コインハイブ(Coinhive)と聞くと、他人のパソコンを勝手に操作してマイニングを行う悪質なツールだと認識している方も多いのではないでしょうか?

コインハイブ事件としてニュースでも取り上げられたため、それも仕方のないことではありますが、意外なことにコインハイブにはメリットも存在しているのです。

ニュースを見ただけでは理解されにくいコインハイブの実態とは?コインハイブが終了したというネット上で囁かれている噂は本当なのか?

そして、もしサービスが終了しているとすれば、どのような原因でサービスが終了してしまったのか?という点も気になるところですよね。

この記事では、そんな風評被害を被っているようにも思えるコインハイブについて詳しく解説していきます。

コインハイブとは

コインハイブという言葉を聞いたことがない方でも、ウェブサイトを閲覧している時に自動的に仮想通貨のマイニングをさせられるサイトがある、ということは聞いたことがあるかもしれません。

実は、その仕組みこそがコインハイブなのです。

コインハイブというシステムでは、Javascriptで書かれたコードをサイト内に埋め込むことによって、サイトの閲覧者のCPUパワーを勝手に利用してマイニングを行います。

サイト訪問者のCUPを勝手に利用

このように聞くと、恐ろしいシステムのように思えますよね。

パソコンの裏で勝手に操作が行われているという点に違和感を覚えるのは当然のことなのですが、これは実際に行われている手法なのです。

採掘できるのはモネロのみ

このコインハイブによって発掘されるのは、モネロという仮想通貨だけです。

コインハイブという仕組みは、ウェブサイトを訪れた人のCPUパワーを使ってモネロのマイニングを行い、マイニングによる収益を上げることを目的として、サイトの管理者自身がサイト内に埋め込むような形で利用されています。

さらに、コインハイブはウェブ上のサイトだけに留まらず、ゲーム内でも行われていました。

人気のあるウェブサイトやゲームを作成することができれば、個人でマイニングを行うよりも大きな収益源となりますよね。

しかし、一見危険な香りのするコインハイブですが、視点を変えるとウェブサイトやゲームの利用者側にもメリットが見えてきます。

コインハイブのメリット

では、どのようなメリットがあるのか?

普段ウェブサイトを閲覧していて邪魔な広告が多く鬱陶しいと感じたことはありませんか?

サイドバーなどにあるだけならまだしも、画面上を大きく覆うように動いたり、画面をクリックしようとするとどこからともなくふわっと広告画面が出現したりするものもありますよね。

正直そういった広告は利用者にとっては邪魔もの以外のなにものでもありませんが、そういった広告がないとサイトの運営が成り立たないというのも事実です。

もし、そういった広告の掲載がなくなってしまえば、質の高いサイトはどんどん消滅していくことでしょう。

広告の代わりとしてマイニング

そこで登場するのがコインハイブです。

サイト内に鬱陶しい広告をいくつも表示させる代わりとして、ウェブサイトを閲覧する際も一切邪魔にならないパソコンの裏側でマイニングを行うことで、サイトの運営者や管理者は広告収入の代わりとなる利益を得ることができるのです。

勝手にパソコンのCPUが使われていると聞くと悪い印象を受けがちですが、ほんの少し視点を変えてみると、利用者にとっても嬉しいメリットがあることに気づくでしょう。

そういった側面から、サイト管理者にとって広告以外の新たな収入源として注目されていたのがコインハイブなのです。

悪いイメージが先行して広まった

しかし、コインハイブが問題となったことで大きな注目を浴び、一気に知名度が上がってしまったため、多くの人には悪いイメージだけが先行して知れ渡ってしまいました。

そしてコインハイブが問題になったことで、コインハイブが終了したという噂も飛び交っています。

 

ここからは、この噂について実際はどうなのか掘り下げていきます。

コインハイブが終了したのは本当か

コインハイブが終了したという噂が巷で囁かれていると前述しましたが、コインハイブが終了したという噂は事実でした。

2019年3月8日、コインハイブはサービスの終了を発表しています。

コインハイブの発表によると、コインハイブのユーザーのダッシュボードには2019年4月30日までアクセスが可能とされていますが、それ以外のサービスはすでに終了しています。

