仮想通貨FXにおけるフィボナッチとは?おすすめチャートアプリツール2選まとめ

相場の値動きは、世界中の投資家の意思によって決定します。

株ならば投資する企業の決算情報が一番大切と考える投資家もいますが、仮想通貨FXの場合はそうはいきません。

仮想通貨FXで最も大切なことは、投資家の意思をいち早く読み解くことです。

投資家の意思を読み解いて、投資家の多くがこれから仮想通貨FXを買うのか売るのかを知ることが重要ですが、そんな未来予知は神様でもなければできません。

しかし、“フィボナッチ”というテクニカル分析指標によって投資家たちの意思を読み解くことができるようになりました。

この記事では、フィボナッチについて解説します。

仮想通貨FXのフィボナッチとは

仮想通貨FXのフィボナッチとは

仮想通貨FXのフィボナッチとは、イタリアの有名な数学者フィボナッチが発見したフィボナッチ数列から導き出した“フィボナッチ比率”を仮想通貨FXのチャートに当て嵌めて取引をするテクニカル分析指標の一つです。

フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「引き返す、後戻りする」といった意味です。 フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%と補足的に50%の水準がよく用いられます。

引用:FXブロードネット

フィボナッチ比率は何種類もあり、仮想通貨FXの価格がいずれかの比率の価格になった時にチャートが反発/反落すると考えることができます。

価格の支持帯や抵抗帯を予測することができるのです。

フィボナッチ比率とは

フィボナッチ比率とは、黄金比率ともよばれます。

黄金比率という言葉からわかるように、フィボナッチ比率は人間が最も心地よく感じる比率です。

ピラミッドの底辺と直径の比率や、モナリザの顔の縦と横の比率もフィボナッチ比率になっています。

また、向日葵の種の配置など自然界にもフィボナッチ比率が多数存在しており、フィボナッチ比率は自然の摂理ともいえる比率となっているのです。

投資家たちは、取引をしている時に支持帯や抵抗帯の目安を探します。

この時、不思議なことに投資家の多くが“心地よい”と感じるフィボナッチ比率の価格帯で売買するのです。

では、フィボナッチ比率はどんな比率なのか見ていきましょう。

「0.618」「0.382」「0.236」という数字

フィボナッチ比率はフィボナッチ数列から導き出されています。

フィボナッチ数列とは「1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144, 233」というものです。

  • 1+2=3
  • 3+5=8
  • 5+8=13

というように、連続する2つの数字を足すと必ず次の数字になるという美しい数列です。

そして、

  • 8÷13=0.618
  • 8÷21=0.382
  • 8÷34=0.236

というように、ある数字を次の数字で割ると0.618に、ある数字から二つ目の数字で割ると0.382に、ある数字から三つ目の数字を割ると0.236になるというようにどの数字をピックアップしても約0.618、約0.382、約0.236になります。

この「0.618」「0.382」「0.236」という数字が主要なフィボナッチ比率です。

「0.764」「0.5」は補助的な準フィボナッチ比率

また、補助的な準フィボナッチ比率というべき比率もあります。

その比率とは、1からフィボナッチの0.236を引くことで得られる「0.764」、フィボナッチ数列の二番目と三番目の数を使用して1を2で割ることで得られる「0.5」などです。

仮想通貨FXでは、主要な「0.618」「0.382」「0.236」と補助的な「0.764」「0.5」というフィボナッチ比率を使用します。

仮想通貨FXのチャートに当て嵌めて「0.618」「0.382」「0.236」「0.764」「0.5」という比率の価格帯になると売買が増えて支持帯や抵抗帯となるのです。

