日本でのカジノギャンブルは法律で禁止されていますが、カジノ法案などが進んでくると、将来的には日本にあるカジノでバカラを楽しむ日が来るかもしれません。
現に、スマホやPCの世界でオンラインカジノを楽しむ若い人たちは増えています。
しかしギャンブルには依存性があると言われており、カジノ法案反対派の人たちは、ギャンブル依存症の問題をはっきりしない限り、日本でのカジノを認めるべきではないという意見がほとんどです。
そもそも『バカラ』の語源がイタリア語で『ゼロ』や『破滅』を意味する（諸説あり）こともあり、「バカラをやるといつか破産する！」と秘かに思っている人は少なくないでしょう。
そんなバカラについて、この記事で取り上げている内容は次のようなことです。
- バカラで破産とはどういうことか
- バカラで破産した人はいるの？
- バカラで破産する人の共通点・対処法
これらを踏まえて、「バカラで破産しないためにはどうすればいいのか」というところまで踏み込んで解説していきます。
バカラについて正しく理解し、『バカラ＝破産』のイメージを払しょくできれば幸いです。
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そもそもバカラで破産するとはどういう状態を意味する？
破産とは、一般的には財産をすべて失うこと
そもそも『破産』の意味は財産を失うことです。
ただし「バカラで破産する」とは、一般的に持っている財産をすべて失っただけでは『破産』とは言いづらいでしょう。
預貯金や不動産をすべてバカラにつぎ込んだとしても、もともと持っている資産がゼロになるだけであり、マイナスになったわけではありません。
しかし持っている資産以上のお金をつぎ込んだ場合は話が違ってきます。
仮に少額の借金程度なら、普通に働いて収入さえあれば返すことは可能で、破産のイメージとはちょっと遠いです。
しかし借金が巨額になったり、家族・友人関係が壊れたりするほどの中毒になってしまった場合はどうでしょう。
このようなケースでは、すでに自分で何とかすることは難しい状態になっていて、一発逆転を狙って大きな博打を打つためにまた借金を重ねる…無限ループです。
つまり「バカラで破産する」というのは、財産がゼロになった状態ではなく、もっと深刻なマイナスの状態に陥っているということを意味しています。
バカラと破産を結び付けるイメージが世の中にあるのは、バカラへの賭け金はどうしても高額になりやすいという側面があるからですが、必ずしも『バカラ＝破産』というわけではありません。
バカラを心の底から楽しむためにも、のめりこんで破産してしまった人のパターンをきちんと理解しておくことが大切なのです。
バカラで破産した事例とは？
10分で1億円損失！？
日本ではカジノ自体が違法になっているので、「カジノで大金をすった」という話を聞いても、イマイチどれくらいの額の損失を出したのか想像しにくいものです。
しかしカジノが合法化されている国では、私たちが想像もできないような大金が一晩で動くことは珍しいことではありません。
そんな巨額のお金が動くカジノ大国・マカオで働く日本人、尾嶋 誠史氏は、カジノエージェントとしていろいろな人を間近で見てきたひとりです。
マカオのVIPルームを訪れる客層の約8割は中国人富裕層だと言われていますが、これはマカオが中国の特別行政区であることが深く関係しています。
中国バブルとも言われる高度成長期を経た中国では、巨額の資産を築いた国民が多くいると言われており、1億円以上の資産を持つ富裕層の数は1億人を超えるとまで囁かれています。
ところが中国本土では国家により厳しい規制が敷かれているため、こうした巨額の資産を自由に使うことができません。
当然ギャンブルも中国国内では禁止されており、中国人富裕層はマカオのカジノに赴いて大金を使うのが楽しみでもあるのです。
カジノエージェントはこうした定期的にマニラを訪れる富裕層たちが滞在中、お世話するのが仕事です。
顧客とエージェントの気があうようになると、いつも同じエージェントが担当になることも多く、尾嶋氏にも何人か顧客がついていました。
そのなかのひとり、中国人の李さんはおもちゃメーカーを経営する大富豪です。
カジノが大好きで、マカオでカジノに興じることを楽しみにしていため、ホテルにチェックインをするとすぐにカジノへ向かうのが定番でした。
ある日、いつものようにマカオに訪れた李さんは、尾嶋氏のアテンドでホテルに直行し、チェックインが済むのをロビーで待っていました。
チェックインの手続きを尾嶋氏が代わりにやっているたった10分の間に、事は起こったのです。
カジノが好きでたまらない李さんは、尾嶋氏のチェックイン手続きが終わるのを待つことができず、先に一人でバカラテーブルに向ってしまいました。
10分後、尾嶋氏がバカラルームに到着してみると、李さんは不貞腐れた様子で文句を垂れていたのです。
奥さん曰く、「この人、今日もう負けちゃったのよ」。
10分でつぎ込んだ資金は約1億円。結局3日間の滞在で失った資産は約30億円という巨額でした。
李さんにとって幸いだったのが、奥さんは負けてしまった夫を見て笑っていたということ。
