2018年に大きく市場が低迷した仮想通貨市場ですが、2019年の4月に入り、活気を取り戻しつつあります。
仮想通貨市場に資金の流入があったり、通貨の流通量が増えたりと、通貨の価格上昇に期待も集まっています。
全体的な価格上昇が見られた2019年4月ですが、日本人に人気のリップルも価格上昇が見られました。
しかし、資金流入や価格上昇で市場に活気が出てくると、同じように活気付くのがハッキングの被害。
個人でのハッキング対策は必須となってきます。
個人でハッキング対策をするには、インターネットから切り離して通貨を保管できるハードウェアウォレットが効果的です。
今回は、ハードウェアウォレットの中でも人気のウォレットである「Ledger Nano S(レジャーナノエス)」についてお届けします。
特に、今後に期待が集まっているリップルをLedger Nano Sで保管する方法についてお届けします。
あなたの大切なリップルを保管するための手段の一つとして参考にしていただけたら幸いです。
Ledger Nano Sとは
ハードウェアウォレットの中でも人気がある「Ledger Nano S」とはいったいどのようなものなのかをまずは知っておきましょう。
いくつかあるハードウェアウォレットの中でも、Ledger Nano Sは日本で1番人気のウォレットです。
この人気の高いLedger Nano Sには、どんな機能や特徴があるのかについて見ていきましょう。
※Ledger Nano Sは通貨そのものを保管するのではなく、ウォレットにアクセスするための秘密鍵が暗号化され保管されています。
完全オフラインで管理ができる
Ledger Nano Sは、ウォレットにログインする際の秘密キーをネットから完全に切り離してオフラインで保管することが可能です。
秘密キーはパソコンと繋いでいない限りインターネットと接続することがなく、安全に管理することができます。
また、秘密鍵をオフラインで管理するだけでなく、PINコードと呼ばれるコード設定があり、より高度なセキュリティで保護することが可能です。
パソコンに繋ぐだけで送金や受け取りができる
ハードウェアウォレットと聞くと、操作方法が難しいと考える人がいますが、Ledger Nano Sはパソコンに繋ぐだけで送金やリップルなどの仮想通貨の受け取りが可能です。
取引所へのログイン作業などが不要なため、手軽に操作を行うことができます。
対応通貨の種類が豊富
Ledger Nano Sはビットコインや人気通貨リップルの他にも多くの通貨に対応しています。
2019年4月現在では27種類の通貨に対応しており、今後も順次アップデートの予定となっています。
人気通貨だけでなく、珍しい通貨にも対応しているため、使い勝手が良いハードウェアウォレットと言えます。
また、MyEtherWalletなどのWebウォレットと連携することで、対応通貨の拡張を行うことも可能で、多くの通貨の安全な保管を実現することが可能です。
世界で支持されている
Ledger Nano Sは日本で1番人気のあるハードウェアウォレットですが、世界でもユーザーが10万人以上いるほど世界中で支持されています。
それだけ多くの人に支持されているということは、ハードウェアウォレットとしての信頼が厚いということが言えます。
日本語サポートがある
Ledger Nano Sはフランス製のハードウェアウォレットです。
Ledger Nano S自体の表示は日本語には対応していませんが、メールとLINE@で日本語のサポートを受けることができます。
日本語の取り扱い説明書も付属で入っています。
説明書を読んでもわからない場合は、日本語サポートに連絡をすることで安心して使用することが可能です。
Ledger Nano Sの使い方
今度はLedger Nano Sの使い方について見ていきましょう。
必要なものは
- Ledger Nano S
- パソコン
- インターネット環境
これらがあればLedger Nano Sを使用する準備は完了です。
パソコンと接続しLedger Nano Sを起動させる
Ledger Nano S自体には電源がありません。
パソコンと接続することで電源が入ります。
Ledger Nano Sをパソコンに接続すると「Welcome」と表示され「Press both buttons to begin」(両方のボタンを押して開始)と表示されますので、Ledger Nano Sについている2つのボタンを同時に押します。
再び英語のメッセージが表示されますので、再度2つのボタンを同時に押します。
すると「Configure as new device?」というメッセージが表示され、画面右側にチェックマーク、左にバツマークが表示されます。
新規で初期設定を行う場合は、チェックマークの方を選択しますので、右側のボタンを押します。
PINコードを設定する
次に「Choose a PIN code」と表示されますので、両方のボタンを押します。
するとPINコードを設定する表示に変わります。
左のボタンで数字を減らし、右のボタンで数字を増やすことができます。
(6と表示されている場合、左ボタンを1回押すと5、右ボタンを1回押すと7になります)
ここで8桁のPINコードを設定します。
1桁目の数字を決めたら2つのボタンを同時に押すことで、2つ目の数字選択に移ります。
間違えた場合でも、ボタンを押していくと戻る表示が出てきますので、それを表示させて2つのボタンを押すと1桁前に戻ることが可能です。
