欧米では当たり前の娯楽であるカジノですが、日本では馴染みがないせいか、「カジノ=イカサマ」というイメージを抱く人は少なくありません。
では実際のところはどうなのでしょうか。
そこで今回は、ズバリ!「カジノの王様『バカラ』ではイカサマが存在するのか?」について考えてみました。
- イカサマにまつわる噂の真実
- 実際にあったイカサマ事件
- 不正行為をした後どうなるか
- イカサマをせずに勝つ方法
以上のことについて、詳しく解説していきます。
オンラインカジノに興味があるし、人気のバカラをやってみたいけど、やっぱり怪しいんじゃないか?!と思っている人はぜひ参考にしてください。
バカラにはイカサマが存在する?
そもそも闇賭博といわれる怪しい賭場ならまだしも、世界中の大富豪たちが利用するようなランドカジノやライセンスを持った合法オンラインカジノで、イカサマ行為なんて行われているのでしょうか。
もっと言えば、イカサマ行為を行うのは運営側?それともプレイヤー側?どちらなのかという疑問だって湧いてきます。
本場の場合
結論を先に言います。
本場ランドカジノでは、運営側がイカサマをすることはありません。
理由は簡単です。
バカラに限って説明すると、バカラの配当ではコミッションと呼ばれる手数料システムがあり、これらがカジノ側に入る限り運営側が決して損をしない仕組みとなっています。
バカラ以外のカジノゲームに関しても基本は同じで、つまり普通に運営していれば儲かるのだから、「イカサマ=客からの信頼を失う行為」はまったくカジノ側にメリットがないのです。
では、プレイヤー側がイカサマをするという可能性はどうでしょう?
バカラというゲームは、プレイヤーがカードに触れることは基本的にありません。(スクイーズなどプレイヤーがカードに触れる機会もありますが、ゲームの進行自体には関係のない場ですから、イカサマをすることは難しいでしょう)
そもそも、バカラというゲームは「運」と「確率」がモノを言うゲームです。
プレイヤーの技術力は一切関係がなく、イカサマとは縁遠いカジノゲームと覚えておきましょう。
オンラインカジノの場合
大富豪たちが通い詰めるランドカジノでは、イカサマをするような人物は初めから少ないかもしれません。
ところが誰もが気軽に楽しめるオンラインカジノはどうでしょうか。
世界各国からたくさんの人がつながっているオンラインカジノでは、素人目当てにイカサマが行われているのではないかという噂がついてまわります。
こちらも結論から言うと、イカサマは行われていません。
理由は、オンラインカジノは公平性を保つために、かなり厳しい条件をクリアしないと信頼あるライセンスを発行してもらえず、運営すらできないからです。
厳しい条件の一例をあげてみます。
- 不正行為をしないように第三者機関から監視を受けている
- ソフトの開発は、独立したプログラミング会社が行う
- 資金力に余裕があるかどうかをライセンス発行国から審査される
これらはライセンス発行における条件の一部でしかなく、ほかの条件もすべてクリアしてようやくライセンスが発行されるのです。
苦労して手に入れたライセンスは、不正が見つかったとたんにはく奪されます。
信頼できるライセンスを所持したオンラインカジノは、たとえプレイヤーが初心者であろうともイカサマ行為を行うメリットがないのです。
ではプレイヤーはどうでしょう。
オンラインカジノは、いわゆるゲームソフトによってプレイするカジノですから、本場カジノのようなイカサマ行為(カードをすり替えたりサイコロに何か仕込んだりすること)はできません。
それでも一部プレイヤーの中には、イカサマと呼ばれるような行為をする人たちはいます。
例えば、ルーレットの「赤黒ベット」やバカラの「バンカー・プレイヤーの両賭け」などイーブンベットと呼ばれるものがそれにあたります。
本場のカジノでは、こうした禁止行為はディーラーにすぐ注意されてしまうため行うことはできません。
しかしオンラインカジノでは、システム上イーブンベットは可能です。
自分でも気づかない間にこうした禁止行為を行ってしまう初心者は多いのですが、残念ながら禁止行為というのは「初心者だから」「素人だから知らなかった」では済まされないものです。
禁止行為についてはオンラインカジノの規約にも書かれていますので、ゲームを楽しむ前にあらかじめ目を通しておきましょう。
カジノでイカサマをしたらどうなる?