おそらくこの夫婦にとって、3日間の滞在で失った30億は、破産に至るほどのダメージではなかったということでしょう。
しかし尾嶋氏のエージェント人生の中で、これほど短時間（たった10分で1億）での負けっぷりをした人は李さん以外にはいないということです。
友人がバカラで破産してもなお闇金から借りて中毒状態に！？
破産するほどバカラにつぎ込んでしまう話というと、庶民とは程遠い話に感じるかもしれませんが、実は身近にも同じような話はたくさん溢れています。
例えば、友達がバカラにハマってしまい破産してしまったものの、まだバカラを辞めることができず闇金に手を出してしまっている･･･そんな悩みを相談している人もいます。
しかも相談者への返事には、同じような境遇の人たちから様々なアドバイスが綴られているところを見ると、世の中にオンラインカジノのバカラにハマって借金地獄に陥る人は少なくないのでしょう。
もし、破産するほどまで借金が膨らんでしまった経緯をより詳しく知りたいならば、『20代サラリーマンの借金700万返済ブログ』を読んでみてください。
彼のブログからは、破産から一生懸命に立ち直ろうとしている様子がうかがえますが、いち会社員の若者が、たった1か月で莫大な借金を抱えるようになった理由が赤裸々に綴られています。
彼の経験は、オンラインカジノを楽しむ上で誰もが陥る危険性があることを教えてくれているといっても過言ではありません。
「自分だけは…」という考えを改めるきっかけにしていただければ幸いです。
バカラで破産した人達に共通する特徴とは？
今回の記事では、「バカラ」と「破産」というショッキングなキーワードで内容を綴っています。
だからといって「バカラは破産してしまうからやらないほうがいいよ。」と伝えたいわけではありません。
バカラはカジノゲームの中で、初心者であっても楽しく遊べるゲームのひとつであり、なお且つ戦略によっては資金を増やすことができる可能性だってあります。
ただしそこに行きつくためには、バカラで人生を失敗した人に共通する点を知っておくことが必要です。
バカラ勝負で理論上の数値は捨てる
バカラの勝率はほぼ5割。
理論上は2回に1回の確率で勝てる計算になりますが、あくまでもそれは机上の空論。
実際に勝負してみればわかりますが、10連勝することもあれば、逆に20連敗することだってあるのです。
バカラで破産する人は、必ずと言っていいほど「次こそは勝てるハズ」と思ってやっています。
確かに勝率5割なのですから、破産するほどまで負け込んでしまうことはないと考えるのはおかしなことではありません。
しかしインターネット上で謳われている勝率や期待値は、何百回・何千回・何万回とプレイした時に出てくる平均値を表しています。
今この瞬間の勝負に、これらの数値が当てはまるというわけではないのです。
今この記事を読んでいる皆さんは、「そんなこと当たり前だ」と思っていることでしょう。
しかし負けが続いていたり、思いもよらないほど勝ちパターンに入っていたりすると、我を忘れて無理な勝負に持ち込んでしまうのが人間の性です。
バカラの勝負で、2回に1回は勝てるという保証はないですし、10連敗したから次は勝ちが絶対に来るということもありません。
理論上の数値は戦略を立てる上では役に立ちますが、いざ勝負の世界に突入した時はその数値にしがみついていると、すべての財産を失いかねないということは覚えておきましょう。
「攻略法＝必勝法」ではない
バカラで何億もの損失を出してしまった人は、攻略法と呼ばれる独特の賭け方をしている人が多くいます。
しかし勘違いしていることが少なくないのです。
「攻略法＝必勝法」であると。
例えば、バカラでよく使われるマーチンゲール法という攻略法は、「勝った時は最初のベット額、負けた時は直前の2倍のベット額にする」という単純な賭け方なのですが、理論上は絶対に負けないとまで言われています。
それなのに、なぜ破産するまで負けてしまうのか…。
原因は、攻略法を守ればいつかは必ず勝利すると信じてしまっているから。
実際のバカラテーブルには、テーブルリミットと言われるベット額の上限値が設けられています。
テーブルリミットに到達する前に勝利が来なければ、マーチンゲール法での攻略は失敗に終わってしまいますし、そもそも倍・倍で増え続けるベット額に、手持ち資金が追い付かなくなる可能性もあります。
用意した資金が足りなくなったのにまだ勝利が来ないと言って、借金までして賭けてしまう･･･これはもう破産への典型的なパターンともいえるでしょう。
攻略法と呼ばれる手法の多くは、短時間で効果をあげられるものではありません。
攻略法は決して必勝法ではないということは肝に銘じておきましょう。
バカラで破産しない為には？
ここまでバカラで我を失ってしまう人の末路についていろいろ述べてきました。
何度も言いますが、「バカラは破産してしまうからやらないほうがいいよ。」と言いたいわけではありません。
ではなぜこのようなバカラにまつわる怖い話を述べてきたのか･･･、それはバカラで破産しないための知識を身に着けてほしいからです。
バカラ破産に導く失敗例を述べたということは、この事例を反面教師にすれば「バカラ＝破産」という最悪のダメージから逃れられるということでもあります。
