
仮想通貨の種類は年々増減を繰り返し、2019年3月時点では2000種類以上あると言われていますが、国産の仮想通貨はそれほど多くありません。
さらに、取引所で扱われている国産の通貨となればなおさらです。
今回は国産の仮想通貨で国内外の取引所でも扱われているモナコイン(MONA)についてお届けします。
日本国内には10を超える仮想通貨取引所が存在。
ビットコインやリップル、イーサリアムなどの人気通貨を取り扱う取引所がほとんどですが、中にはモナコインを扱っている取引所があります。
日本国内で人気の通貨はビットコインやリップルですが、それらと同じように取引所のラインナップに名を連ねているモナコイン。
ビットコインやリップルに比べると知っている人は少ないかもしれませんが、国内取引所で取り扱われているモナコインについてお届け。
そもそもモナコインとは何なのか、どこの取引所で取り扱われているのか、取引手数料はどうなのか、1番のおすすめはどの取引所なのか、今後の展開も含めて掘り下げていきます。
今後のモナコイン購入のための参考にしていただけたら幸いです。
モナコイン(MONA)とは
モナコインは日本で巨大掲示板サイトとして有名な2ちゃんねる(現5ちゃんねる)のソフトウェア板において、Mr.Watanabe(わたなべ)氏によって開発されている日本の仮想通貨です。
2014年1月1日にリリースされ、ウォレットを作成してMonacoinネットワークに参加することができます。
また、P2P(複数の端末間)通信なので管理者は存在しないところは他の仮想通貨と同じ。
モナコインはライトコイン(LTC)をベースに作られており、1ブロック(情報が保管される塊)につき50MONAの採掘報酬が与えられ、ブロックが生成される時間は平均90秒。
モナコインの発行量上限は1億512万MONAとなっています。
モナコインの「モナ」という名前の由来となったのは、2ちゃんねるが発祥のアスキーアート(文字や記号などのプレーンテキストで表現されたもの)の「モナー」からきています。
ビットコインやリップルは送金が主な使い道ですが、モナコインは主に決済手段としての活用が期待されています。
主にコミックマーケットや、動画配信と組み合わせたリアルタイム投げ銭などに用いられています。
また、2014年4月には土地の売買がモナコインによって成立したという事例も。
2017年6月には東京・秋葉原にあるパソコンショップアークがビットコインと同時に、実店舗とWeb通販の決済手段として導入しました。
それだけでなく、秋葉原を中心にモナコインを使って支払いを行う「モナ払い」ができる店舗が多く存在します。
パソコンショップだけでなく、美容クリニックやバー、メイド喫茶など幅広いジャンルでの店舗で「モナ払い」に対応しており、さらに広がりを見せています。
また、国会議員などが参加する勉強会において、日本の仮装通貨として紹介された通貨です。
日本で生まれた仮想通貨ということで、国内でも支持している人が多く、国内取引所でも取り扱うところが出てきました。
2019年3月には、仮想通貨取引所のCoincheck(コインチェック)で、仮想通貨別のチャット機能がリリースされましたが、その中にモナコインが入っています。
このチャット機能は、
- Coincheckにて取り扱いのある9通貨
- 時価総額において上位50通貨、かつファン数において上位20通貨である
- 時価総額において上位100通貨、かつ日本国内通貨である
この3つの条件のどれかに当てはまるとチャット機能がリリースになるとのこと。
モナコインはCoincheckでは2019年3月現在、取り扱ってはいませんので時価総額やファンの数などの人気でチャット機能がリリースされたことになります。
そんな国産仮想通貨でもあるモナコインは、今後が期待できる通貨として支持を獲得している通貨です。
モナコイン(MONA)が購入できる国内取引所
国内の仮想通貨で、決算手段として使用されたり、国会議員の勉強会で紹介されたりと期待を集めているモナコインですが、元々は海外の取引所で扱われていることが多く、日本の仮想通貨取引所では取り扱いがありませんでした。
