イーサリアムのクジラは価格に影響しないことが判明!?将来価値がゼロ?

仮想通貨と聞いて誰もが思い浮かべるのが、ビットコインやイーサリアムといった主要仮想通貨の名前ではないでしょうか。

仮想通貨投資を始めようと思っても、規模の大きな有名な仮想通貨は保有率の高い人の動向によって価格が変動するという話から、リスクが高く手が出しにくいと考えている人もいるでしょう。

そして、仮想通貨のクジラという言葉を聞いたことはあっても、実際の意味はよくわからないという人もいるでしょう。

この記事では、仮想通貨投資に興味がある人やすでに経験はあるものの主要仮想通貨に手を出すのは控えているという人を対象に、市場規模第2位のイーサリアムについて説明していきます。

クジラとイーサリアムの関わりだけでなく、イーサリアムの動向や近況、今後についても詳しく解説していきます。

そもそもクジラとはどんなものを指すか

そもそもクジラとはどんなものを指すか

イーサリアムのクジラについて説明をする前にそもそも「クジラ」とは何かを説明しましょう。

クジラとは経済用語のスラングで、巨額の資金をハンドリングしている存在のことを、動物界で一番身体の大きな動物にたとえてクジラと呼びます

経済用語におけるクジラとは日本のマーケット市場における資産の大きい機関投資家たちのことである。2015年時点ではGPIFや3共済、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などを指し示してクジラと呼びクジラが買い込むことで株価などが大きく上昇することを「クジラ買い」と呼ぶ。

引用:ニコニコ大百科

たとえば、知らないものには手を出さない株式投資の天才と言われるウォーレン・バフェット氏、世界最大のヘッジファンドであるジョージ・ソロス氏、言わずと知れたロックフェラー氏やロスチャイルド氏などが金融界のクジラとして有名です。

日本では、その巨額の投資や金融資産のハンドリングをしていることから、日銀やゆうちょ銀行が日本金融業界のクジラとされています。

それでは、仮想通貨の世界にもクジラと呼ばれる存在はいるのでしょうか。

その市場規模は株式や債券よりもかなり小さくなりますが、仮想通貨の4割を約1,000人が保有していると言われており、この1,000人はクジラとして相場に与える影響は大きなものとなります。

イーサリアムのクジラは価格に影響しないのか?

イーサリアムのクジラは価格に影響しないのか?

市場規模1位のビットコインと2位のイーサリアムの価格は、これまでクジラが動かしているという説が当たり前のように言われていました。

しかし、実際にはイーサリアムの価格はクジラの影響を受けないという見解が生まれてきました。

巨額の仮想通貨を保有しているクジラの動向がイーサリアムの価格には影響しないというのは、いったいどういうことなのでしょうか。

イーサリアムの価格はクジラの影響を受けない

イーサリアムの価格がクジラの動向に影響を与えないという見解を出したのは、ブロックチェーン状の不正取引を監視・追跡を行う機関であるチェイナリシスです。

まず、イーサリアムのクジラを保有数トップ500の個人・機関と定義すると、2019年5月1日時点のクジラの保有するイーサリアムの保有率は33%で、うち37.6%が個人という割合となります。

クジラの動向をみると、イーサリアム全体の25%〜40%を保有しているものの取引高は全体の5%〜18%という実に影響は20%未満という状況でした。

このことから、保有はしているものの定期的なトレードをしていない可能性があるとされています。

したがって、日々の変動率(ボラティリティー)への影響はあるものの、直接的に価格に影響をしていないという見解が出されています。

イーサリアムが2019年5月から急騰している理由とは?

イーサリアムが2019年5月から急騰している理由

最近の動向としてイーサリアムが2019年5月より急騰しています。

ブロックタイムの変更が行われた2018年2月1日に過去最高を記録して以降、少し下がった水準で一定を保っていたトランザクション数は、最高記録を更新し94万にも登りました。

これは、一言でいうと今後のイーサリアムに関する情報が発表されたことに起因すると言われています。

イーサリアムは現在も未完成の状態

イーサリアムは、現在も未完成の状態で、4つのアップデートで完成するとされています。

最終段階のSerenityに向けて予定されている大型アップデートの「イスタンブール」に関して、28項目に及ぶEIP(イーサリアム改善提案のリスト)が公開されました。

その内容は、匿名性と処理能力という根幹的な部分に関わる内容であり、具体的には楕円曲線暗号のプリコンパイルの見直しによる、匿名性ソリューション・スケーリングソリューションの改善に関するものでした。

イーサリアム改善提案の内容に期待が高まる

イーサリアムは、トランザクションが増えると処理が大幅に遅れるといったスケーラビリティの問題やセキュアな契約執行手段ではないといった問題が指摘されていました。

このイーサリアム改善提案のリストはイーサリアムの完成に向けた発表となったため、期待を込めて急騰したものと考えられます。

イーサリアムの価値は将来『ゼロ』になると噂されているが、その理由とは?

イーサリアムの価値は将来『ゼロ』になる?