カジノ運営側の場合
もしカジノの運営側がイカサマ行為をしたらどうなるか…、この答えは簡単です。
ライセンスをはく奪されれば運営そのものが出来なくなるのはもちろんですが、そこまではいかなくてもイカサマの噂が流れればプレイヤーの信頼を失い、客を失ったカジノはやがて潰れてしまうでしょう。
先ほども述べたように、バカラを初めとしたカジノゲームは、最終的にはカジノ側が儲かるような仕組みになっています。
もちろん個々のプレイヤーを見れば、勝つ人もいれば負ける人もいます。
しかしながら本場カジノでもオンラインカジノでも、カジノ側が儲かるような仕組みを構築している以上、リスクを冒してイカサマをするような運営元はありません。
もしイカサマを行っているカジノがあるとしたら、それはライセンスを持たない、違法に営業しているようなカジノなのです。
プレイヤーが行った場合
では次に、プレイヤー側を見ていきましょう。
プレイヤー側のイカサマ行為、それは本場カジノよりもオンラインカジノのほうが現実的です。
ゲーム自体のイカサマというよりも、イーブンベットなどの禁止行為がそうですが、もし仮にプレイヤーがこうした禁止行為を繰り返していた場合どうなるでしょうか。
ソフトのシステム上、テーブルバカラでイーブンベットなどの禁止行為を行うことは可能ですから、プレイヤーの中にはこうした行為で不当に利益を得る人がいます。(気づかずに行ってしまっている場合もありますが…)
しかしながら顧客のデータ管理を厳密に行っているオンラインカジノは、こうしたプレイヤーの不正行為をしっかり把握しています。
結果として待っているのは、出金手続きの際に資金を没収、アカウントの凍結、最悪の場合は系列を含めたオンラインカジノへの出入り禁止といった処罰です。
どちらにしてもイカサマ行為はいつかバレることであり、カジノ側にとってもプレイヤー側にとっても何もいいことはないと心得ておきましょう。
バカラで起きたイカサマ事件とは
これほどまでにカジノ側・プレイヤー側どちらにもメリットがないと言われているイカサマ行為ですが、残念ながら実際に起こっている事件があります。
本場カジノの場合
今や一番ノリにノッテいるランドカジノといえば、マカオといって過言ではないのですが、一方で「またか!」と言われるほどディーラーの逮捕が多いのもマカオです。
このように本場カジノでは、カジノ運営側が不正行為を行っているというよりも、カジノで働くディーラー(ときには客とグルになっている)が不正行為を行うことが多くなっています。
例えば2020年1月には、マカオのカジノで働くディーラーと顧客が共謀して不正行為を行っていると、このカジノの監視部門から警察に一報が入りました。
『マカオ、カジノディーラーと客に扮した仲間が組み不正行為繰り返す…配当を盛る手口で少なくとも78回』
引用出典:デジタルマカオ新聞より
詳しく調査していくと、不正の手順は次のようなものだったことがわかります。
グルになっている顧客がゲームで勝利した際、ディーラーが配当を不正に盛ってチップを渡すイカサマを行っていたという単純な行為です。
マカオなどの高級カジノ施設では、ゲームをする際は現金を使用しません。
現金をあらかじめチップに交換してベットするのですが、このチップ、高額なものだと1枚で150万円相当というものも存在し、チップそのものを狙った犯罪も少なくないのです。
ただしマカオのカジノで行われた不正行為が通報されたように、本場カジノでは専属の監視部門が24時間体制でカメラによる徹底的な見張りを行っています。
少しでも怪しい行為が発見されると、調査の上すぐに警察に通報されてしまうのです。
それでも不正行為を行うディーラーは後を絶たないのは、カジノマネーの甘い罠がそれだけ強烈である証でもあるのでしょう。
オンラインカジノの場合
「合法オンラインカジノではそもそも不正が起きない」、これはオンラインカジノで遊ぶ人の多くが知っている事実です。