しかし、その人気や実用性、国産の仮想通貨、今後の期待などがあってなのか、取り扱いを始める国内仮想通貨取引所が出てきました。
モナコインは国内にあるどの仮想通貨取引所で手に入れることができるか見ていきましょう。
bitbank(ビットバンク)
国内の仮想通貨取引量No.1
仮想通貨取引所セキュリティ日本一
App Storeランキング ファイナンスカテゴリ1位
1位や日本一など、人気を売りとしている取引所です。
仮想通貨を含め、取引はパソコンが使われることが多いですが、スマホやタブレット向けのアプリが人気という点も注目の取引所。
bitbankを利用することで家でも外でも取引が気軽にできるということになります。
モナコインを含めた計6種類の通貨を取り扱っています。
モナコインと日本円の取引(MONA/JPY)も可能ですが、ビットコインとの取引(MONA/BTC)も可能です。
Fisco(フィスコ)
テックビューロ社に代わって仮想通貨取引所Zaifの運営会社となったことでも話題となったフィスコ。
現在はZaifとフィスコ仮想通貨取引所の2つを運営していますが、フィスコではモナコインを取り扱っています。
フィスコもパソコン、スマホ、タブレットに対応しており、手軽な取引ができる取引所です。
また、上場会社グループの運営ということで安心と信頼をアピール。
モナコインを含めて計6種類の仮想通貨を取り扱っており、モナコインは知名度の高いビットコインやビットコインキャッシュと並んで名を連ねています。
bitFlyer(ビットフライヤー )
かつては国内の仮想通貨取引所では1,2を争うほどの人気があった取引所です。
以前ビットフライヤーはビットコインとイーサリアムくらいしか取り扱っていませんでしたが、モナコインやリスク(LSK)など、他の取引所では扱いの少ない通貨を徐々に取り扱うようになってきました。
新規口座開設され、知名度のあるビットフライヤーですので、モナコインを購入する人も増えることが期待されます。
モナコインを含めた計7種類の通貨を取り扱っています。
他の通貨は送付手数料がかかるのに対し、モナコインだけは送付手数料が無料という嬉しいシステムになっているのも特徴です。
モナコイン(MONA)を扱う国内取引所の手数料
モナコインの購入や取引でもそうですが、仮想通貨を取引する際に気になるのが手数料です。
仮想通貨は取引回数が多くなることもあれば、1回の取引が高額になることもあります。
仮想通貨の取引手数料は、日本の銀行などのような定額ではなく、基本的には取引金額の〇〇%という設定になっています。
0.数%が多いですが、取引金額が大きくなればなるほど手数料も高くなりますので、仮想通貨を取引する際はその点には注意が必要です。
また、取引所の手数料にはMaker(メイカー)とTaker(テイカー)という記載がされていることが多いです。
- Maker:取引板で価格を作る人
- Taker:取引板の価格で通貨を取りにいく人
簡単にまとめるとこのような意味合いになります。
では、モナコインを取り扱っている3つの国内取引所の手数料を見ていきましょう。
取引所名 | Maker | Taker |
bitbank(ビットバンク) | -0.05% | 0.15% |
Fisco(フィスコ) | 0.1% | 0.1% |
bitFlyer(ビットフライヤー) | 無料 |
以上、モナコインを取り扱っている3つの仮想通貨取引所の手数料でした。
モナコイン(MONA)を扱う日本国内取引所を比較
モナコインを取り扱っている日本国内の取引所の比較をしてみましょう。
取り扱いの通貨の種類と取引手数料を比較してみますので、モナコインやその他の通貨購入の際の参考にしてもらえたらと思います。
取引所名 | 取扱通貨数 | 手数料(Maker/Taker) |
bitbank | 6種類 | -0.05%/0.15% |
Fisco | 6種類 | 0.1%/0.1% |
bitFlyer | 7種類 | 無料 |
モナコインを扱っている取引所の比較結果は以上のようになりました。
