2019年はビットコインの価格が再び注目を集め始めています。
注目が集まれば、取引量も増えることになり、仮想通貨市場が盛り上がって仮想通貨取引所を利用するユーザーも増加。
取引所を利用する際に気になるのがスプレッドです。
スプレッドの違いを把握しているのとしていないのでは、ビットコイン取引のおいて利益に差を産むことになります。
初心者の場合、スプレッドという言葉は聞いたことがあっても、何のことなのかわからないと思います。
今回は、ビットコインにおけるスプレッドとはなにか、また、おすすめの取引所はどこなのかについてお届けをしていきます。
これからの盛り上がりに期待がかかるビットコイン取引をする際の参考にしていただければ幸いです。
ビットコインのスプレッドとは
ビットコインを取引するには、仮想通貨取引所を利用することになります。
取引所では、ビットコインなどの通貨の売買が可能ですが、スプレッドというものが存在します。
スプレッドとは、通貨を買う場合と売る場合に発生する価格に差のことを言います。
売値や買値とも言われますが、海外の取引所などではビッド (Bid)とアスク(Ask)と表示しているところもあります。
ビッド (Bid)は、価格を提示している側の買値のことで、提示された側はその価格で売ることになります。
反対にアスク(Ask)は価格を提示している側の売値のことを指します。
例として、国内の仮想通貨取引所の一つであるCoincheck(コインチェック)の価格差を見てみましょう。
上の画像は「コインを買う」での画面になります。
つまり、ビットコインを購入する祭の画面になりますが、試しに1BTCを購入しようとすると、885,590円かかります。
次に同じく1BTCを売る場合の金額を見てみましょう。
「コインを売る」の画面で、1BTCを売ろうとすると850,000円となっています。
つまり、画像を撮った時点でのCoincheckのスプレッドは、35,590円ということになります。
日本国内の仮想通貨取引所では
- 買う
- 売る
などで表示されていますので分かりやすいですが、海外の取引所では次のように表示されています。
購入をする際はビッドを参考にし、売却する際はアスクを参考にします。
この価格差がスプレッドになります。
日本国内の仮想通貨取引所では、取引手数料無料などとうたっているところが多いですが、スプレッドは必ず存在します。
また、国内仮想通貨取引所では、「取引所」と「販売所」があるところも。
取引所はユーザー同士での取引ですが、販売所は仮想通貨取引所が通貨を販売しています。
スプレッドで見ると、販売所の方が大きい傾向です。
そのため、販売所よりも取引所で取引を行った方がお得と言えます。
ビットコインのスプレッドが大きい取引所
ビットコインの取引を行う場合、スプレッドは小さい方が良いです。
というのも、スプレッドによる価格差は、実質的に取引所への手数料のようなものだからです。
国内の仮想通貨取引所でスプレッドが高い取引所は「販売所」を設けている取引所です。
仮想通貨取引所のサイトや広告などを見ると
- 取引手数料無料
- 各種手数料無料
などを売りにしている取引所が多くありますが、そうした取引所では、販売所を利用してもらいスプレッドで稼いでいることがほとんどです。
手数料無料だけにとらわれないように注意が必要です。
ビットコインのスプレッドが小さい取引所
スプレッドの高い取引所は、販売所を構えている取引所ということは前項でお伝えしました。
反対に、スプレッドの安い取引所は「販売所で」はなく「取引所」をメインとしているところです。
こうした仮想通貨取引所は、販売所ではなく取引所での売買になりますのでスプレッドは安くなっています。
これからビットコインの売買を行おうとして、スプレッドの安い取引所を選びたい場合は、販売所ではなく取引所でビットコインの取引を行いましょう。
では、実際にスプレッドの安い取引所を見ていきます。
GMOコイン
GMOコインは、東証一部上場企業のGMOグループが運営する仮想通貨取引所です。
東証一部企業が運営しているとあって、信頼度が高いという特徴があります。
スプレッドが小さいという特徴もありますし、毎週金曜日の19:00〜19:30は、スプレッド大幅縮小チャレンジとして、100円台のスプレッドとなっている期間も。
また、出金手数料がかかる取引所が多い中で、GMOコインは出勤手数料が無料となっていることも嬉しい特徴です。
BITPoint(ビットポイント)
サッカー日本代表でも活躍した本田圭佑氏をイメージキャラクターに起用し話題となったBITPoint。
セキュリティの高さを売りにしているため、安心して利用できる仮想通貨取引所でもあります。
スプレッドが数百円程度の時もあるため、安い部類に入リます。
日本円の出金手数料はかかってしまいますが、そのほかの主な手数料が無料となっているので、取引を行いやすいです。
bitbank(ビットバンク)
bitbankは、国内の仮想通貨取引量No.1を売りにしている取引所です。
また、使いやすいアプリも好評で、ファイナンスカテゴリーで1位を取った実績もあります。
パソコンでもスマホでも取引を行いやすいbitbankですが、取引量が多いということは、取引が成立しやすい・取引を行いやすいということにもなります。
bitbankもスプレッドは数百円程度のことが多いそのため、その安さはユーザーにとっては嬉しいところです。