単純明快な回答としては「軍資金の徹底した管理」と「常に冷静でいること」。
この二つをしっかり心に留めておけばバカラで破産することはないのですが…。
そんな抽象的なアドバイスでは心配で仕方がないという人のために、具体的な対策について解説していきます。
今日の賭け金を管理する
「軍資金の管理」とは、読んで字のごとくバカラに賭けるお金の管理です。
大富豪は手持ち資金がなくなると、不動産や所有する車などを担保にしてリアルカジノで賭けることも珍しくありませんが、一般庶民がオンラインカジノでそのような楽しみ方をすることはまず皆無でしょう。
オンラインカジノの場合、だいたいの予算を決めて「今日はこれくらい賭けようかな～」という軽い気持ちで勝負する人が多いです。
しかしざっくり予算を決めて勝負するということは、「あとちょっと」という気持ちにもなりやすいものです。
負け続けているときは「もうちょっと賭ければツキがこっちに来るはず」と思い、勝ち続けているときは「今日はツイてるからどんどん賭けよう」と気が大きくなってきます。
終わってみれば、どちらのパターンも大損をしてしまっていたということは珍しくありません。
バカラで重要なことは、予算を決めて、それをきっちり守る、これが重要です。
負け続けているときも、勝ち続けているときも、深追いしてはいけません。
予算をきちんと守ってバカラに挑んでいれば、決して破産するような目に合うことはないのです。
「期待値が高い＝勝てる」ではない
オンラインカジノで破産してしまう人の多くが、バカラやブラックジャック、ポーカーの勝負をしています。
なぜ大金を賭ける人はこれらのゲームを好むのか、その理由を解いてみると、期待値が高いという点に気づくはずです。
ギャンブルの期待値とは、いわゆる還元率のようなもので、自分が賭けた金額に対してどのくらい還元されるかというのを表した数値になります。
この期待値、オンラインカジノはとても高くだいたい95%ほどだと言われています。
競輪競馬が74～75％、宝くじに至っては45％ほどしかありませんから、この95%という値がどれほど高いのか想像できるでしょう。
その中でも特に高いとされるのが、先ほど述べたバカラ・ブラックジョーカー・ポーカーで、だいたい96～99%くらいに設定されています。
期待値を信じ込むあまり、たとえ大きく負け込んでいても「いつかは勝って資金を取り戻せるはずだ」と大きな借金を背負っても賭け続けてしまうのが、バカラの怖い部分です。
確かに98％と言われるバカラの期待値は間違ってはいないのですが、それはバカラをプレイしている人たち全員の平均値の還元率であり、大勝ちしている人もいれば、大負けしている人もいるということを忘れてはいけません。
オンラインカジノが、競馬や宝くじより断然稼げることは事実ではありますが、必ず勝てるわけではないのです。
損切・勝ち逃げの設定
勝つためのバカラを勉強していると、必ず出てくる言葉があります。
『損切』『勝ち逃げ』です。
このふたつを知っているのと知らないのとでは、バカラで稼げるかどうかに大きな差が出ます。
『損切』とは、ある一定以上の損失になったらゲームから身を引いて負けを確定させる行為を指します。
バカラのように期待値が高いゲームだと、負けが続いていても「いつか勝てる」と信じてズルズルとゲームを続け、気づいたらとんでもない損失を出していることがあります。
そうならないために重要なのが『損切』。
そして『損切』と同じように大切なのが『勝ち逃げ』。
実は『損切』を設定するよりも心理的に難しいとされるのが『勝ち逃げ』です。
『勝ち逃げ』とは、勝っている状態で自らゲームを終わらせて勝ちを確定させる行為を指します。
人間は勝ち続けていると、「もっと勝ちたい」という欲求が生まれてきます。
しかしバカラは永遠に勝ち続けることはできません。
いくらツキがあっても、そのツキには必ず終わりがあり、それが次のゲームである可能性だってあります。
勝負が負けに転じたときの下降線は、思いもよらず急降下することも…。
勝っているときにゲームをあえて終了することは勇気がいることですが、バカラで勝ちを確定させたいのなら『勝ち逃げ』の設定をしておくことが大切なのです。
バカラで破産のまとめ
ときどきニュースを賑わせる海外カジノでの巨額損失の話、ほとんどがバカラ勝負で起こっていることです。
バカラで何十億も失って破産する、こうした話は大富豪のやることだと思ってオンラインカジノに興じると、自分の身に降りかかるかもしれません。
バカラはそれほど人を惑わせ、破滅に追い込む要素があるゲームなのです。
けれども決して「バカラは破産してしまうからやらないほうがいいよ。」と言っているわけではなく、そうならないための対処法を知っておくことが大切だと伝えたいのです。
バカラで破産してしまう人の共通点を知り、そうならないためにやるべきことを知っていれば、バカラはとても楽しく、そして堅実に勝つことができるカジノゲームだと言えるでしょう。
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