取り扱っている取引所はまだ3つとそれほど多くはありませんので、比較結果もわかりやすいですね。
モナコイン(MONA)を購入するには結局どの国内取引所がおすすめなのか
国産仮想通貨のモナコインを取り扱っている取引所は3つ。
この3つのうち、どの取引所を利用したら良いか、おすすめをお伝えします。
仮想通貨を手に入れるには仮想取引所を利用しますが、取引所の中に「販売所」と「取引所」の2つが存在、またはどちらかが存在します。
- 「販売所」は仮想通貨取引所が販売価格で通貨を提供しています。
- 「取引所」は、取引を行っているユーザー同士で価格や取引量が決められます。
前述した手数料は「取引所」を利用した際にかかる手数料です。
モナコインの取引ができる取引所3つのうち、販売所があるのはbitFlyerのみ。
販売所では手数料がかからず、取引においても手数料が無料で利用できますが、bitFlyerは新規口座開設を中止しています。
これからモナコインの購入を検討している人にとってはおすすめできません。
残るはbitbankかFiscoということになりますが、おすすめするならbitbankです。
モナコインの購入を考えると、Taker手数料がかかってきますので、Fiscoよりもbitbankの方が0.05%高いことになります。
しかし、bitbankは見やすい画面や、スマホ・タブレットでもアプリで簡単に取引ができること、そして国内取引量がNo.1なことやアプリランキングで1位の獲得経験が大きな理由です。
というのも、1位を取るということはそれだけユーザーがいるということで、ユーザーがいるということは取引板が活発ということ。
取引板に活気がないと、取引を行おうとしても取引が成立しない可能性があり、ユーザーが多い方がスムーズな取引を行えます。
それらの理由からモナコインを購入する上でおすすめの取引所はbitbankになります。
モナコイン以外の人気通貨が複数あることもポイントです。
モナコイン(MONA)の今後の可能性
日本国内の仮想通貨取引所でも扱うところが増えてきたモナコイン。
取引所での扱いが増えるということは今後の可能性や期待があることを示しています。
モナコインが決済や投げ銭として利用されている秋葉原や動画サービスは、日本国内でも需要がありますが、海外でも人気があります。
東京の秋葉原に行ったことがある人はわかると思いますが、外国人がとても多い街です。
秋葉原に出かけて外国人を全く見ないという人が珍しいと思います。
それくらい日本のゲームやアニメといった秋葉原を象徴する文化は人気が高いです。
外国人にも人気のある秋葉原の街で、モナコインで決済ができる「モナ払い」がもっと広がっていくと、モナコイン自体のニーズも高まる可能性が高くなります。
また、日本人はまだ現金主義の人が多い国ですが、海外ではキャッシュレスが進んでいるので、海外の人に取ってはキャッシュレスの支払いが好まれる傾向に。
わざわざ日本円に両替をする必要がないですからね。
モナコインはそんなキャッシュレス決済に向いており、秋葉原を中心に日本の文化のさらなる発展や発信に一役買う可能性のある仮想通貨といっても過言ではありません。
実際にファンが多いため、コインチェックではモナコインのチャット機能がリリース。
今後、コインチェックにモナコインが上場するという可能性も十分にありえます。
取引所での扱いが増えるということは、さらに購入しやすくなるということですので、今後の動向に注目です。
また、海外で開発される仮想通貨が多い中、日本人として国産の仮想通貨を応援したいという人も多くいるはずです。
そういう意味では愛着という支持を得られる期待もあるため、モナコインの認知度が上がってくると、コアなファンが付くのではないかと思います。
モナコインを取り扱う国内取引所が徐々に増えてきていることを見る限り、今後の期待がかかる通貨とも言えるでしょう。
認知度が広まると価格が上昇しやすくなりますので、今のうちにモナコインを取り扱っている取引所の口座開設を済ませておくことをおすすめします。
モナコインの今後の動向に注目していきましょう。