イーサリアムの今後については、将来的に価値がゼロになるとされています。

これは、Jremy Rubin氏が唱えた説により噂されることとなりました。

イーサリアムは使われなくなり価値がゼロになる

具体的には、マイナーがETHでのガス支払いを望まぬ限りは資産としてのETHの価値は将来的にゼロになるだろうと主張したことに起因します。

Jeremy氏の主張

まず、Jeremy氏は、マイナーがETHでのガス支払いを望まない限り、ETH (イーサリアムネットワーク自体ではなく資産としてのETH) の価値は将来的にゼロになると考えています。

これは、イーサリアムの

・スケーラビリティに問題がある点
・セキュアな契約執行手段でない点
・競合相手に勝てていない点

などが理由ではなく、

「dAppsなどを運用する際のガス代をETHではなくERC20トークンで支払うことにより、ETHの存在価値がなくなる」

という理由によるものです

引用:Blockchain Technologies

その原因は、イーサリアムのスケーラビリティやセキュアな契約執行手順でないといった仕組み的な問題や、現状として競合相手に勝てていないといった規模の問題ではありません。

一言でいうと、EHTが使われなくなり、ETHの資産的な価値がゼロになるだろうという主張なのです。

ETHを利用すること=第三者に依存すること

dAppsなどを運用する際、ガス代は仮想通貨のトークンで支払うのですが、その利用価値やリスクなどから、ETHではなくERC20トークンで支払われることとなり、その結果価値がなくなるというのです。

ETHを使用すること自体が第3者に依存することとなり、ETHでのトランザクションを行うためには必然的に売る必要が出てきます。

これにより売り圧力がどうしてもかかってしまうというリスクが存在します。

期待が集まるERC20トークンは大幅な改善が必須

一方、ERC20トークンを利用することでETHを利用することなくマイナーに対してトランザクションと報酬を直接与えることができるというのです。

しかし、現時点でERC20で支払うためには大幅に改修をする必要があり、Jremin Rubin氏はマイナーが望むならその仕組みを構築すると主張しています。

一方、イーサリアムを創設したVitallic Buterin氏は、

イーサリアムがこのまま変化しなければと前置きをした上で、これらの主張を認めており、更にイーサリアムが変化することでこれらの内容についても包括できるとしています。

仮想通貨の規模第2位のイーサリアムの将来性

仮想通貨の規模第2位のイーサリアムの今後

仮想通貨の時価総額でビットコインに続き第2位に位置付いているイーサリアムは、資産価値がゼロになるという噂もありますが、今後どうなっていくのでしょうか。

ICOを簡単にできることが大きなメリット

そもそもイーサリアムはスマートコントラクトを実現するために開発された仮想通貨です。

スマートコントラクトとは、一言で言うと仮想通貨のブロックチェーンを利用してセキュアな取引を実現するというものです。

特にイーサリアムのスマートコントラクトの特徴としては、ブロックチェーン上に取引だけでなく契約についても記録することができます。

これにより、ICOと呼ばれるクラウドセールが簡単に行うことができるのが大きなメリットです。

すでに多くの企業で利用されている

すでにイーサリアムのブロックチェーンはICOで発行されたトークンの発行によく利用されています。

将来的に期待できるものとして、

  • マイクロソフト
  • JPモルガン
  • インテル
  • IBM
  • トヨタ
  • KDDI
  • 三菱UFJファイナンシャルグループ
  • Samusun

と言った大手の中の大手という企業がEEAという団体を作り、この仕組みをビジネスで利用しようとしています。

イーサリアムは4つの段階で構成される

またイーサリアムは、

  • Fronteir
  • Homestead
  • Metropolis
  • Serenity

という4つの段階で完成されるとされています。

すでにFronteirとHomesteadで不具合の修正が行われており、Metropolisにおいて一般の人でも利用できるようなユーザビリティの改善がなされました。

現在は、全体的な仕組みをPowからPosに変更することで、より一層の付加価値を生み出すことを目標とした最終段階となっています。

この最終段階に向けた大幅アップデート「イスタンブール」のイーサリアム改善提案のリストも公開されています。

このように全体的に期待が保たれている状況の中、アメリカの格付け会社であるウェルスレイティング社は、Serenityが2019年内に発表されることで、5年以内にシェアはビットコインの2倍になるだろうという予測を発表しました。

イーサリアムには期待できる?

イーサリアムはクジラによる価格自体の影響は受けないものの、価格の変動率に影響を与えるという特徴を持っています。

イーサリアムが完成形へ向けての指針を発表すると、価格は高騰し19万円まで達しており、イーサリアムに対する期待が市場からも見て取れるという状況です。

実際に大手企業が団体を結団し、イーサリアムの完成版を利用して、よりセキュアかつ自由な取引をビジネスに取り入れようという動きもあります。

ETHがこのままだと資産的な価値がゼロになるという噂や主張もありますが、開発元としても柔軟に対応していくといった見解を示しています。

現在進行形で完成形へ向かっているイーサリアムは、場合によってはビットコインにも勝てる可能性を秘めた仮想通貨となります。

これらのことを考えてもイーサリアムは今後に期待できる仮想通貨であり、その動向をチェックしておいて損はないでしょう。

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