ウェブサイトの広告に代わる新たな収入源として期待されていましたが、コインハイブは終了してしまいました。

海外での実績より悪い評判が先行

コインハイブには、豪ユニセフや米ウェブメディアのsalon.comが広告手段として採用したという実績がありました。

にもかかわらず終了してしまったのは「他人のCPUを勝手に使うという」という部分の悪い印象が、あまりにも強かったということでしょう。

もっと違う形で世間に広まっていれば、コインハイブが終了することがなかったのかもしれません。

 

ここからは、コインハイブのサービス終了の後押しともなってしまったコインハイブ事件について詳しく解説していきます。

コインハイブ事件とは

コインハイブ事件とは、簡単に言えばコインハイブのシステムを利用してサイト内にコインハイブのシステムを設置していた人物が不正指令電磁的記録を行ったと見なされ摘発された事件です。

コインハイブを設置した人物は摘発されたわけですが、コインハイブが有罪か無罪という点については判断が難しいとされました。

保護領域でのみ実行される仕組み

そもそも、コインハイブのシステムを実行するJavascriptというプログラミング言語は、サンドボックスと呼ばれる保護領域でのみ実行される仕組みになっています。

つまり、保護領域外の外部に影響を及ぼすことができない仕組みで作られているため、危険なウイルスとは根本的に違う設計となっているのです。

ウェブサイトを離れたら自動停止

また、ウェブサイトの閲覧を終えて離れてしまえば、そのプラグラムは自動で停止するため、ウェブサイトの運営者側からJavascriptで組んであるプログラムの存在(コインハイブの存在)をいちいち報告しないという慣習がありました。

コインハイブで利用されているJavascriptというプログラミング言語は、日常的に利用するウェブサイトでも多く使用されています。

例えばデジタル時計がページ内に表示されているサイト、あれもJavascriptによって動いています。

サイト内にある時計はJavascriptが、ページ閲覧者のパソコンや携帯に指令を出し、ブラウザを動作させて表示しています。

実はJavascriptは日常に溢れている

ウェブサイトでよく見かけるサイドバーや動く広告も、Javascriptによってプログラムされている場合が多く、広告がクリックされたり一定時間閲覧されると、サイト内に埋め込まれたJavascriptがその情報を広告代理店などに送信して報酬が発生するという仕組みになっているのです。

ページ内で表示される時計と広告では違う仕組みのように思えますが、どちらも同じJavascriptという言語によって動いています。

つまり、コインハイブと今まで問題視されてこなかったシステムというのはほぼ変わりがなかったということなのです。

だからこそ、ITに深く関わりのある人々はコインハイブを問題視していなかったのでしょう。

判決により無罪確定

今回の事件では、コインハイブが埋め込まれていることをユーザーに知らせていなかったという点が問題となっていましたが、事件の判決としては、ウェブデザイナーの主張が認められて無罪となっています。

それもそのはず、今まで問題になってこなかったサイト内での時計や広告の表示と、コインハイブは同じ仕組みで行われてきたからです。

弁護士専門サイト「弁護士ドットコム」では次の様に公表しています。

自身のウェブサイト上に他人のパソコンのCPUを使って仮想通貨をマイニングする「Coinhive(コインハイブ)」を保管したなどとして、不正指令電磁的記録保管の罪に問われたウェブデザイナーの男性(31)に無罪を言い渡した横浜地裁判決を不服とし、横浜地検が東京高裁に控訴したことがわかった。4月10日付。求刑は罰金10万円だった。

弁護人の平野敬弁護士が弁護士ドットコムニュースの取材に対し明らかにした。

平野弁護士は、「控訴趣意書が出ていないため、現時点ではどの点について反論しているのか不明だが、罰金10万円で控訴して東京高裁で争うということは、今後も控訴審において男性を拘束し続けるということ。罰金10万円という量刑の重さに比べて、人権侵害の度合いが見合っているのか」と控訴を疑問視した。

