクロードという闇市場や、FBIが追い続ける張り巡られたウェブの闇に潜むサイト創設者の素顔とは。
ビットコインという存在を犯罪者側の視点、捜査側の視点で楽しむことができる作品となっています。
The Rise and Rise of Bitcoin
ビットコインの歴史を紐解いていくドキュメンタリー映画の「The Rise and Rise of Bitcoin」。
主人公のプログラマーであるダニエルは、結婚し男の子3人の子どもを持つ父親です。
忙しい生活を送っていますが、多くの時間を使ってビットコインに積極的に関わることに。
2011年にビットコインを発見したことで、仮想通貨への愛とこだわりが生まれ、ビットコインの可能性を探求していくというストーリー。
ビットコインを通じて見えるデジタル通貨の世界や、社会的・政治的にどのような影響を与えていくのかを考えながら物語を楽しむことができます。
ビットコインという単体で見るのではなく、ビットコインなどの仮想通貨が世の中に与える影響として見ることができるため、今後の未来を考える上でも参考に。
良い点だけでなく、資金洗浄(マネーロンダリング)や違法麻薬取引などのビットコインのダークサイドもしっかり描かれていることも印象的です。
ビットコインの良い影響と悪い影響の両方から楽しめる作品となっています。
Magic Money(マジックマネー)

出典:Magic Money
ビットコインの開発者や関係者視点を中心に物語が進んでいく、ビットコインのドキュメンタリー映画。
ビットコインに関連してくるマイニング、現金化、リスクなどの知識が出てくるため、ビットコインの仕組みについて基本的なことから学びたいという人にもおすすめです。
現代社会の金融不安に対して、ビットコインがどのように関わっていけるかを考えさせられる内容となっており、価格だけでなく、ビットコインの技術を勉強することに適した映画と言えます。
The Bitcoin Gospel(ビットコインゴスペル)
ビットコインの神様として有名なロジャー・バー氏が出演しているドキュメンタリー作品。
ロジャー・バー氏の自宅からスタートするため、現実感を持って楽しむことが可能です。
日本では特に、ビットコインの価格面ばかりが注目され、技術面や社会的意義が無視されがちですが、この作品は、ビットコインの社会的意義について多く語られています。
ビットコインが新しいデジタル通貨として大きな可能性を秘めていることや、手数料問題の解決などのメリットを推していますが、匿名性という犯罪に使われる可能性についても示唆しています。
ビットコインの可能性を理解したい人におすすめの作品です。
また、この映画の大きな特徴は、実際にビットコインを扱っているロジャー・バー氏が出演していることで臨場感が楽しめます。
ただし、日本語字幕がついていないため、英語が理解できる人でないと、内容が楽しめないという点がデメリットです。
Life on Bitcoin(ライフオンビットコイン)
全ての生活用品が仮想通貨(ビットコイン)でしか購入できなくなったらどうなるかを描いた作品。
ビットコイン決済は徐々に広がりを見せはじめていますが、まだまだ生活の一部には遠い存在です。
しかし、今後の訪れると言われているキャッシュレスの世界を想像しながら楽しむことができる作品。
ただし、Life on Bitcoinも日本語字幕に対応していないため、英語が理解できる人でないと映画を楽しむことは難しいです。
Bitcoin: The End of Money as We Know it
2015年に公開されたこの作品は、ウォール街の歴史を辿りながら、ビットコインの特殊性や将来性などを中心にストーリーが展開されます。
ビットコインがが人類の歴史の中で生まれた他のどの通貨とも多くの点で異なっていることや、非中央集権で公式という概念がないこと、分散化されていることで信頼できるといった、ビットコインの基本的な部分を取り上げています。
これらの要素を持ったビットコインが、伝統的な銀行や金融システムに挑戦していく様子が描かれています。
ビットコインという新しい通貨が、既存の通貨システムにどれだけの脅威を与えるかを楽しむことができる作品です。
I am Satoshi(アイアムサトシ)

出典:I am Satoshi
「I am Satoshi」という作品名からも想像がつきますが、ビットコインが生まれる元となった「ナカモトサトシ」を題材にしたドキュメンタリー映画です。
現在の世界経済システムの中で生きているという立場からビットコインの詳細について考察していきます。
ビットコインの技術が現代社会を向上させるための要素となるかどうの問題提起しており、経済とビットコインの関係について考えさせられる作品です。
2014年には「The most creative cinema(最もクリエイティブな映画)」にノミネートされた実力派の作品でもあります。
約53分の作品ですが、YouTubeで見ることが可能です。
しかし、日本語字幕がないため、英語を理解していないと難しい点がデメリットと言えるでしょう。
The Bitcoin Phenomenon

出典:YouTube
ビットコインが登場したことによって、今ある生活が劇的に変化するという点に注目したドキュメンタリー映画です。
ビットコインがどのようにして作られたのかを中心に話が進んでいきます。
今後の時代にビットコインが決済手段として重要な役割があることや、ビットコインのネットワークについて解説がされています。
YouTubeで見ることができますが、この作品にも日本語字幕がありません。
英語がわかる人じゃないと物語の内容を完全に理解することは難しいでしょう。
ビットコインの映画を見る際に気をつけたいこと
日本語に対応していない場合がある
ビットコインをテーマとした映画は、ほとんどが海外で制作されています。
そのため、日本語対応していない作品も存在します。
日本語で楽しめる作品なのか、あるいは対応はしていないのかを手に取る前に必ず確認しておきましょう。
専門用語を覚えておく必要がある
また、専門的な言葉も出てきますので、よりビットコインを知りたいという場合は、専門用語をいくつか覚えておく必要があります。
特にビットコインの誕生に焦点を当てたドキュメンタリー映画は、ビットコインの技術面の話が中心となりますので、専門的な知識や時代背景を知っていないと楽しさは半減してしまいます。
初心者はストーリー性のある作品がおすすめ
ビットコインや仮想通貨をあまり知らない初心者の人は、技術的なドキュメンタリー映画よりも、「Banking on Bitcoin」や「DEEP WEB」などの、ストーリー性のある作品の方が楽しめるでしょう。
日本語字幕があるのか、ストーリー重視か技術開発が重視されているのかを事前に確認しておくと楽しみやすくなります。
まとめ
ビットコインをテーマとした映画のほとんどが海外で制作されています。
日本ではまだ馴染みのないジャンルかもしれませんが、ビットコインが世の中に浸透してきたり、ビットコインが話題に上がってくるようになると、ビットコインの邦画が出てくる可能性も。
ビットコインの誕生や、ここまでの歴史を知っておくと、映画の中身がより楽しめるようになりますので、映画を楽しむ上でも、少しビットコインについて勉強をしておくことがおすすめです。
日本はまだ現金主義ですが、今後キャッシュレスが進むと言われている中でビットコインをはじめとする仮想通貨はどこまで普及するのかは未知数です。
しかし、映画ではビットコインを使った生活を描いている描写もありますので、将来の生活をイメージするには良いきっかけになります。
イメージがあると、さらに興味関心が増すので、仮想通貨投資の勉強のきっかけにもなりやすいです。
様々な視点で描かれる映画で、作品を楽しみながらビットコインの知識をつけて、今後のビットコインの可能性を楽しんでいきましょう。