例えば、専業トレーダーである『げぼら@BTC為替先物さん』は以下の様に綺麗なフィボを引かれたりしています。

仮想通貨取引においてフィボナッチを使用するメリット

仮想通貨取引においてフィボナッチを使用するメリット

仮想通貨取引でテクニカル分析指標の一つであるフィボナッチを使用するメリットは次の三つあります。

見方が簡単なテクニカル分析指標

テクニカル分析指標には、ボリンジャーバンドや一目均衡表など様々なテクニカル分析指標があります。

しかし、ボリンジャーバンドは複数の指標線から構成されるバンドの収縮幅から売買のタイミングを探ったりしなければならず、一目均衡標表は基準線と転換線だけでなく先行スパンや遅行スパンなども気にしなければいけないなど、素人には扱いにくいテクニカル分析指標となっています。

しかし、フィボナッチは、フィボナッチ比率の価格帯で反発/反落するかを意識するだけなので、素人にもとても使いやすいテクニカル分析指標となっているのです。

意思による反落/反落のタイミングを知ることができる

テクニカル分析指標では直近の高値や安値、ローソク足の形などが重要になります。

このため、以外と多くいる勘で売買する投資家の意思を反映することができません。

しかし、フィボナッチは投資家が無意識で心地よく感じるチャートの形を形成しようとする意思をフィボナッチ比率によって知ることができるので、他のテクニカル分析指標では分からない反発/反落のタイミングを知ることができるメリットもあります。

トレンド相場に強い

フィボナッチによるテクニカル分析は、心地よいチャートの形を形成しようとする投資家が多いほど正確な指標となります。

トレンド相場は注目が集まっていて売買に参加する投資家がレンジ相場より多くいます。

反発/反落のタイミングを探ろうと、各投資家がそれぞれ様々な目安によって売買のタイミングを見極めますが、この投資家のなかに、“心地よいチャートの形”を目安にして売買しようとする投資家がとても多くいます。

このため、フィボナッチはトレンド相場に非常に強いテクニカル分析指標となっています。

フィボナッチは、「レンジ相場よりも売買のタイミングを見極めるのが難しいトレンド相場に強いテクニカル分析指標」というメリットがあるのです!

フィボナッチを利用する際の注意点

フィボナッチを利用する際の注意点

フィボナッチを利用する際の注意点が以下のように三つあります。

必ずフィボナッチ比率の価格帯に反応するわけではない

トレンド相場でフィボナッチを利用したとしても、必ずフィボナッチ比率の価格帯に反応するわけではないというのが注意点の一つです。

仮想通貨FXの価格がフィボナッチ比率の価格帯に到達する前に、ボリンジャーバンドや一目均衡表など他のテクニカル分析指標の売買サインに反応して値動きする場合もあるので注意しましょう。

期間の短いローソク足だと精度が落ちる

フィボナッチは売買している人が多ければ多いほど精度が増すテクニカル分析指標です。

このため、1分足や5分足といった利用者が少ないローソク足に対してフィボナッチを使っても、そのローソク足による心地よいチャートの形を形成しようとする人が少なくなるので、指標の精度が落ちます。

フィボナッチを利用する際は利用者が多い日足以上のローソク足で利用しましょう。

ただし、経済指標が発表された直後など激しい値動きをする時は、短い期間のローソク足を利用して売買する投資家が増えるので精度が増します。

高値と安値の基準選定に注意

フィボナッチを利用する時は、フィボナッチ比率を価格に対応させるために基準となる高値と安値を決める必要があります。

この高値と安値をローソク足の実体にするのか、ヒゲにするのかで精度が仮想通貨やローソク足の期間ごとに変わります。

売買する予定の仮想通貨の過去のチャートを見て、その仮想通貨はローソク足の実体とヒゲのどちらに正確に反応するのかを見極めてからフィボナッチを利用するように注意しましょう。

