ビットコインを初期から購入した人と登場初期から現在までの価格推移を追ってみた!

2019年に入り、大きな価格上昇が見られたビットコインが再び注目を集めています。

2017年はビットコインバブル、2018年はバブルの崩壊と大きな波がありました。

現在ではたびたび注目を集めているビットコインですが、初期の段階ではどのように扱われていたのでしょうか。

今回はビットコインの初期の段階について振り返っていきます。

これからのビットコインを考える上でも、初期からの流れは知っておいて損はありませんので、この先のビットコイン投資の役に立ててもらえれば幸いです。

ビットコインの初期はどのようなものだったか

ここからはビットコインの過去、初期の頃を中心に話を進めていきます。

まず、ビットコインが2009年にサトシナカモト(Satoshi Nakamoto)が発表した論文を元に生まれたことは有名です。

2019年現在でも、このサトシナカモトが誰なのか、個人なのかチーム名なのかも判明していません。

この2009年にスタートしたことが、ビットコインの初期段階と思われがちですが、実は構想自体は1998年に生まれていました。

ビットコインは、1998年にサイファーパンクのメーリングリストで、ウエイ・ダイが説明した「仮想通貨」のコンセプトを実現したものです。このコンセプトは、中央権力ではなく、その製造と取引に暗号学を使った新しい通貨の形状を使おうと提案したものです。そして2009年、暗号メーリング・リストで、サトシ・ナカモトが、最初のビットコイン仕様とコンセプトの証明を発表しました。サトシは、自分の身元を明かすことなく2010年にプロジェクトを去りました。その後、コミュニティーは、ビットコインの大勢の開発者のおかげで、急速に成長を続けています。

引用元:bitcoin.jp

構想は1998年に生まれていたものの、なかなか実現はせず、サトシナカモトによって現実化したという背景があります。

2008年に論文が紹介され、2009年にビットコインが誕生し、最初の販売も2009年に行われます。

ビットコインの販売、取引において

「ピザ2枚を1万ビットコインで購入した」

というピザの話が有名ですが、これが行われたのが2010年5月22日のことです。

この歴史から、5月22日は「ビットコイン・ピザ・デー」と呼ばれるようになりました。

これらがビットコインの初期段階における有名なエピソードです。

ビットコインの初期価格はいくらだったのか

ビットコインの初期価格はいくらだったのか

ビットコインの歴史を辿ると、サトシナカモトやピザの話は有名ですが、ビットコインの初期価格はそれほど知られてはいません。

現在のビットコイン価格が注目され

「初期価格から〇〇倍になった」

という話題がたまに出る程度で、初期の価格についてはあまり触れられることがありません。

初めてビットコインが販売されたのは2009年10月5日

2009年10月5日に、初めてのビットコイン販売が行われます。

New Liberty Standard(ハンドルネーム)によって販売された、当時の価格(初値)は「1BTC=0.00099ドル」でした。

この価格は、ビットコインのマイニングに必要な電気料金から算出された価格です。

当時の1ドルは91.03円でしたので、1BTCはおよそ0.07円(0.0695円)となります。

2019年6月時点の価格は1BTC=85万円

2019年6月現在の1BTCの価格はおよそ85万円ですので、販売初期価格は今からは想像できないほど安かったということです。

この当時にビットコインを購入した人がいれば、間違いなく億万長者になれる金額ですね。

ビットコインを初期に買った人とは

ビットコインを初期に買った人とは

現在の価格から考えると、ビットコインを初期の段階で購入し保有し続けていれば間違いなく億万長者と言える金額になっています。

そんな初期段階でビットコインを購入した人とはどんな人なのかを見ていきましょう。

どんな目的や、どんなところに着目していたかなど、今後のビットコイン投資に参考になる部分もありますので、ぜひ参考に。

クリストファー・コッホ

Christopher Koch

出典:MINING.COM

2009年、当時はまだ学生だったクリストファー・コッホは、暗号化をテーマに卒論を書いていました。

その際にたまたまビットコインのことを知り、気まぐれで27ドル分の5000BTCを購入

しかし、まだ世の中に普及もしていない得体の知れないビットコインを購入したことに、当時付き合っていた彼女にこっぴどく怒られます。

そしてその後4年間、ビットコインを購入したことを忘れていたものの、2013年に発生したキプロス危機でビットコインに注目が集まると、ビットコインを購入したことを思い出します。