なぜならオンラインカジノ運営というのは独特なシステムで構成されており、カジノ運営会社・ソフトウェア会社・決済会社・ライセンス発行国・第三者機関といった複数の組織が完全に独立して存在し、それらすべてが健全な運営してオンラインカジノ業界を成り立たせています。
つまりどこかひとつの企業が不正によって利益を得ようとすると、ほかの独立した企業から膨大な損害賠償を請求されることは明らかで、大手企業ほどこのようなリスクはとらないでしょう。
オンラインカジノ業界というのは、このようにお互いの競争原理によって公平性がうまく保たれているのです。
しかし実際には、イカサマを行っているオンラインカジノは存在すると言われています。
ただしこれらのサイトの多くは、ライセンスを持たない、もしくは信頼性の低いライセンスを所持しているオンラインカジノサイトです。
不正を行っていると疑われているサイトは、プレイヤーたちからの口コミですぐに世界中に広がりますが、残念ながら確たる証拠を提示できないのが現状です。
もともと悪意を持って不正行為を行っているオンラインカジノですから、不正がバレないようイカサマの痕跡を残したりはしません。
「おそらくイカサマをしているであろう」という、プレイヤーたちからの証言から想像するしかないのです。
こうしたオンラインカジノのイカサマを忠告するサイトは海外にもありますので、あまり耳にしたことがないオンラインカジノを試してみるときには参考にしてみるといいでしょう。
バカラのイカサマの種類は?
バカラはゲームに関する一連の動作をディーラーが行います。
そのため本場カジノのイカサマ行為は、ディーラーとプレイヤーが結託して行われることがほとんどです。
ただし中には、用意周到に仕組まれたイカサマ行為が行われることがあります。
カッティングの悪用
時々、世界的な詐欺集団によるイカサマ行為が話題に上がりますが、特に有名なのは2011年に起きた「カッター・ギャング団」による巨額バカラ詐欺事件です。
本場カジノでは、バカラをプレイする際にディーラーがシャッフルし終わったデッキをプレイヤーにカットしてもらいます。
このカッティングと呼ばれる行為は、カジノ側の不正行為を防ぐための重要な儀式なのですが、詐欺集団はこれを悪用したのです。
手口は、プレイヤーの袖口に小型のカメラを仕込ませ、カッティング行為の動作に紛れてカードを読み取り、ほかのプレイヤーに知らせるというもの。
この詐欺集団は「カッター・ギャング団」と呼ばれていますが、この方法で100万ドル以上を荒稼ぎし、その後ラスベガスで逮捕されました。
しかし結局証拠不十分で釈放、その後もフィリピンで逮捕騒ぎを起こしましたがすぐ逃亡し、今は行方が分かっていないとされています。
エッジソーディング
ポーカーの世界では知らない人はいないとまで言われるフィル・アイビーも、イカサマ行為により手にした勝利金を返還するよう裁判所から言い渡されているひとりです。
プロのポーカープレイヤーがバカラでイカサマ行為をするとはにわかに信じられませんが、彼が行ったのは「エッジソーティング」。
カジノで使用されるカードの裏側は、本来であれば全く同じ模様となっているはずですが、カードを制作するときに裁断がうまくいかないと、カードの数字によってわずかに柄の相違ができてしまうことがあります。
アイビーはこのエッジソーティングをうまく利用して、バカラで約10億円という巨額の勝利金を手にしました。
カジノ側がエッジソーティングに気づくまでに時間がかかりましたが、のちにカジノ側は勝利金の返還訴訟を起こしています。(裁判はカジノ側の勝利。ただしアイビーは不服として提訴中)
厳密にいえば、アイビーがカードのすり替えなどを行ったわけではないので「イカサマ行為」といえるかどうかは難しいところですが、バカラの基本ルールに反したプレイだと判事が判断していることからも、バカラでのエッジソーティングは不正行為とみて間違いないでしょう。
RNGの不正改ざん
オンラインカジノは、従来のランドカジノとはシステムが全く異なるものです。