8桁を入力したら2つのボタンを同時に押して決定します。
8桁のPINコードを入力すると「2.Confirm your PIN code」と表示されますので、先ほど入力したPINコードを再び入力します。
PINコードが合っていれば次に進むことができます。
リカバリーフレーズをメモする
Ledger Nano Sにはリカバリーフレーズというものがあります。
24個の単語があるのですが、この24個の単語が秘密鍵になります。
これは忘れるとログインができなくなってしまいますので、24個の単語を、添付の紙にしっかりとメモしておきましょう。
PIN番号設定の後には、「3.White down your recovery phrase」という表示になります。
ここで、2つのボタンを同時に押すと「Word#1 〇〇」というように、単語が表示されます。
#1の単語は添付の紙の「1.」の部分にメモをします。
番号と単語を間違えないように気をつけましょう。
表示された単語をメモしたら右のボタンを押すと次の単語に移ります。
目の単語に戻りたい場合は左のボタンを押します。
24個の単語をメモしたら、メモをした単語と左右のボタンを使って表示されている単語の照らし合わせをしておきましょう。
この単語はとても重要なものですので、念入りにチェックすることをおすすめします。
リカバリーフレーズを選択入力
リカバリーフレーズの確認が終わったら#24の単語を表示させた画面で左右のボタンを同時に押します。
すると上の画像のように「4.Confirm your recovery phrase」という表示に切り替わります。
ここで左右のボタンを同時に押すと、画面の表示が「Select word #〇〇」と表示されます。
「何番目の単語はどれですか」と聞かれているので、#〇〇に合う単語を左右のボタンを押して探し、該当する単語で左右のボタンを同時に押します。
これを2回行うとリカバリーフレーズ選択が完了し、初期設定が完了します。
初期設定が完了すると「Your device is now ready」と表示されますので、ここまでの作業を行うとLedger Nano Sの初期設定は完了です。
Ledger Nano Sでリップルを保管する方法
初期設定が完了したら、今度は仮想通貨を保管する方法です。
Ledger Nano Sでリップルを管理する方法について見ていきましょう。
専用アプリ(Ledger Live)をダウンロードする
リップルなどの仮想通貨の管理には、パソコンに専用アプリをダウンロードする必要があります。
専用アプリはLegdgerの公式サイトからダウンロードをすることができます。
公式サイトの「Downroads」をクリックしLedger Liveをダウンロードします。
ダウンロードしたファイルを展開し「Ledger Live」を起動し画面に沿って操作していきます。
「Initialize as new device」を選択。
「Ledger Nano S」を選択します。
パソコンとLedger Nano Sを接続した状態で、Ledger Nano Sの左右のボタンを押します。
するとLedger Nano Sの画面がPINコード入力画面になりますので、設定したPINコードを入力し左右のボタンを押します。
その後は画面の指示に従い、質問に対する回答を選択したり、パスワードを設定していきます。
全ての質問に回答すると「Ledger Live」が使用可能となります。
リップルのアプリをダウンロードする
「Ledger Live」の中で「Manager」をクリックすると、対応している仮想通貨のアプリが一覧で表示されます。
リップルはXRPですので、XRPの「Install」をクリックしてアプリをインストールします。
インストールが完了するとLedger Nano S側にXRPの項目が追加されます。
次はパソコンで「Ledger Live」を開き、「Portfolio」をクリックします。
一覧の中からリップルのXRPを選択。
Ledger Nano Sを接続したまま、画面の通りに操作を進め、アカウントを追加します。
アカウントの追加に成功すると「Ledger Live」のメニューで
- Send(送信)
- Receive(受信)
この2つが利用可能となります。
Ledger Nano Sを接続したままSendをクリックすると送金画面になりますので、アドレスや送金するXRPの量を入力すると送金ができます。
また、Receiveをクリックすると、自身のアドレスとQRコードが表示されますので、受信したい際はこちらに表示されたアドレスを使用することでリップルの受け取りが可能です。
以上がLedger Nano Sを使用したリップルの送金と受け取り方法になります。
Ledger Nano Sの使い方に関するまとめ
今回は人気のハードウェアウォレットであるLedger Nano S使ったリップルの送金と受け取りの方法をお届けしました。
リップルは2018年12月31日の時点で、日本人の保有額でビットコインを抜いて1位となった人気の通貨です。
今後の発展や価格の上昇が期待されますが、その分、個人での資産管理が問われるようになります。
取引所に置いておくのはハッキングの面から安全とは言い切れない部分がありますので、Ledger Nano Sなどのハードウェアウォレットを使用してしっかりと自分の資産を守っていきましょう。