すると、その価値は全体で1億円程度になっていたと言います。

ロジャー・バー

ビットコインの伝道師としても有名なロジャーバー氏。

ビットコインに関して、現在はbitcoin.comというサイトを運営していますが、彼はビットコインが約1ドルの頃にビットコインを購入

現在の保有額はわかりませんが、1BTCが1ドルの時に購入していたとなると、相当な資産を築いていることは間違いありません。

ウィンクルボス兄弟

Winklevoss twins

出典:make it

ウィンクルボス兄弟といえば、ビットコインのETF(上場投資信託)の上場を目指していることで話題になりました。

facebook(フェイスブック)のアイディアを考えたことでも有名なウィンクルヴォス兄弟ですが、ビットコイン投資も初期の段階から敢行。

2013年の時点で、ビットコイン流通量の1%を保有しているというコメントを出しており、この時にすでに相当な量のビットコインを保有していたことがわかります。

現在では発行量も増加し、価格も大きく上昇したので、保有資産は数百億円はあると思われます。

ジャレッド・ケンナ

Jered Kenna

出典:coindesk

ジャレッド・ケンナ氏は30歳の時にビットコインを購入。

その時の1BTCの価格は約20円で、5000BTCを購入しました。

保有していたビットコインを、誤って800BTCを削除するという過ちを犯してしまいましたが、2017年5月時点で10億円あったと言います。

彼はビットコインで得た利益を元にして、ビットコイン取引所である「Tradehill Bitcoin Exchange」を創業し、大成功を納めています。

ジェームズ・ハウエルズ

James Howells

出典:INDEPENDENT

ジェームズ・ハウエルズ氏は、2009年に7500BTCを購入

この量であれば、現在は億万長者であること間違いなしですが、彼はとんでもないミスを犯してしまいます。

なんと彼は、購入したビットコインを保存したハードディスクを引越しの際に処分してしまったのです。

その後ミスに気がついた彼は、ごみ捨て場にいきましたが、巨大な埋立地のどこに埋まっているかはわかるわけもなく呆然としてしまったとか。

現在は、埋立地を掘り起こす計画を練っていると言います。

ビットコインの初期からの価格推移

価格が注目されるビットコインですが、初期の段階から現在に至るまで、どのような価格推移をしてきたのか、これまでの流れを知っておくと今後に活かすことができます。

ここからは、これまでのビットコイン価格推移についてみていきましょう。

2009年〜2010年

ビットコインが登場した初期の段階です。

ビットコインの価値が認められず、1BTCの価格が0円台の頃。

初めて値がついたのは、マイニングに成功した際にかかった電気代から算出した1BTCが約0.07円でした。

その後、有名な話ですが、ピザ2枚と10,000BTCが交換されたことで、市場での価値がつき始めた頃でもあります。

この時の価格は1BTCが約0.2円ほどと言われています。

その後、Mt. GOX社(マウントゴックス社)がビットコインの取引開始を開始すると価格が上昇し、1BTCが約5円にまで上昇しました。

2011年〜2012年

2011年に入ると、ビットコインは大きく価格上昇し、1BTCが70円ほどにまでなります。

さらに、アメリカのTIME誌で特集が組まれルト、さらに多くの人に認知され1BTCが80円台となりました。

ここからビットコインの高騰が続き、しまいには1BTCが1,500円ほどにまで、一気に高騰を見せます。

ですが、ハッキング事件やFBIによる取り締まりが入ったことで、一時的に1BTCが400円台にまで下落。

その後持ち直し、1,000円台まで回復しました。

2013年

この頃は、ビットコインの問題が浮き彫りになりましたが、バージョンアップを経て問題を解消し、1BTCが4,000円あたりまで価格上昇します。

また、この時期にキプロス危機が発生し、法定通貨への不信感が高まったことでビットコインが注目を浴びました。

カリフォルニアにはビットコインのATMが設置されるなど、話題となった影響で1BTCが5,000円台に上昇。

日本国内では、NHKが特集を行ったことで信頼を集め、一時は1BTCが12万円台にまで急上昇をしました。

しかし、ここで中国がビットコインに対して規制を行ったことで価格上昇の流れはストップし、価格下落の流れが生まれることに。

2014年〜2016年

この時期のビットコインは、価格の低空飛行が続いた時期です。

日本でも話題になりましたが、Mt. GOX社でビットコインの盗難事件が起こり、ビットコインに対する信用が大きく下落

1BTCが18,000円台にまで急落しました。

この時期は大きな価格上昇と呼べるものはなく、高値で1BTCが約60,000円程度で、低い場合は30,000円台という流れが継続した時期です。

2017年

2017年に入ると、ビットコインを扱う仮想通貨取引所が増え、ビットコインへの注目が高まりました。

日本国内でも、仮想通貨取引所のCMが放送されるなど、大きな盛り上がりを見せ、一時は1BTCが200万円台をつけるなど、ビットコインバブルと呼ばれるほどに価格が上昇。

これまでの歴史の中で、ビットコインの価格が一番の高値をつけていた時期になります。

2018年〜現在

2018年に入ると、2017年の盛り上がりから一変、ビットコインは大きな価格下落の局面に突入します。

2018年1月に発生した仮想通貨取引所Coincheckの580億円相当にも及ぶハッキング事件が起き、再び仮想通貨全体の信頼が崩壊しました。

さらに仮想通貨への規制が強くなったこともあり、仮想通貨市場から資金が撤退することに。

年初に180万円台の価格をつけていましたが、2018年末ごろには1BTCが約40万円台にまで落ち込むことになりました。

しかし、2019年に入ると徐々に価格が上昇し、4月に大きな価格上昇を見せると、5月には90万円台にまで価格を回復。

今後、100万円台を回復するかが焦点を集めています。

まとめ

現在ではビットコインの価格上昇や価格下落がピックアップされますが、初期の頃に購入した人は、ただも同然の価格でビットコインを購入しています。

将来を期待して購入した人もいれば、偶然見つけて購入したところ、後になって価格上昇し億万長者となった人も。

すでに1BTCが何十万円という価格をつけているため、初期に購入した人と比べると価格上昇の幅は小さいかもしれませんが、今後も大きく価格を上げる可能性は秘めています。

ビットコインだけに言えることではありませんが、何事も初期の段階で動き始めた人が大きな富を獲得します。

ビットコインだけでなく、様々な仮想通貨が出回っているので、ビットコインのように大きな価格上昇を見据えて投資をするのも良いです。

今後の仮想通貨市場の活性化とともに、ビットコインの行く末にも注目していきましょう。

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