引用:税理士ドットコム

知識のなさが事件を拡大

この事件では捜査官が「お前がやっていることは法律に引っかかってるんだよ、令状が出ている時点で有罪だよ」と恫喝とも呼べるような発言を繰り返している音声を被疑者側が録音していました。

その録音で語られている捜査官側の話の内容が、あまりにもひどいということでも話題になっています。

実際にこの音声を聞いてみましたが、単純に捜査官の方の無知が露呈された詰問だったように感じました。

ただ、捜査官側も被疑者が犯罪を犯しているという認識のもと、再発を防止するために諭すことも仕事の一環となるため、一方的に悪いとは言い難い状況に思えました。

 

ここからは、世間的に悪いイメージで広まってしまったコインハイブの問題点について詳しく解説していきます!

コインハイブの問題点

コインハイブの問題点は、主に3つ挙げることができます。

サイトの閲覧者はマイニングを拒否できない

コインハイブのプログラムが仕組まれているサイトを閲覧している時点で、自動的にマイニングは始まってしまうのでサイトの閲覧者はそれを拒否することができません。

PCの場合は、マイニングスクリプトを無効かするChoromeの拡張機能が存在するようですが、スマホの場合は今のところ対策方法がありません。

悪質なサイト管理者によっては閲覧者の負担が大きくなる

コインハイブのスクリプトをサイトに仕込む際、サイトの管理者はCPUの使用率を調節することができます。

その設定が100%になっていた場合、サイト閲覧時にはCPUの使用率が100%となってしまい、動作がかなり重くなってしまいます。

スマホの場合は、熱を持ち始めて熱くなり故障の原因にもなってしまいます。

運営者側の利益効率が悪い

コインハイブをサイト内に仕組んでいたとしても、実は利益はかなり少ないのが実情です。

例を出すと月間30万PVあるサイトにコインハイブを埋め込み、CPU使用率20%で可動させたとしても、1日の利益は100円にも満たないと言われています。

そして、採掘難易度が上昇するにつれて、さらに稼げなくなってしまいます。

 

このような問題点が考えられますが、サービスが終了となってしまった主な原因は一体なんだったのでしょうか?

コインハイブがサービス終了となった原因とは

コインハイブの運営元によると、仮想通貨モネロの急激な下落により、経済的な理由から存続が不可能になったことが発表されています。

コインハイブで取り扱うモネロはハードフォーク後、マイニングの速度が約50%も下がってしまっています。

また、モネロの市場価値が1年で85%以上暴落したことからも、経済的にかなり厳しい状況に陥ったことが考えられます。

モネロの暴落は、コインハイブ事件や悪い評判が広まったことが原因とみられています。

また、実際に、利用者の同意なしにマイニングを最大限まで行わせる悪意のあるハッカーも多く出没していたようなので、システム的にまだ改善の余地があったようです。

 

ここで気になるのが、コインハイブは不正行為を行っていたのかという点です。

コインハイブは不正を行っていたのか

勝手に他人のCPUパワーを利用しマイニングを行うコインハイブですが、コインハイブ事態には不正行為はなかったとういうのが現段階での見解です。

実際にコインハイブを利用していた人物が警察により検挙されましたが、無罪になったという事実が大きいでしょう。

ただし、不正は行っていなかったとはいえ、世間からの悪い評判を払拭し信頼を回復するには、かなりの時間と労力を要するかもしれません。

仮想通貨マイニングツール「コインハイブ」に関するまとめ

いかがでしたでしょうか、仮想通貨自動マイニングツール コインハイブについて解説してきました。

コインハイブのシステムを利用する上での、サイト管理者とユーザー両方のメリットやデメリットもお伝えしてきましたが、両者ともにメリットよりもデメリットの方が大きいようですね。

コインハイブ事件の影響もあり、コインハイブのサービスはすでに終了してしまいましたが、今後も同じようなシステムが登場することは十分に考えられます。

その時のためにも、利用者側でもコインハイブのような仕組みに対する知識をもっておくことが大切になってくるでしょう。

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