仮想通貨FXにおけるフィボナッチツールの種類

仮想通貨FXにおけるフィボナッチツールの種類

フィボナッチと一口に言っていますが、フィボナッチ比率を利用したテクニカル分析ツールは沢山の種類が以下のようにあります。

フィボナッチリトレースメント

最も基本的なフィボナッチツールです。

基準となる高値と安値を決めて、その値幅にフィボナッチ比率を対応させることで価格の支持帯や抵抗帯を見極めることができます。

フィボナッチを利用した仮想通貨FXは、フィボナッチリトレースメントさえ知っていれば問題ありません。

なお、フィボナッチリトレースメントでは、トレンドと逆方向に価格が動いたとしても、フィボナッチ比率「0.382」「0.236」の価格帯で反発すればトレンドが継続する強いトレンドと判断できます。

そして、「0.764」「0.618」「0.5」のいずれかのフィボナッチ比率の価格帯で反発した場合、トレンドが変わったと判断できます。

フィボナッチファン

トレンドラインを引き、そのラインをブレイクした時に次に反転する価格帯をフィボナッチで予測するツールです。

フィボナッチエクスパンション

フィボナッチエクスパンション

出典:A-KU

トレンドが反転した時に、どこまで到達するかをフィボナッチで予測するツールです。

フィボナッチチャネル

チャネルラインをしたブレイクした時に、価格がどこまで到達するかをフィボナッチで予測するツールです。

フィボナッチアーク

高値と安値を形成した時間の概念にフィボナッチに取り入れ、次に支持帯・抵抗帯を形成する時間帯を予測するツールです。

フィボナッチタイムゾーン

フィボナッチタイムゾーンも時間的要素を取り入れたツールです。

トレンドが発生するポイントを予測することができます。

フィボナッチグリッド

価格的要素だけでなく時間的要素にもフィボナッチ比率をを取り入れており、フィボナッチリトレースメントとフィボナッチタイムゾーンを組み合わせたようなツールです。

フィボナッチ比率がグリッド状に表示されるのでフィボナッチグリッドといいます。

フィボナッチリトレースメントの引き方

フィボナッチリトレースメントの引き方

フィボナッチリトレースメントの引き方は簡単です。

  1. トレンド相場の時に、トレンドの中から直近の高値と安値のローソク足を二つ一つずつ見つけます。
  2. 上昇トレンドの時はローソク足の安値から高値に基準線を引き、下降トレンドの時はローソク足の高値から安値に基準線を引きます。
    引く基準線はローソク足の実体から実体、或いはローソク足のヒゲからヒゲに引いてください。
  3. 基準線を引くと、自動的にチャートを横切るようにフィボナッチ比率に対応した横線が表示されます。

フィボナッチを引けるおすすめチャート・アプリ

フィボナッチを引けるおすすめチャート・アプリ

フィボナッチを引けるおすすめなチャートアプリを二つ紹介します。

MetaTrader4アプリ

MetaTrader4アプリ

出典:MetaTrader4

仮想通貨取引所のビットポイントが提供しているアプリです。

世界中の投資家から愛されているツールであり、ビットポイントのアカウントがあれば無料で利用が可能です。

Metatrader 4 FX取引

Metatrader 4 FX取引
開発元:MetaQuotes Software Corp.
無料
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ビットレ君

仮想通貨取引所のGMOコインが提供しているアプリです。

GMOコインのアカウントがあれば無料で利用が可能です。

GMOコイン仮想通貨FXアプリ ビットレ君

GMOコイン仮想通貨FXアプリ ビットレ君
開発元:GMO Coin, Inc.
無料
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まとめ

フィボナッチ比率を利用したテクニカル分析指標のフィボナッチは、他のテクニカル分析指標では把握できない投資家たちの“心地よいチャートの形を形成するように売買したい”という気持ちによる値動きを把握できる頼もしい指標です。

フィボナッチ比率を利用したツールは数多くありますが、初心者でも利用しやすい基本となるフィボナッチリトレースメントさえ把握していれば問題ありません。

なお、フィボナッチは万能なツールではないので指標と関係のない値動きをすることもあります。

仮想通貨FXをする時は、フィボナッチだけでなく他のテクニカル分析指標も併用して売買するようにしましょう。

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