bitbankは取引におけるメイカーの場合、手数料は-0.05%と、手数料が戻ってくるという特徴も持っています。
取引を活発に行いたいと考えている人にはおすすめの取引所と言えるでしょう。
Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)
Liquid by Quoineはグローバルに展開している仮想通貨取引所です。
他の取引所では取り扱っていないような通貨を扱っているため、ビットコインだけではなく、様々な取引を行いたい人におすすめの取引所になります。
また、国内の仮想通貨取引所の中では、スプレッドが一番小さい国内取引所と言われていますので、多くの取引を検討している人向けと言えるでしょう。
2019年中に銀行免許の取得も目指しており、仮想通貨の取引だけでなく、法定通貨も扱う総合金融プラットフォームへの期待が高まっています。
出金手数料はかかりますが、取引手数料は無料となっているため、ビットコインのトレードをメインに考えている人には嬉しい人には設定です。
ビットコインなどだけに留まらない今後のプラットフォーム拡大に期待がかかります。
Coincheck(コインチェック)
国内の仮想通貨取引所では、取り扱っている通貨量が多いことで有名なCoincheck。
2019年6月からはモナコイン(MONA)の取り扱いをスタートし、さらに取り扱う通貨が増えました。
Coincheckは取引所だけではなく販売所もあり、販売所はスプレッドが高いです。
しかし、取引所の方であればスプレッドは小さくなりますので、どちらを利用するかはよく検討してから利用しましょう。
Coincheckは手数料が基本的にかかるため、可能であればスプレッドの小さい取引所でビットコインの売買を行いたいところです。
ビットコインのスプレッドを比較
ビットコインのスプレッドが小さい取引所を見てきましたが、スプレッドの比較をしておきましょう。
どの取引所を利用するかの参考にしてみてください。
取引所 | スプレッド(%) |
GMOコイン(取引所) | 0 |
GMOコイン(販売所) | 1.25 |
BITPoint | 0 |
bitbank | 0 |
Liquid by Quoine | 0 |
Coincheck(取引所) | 0 |
Coincheck(販売所) | 2.1% |
DMM Bitcoin | 0 |
bitFlyer(ビットフライヤー取引所) | 0 |
bitFlyer(ビットフライヤー販売所) | 1.9% |
Zaif(ザイフ) | 2.5% |
FISCO(フィスコ) | 0 |
スプレッドは一定ではなく変動しますので、あくまで参考値になります。
0%となっているところも、完全に0というわけではなく、数十円や数百円程度のわずかなスプレッドが発生しているものと思ってください。
取引所を利用した場合は、各取引所で大きなスプレッドの差はみられませんでした。
数十円単位での差はありますが、あまり細かいところまでは気にしなくて大丈夫でしょう。
ビットコインのスプレッドで初心者が気をつけること
ビットコインのスプレッドが小さい方が取引する側としては嬉しいことです。
仮想通貨取引所へ支払う手数料のようなものそのため、できる限り小さいことに越したことはありません。
しかし、初心者の場合は注意が必要です。
初心者にとって取引所での取引は複雑
というのも、取引所の操作は初心者が行うには少々難しく、スムーズな取引が行いにくい傾向にあります。
取引所は価格のチャートやインジーケータ、取引板など見たことがない人にとっては拒絶反応が出てしまうかもしれません。
もし、まだビットコインを買ったことがなく、これから取引や購入を考えている人は、スプレッドは高くなりますが、販売所で購入することがおすすめ。
購入したビットコインの数量や、売却したいビットコインの数量を入力して「買う」「売る」を選択するだけなので簡単です。
ビットコインの購入が目的にも関わらず、スプレッドを気にして取引所を利用して、操作がわからずに挫折しては勿体ないですからね。
最初は販売所で購入し、徐々にチャートを見たり取引に慣れていく中で、取引所を活用する方がスムーズかと思います。
スプレッドを気にするあまり、手が止まってしまわないように気をつけましょう。
長期保有の場合はスプレットは関係ない
また、長期保有を前提としてビットコインの購入を考えている場合は、スプレッドを気にする必要はありません。
保有をしている間に、価格が大きく変化しますので、スプレッドという考えは必要なくなります。
短期的に売買をする場合にスプレッドの大きさが利益に影響してきます。
あなたのビットコイン投資戦略に合わせて販売所と取引所の使い分けをしていきましょう。
まとめ
国内の仮想通貨取引所では、それぞれスプレッドの差がありますが、取引所を利用する場合はそれほど大きな差はありません。
販売所を利用する場合はスプレッドが大きくなりますが、取引所を活用するには少々操作が複雑になります。
その点も考慮しながら、使いやすい取引所を選択すると良いです。
ビットコイン取引初心者の場合は、まずは販売所から。
ビットコインの保有や、勉強をしていくうちにチャートを見たり読めるようになってきますので、そうなってきたら取引所の利用を検討すると良いです。
2019年に入って、徐々にビットコインの価格が上がり市場全体に盛り上がりが出てきていますので、今後の見据えてビットコインの取引の仕方も覚えながらこの先の行方に注目していきましょう。