バカラテーブルやスロットマシンが部屋に並んでいるわけではなく、煌びやかなカジノルームがあるわけでもありません。
ライセンス発行国に置かれている運営拠点にあるのは、サーバーとそれを管理するための限られた人材だけ。
ゲームはすべてソフトウェア会社からインターネットを介して提供されていて、カジノ運営側はプログラムに手を加えることはできないと言われています。
なぜならソフトはRNG(乱数発生器)で完全にコントロールされていて、カジノ側が自分たちに有利になるように手を加えることはできないから。
そうはいっても、プログラミングの世界は日々進化していますから、誰かがソフトを開発すれば、その開発されたソフトを不正に改ざんしようとする人が現れる…、その繰り返しです。
もちろん信頼あるライセンスを持っているオンラインカジノ側が、そのような不正行為に手を染めることはありません。
しかし世の中に存在するオンラインカジノがすべて安全なわけではなく、プレイヤーはこうした悪質オンラインカジノに引っ掛からないようにしなければならないのです。
イカサマをせずにバカラで勝つ為には?
本場カジノであっても、オンラインカジノでも、カジノでイカサマを行うのは得策ではありません。
これは運営側・プレイヤー側、両方の立場から言えることです。
目の前のお金に目がくらんでカジノでイカサマをすれば、そこに待っているのはカジノへの出入り禁止や勝利金の没収・罰金、最悪の場合は逮捕されて実刑を受ける可能性だってあり、ハイリスク・ハイリターンにほかならないでしょう。
それよりもバカラで注目したいのは確率です。
バカラはプレイヤーとバンカーのどちらかに賭けるのがセオリーですが、期待値としてはわずかながらバンカー有利になっています。
しかしそのバンカーの期待値でさえ98.947%、単純にバンカーに賭け続けていてはプレイヤーが損をしてしまうのは当たり前です。
ではどうすればいいのか、答えは簡単で「ベット額を変える」のです。
ギャンブルを長くやっていると、「大数の法則」という言葉を聞くことがあります。
これは、同じことを繰り返し続けることによって理論上の平均値に近づいていくことを指しているのですが、バカラのように勝率が約5割というゲームにおいては特にわかりやすい論理です。
たとえバンカーに賭け続けて10連敗したとしても、50回、100回、200回と繰り返すことにより、勝率は限りなく平均値へ近づいていく・・・ということを表しています。
ここで注目したいのは『同じことを繰り返し続ける』という点です。
つまり大数の法則を破ろうと思ったら、『同じことを繰り返し続ける』ことを止めればいいということになります。
だからと言って、手当たり次第にベット額を変えていても意味がありません。
取り入れたいのは攻略法。
バカラには攻略法と呼ばれる賭け方がいくつもありますが、どれが自分に合っているかはいろいろ試してみないとわかりませんし、その時々に応じて使い分けることも必要です。
「勝ち逃げ」や「損切」も、バカラで勝つためには重要なポイント。
もちろん「ベット額を変える」ことも「勝ち逃げ」「損切」をすることも、イカサマではありません。
イカサマをしなくても、勝ちを導き出せるのがバカラ。
リスクを冒さなくても、データを積み重ねることで確かな戦略を立てることができるということを知っておきましょう。
バカラのイカサマまとめ
「カジノ=イカサマ」というイメージを持っている人は少なくありません。
勿論カジノの王様と呼ばれるバカラであっても同様で、世界中でさまざまなイカサマ行為が行われています。
ただし真実を知れば、カジノでのイカサマはハイリスク・ハイリターンであり、いちプレイヤーが踏み込むべきものはないということがわかるはずです。
そもそもバカラにはイカサマをしなくても、勝てる方法が存在します。
いわゆる攻略法と呼ばれるやり方を実践し、結果に結びつけるのは簡単ではありませんが、イカサマをしなくてもバカラは勝てる!ということは知っておきましょう。